映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』の概要:人気の高い『ワイルド・スピード』シリーズであるが、その中でも、他の同シリーズの作品と主人公が異なるという異色の設定。日本が舞台であり、日本の俳優陣も多く参戦している。
映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』の作品情報
上映時間:104分
ジャンル:アクション
監督:ジャスティン・リン
キャスト:ルーカス・ブラック、バウ・ワウ、JJ. Sonny Chiba、サン・カン etc
映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』の登場人物(キャスト)
- ショーン・ボズウェル(ルーカス・ブラック)
- いざこざばかり起こしている問題児。カーレースの世界にはまっていく。
- タカシ(ブライアン・ティー)
- ヤクザの父親の権力を振りかざす、傍若無人な男。
- ニーラ(ナタリー・ケリー)
- タカシの彼女。タカシに酷い目に遭わされている。
- ハン・ルー(サン・カン)
- タカシと行動を共にしているが、実は彼を嫌悪している。
映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のあらすじ【起】
ショーンは幼い頃に両親が離婚してからというものの、素直になりきれない、寂しい毎日を送っていた。彼は母親とアリゾナで暮らすこととなったが、その地でも彼は周りからは浮いていた。
学校ではすぐ揉め事を起こし、転校せざるを得なくなり、結果的に転居もしなければならないという荒んだ毎日を送るショーン。そんなショーンにとって、唯一心を開くことができたのが、ストリートで行われているカーレースだった。ショーンは、周りと一線を画するほどのカーレースの腕前の持ち主だったのだ。
しかし、再び彼は問題を起こしてしまう。そして、そんな彼にとうとう母親が匙を投げた。彼女は現在日本にあるアメリカ軍基地で働く元夫に連絡を取ると、ショーンを彼の元に送り込んだのだ。それからというものの、ショーンは日本で生活を送ることとなる。アメリカとは全く異なる環境と、今まであまり共に暮らしたことのなかった父親との毎日に、ショーンは戸惑いを隠せない。そんなショーンに、ある日友達ができた。
映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のあらすじ【承】
その友人もまた、日本で暮らすアメリカ人で、彼はショーンに、ショーンの心の拠り所であったレーシングを紹介してくれるのだった。日本でも、ストリートレーシングは行われていたのである。
しかし、そのレーシングの場で再びショーンは問題を起こしてしまう。そして、その相手は非常に厄介だった。タカシというその男は、父親がヤクザで、父親の権力を振りかざし傍若無人な行いを繰り返しているどうしようもない人間である。タカシは、ドリフトというスキルに長けていないショーンを馬鹿にする。
しかし、タカシの部下であるはずのハンという男が、何故かショーンを気に入ったのだ。タカシのその悪行はハンやタカシの恋人、ニーラにも及んでおり、ハンは日頃からそんなタカシを疎ましく思っていたのだった。そして、ハンはショーンにドリフトの稽古をつけてくれるようになる。最初は全くドリフトを使いこなせなかったショーンだったが、ハンと練習を繰り返すうちに、たちまちそのスキルを身につけていくのだった。
映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のあらすじ【転】
タカシは、それからも何かとショーンを辱めてきた。父親の権力をフルに使い、自分に邪魔な存在を消そうと考えていたのだった。しかし、既にドリフトをマスターしたショーンに恐れるものはない。ショーンは、タカシにドリフト対決を申し込み、見事彼を下してみせたのだった。
しかし、ついこの前まで全くドリフトができなかったショーンが、これほどまでに上達したことにタカシは疑問を持つ。そして、ハンが自分を裏切ったことを悟るのだった。怒ったタカシは、再びショーンとハンをカーレース勝負に誘う。しかし、そこでわざとハンに無茶な運転を強いて、結果的にそのレースでハンを殺してしまうのだった。
このことにショーンは怒り狂う。ハンの仇を討つため、再びタカシとカーレースを繰り広げることとなったショーン。しかし、タカシは再び父親の力を借りると、レースの舞台を自分にとって都合のいいように作り変え、そして、タカシを経済的に追い詰めていくのだった。
映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』の結末・ラスト(ネタバレ)
さらに、タカシは自分の恋人すら利用するのだった。彼はニーラを人質に取り、ショーンが自分に勝てなければ、ニーラは一生自分から逃れられないという制約を作ってしまうのだった。ショーンにとって、頼れるのは仲間のみだった。仲間はニーラとショーンのために協力を惜しまなかった。
そしてレース当日。予め分かっていたことではあったが、コースはタカシに非常に有利に組まれていた。しかし、それでもショーンは諦めることはなかった。仲間と共に整備したマシーンと、共に鍛え上げてきたドライビングスキルを用い、なんとタカシを下してみせたのだった。
タカシは恥ずかしげもなく自分の父親に泣きついた。しかし、レースを見ていたタカシの父親は、ショーンを認めたのだった。当てにしていた父親の援助を受けられなくなったタカシは、逆ギレしてショーンに襲いかかる。しかし、そこにショーンの父親が現れ彼を守ってくれるのだった。それからというものの、ショーンは仲間と共に、あらゆるレースに挑んでいくのだった。
映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』の感想・評価・レビュー
『ワイルド・スピード』シリーズの中でも今作だけは雰囲気が違います。ブライアンやレティなどいつものメンバーは出てきません。今作の鍵は「ハン」そして主人公は高校生のショーン。日本に住む父のもとへ引っ越してきました。慣れない日本での生活。でも車が大好き。そんな彼に車好きの仲間が教えてくれたのが「ドリフト」でした。今作はタイトルにもある通り、派手なカーチェイスよりもドリフトがメイン。狭い駐車場で繰り広げられるドリフトレースは圧巻です。
北川景子や柴田理恵、千葉真一なども出演している豪華な作品です。(女性 30代)
ワイルド・スピードシリーズの第3作目にあたるこの作品の舞台は東京に移る。カーレースに没頭する高校生がクラッシュ事故を起こし、東京の米軍基地にいる父親のもとに送られてしまう。前2作とは全く違うこの作品には、日本の俳優、女優も多く出演し、若かりし頃の見慣れた顔ぶれをハリウッド映画で観られるのには、感動さえ覚えるのではないだろうか。たくさんの謎に包まれたこの作品は、シリーズを見進めた後、もう一度戻ってきて見ずにはいられなくなるはずだ。(女性 30代)
突然の日本への舞台変更で視聴側としては戸惑いを隠せなかった今作。日本を描く映画が向こうの感性で「ヘンテコ日本」にしてしまうケースが多いが、例にもれず今作も色々突っ込みたいところは多い。
とはいえ、登場するハンというキャラクターが今後の『ワイルドスピード』に大きな影響を及ばすことから、ファンにとってはなかったことにできない作品になってしまった。特に『EURO MISSION』のラストシーンと大きな関連があるので見逃せない。
そのため癖はあるが、シリーズファンとしては「愛さざるを得ない」状況に追い込まれてしまった。(男性 30代)
前作までの登場人物が誰一人出てこない上、公開順で観ると、シリーズのレギュラーメンバーであるハンでさえ、“この人誰?”状態なので、(それでもその独特な魅力と存在感はさすがと思うが)前作までと同じようなテンションで楽しむのはいささかハードルが高いような気がする。
更に、東京が舞台であるせいか、他シリーズとはかなり作品の雰囲気も異なっており、我々日本人ならまだしも、これを純粋なワイスピファンが観るのはどうなのか?楽しめるのか?と無駄に心配になってしまった。(女性 30代)
関連作品
次作 ワイルド・スピード MAX
前作 ワイルド・スピードX2
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