結城弥生と山田太郎は30年前に運命的な出会いを果たす。二人は惹かれ合っていたが、思いを伝えることなく別々の道を歩むことになった。離婚や震災など様々な出来事が二人の身に降りかかった。
映画『弥生、三月 君を愛した30年』の作品情報
- タイトル
- 弥生、三月 君を愛した30年
- 原題
- なし
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2020年3月20日(金)
- 上映時間
- 110分
- ジャンル
- ラブストーリー
- 監督
- 遊川和彦
- 脚本
- 遊川和彦
- 製作
- 藤田浩幸
市川南
福山亮一
臼井央
岸田一晃 - 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 波瑠
成田凌
杉咲花
岡田健史
小澤征悦
岡本玲
夙川アトム
矢島健一 - 製作国
- 日本
- 配給
- 東宝
映画『弥生、三月 君を愛した30年』の作品概要
テレビドラマ『家政婦のミタ』(2011)など数々の大ヒット作を手掛けている遊川和彦が、監督・脚本を務めた作品。とある一組の男女の30年間を、3月だけで描いた物語。波瑠がヒロインの結城弥生を演じ、成田凌が相手役の山田太郎を演じた。杉咲花、小澤征悦、岡本玲、黒木瞳、奥貫薫など、映画・ドラマ業界の第一線で活躍している俳優達が集結している。テレビドラマ『中学聖日記』(2018)で俳優デビューを果たした岡田健史が、太郎の息子役で映画初出演を果たしている。
映画『弥生、三月 君を愛した30年』の予告動画
映画『弥生、三月 君を愛した30年』の登場人物(キャスト)
- 結城弥生(波瑠)
- 強い意志を持つ女性。太郎に思いを寄せている。教師になるのが夢。
- 山田太郎(成田凌)
- 弥生の同級生、親友。通称、サンタ。明るい性格。弥生に思いを寄せている。
- 渡辺サクラ(杉咲花)
- 弥生と太郎の親友。病に侵され、他界する。弥生達に対して、メッセージを残す。
- あゆむ(岡田健史)
- 太郎の息子。弥生に出会ったことをきっかけに、教師を目指すようになる。
映画『弥生、三月 君を愛した30年』のあらすじ(ネタバレなし)
30年前の1986年3月1日。結城弥生と山田太郎は運命的な出会いを果たす。弥生と太郎の傍らには、渡辺サクラという少女がいた。三人はとても仲が良く、親友と呼べる間柄になった。しかし、サクラが病で命を落としてしまう。その出来事は二人の心に大きな傷を残した。
弥生と太郎は惹かれ合っていたが、思いを伝えることなくそれぞれの道を歩むことを選んだ。別れ際、太郎は「40歳を過ぎても独身だったら俺が結婚してやる」と弥生に宣言した。弥生は夢だった教師になるため、教員試験を受けた。そんな時、父親が破産し、家庭に大きな危機が訪れる。
弥生と太郎はそれぞれ別の相手と結婚することになった。しかし、心の片隅では、お互いへの思いを忘れることができずにいた。離婚や震災など、様々な出来事が二人の身に降りかかった。そんな時、サクラが残したメッセージが届く。
映画『弥生、三月 君を愛した30年』の感想・評価
遊川和彦が手掛けたオリジナルストーリー
監督・脚本を担当したのは、遊川和彦。遊川はテレビ制作会社ディレクターを経験した後、脚本家として活躍するようになった。今までに関西テレビ系列で放送されたテレビドラマ『GTO』(1998)や日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ『家政婦のミタ』(2011)などの大ヒット作品を手掛けている。
遊川は2017年に公開された映画『恋妻家宮本』で、長編映画監督デビューを果たした。本作は遊川の監督第二作目に当たる作品で、遊川のオリジナル脚本となっている。とある一組の男女の30年間を、3月だけで描いた物語となっている。昭和、平成、令和という3つの時代を跨ぎながら、3月1日に出会った二人が3月31日にどんな結末を迎えることになるのか、目が離せない展開が待っている。
今旬の俳優達と実力派俳優達の共演
ヒロインの結城弥生を演じたのは、ファッション雑誌『セブンティーン』や『non-no』の専属モデルとしても活躍していた女優の波瑠。透明感のある美しい容姿と高い演技力で、性別を問わず多くの人から支持を集めている。
相手役の山田太郎を演じたのは、2018年に「第42回日本アカデミー賞・新人俳優賞」を受賞するなど、近年目覚ましい活躍を見せている俳優の成田凌。そして、弥生と太郎の親友・渡辺サクラ役は、杉咲花が務めている。
TBS系列で放送されたテレビドラマ『中学聖日記』(2018)で俳優デビューを果たした岡田健史が、山田太郎の息子を演じた。岡田にとって本作が初めての映画出演である。その他に、小澤征悦、岡本玲、黒木瞳、奥貫薫など実力派俳優が脇を固めている。
30年の月日と二人の思い
本作は1986年3月1日に運命的な出会いを果たした二人の男女、結城弥生と山田太郎の姿が描かれたラブストーリー映画となっている。弥生と太郎は思いを寄せ合っていながらも、相手に思いを伝えることがないまま別々の道を歩むことになった。そして、出会ってからの二人の30年の月日を追うことになる。
30年の間で結婚、離婚、子育て、震災など、二人は様々な出来事を経験する。弥生達はそれらを経験した後、相手に対してどのような思いを抱くことになるのか映画を見てぜひその目で確かめてみて欲しい。ヒロインを演じた波瑠と相手役を務めた成田凌は、10代から50代までの30年間を演じている。彼らの演技の変化にも注目してもらいたい。
映画『弥生、三月 君を愛した30年』の公開前に見ておきたい映画
恋妻家宮本
遊川和彦の代表作で、監督と脚本を務めている。重松清原作の小説『ファミレス』を元に制作された。夫・宮本陽平が妻・美代子が隠し持っていた離婚届を見つけたところから物語が始まる。宮本陽平を阿部寛が演じ、美代子を天海祐希が演じた。そして、阿部寛達の若い頃を若手俳優の工藤阿須加と早見あかりが、それぞれ演じている。
子供が巣立ち、宮本陽平は妻の美代子と二人で生活することになった。何となく気まずい空気が漂っており、落ち着かない日々を送っていた。そんなある日、陽平は美代子の署名が入った離婚届を見つける。美代子が本気で離婚を考えているのか問い詰めることができず、知り合いに相談してみた。陽平と美代子の関係はどうなってしまうのだろうか?
