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映画『君たちはどう生きるか』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

全世界が待ち続けた宮崎駿による新作が誕生。公開1ヶ月前となっても、キャストやあらすじなどは未発表、一切のプロモーションを行わないなど大きな話題を呼んだ。しかし、スタジオジブリが並々ならぬ熱量を本作に込めていることだけは確か。期待せずにはいられない作品。

映画『君たちはどう生きるか』の作品情報

君たちはどう生きるか

タイトル
君たちはどう生きるか
原題
なし
製作年
2023年
日本公開日
2023年7月14日(金)
上映時間
124分
ジャンル
ファンタジー
監督
宮崎駿
脚本
宮崎駿
製作
スタジオジブリ
製作総指揮
不明
キャスト
山時聡真
菅田将暉
柴咲コウ
あいみょん
木村佳乃
木村拓哉
竹下景子
製作国
日本
配給
東宝

映画『君たちはどう生きるか』の作品概要

紛うことなき天才、宮崎駿。これまで5作品で日本アカデミー賞を獲得するなど、日本アニメ会を牽引し続けてきた。そんな彼もとうとう現役を退き、視聴者は彼が残してくれた過去作を見返す日々を送っていた。しかし、宮崎駿が新作を制作しているらしい。そんなニュースは、瞬く間に日本中を駆け巡った。しかし、話を聞くとどうやら引退宣言を撤回したわけではない様子。『引退状態』にありながらこの超大作を作り上げたのだ。どちらにせよ、ファンとしては宮崎駿の新作が再び見られるのだからこれ以上嬉しいことはないだろう。あらすじやキャストなど、まだまだ多くの謎に包まれている本作。続報に是非期待しながら、再びその世界観に酔いしれよう。

映画『君たちはどう生きるか』の予告動画

随時更新予定

映画『君たちはどう生きるか』の登場人物(キャスト)

眞人(山時聡真)
裕福な家庭で育った少年。母親の死をきっかけに塞ぎ込んでしまう。
青サギ / サギ男(菅田将暉)
サギと人間へ自由に姿を変える謎の存在。眞人を不思議な世界にいざなう。

映画『君たちはどう生きるか』のあらすじ(ネタバレなし)

ある日、少年眞人は火事で母親を突然失った。最愛の母を失った心の傷が癒えないまま、彼は父親の勝一と共に東京を離れることとなる。彼らが引っ越したのは、『青鷺屋敷』と呼ばれる広大な屋敷。そして、眞人に新しい母親ができることとなる。その女性、夏子は亡き母親の妹で、眞人はそのことをどうしても受け入れることができなかった。心を閉ざした眞人は、家庭でも学校でも孤立してしまう。すっかりふさぎ込んでいた眞人だったが、そんなある日、彼の前に一匹の青サギが現れる。その青サギは鳥と人間に自由自在に姿を変える。そして、眞人はその青サギに導かれるように、生と死が混然とした不思議な世界に足を踏み入れるのだった。その不思議な世界で、少年が学ぶこととは。

映画『君たちはどう生きるか』の感想・評価

宮崎駿、復活

宮崎駿については、今更語る必要もないだろう。それ程までに、彼の存在は偉大。数多くの名作を発表し、それらは記憶にも記録にも残る存在として長年人々から愛され続けている。宮崎駿が第一線を退いた今でも『ジブリパーク』の建設など、益々ジブリの世界観は広がりを見せている。そんな中、宮崎駿がまさかのカムバックを果たすこととなった。まさに、近年稀に見るジブリブームが巻き起こっていると言えるのだ。そして、この盛り上がりを喜んでいるのは日本人だけではない。宮崎駿の功績は日本国内だけでなく海外にも知れ渡っており、作品は様々な言語に翻訳され世界中から愛されている。彼に多大なる影響を受けたというクリエイターも少なくないほど。世界が見守る新作の出来栄えはいかに。

2D作品の魅力

近年技術の発達に伴い、3DCGアニメーションが増加傾向にある。3DCG作品の大きなメリットは、何といってもその利便性だろう。これまで全てを人の手で書き起こしていたものが、一気にパソコンでシステムを組み立てることができる。そのことによって、これまでとは比較にならないほどに作品を早く仕上げることができるようになった。そんな中、宮崎駿は『手描き』という部分に並々ならぬ情熱を注ぎ続けてきた。『崖の上のポニョ』に至っては、なんと17万枚もの手描きイラストにて作品が構築されている。彼がここまで手描きに情熱を注ぐのは何故だろうか。それは、アニメーションの核、魅力の原点が手描きにこそあると宮崎駿が信じているから。確かに、2Dアニメーションこそ私達が慣れ親しんだものであり、温かみを感じさせる。まるで実家のような安心感を与えてくれる作品、それこそが宮崎駿の映画なのだ。

