近年大人気のリアル脱出ゲーム。何気ない気持ちで参加したその脱出ゲームが、実は命を賭けた本当の意味での脱出ゲームだったとしたら…?自分だったらどのようにその場から脱出するか、登場人物と一緒に考えよう。
映画『エスケープ・ルーム』の作品情報
- タイトル
- エスケープ・ルーム
- 原題
- Escape Room
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2020年2月28日(火)
- 上映時間
- 100分
- ジャンル
- ホラー
サスペンス - 監督
- アダム・ロビテル
- 脚本
- ブラギ・シャット
マリア・メルニク - 製作
- ニール・H・モリッツ
オリ・マーマー - 製作総指揮
- レベッカ・リボ
- キャスト
- テイラー・ラッセル
ローガン・ミラー
デボラ・アン・ウォール
ジェイ・エリスタイラー・ラビーン
ニック・ドダニ
ヨリック・バン・ウェイジンケン - 製作国
- アメリカ
- 配給
- 東京テアトル
映画『エスケープ・ルーム』の作品概要
今や、一大ジャンルとなったソリッド・シチュエーション・スリラー。ソリッド・シチュエーション・スリラーとは、登場人物達が謎の密室空間に閉じ込められたり、予想していない状況に突如立たされた時、極限状態の中どのような打開策を見出すのかといった様子を描き出したもの。『CUBE』や『ソウ』シリーズなどで一躍有名になったこのジャンルに、新たな作品が追加された。今回密室に閉じ込められたのは、全くなんの繋がりもない6人。見事密室から脱出できれば1万ドルを手にできるが、失敗すれば人生のゲームオーバーという恐ろしいゲームに巻き込まれる彼らのとる行動に注目。
映画『エスケープ・ルーム』の予告動画
映画『エスケープ・ルーム』の登場人物(キャスト)
- ゾーイ・デイヴィス(テイラー・ラッセル)
- 内気な理系女子大生。頭の回転が早く、次第に集団のリーダー的存在となっていく。
- ベン・ミラー(ローガン・ミラー)
- 冴えないフリーター。アルコールに溺れ、酔った状態で車を運転し事故を起こしたことがある。
- アマンダ・ハーパー(デボラ・アン・ウォール)
- 元陸軍兵士。かつてイラン戦争に参加し、九死に一生を得た経験がある。
- マイク・ノーラン(タイラー・ラビーン)
- 中年のトラック運転手。昔、炭鉱事故に遭い奇跡的に助かった過去を持つ。
- ジェイソン・ウォーカー(ジェイ・エリス)
- 若いが投資家として成功を収め、裕福な男性。かつて海難事故に遭い死にかけたことがある。
- ダニー・カーン(ニック・ドダニ)
- あらゆるゲームに自信を持つ、ゲーム愛好家。今回の脱出ゲームにも人一倍の自信を見せる。
映画『エスケープ・ルーム』のあらすじ(ネタバレなし)
近年、若者を中心として人気のリアル脱出ゲーム。そんな体験型脱出ゲームへの招待状が、6人の元に届いた。見事脱出した暁には、なんと1万ドルもの大金を手にすることができることを知った一行は、何者から送られてきたかも分からないその謎の挑戦を受けることにする。ゲームに参加することとなったのは、うだつの上がらない日々を送っていたベン、屈強な肉体を持つアマンダ、ゲーム漬けの毎日を送るダニー、トラック運転手のマイケル、裕福なジェイソン、女子大生のゾーイ。しかし、その脱出ゲームは、なんと命を賭けた、まさにリアル脱出ゲームだったのだ。そして、集まれられた彼らには、とある共通点があった。果たして彼らは、無事に脱出を果たし生き延びることができるのか。
映画『エスケープ・ルーム』の感想・評価
脱出ゲーム好き必見
