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映画『500ページの夢の束』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

自閉症を抱える『スター・トレック』オタクのウェンディは、“ある願い”を込めて書き上げた500ページにも及ぶ自作の脚本を届けるため、『スター・トレック』の脚本コンテストが行われるハリウッドへと旅立つ。

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映画『500ページの夢の束』の作品情報

500ページの夢の束

タイトル
500ページの夢の束
原題
Please Stand By
製作年
2017年
日本公開日
2018年9月7日(金)
上映時間
93分
ジャンル
ヒューマンドラマ
コメディ
監督
ベン・リューイン
脚本
マイケル・ゴラムコ
製作
ダニエル・ダビッキ
ララ・アラメディン
トッド・ワグナー
ベン・コスグローブ
製作総指揮
マーク・キューバン
ティム・クレイン
キャスト
ダコタ・ファニング
トニ・コレット
アリス・イブ
製作国
アメリカ
配給
キノフィルムズ

映画『500ページの夢の束』の作品概要

JUNO ジュノ』(07)や『マイレージ、マイライフ』(09)を手がけた名プロデューサーのダニエル・ダビッキが、マイケル・ゴラムコのオリジナル脚本に惚れ込んで製作したハートフルなヒューマンドラマ。監督は、障害者の性を描いた『セッションズ』(12)の監督・脚本・製作を務め、世界中で高い評価を得たベン・リューイン。自閉症を抱える主人公を演じるのは、天才子役から実力派女優へと成長しつつあるダコタ・ファニング。

映画『500ページの夢の束』の予告動画

映画『500ページの夢の束』の登場人物(キャスト)

ウェンディ(ダコタ・ファニング)
自閉症で他人とコミュニケーションを取るのが苦手。『スター・トレック』オタクで、普段から自分なりに『スター・トレック』の脚本を書いて楽しんでいる。相棒はチワワのピート。
スコッティ(トニ・コレット)
ウェンディのソーシャルワーカー。
オードリー(アリス・イブ)
ウェンディの姉で唯一の肉親。ワケがあり、ウェンディとは離れて暮らしている。

映画『500ページの夢の束』のあらすじ(ネタバレなし)

自閉症を抱えるウェンディは、周囲の人たちとコミュニケーションを取るのが苦手で、ワケがあって唯一の肉親である姉のオードリーとも離れて暮らしている。ウェンディは、ソーシャルワーカーのスコッティの協力でアルバイトを始め、自分なりに成長しようと努力していた。

そんなある日、ウェンディは大好きな『スター・トレック』の脚本コンテストが開催されることを知り、脚本作りに没頭する。ウェンディは、『スター・トレック』の知識ならば誰にも負けない自信があり、以前から自分なりの脚本を書いていた。ウェンディは“ある願い”を込めて、500ページにも及ぶ渾身の一作を書き上げる。しかし、すでに郵送では締め切りに間に合わなくなっていた。どうしても諦めきれないウェンディは、自ら脚本を届けようと決意して、愛犬のピートを連れ、自宅から数百キロ離れたハリウッドへと旅立つ。果たして、ウェンディは無事にハリウッドへたどり着き、コンテストに参加することができるだろうか。

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映画『500ページの夢の束』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『500ページの夢の束』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『500ページの夢の束』の感想・評価

オリジナル脚本の映画化

プロデューサーのダニエル・ダビッキが惚れ込んだという脚本を書いたのは、フィリピン・マニラ生まれでサンフランシスコ育ちのマイケル・ゴラムコという脚本家だ。ゴラムコには、人気テレビシリーズの脚本や戯曲を手がけてきたキャリアがあるが、商業映画の世界では無名に近い。ハリウッドの映画製作の舞台裏を描いた『ザ・プレイヤー』(92)というサスペンス映画では、無名の脚本家のオリジナル脚本が映画化される確率は限りなくゼロに近いと語られている。ゴラムコの脚本がどういう経緯でダニエル・ダビッキの手に渡ったのかはわからないが、『JUNO ジュノ』(07)や『マイレージ、マイライフ』(09)という良質なヒューマンドラマを手がけてきたプロデューサーが惚れ込んだというのだから、本作の脚本には期待できる。

自閉症のウェンディが旅に出た理由

本作の主人公のウェンディは、自閉症を抱えており、他人とコミュニケーションを取るのが苦手だ。アルバイトはできるようなので、重度の自閉症ではないようだが、ウェンディが1人で数百キロも旅をするのはやはり大変なこと。そもそも、社会的コミュニケーションが困難な自閉症の人は、環境が変わることを好まない。普通にコミュニケーションが取れる女性でも、1人旅は何かと不安がつきまとう。人と話すのが苦手で、大好きな『スター・トレック』のオリジナル脚本を書くのが唯一の趣味のウェンディにとって、1人旅は苦行に近いだろう。なぜ彼女はそこまでして、『スター・トレック』の脚本コンテストに参加したかったのか。その理由がとても気になる。ウェンディが、なかりマニアックな“トレッキー(熱心な『スター・トレック』ファンの総称)”であるのも興味深いが、唯一の身内である姉と離れて暮らしていることが、物語の鍵になるはずだ。彼女が500ページの脚本にどんな願いを込め、ハリウッドへ向かったのか。その理由を知りたい人は、劇場へ行こう。

ダゴタ・ファニングの挑戦

主人公のウェンディを演じるのは、『アイ・アム・サム』(01)での演技が大絶賛され、わずか7歳で映画賞の新人賞を総なめにしたダゴタ・ファニング。愛くるしい顔立ちの聡明な少女だったダゴタは、その後も天才子役として活躍を続け、順調に女優としてのキャリアを重ねている。有名になりすぎたハリウッドの子役は、不幸な人生を歩むケースも多いが、ダゴタは良識ある両親のもとで、安定した生活を送れたようだ。これはダゴタ本人にとっても、映画界にとっても幸運なことだった。

