「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

長年愛され、映画化やリメイクを繰り返されてきた小説『若草物語』の最新映画化。『レディ・バード』(17)の監督グレタ・ガーウィグと主演シアーシャ・ローナンが再びタッグを組む。

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語の作品情報

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語

タイトル
ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語
原題
Little Women
製作年
2019年
日本公開日
2020年6月12日(金)
上映時間
135分
ジャンル
ラブストーリー
ヒューマンドラマ
監督
グレタ・ガーウィグ
脚本
グレタ・ガーウィグ
製作
エイミー・パスカル
デニース・ディ・ノビ
ロビン・スウィコード
製作総指揮
アダム・メリムズ
エブリン・オニール
レイチェル・オコナー
アーノン・ミルチャン
キャスト
シアーシャ・ローナン
エマ・ワトソン
フローレンス・ピュー
エリザ・スカンレン
ローラ・ダーン
ティモシー・シャラメ
メリル・ストリープ
トレイシー・レッツ
製作国
アメリカ
配給
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語の作品概要

20センチュリー・ウーマン』(16)や「犬ヶ島』(18)に女優として出演した他、『レディ・バード』(17)でゴールデングローブ賞など、監督としても複数の賞を受賞しているグレタ・ガーウィグによる新作。1868年にルイーザ・メイ・オルコットが書いた「若草物語」を原作とし、個性的な4姉妹を描き出した。主人公に抜擢されたのは25歳のシアーシャ・ローナン。『レディ・バード』でも同じく主演を務めている。

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語の予告動画

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語の登場人物(キャスト)

ジョー・マーチ(シアーシャ・ローナン)
四姉妹の次女。作家志望で、男の子のように活発な性格をしている。
セオドア・ローレンス(ティモシー・シャラメ)
マーチ家の隣に住むローレンス家の一人息子。ジョーと仲良くなっていく。
エイミー・マーチ(フローレンス・ピュー)
四姉妹の末っ子。少しわがままなところがあるが、大人っぽく見られたいと思っている。
メグ・マーチ(エマ・ワトソン)
四姉妹の長女。とても美しく優しいが、裕福な生活へのあこがれが強い部分がある。
エリザベス・マーチ(エリザ・スカンレン)
四姉妹の三女。おとなしい性格で、外よりも家の中のほうに関心が向いていることが多い。

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のあらすじ(ネタバレなし)

世界で通用する作家を目指す四姉妹の次女・ジョーは、活発で男勝りな女の子。ある時、隣のローレンス家の一人息子・セオドアと出会って惹かれ合うものの、彼と結婚して家庭に入ることには違和感を覚える。

作家を目指す自分と、セオドアに惹かれる自分。結婚することだけが女性の幸せなのだろうか?疑問を抱え、また周りからの自分の結婚に対する期待に晒され、考え、悩んでゆくジョー。セオドアからも求婚されたのに、結婚をすれば終わりだと夢のために拒否。

孤独を感じながら前に進むジョー。自分らしく生きるということは、一体どういう道を選ぶことなのだろうか。自分はどの道を生きたいのだろうか。少女の悩める人生を追う物語。

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語の感想・評価

原作『若草物語』

1868年、ルイーザ・メイ・オルコットによって書かれた自伝的小説。舞台は19世紀後半のアメリカで、そこで暮らす四姉妹の次女、ジョーを主人公としている。

南北戦争の時代のため、父親が出征しており登場人物は母親を含め、ほとんどが女性である。姉妹それぞれにスポットがあたり、それぞれのエピソードが群像劇のように語られてゆく。出会いや悩み、事件など、性格の異なる少女たちはいろいろな出来事に直面して、関わり合いながらも各々で成長する。

隣人であるセオドアは、マーチ家と親しく交流するキーパーソンだ。好かれやすく好青年で、茶目っ気もある。奔放で男勝りなジョーとはじめに出会って恋に落ちたものの、原作では最終的に末っ子のエイミーと結婚している。

現代らしいアレンジ

何度もリメイクを繰り返されてきた作品としては、見所となるのはやはり今回のリメイクならではのオリジナリティだろう。わざわざ作るのであれば、同じものを作っても意味がないからだ。

本作では、ジョーという少女をより掘り下げることに注力されている。女性として生まれ、作家を目指すという当時では難しい道を選んだ彼女に訪れる困難を、現代的な視点から描く試みである。

結婚、仕事、自分らしさ。現代の女性が直面する問題としても馴染み深いテーマではないだろうか。選択肢を強要されるとき、自分がどうそれを跳ね除けていくのか?どうやって生きていくのか、どう選んでいけばいいのか?