詳細 恋妻家宮本
オズランド 笑顔の魔法おしえます。
波瑠の代表作。波瑠はヒロインの波平久瑠美を演じた。小森陽一原作の小説『オズの世界』を元に制作されている。遊園地が物語の舞台になっており、そこで働くスタッフ達の日常が描かれている。E-girlsの中心メンバーとして活躍していたDream Amiが主題歌を担当しており、彼女自身が作詞を手掛けた楽曲『Wonderland』が起用されている。
波平久瑠美は恋人の小西俊郎が働いているホテルチェーンに就職が決まり、喜んでいた。しかし、配属先は東京のホテルではなく、系列会社が運営する熊本県の遊園地「グリーンランド」だった。波平は希望していた場所で働くことができなかったことと、職場の明るい雰囲気に馴染むことができなかったことで、大きなストレスを抱えることになった。その遊園地には、魔法使いと呼ばれるカリスマ社員がいた。
ワン・デイ 23年のラブストーリー
ラブストーリー映画。デヴィッド・ニコルズ原作の小説『ワン・デイ』を元に制作されており、原作者自信が脚本を手掛けている。とある一組の男女の7月15日にスポットを当てており、彼らの23年が描かれた作品。『プラダを着た悪魔』(06)で一躍有名になったアン・ハサウェイがヒロインを演じ、ミュージシャンとしても活躍しているジム・スタージェスが相手役を務めている。
1988年7月15日。大学の卒業式の日、エマとデクスターは出会い、親友となった。二人はお互いに惹かれ合いながらも、親友関係を壊さないために思いを口に出すことはなかった。エマは作家を夢見ながら働き、デクスターはコメディアンを目指すようになった。会えない日も誰かと一緒にいた日も、二人はお互いのことを思っていた。
映画『弥生、三月 君を愛した30年』の評判・口コミ・レビュー
『弥生、三月 君を愛した30年』映画館にて55本目。
驚きも何もない。すべてが予想の範疇。だけど嫌いになれない。だって波瑠、成田凌、杉咲花がみんな素晴らしいんだもの。唯一涙腺を崩壊させたのは息子の魔女裁判エピソード。波瑠に惚れた。演出はまるでテレビドラマのようだった。 #EDDIE映画2020 pic.twitter.com/7q0dCvtJby— EDDIE@Kings28-36👑 (@eddie2yuji) 2020年3月20日
『弥生、三月 君を愛した30年』
つまらない『マチネの終わり』、エッジの無い『ラストレター』といった感じ。構成(30年の3月のみを見せる)は悪く無い。ただその手法を守る為にドラマの良い部分を消し、偶然だけを組み合わせたような物を見せられても「あっそうなんすね」といった感情しか浮かばない pic.twitter.com/S1mqOtWJgR— 地獄 (@TiBlc) 2020年3月21日
「弥生、三月 -君を愛した30年-」観賞。30年間を描くだけあって物語の重厚感は良かったし、内容も自分好みだったので満足感はある。ただ時間経過の演出が分かりづらかったのと、メイン二人の30年間全てを成田凌さんと波瑠さんが演じきるのは流石に年齢に違和感を感じるところはあったかな…。 pic.twitter.com/ooC1sFR2E9
— 千里 (@Chisato264) 2020年3月20日
『弥生、三月 -君を愛した30年-』観た。成田凌・波瑠・杉咲花、演者の皆さんは最高だった。しかし「予告編で見せ過ぎる」と本編が答え合わせになってしまうことを痛感。30年に渡る3月のみを繋ぐアイデアは面白いのだけど、時代をまたぐ際の場面転換のせいか、メイン二人の時間が積み重なっていかない。 pic.twitter.com/NGpBphpG5K
— sail (@hysknttnkk) 2020年3月21日
映画『弥生、三月 -君を愛した30年-』鑑賞。
三十年間の話は流石に展開が早く、ダイジェストのように感じてしまったのは残念。
内容はシンプルながら良い話で、時系列を入れ替える作りも集中力の持続を助けていた。
TVドラマでじっくり描いた方が良かったかも。学校の先生のくだりはかなりグッときた。 pic.twitter.com/PZZmQF8MPd— かいちょー (@kaicho_nandana) 2020年3月21日
映画『弥生、三月 君を愛した30年』のまとめ
本作は思いを伝えることができなかった男女の30年間をただ描いているだけでなく、「3月」という一年のたったひと月にスポットが当てられている。月日が流れるにつれて変わっていく二人の関係性だけでなく、周囲の様子にも注目してもらいたい。結城弥生と山田太郎の親友だった渡辺サクラが、物語の重要な役割を担っている。若くして他界したサクラが二人にどんなメッセージを残したのか、そのメッセージを聞いたことによって弥生達の心にどんな変化をもたらすのか、非常に気になる物語になっている。
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