原作との関わり

『君たちはどう生きるか』は、元来吉野源三郎が手がけた小説のタイトル。もしかするとご存知ない方もいるかもしれないが、『魔女の宅急便』や『ハウルの動く城』なども元来原作小説があり、それをスタジオジブリが手を加え映画化したものなのだ。しかし、最新作はどうやら小説の単なる実写版というわけではない様子。なんと、作中に原作となっている小説自体が登場するという。原作は、宮崎駿が少年時代より愛してやまない愛読書。後に多くの魅力的な世界観を生み出してきた宮崎駿の基盤の一つとなった作品と言ってよいだろう。一体、オリジナルがどのように昇華されているかといった点にも注目したい。

映画『君たちはどう生きるか』の公開前に見ておきたい映画

映画『君たちはどう生きるか』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『君たちはどう生きるか』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

ルパン三世 カリオストロの城

今や知らない者はいないであろう映画監督、宮崎駿。そんな彼が初めて手がけた長編アニメーションが本作。言わずと知れた『ルパン三世』シリーズの映画作品であり、数多くある中でも最高傑作の一つとしても名高い。実はルパンシリーズと宮崎駿の関係性は深く、アニメシリーズにおいても宮崎駿は何話か監督を務めている。『天空の城ラピュタ』の巨人兵が出てくるなど、ファンがあっと驚くような演出も多いため是非そちらもチェックしたいところ。ルパン達が訪れたのはカリオストロ公国。そこで、ルパンと次元は何者かに追われる花嫁姿の少女に遭遇する。その地には、かつて駆け出しだった頃のルパンの思い出の地であった。

詳細 ルパン三世 カリオストロの城

風立ちぬ

最新作の制作が発表されるまでは宮崎駿の最後の監督作品と言われていた、2013年に公開されたアニメーション作品。国内だけでなく海外でも高い評価を得て、サンディエゴやボストン、トロントなど様々な映画祭でも名だたる賞を獲得している。実在した堀越二郎という人物を主人公に描いたヒューマンドラマで、重厚なストーリーが話題となった。主人公の堀越二郎は、飛行機に憧れを抱く少年。彼は様々な人の支えによってその夢を叶えることとなるが、丁度その頃、日本は世界恐慌など時代の転換を迎えようとしていた。二郎に新たに命じられたミッションは、大日本帝国海軍の飛行機作り。厳しい時代に、愛する人の病に、様々な困難に直面しながら堀越は日々を真剣に生きていく。

詳細 風立ちぬ

千と千尋の神隠し

上述したように、宮崎駿作品には『ハウルの動く城』など原作が存在する作品も多い。しかし、中には原作、脚本、監督の全てを宮崎駿自身が担当した作品も当然ながら存在する。最新作も同様であり、まさに宮崎駿の才能が遺憾なく活かされていると言えるだろう。最新作の情報の多くは非公開であるが、作風が冒険ファンタジーであることだけは明らかになっている。本作も、全てを宮崎駿が手がけ、そして、作風も冒険ファンタジーと共通点の多い作品。カオナシやハクといった魅力的なキャラクターや壮大なストーリー、美しい世界観が大きな話題となり、宮崎駿作品の中でもトップの興行収入を記録した。

詳細 千と千尋の神隠し

映画『君たちはどう生きるか』の評判・口コミ・レビュー

映画『君たちはどう生きるか』のまとめ

年齢を重ねるにつれ、作品に渋み、説得力が増してくる。事実近年の宮崎駿の作品を見ていると、昔と比べてよりメッセージ性が強くなったように思われる。映画界という第一線で活躍し続けた宮崎駿が、今視聴者に伝えたいこととは。『風立ちぬ』で引退を宣言する前より、宮崎駿は何度も「もう新作は作れない」と口にしてきた。映画作りは、それほどまでに圧倒的なエネルギーを必要とするのだ。宮崎駿と今年で82歳。まさに自らの命を削って作品を釣り上げていると言っても過言ではないだろう。次回作が誕生するかは誰にも分からない。今回が最後かも知れないという気持ちを持って、是非映画館に足を運ぼう。

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