現代を生きる女性にとっては、まさに共感できるところ、参考にしたいところの多い映画なのではないだろうか。

アカデミー賞受賞の話題作

記憶に新しい第92回アカデミー賞。本作はこの賞レースにおいて、6部門でのノミネートを果たした。また、蓋を開けると見事、衣装デザイン賞を獲得することとなった。

過去の「若草物語」映画化も、ビジュアルに関しては特に力が入っているものが多く、この作品において衣装の美しさ、見た目の魅力というのはかなり比重の大きい部分であった。内容の充実、価値観の表現だけではなく、外見のコンセプトとしてもしっかりと描き出したジャクリーン・デュランの功績は、本作の中でも非常に大きいと言えるだろう。

特に19世紀という、現代的な流行の追究だけでは表現できない「その時代の美しさ」を現代に呼び起こし再現したという点では、まさに妥当と言うべき評価を得ている。

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語の公開前に見ておきたい映画

映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

若草物語

1949年にマーヴィン・ルロイによってアメリカで製作された。「若草物語」は何度も何度も映画化されてきているが、原作に忠実な部分も多く、衣装の美しさやシーンごとの映像美で評価が高いのが本作である。四姉妹が生活の中で様々なことを経験し、成長してゆく心温まる物語となっている。

当時の時代背景を強く反映しているため、現代の私たちから見ると当時の価値観が興味深く見て取れる。既に古臭く感じてしまう部分もあるとともに、その反面では古き良きものも多くあるとも感じられるかもしれない。新作の四姉妹がどのような世界で暮らしていくのかを含め、時代感覚の反映について比較していけるのも見所と言えるだろう。

詳細 若草物語

レディ・バード

本作の監督・グレタ・ガーウィグと主演・シアーシャ・ローナンのタッグで複数の賞を獲得している近年の話題作。

少女の等身大の悩みに寄り添い、描き出すという手法で一度既に成功をおさめていることが、この作品から伺える新作への安心感の一つである。誰もが少しずつ体験し、共感できる部分を拾い上げ、一本の映画へと昇華させてしまう手腕だ。

特に、少女期の悩みは本人だけのものではなく、周りの人も含めたものであること。少女が成長するにともなって、周りにも少しずつ変化が訪れるものであるということは、リアリティでありながら、微笑ましく興味深い部分でもあると感じられる。

こちらにも本作と同じくティモシー・シャラメの出演があるので、彼にも注目してほしい。

詳細 レディ・バード

ブルックリン

新しい環境へと飛び込み、少しずつ成長してゆく少女をシアーシャ・ローナンが演じる。ゆっくりと話が進み、主人公は様々な人に出会い、経験を積んでゆく。

自己主張は少ないが、少女は自分の生きる場所を自分で選び、自力で美しくなってゆく。我の強い少女ではないのに、それでも大人へと進んでゆくことに絶妙な共感を覚えさせる非常に上手な映画。

本作のシアーシャ・ローナンとは恐らく、かなり違ったキャラクターに仕上がっているだろうが、それでも彼女の描く成長物語の心地よさは、きっと発揮されているだろう。田舎と都会の両方で暮らしたことのある女性には、彼女の緻密な演技が沁みてくること間違いなしである。

詳細 ブルックリン

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語の評判・口コミ・レビュー

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のまとめ

今までの実績から考えても、名作「若草物語」を描きあげるにふさわしい人材が揃っており不安な要素が感じられない。美しい映像、古き良き時代を現代的な価値観で描く手腕、悩み成長する少女を描く緻密な演技、どれを楽しむことも期待できる作品だろう。また、個性的な女優たちの競演が見られることも楽しみである。若き女優たちのこれからの活躍の、足がかり的な作品となってくれることにも期待しておきたい。

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