そんなダゴタも24歳のレディになり、大人の女優としての実力が試される時期を迎えている。この大切な時期に、ダゴタが自閉症の主人公を演じるというのは、とても大きな挑戦だ。自閉症の人の特徴的な口調や動きだけをデフォルメしたような演技をすれば、観客は本能的に不快感を感じる。しかし、ダゴタが内面からウェンディになりきっていれば、主人公が自閉症であることもキャラクターの個性として自然に受け入れられる。ダゴタもそろそろ次の代表作が欲しいと思っているはずなので、本作での彼女の演技には注目したい。

映画『500ページの夢の束』の公開前に見ておきたい映画

映画『500ページの夢の束』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『500ページの夢の束』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

アイ・アム・サム

7歳程度の知能しかないサム(ショーン・ペン)は、ホームレスの女性との間に生まれた娘をルーシー・ダイアモンド(ダゴタ・ファニング)と名付け、男手ひとつで育て始める。サムは愛情たっぷりの子育てをしていたが、ルーシーが7歳になった時、サムの養育能力不足が指摘され、2人は引き裂かれることに。サムは敏腕弁護士のリタ(ミシェル・ファイファー)を頼り、ルーシーと一緒に暮らしたい一心で裁判を起こすのだが…。

知的障害のある父親と娘の絆を描いたヒューマンドラマで、サムを演じたショーン・ペンとルーシーを演じたダゴタ・ファニングの演技が胸を打つ。知的障害のある父親になりきるのは、名優で知られるショーン・ペンでも難しかったと思うが、彼は完璧にサムを演じている。ショーン・ペンは繊細な演技でサムの喜怒哀楽を表現しており、わずかな表情の変化を見ているだけで、サムの喜びや悲しみがひしひしと伝わってくる。そのショーン・ペンに負けない名演技を見せているのが7歳のダゴタ・ファニングで、この2人には物語の序盤から泣かされる。すでに鑑賞済みの方も多いと思うが、ダゴタの天才子役ぶりを再確認する意味でも、改めて見ておきたい。

詳細 アイ・アム・サム

レインマン

高級車の販売業に行き詰まっていたチャーリー(トム・クルーズ)は、父親の遺産目当てで故郷に戻り、自分に兄がいたことを知る。兄のレイモンド(ダスティン・ホフマン)は重度のサヴァン症候群で、ずっと施設で生活していた。チャーリーは遺産を得るためにレイモンドを施設から連れ出し、陸路でロサンゼルスの自宅を目指す。

サヴァン症候群のレイモンドを演じたダスティン・ホフマンは、この役で2度目のアカデミー主演男優賞(1回目は『クレイマー、クレイマー』(79)での主演)を受賞した。サヴァン症候群というのは、脳に何らかの障害(知的障害や発達障害、自閉症など)があるものの、ある分野においては天才的な能力を発揮する人のことだ。レイモンドは自閉症気味で社会性はないが、超人的な記憶力と計算能力を持っている。そして、ずっと守ってきた生活習慣を変えることを嫌う。ホフマンは、感情表現に乏しいサヴァン症候群の人の特徴をよくつかみ、歩き方から喋り方、そしてほんのわずかな動作まで、徹底的なこだわりを見せる。しばらく物語が進むと、ホフマンが演技をしているということを忘れてしまうほど、彼の演技は卓越している。オスカー俳優の実力は伊達じゃない。

詳細 レインマン

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ニューヨークで妻子と暮らしているトーマス(トム・ハンクス)は、他人とコミュニケーションを取るのが苦手なアスペルガー症候群の息子・オスカー(トーマス・ホーン)に、「調査探検」と名付けた遊びを通して人との関わり方を教えていた。そのトーマスがアメリカ同時多発テロの犠牲になってしまい、オスカーは強いショックを受ける。1年後、自宅のクローゼットで父親が残した謎の鍵を見つけたオスカーは、その鍵の秘密を探るため、ニューヨーク中を探検し始める。母親のリンダ(サンドラ・ブロック)は、そんな息子のことを心配しながら見守っていた。

9.11の同時多発テロで大好きな父親を失った少年が、父親に教えてもらった「調査探検」に夢中になることで、少しずつ傷を癒していく。オスカーは自閉症の一種であるアスペルガー症候群を抱えているのだが、症状はそれほど重くない。その点が、『500ページの夢の束』の主人公と似ている気がしたので、公開前に見ておきたい映画として選んでみた。主人公が勇気を出して外の世界へ飛び出し、成長していく物語にも重なる部分があるので、この作品が気に入れば、『500ページの夢の束』もきっと楽しめるだろう。

詳細 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

映画『500ページの夢の束』の評判・口コミ・レビュー

映画『500ページの夢の束』のまとめ

『スター・トレック』が大好きな自閉症の女性が、500ページにも及ぶ自作の脚本を抱えてハリウッドまで旅するという設定はとても面白い。ウェンディの“ある願い”が何なのかも気になるが、熱心な『スター・トレック』ファンのウェンディの書いた脚本の内容も気になる。彼女の創作した物語も、きっと映画の中で明かされるはずなので、その点も楽しみにしていただきたい。ちなみに、本作は「文部科学省選定作品」に指定されているので、お子様にも安心してお勧めできる。親子で劇場へ足を運び、ウェンディが脚本に託した願いを見届けて欲しい。

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