映画『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』の概要:「DON過去を消された男」(08)の続編。シャー・ルク・カーン主演のクライム・サスペンス。共演はプリヤンカー・チョプラ。「ミルカ」(15)のファルハーン・アクタル監督の2011年インド・ドイツ映画。
映画『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』 作品情報
- 製作年:2011年
- 上映時間:148分
- ジャンル:アクション、サスペンス、ラブストーリー
- 監督:ファルハーン・アクタル
- キャスト:シャー・ルク・カーン、プリヤンカー・チョープラ、リティック・ローシャン、フロリアン・ルーカス etc
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映画『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
映画『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』 あらすじ【起・承】
タイ王国で、アジアの闇組織と取引中のDON:ドン(シャー・ルク・カーン)。手違いで銃撃戦になり、それを制するとクアラルンプールへ。クアラルンプールの国際警察で、5年ぶりにロマ刑事(プリヤンカー・チョープラ)と再会。
自分の犯罪歴を全部消すことを条件に自首をした。ドンを許さない、ロマ刑事は、彼を刑務所へ収監するが、ドンの目的は別のところにあった。彼は、刑務所でワルダーン(ボーマン・イラニ)と再会し、脱獄計画を成功させたのだ。
彼の真の目的は、ドイツ中央銀行のユーロ札を盗むことだった!彼の愛人アエシャ(ララ・ダッタ)やワルダーンが仲間に加わった。手始めに、ドイツ中央銀行の副総裁J・K・ディワンをスキャンダルで脅し、ハメるつもりだ。
一方、ドンの動きを知ったロマ刑事も、スイス・チューリッヒへ。パーティでドンとダンスを踊るが、変装していたため見破ることが出来ない。ドンは、ディワンを誘拐し、スキャンダルをエサに強請るのだった。
ロマ刑事は、ドンを車で追いかけるが、激しいカーチェイスの末、逃がしてしまう。ディワンは、ドンへ殺し屋ジャッバルら4人の男を差し向けるが、殺せなかった。
ドンは、ジャッバルたちに銀行強盗をしないかと誘う。
映画『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』 結末・ラスト(ネタバレ)
ドンは、サムというハッカーに会う。ドイツ中央銀行の金庫破りに協力してもらおうとするが、彼女に約束したから盗みはできないと言う。彼には婚約者ともうすぐ生まれる子供がいるらしい。
サムは、ドンの人柄に触れ、金庫破りに協力することに。彼はハッキングして、銀行のセキュリティーを乗っ取るつもりだ。ハイテクを駆使した銀行の金庫を破ることはできるのか?
ドンは、セキュリーティの責任者シュナイダー博士の声紋等も入手して、備えるのだった。銀行の金庫破り当日。ディワンがいつもどおり銀行へ出勤すると、防犯カメラを前に録画した画面に替えてドンたちも侵入した。
国際警察のロマ刑事も、デュワンに会い、ドンに会った当日の行動を聴取した。ロマ刑事が銀行を出た瞬間、ドイツ中央銀行では小さな爆発が。”金庫を施錠しろ!”という声と共に、ジュバルたちが消防隊員に紛れて侵入に成功。
ドンは、マリク刑事に電話をし、ロマ刑事と話しがしたいと言う。”30Mに近づけば、まだ爆発させるぞ!”と警告した。彼らは金庫を爆破させると、ガスが噴き出した。ドンは、なんとか金塊を持ち出すが、仲間の1人、ワルダーンが裏切ります。
しかし、ドンは、仲間には、脱出方法を秘密にしていた、下水道を通って脱出。しかし、今度は、サムが警察にドンを通報してしまう。ロマ刑事は、ドンを逮捕し他に仲間はいないのか聞く。
ドンは、ワルダーンに投降しろと言うが、彼らは逃げ遅れた客を人質に取ってしまう。そして、飛行機を用意しろと国際警察に迫るのだった。一方、捕まったドンは尋問を受け、脱出経路や札の原板について聞かれるが答えない。
客を助けるため、突入作戦を行う。その際、ドンもロマ刑事と共に参戦。銃撃戦になるが、2人はいい感じになってしまう。ジュバールらに見つかり、ロマ刑事は撃たれて負傷してしまう。その後、ジョバールはドンによって殺された。
ロマ刑事を抱え戻ったドン。免責状をもらい、ドンは逮捕されることなく消えた。それから、数ヶ月後、サムに原板が入った小包が送られてきます。ドンにその小包を渡した。
そばには、愛人アエシャの姿も。
こうして、ドンは完全犯罪を成し遂げたのだった。
映画『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
完全犯罪なるか?ドンの知性やアクションが冴える!クライム・サスペンス
前作からの人気が高く、またドイツでのロケというスケール感の大きさが話題の作品です。シャー・ルク・カーンとプリヤンカー・チョプラのクールなコンビもいい。
銀行の金庫破りを題材にしたクライム・サスペンス物はあまたあるが、そのスピード感やカーチェイスでの見せ場など、金庫破り以外にも見せ場が多い。
犯人の変装が見破られないのも、インド映画ならではの展開かも。ドンの活躍も面白いが、ロマ刑事役を演じたプリヤンカー・チョプラの演技力が魅力的です。
ロマ刑事は、ドンを愛してるのか?前作では、殺された婚約者の妹役でした。ドンを捕まえるため、刑事になったようです。因縁ある2人なのですが、前作を見ていないとその辺が分かりづらいです。
ドンの独断場になってしまうのが、惜しい。過去も織り交ぜて描かれると、よりアクションも楽しめたのではないかと思います。
また、大どんでん返しというわりには、脱出方法にも驚きは少なかったのでやはり完全犯罪への組み立ては難しい。しかし、金庫破りまでの過程に魅力があり、また観たくなりますよ。
新女優時代が到来!プリヤンカー・チョプラに魅せられて
インドでは、映画関係の一族がそのまま、女優や監督としてデビューすることが多いのですが、プリヤンカー・チョプラは違います。ミス・ワールド2000で注目されて、女優デビューしました。
前作「DON 過去を消された男」(06)と本作でトップ女優になり、「バルフィ!人生に唄えば」(11)では自閉症の少女を熱演。2012年からは歌手活動も始めています。
これまで、インドの女優は、男優のそばで歌い踊る存在として見られていたものが、一気に演技派女優へと飛躍しました。特に、自閉症の少女の演技は素晴らしく、作品に名作映画へのオマージュを込められていたことも話題になり、大ヒットしました。
加えて、最近のインド映画の傾向として、女性が主役の良質な映画が作られていることに注目して下さい。そんなプリヤンカー・チョプラの最新作は、アクション・ヒーロー物の「クリッシュ」(14)。
映画『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』 まとめ
インド映画は常に進化し続けています。「ムトゥ踊るマハラジャ」(95)などインド映画ブームに沸いた90年代。しかし、ブームはすぐに下火になり、忘れ去られてゆくだろうと思われていました。
ところが、2000年に入って再び、インド映画は人気を盛り返しています。その人気の理由には、「マダム・イン・ニューヨーク」(12)や「女神は二度微笑む」(12)などの女性が主役の作品や「きっと、うまくいく」(09)など良質なミステリーが生まれたからです。
マサラ・ムービーだけじゃない魅力を世界中に発信し続けるインド。本作のDONシリーズも、アクションだけじゃない、クライム・サスペンスのクールな魅力が満載です!
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