近年若者を中心として大流行している、リアル脱出ゲーム。リアル脱出ゲームとは、一つの空間に集められた参加者達が、様々なヒントを解き明かしてその場所からの脱出を目指すという体験型ゲーム。まさに、本作と同様の設定である。ただ、本作は失敗すれば命を失うという恐ろしいペナルティが用意されている。脱出ゲームにこれまで参加したことがあり自信がある、体験したことはないが興味があるという人は、自分の謎解きレベルがどれほどなのか、登場人物達と共に謎を解き明かしてみよう。果たしてあなたは、見事この命懸けの脱出ゲームをクリアして生き延びることができるか。
クオリティの高い脚本
本作に出演している俳優陣は、まだキャリアがそれほど長くはない20代の者であったり、幾つかの作品には出演しているものの、主役を張ったことはない者などが多い。つまり、目玉となるスター俳優の起用はない。しかし、そんな状況で、本作は元々予想されていた興行収入を大きく上回り、結果的に週末興行収入ランキング初登場2位を叩き出すスマッシュヒットとなった。それは、圧倒的に高い脚本のクオリティを証明している。こういったミステリー作品は、観客を夢中にさせられなかったり、オチが読めてしまったりしたら魅力が半減する。そんな中、見事監督の期待に応えて見せたブラギ・シャットとマリア・メルニックの手腕は見事の一言。見事、見る者を虜にした脚本に酔いしれよう。
用意された様々な部屋
本作の注目どころは、なんといっても登場人物達に襲いかかる、様々な謎が仕掛けられた部屋の数々。急に部屋全体が火事に包まれてしまったり、真逆の極寒の部屋に放り込まれてしまったり、恐ろしい仕掛けが登場人物達を待ち受ける。そんな謎に挑む、軍人、女子大生、フリーター、若手投資家、中年男性、オタクという全く個性が異なる6人。しかし、背景が違うからこそ、それぞれが得意とする分野も違う。一人では決して脱出できない密室も、全員の力を合わせれば脱出できるかもしれない。果たして、どんな部屋が主人公達を待ち受けているのか、そして、彼らがそれぞれどのような活躍を見せるのか期待が持てる。
映画『エスケープ・ルーム』の公開前に見ておきたい映画
インシディアス 最後の鍵
本作は、ホラー映画の大ヒット作、『インシディアス』シリーズの第4作目にあたる一本。本作は元々、『ソウ』シリーズのジェームズ・ワンとリー・ワネルが再度タッグを組んだ上に、『パラノーマル・アクティビティ』で有名なオーレン・ペリが製作を務めたという、まさにホラー映画の第一人者を集めた子超豪華作品。そんなシリーズの第4弾に監督として起用されたのが、本作でもメガホンを取ったアダム・ロビテル。大人気シリーズに起用されるという、とてつもないプレッシャーを見事に跳ね除けて見せた実力派監督の手腕を、今作で確かめた上で最新作を安心して楽しもう。
詳細 インシディアス 最後の鍵
CUBE
密室からの命を賭けた脱出、さらに様々なギミックが仕掛けられた部屋を突破していく作品と聞いて、本作を思い出す人は多いのではないだろうか。低予算で製作されたにも関わらず爆発的ヒットを博し、その後幾つかの類似作品が立て続けに発表された。目が覚めると、彼らは謎の立方体の密室空間にいた。かつて問題を起こしたことがある黒人警官や、数字に強い女子学生、この密室空間の設計者、精神科医、脱獄王、さらには自閉症の青年など、なんの繋がりもない一行は何者かに拉致されてしまったのだ。そして、立方体の部屋にはそれぞれ扉が備え付けられており、更なる立方体の部屋へと続いていた。脱出を目指し、部屋から部屋へと移動する一行。しかし、部屋には彼らの命を奪いかねない恐ろしい罠が仕掛けられていた…!
詳細 CUBE
ソウ
ソリッド・シチュエーション・スリラーを代表する作品であり、ホラー映画においてトップレベルの知名度を誇る大人気シリーズ。とある共通項を持つ登場人物達が集められ、命を賭けたゲームをクリアしながら脱出を図るという点で最新作との共通点が見られる。パパラッチをしているアダムは、見慣れない廃墟の浴槽の中で目が覚めた。その部屋には、もう一人、医師のゴードンという男性も倒れており、二人は鎖で繋がれていた。そして、部屋の中にはなんと、一つの死体が転がっていたのだった。二人には、この部屋から脱出するための条件が提示された。部屋から脱出できなければ、待っているのは死のみ。果たして彼らは、この理不尽なゲームをクリアすることができるのか。
詳細 ソウ
映画『エスケープ・ルーム』の評判・口コミ・レビュー
公開中の脱出スリラー『エスケープ・ルーム』気軽に観られて楽しいのでお勧め。男女数名が、失敗したら死ぬが、脱出成功したら1万ドル獲得(安い!)出来る死のゲームに巻き込まれる!!灼熱に極寒などバラエティ豊かな脱出部屋が盛り沢山。人間ドラマはサクサク処理して、見せ場に次ぐ見せ場です。 pic.twitter.com/SSceyow281
— 人間食べ食べカエル (@TABECHAUYO) 2020年3月1日
『エスケープ・ルーム』映画館にて41本目。
体験型リアル脱出ゲームを4DXにて。謎の招待者から招かれた身分も性別も異なる6人の参加者たち。果たして彼らの共通点とは。序盤こそテンポが悪いが逆さまの部屋ぐらいから俄然目が離せなくなる。ただハラハラドキドキさせる演出がやや弱い。 #EDDIE映画2020 pic.twitter.com/ysblYICS8o— EDDIE@Kings22-33👑 (@eddie2yuji) 2020年2月29日
『エスケープ・ルーム』
知人を騙った招待状で集まった6人の男女がリアル脱出ゲームに挑むのだが、それは命がけの脱出だった。という、最近では珍しくないありきたりな設定の映画です。クオリティは高いですが、目新しい展開などはなく、良くも悪くも普通に楽しめる脱出ゲーム映画でした。
【71点】 pic.twitter.com/LRxOuNmMuq— みねさん(ひーくん)@映画垢 (@inpakuto12345) 2020年2月28日
『エスケープ ・ルーム』観た。今迄何作も作られてきた様な手垢に塗れた題材と、え!そのまま!な、誰もが見飽きたオチ、しかもR指定を考慮したのであろうゴアさ皆無の描写で物足りなさは残るが、床抜け高層椅子取りゲームだけはハラハラドキドキで楽しめた。そんな感じかなぁ。 pic.twitter.com/Rk6cIjjgHh
— RT(粉砕!中止だ!中止!) (@Tkhsh65) 2020年3月1日
『エスケープ・ルーム』観てきた。生死を掛けた脱出ゲームのお話しなんだけど、、。謎解きは簡単に解けちゃうし、かなり都合のよい展開で、全然ドキドキしないんだよなぁ。ラストは…、続編へとつづく展開です。アメリカでヒットしたみいたいだからやるんでしょうね。#映画 pic.twitter.com/NP6ICBc3ag
— ぎみちょこ‼ 〜オウムアムア〜 (@givemeachoco) 2020年3月1日
映画『エスケープ・ルーム』のまとめ
本作は、間違いなく視聴者を恐怖させるホラー映画。しかし、本作には一般的なホラー映画のキーである、幽霊やゾンビといった非科学的な存在は登場しない。しかし、それにも関わらず、見ているものの精神を徐々に極限状態に陥れていく。つまり、一般的なホラー作品が苦手という人も見ることができるのがこのジャンルの魅力なのだ。果たして6人は、自分たちの過去や部屋に散りばめられたヒントから、密室からの脱出の手段を見つけ出すことができるのか。これまでに多くの脱出ゲームに参加してきた、謎解きには自信があるという人にこそ是非見て挑んで貰いたい一作。
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