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映画『愛がなんだ』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

テルコはタナカマモルという人物に出会い、恋に落ちた。仕事もそっちのけで友人の忠告にも耳を貸さず、テルコはマモルに溺れていった。だが、マモルはテルコのことが好きではなかった。マモルが好きなのは、すみれという女性だった。

映画『愛がなんだ』の作品情報

愛がなんだ

タイトル
愛がなんだ
原題
なし
製作年
2019年
日本公開日
2019年4月19日(金)
上映時間
123分
ジャンル
ラブストーリー
監督
今泉力哉
脚本
澤井香織
今泉力哉
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
岸井ゆきの
成田凌
深川麻衣
若葉竜也
穂志もえか
中島歩
片岡礼子
筒井真理子
製作国
日本
配給
エレファントハウス

映画『愛がなんだ』の作品概要

八日目の蝉』や『紙の月』など、数々のヒット作を世に生み出した作家・角田光代原作の小説を元に制作された作品。別の女性が好きな男性に恋をしたテルコや、ナカハラという人物に思いを寄せられているテルコの友人の葉子など、複雑な大人の恋愛模様が描かれている。今が旬の女優・岸井ゆきのと俳優・成田凌が共演しており、深川麻衣、若葉竜也、穂志もえかなどこれからの活躍が期待される若手俳優達が脇を固めている。

映画『愛がなんだ』の予告動画

映画『愛がなんだ』の登場人物(キャスト)

テルコ(岸井ゆきの)
タナカマモルのことが大好きで、仕事そっちのけで彼に尽くしてしまう。友人の葉子に心配されても耳を貸さない。
タナカマモル(成田凌)
猫背で、どこか怠惰な雰囲気がある男性。テルコに対しての恋愛感情はない。すみれという女性に思いを寄せている。

映画『愛がなんだ』のあらすじ(ネタバレなし)

テルコはタナカマモルという人物に出会い、恋に落ちた。マモルは猫背で、どこか怠惰な空気が漂う男性だった。テルコは彼が求めれば仕事をほっぽり出して会いに行き、夜中に突然部屋を追い出されても文句を言わなかった。ただ一途に、マモルに思いを寄せていた。

テルコは仕事をクビになりそうになり、友人の葉子から忠告を受ける。それでも、テルコの思いは変わらなかった。他の何よりも「タナカマモル」という存在を一番大切にしていた。だが、マモルがテルコに思いを返すことはなかった。マモルが思いを寄せていたのは、煙草を吸う姿が良く似合うすみれという女性だった。

マモルからの連絡が、突然途絶えてしまう。マモルとテルコの関係は、一体どうなってしまうのだろうか?

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映画『愛がなんだ』のネタバレ・あらすじ・考察・解説
映画『愛がなんだ』のネタバレ・あらすじ・考察・解説。物語のあらすじをネタバレありの起承転結で解説し、この映画の疑問や謎を分かりやすく考察・解説しています。

映画『愛がなんだ』の感想・評価

角田光代原作の小説を映画化

本作は角田光代原作の小説を元に制作されている。角田は1990年に『幸福な遊戯』で「第9回海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー以降様々な賞を受賞している人気作家である。映画化された作品も数多く存在しており、井上真央が主演を務めた『八日目の蝉』(11)や宮沢りえが主演を務めた『紙の月』(14)は特に有名である。

八日目の蝉』はジャンルとしてはヒューマンドラマ×サスペンスで、『紙の月』はヒューマンドラマ作品となっている。本作はその2作とは大きく雰囲気が異なっている。原作の小説も「純度100%の恋愛小説」という謳い文句で大きな注目を集めた。主人公のテルコが、思いを返してくれない男性に一途に恋をする様子が描かれている。

今が旬の女優・岸井ゆきのと俳優・成田凌が共演

主演を務めた岸井ゆきのは、『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)で初主演を務め「第39回ヨコハマ映画祭最優秀・新人賞」を受賞している。彼女の存在が世に知れ渡るようになったのは、NHK大河ドラマ『真田丸』(16)とNHK連続テレビ小説『まんぷく』(18)に出演したことが大きい。『まんぷく』では、26歳だった彼女が14歳の少女を演じたことで大きな話題を集めた。

成田凌はファッション雑誌『MEN’S NON-NO』のモデルオーディションに合格し、芸能界デビューを果たす。美容学校に通っていた経験を活かし、フジテレビ系列の連続ドラマ『人は見た目が100パーセント』では美容師役を演じた。『スマホを落としただけなのに』(19)と『ビブリア古書堂の事件手帖』(18)での演技が高く評価され、「第42回日本アカデミー賞・新人俳優賞」を受賞している。

業界が注目する監督・今泉力哉

今泉力哉が監督を務め、澤井香織と共に脚本を執筆している。今泉は『サッドティー』(13)や『退屈な日々にさようならを』(17)などを手がけており、「東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門」に度々出品されている。業界が大きな注目を寄せている映画監督の1人である。長編映画だけではなく、ウェブドラマ『午前3時の無法地帯』(13)や乃木坂46のプロモーションビデオを手がけるなど、活躍の場は多岐に渡る。才能に溢れた人物である。

主題歌を担当したのは、女3人と男1人の4ピースバンド「Homecomings」。彼らの楽曲である『Cakes』が起用されている。ボーカルの畳野彩加の優しい歌声と、もどかしい恋愛を描いている本作の雰囲気が絶妙にマッチしている。

映画『愛がなんだ』の公開前に見ておきたい映画

映画『愛がなんだ』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『愛がなんだ』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

おじいちゃん、死んじゃったって。

岸井ゆきのの代表作で、初主演作品。短編映画『ゼンマイシキ夫婦』で高い評価を受けた、森ガキ侑大初長編映画監督作品。祖父の死をきっかけに表面化する、家族の様々な問題が描かれている。若手ロックバンド「Yogee New Waves」の『SAYONARAMAT』が主題歌に起用されている。この楽曲は映画のために書き下ろされたものである。

春野吉子が恋人と体を求め合っているとき、1本の電話がかかってきた。それは、祖父の死を知らせるものだった。吉子はすぐに庭にいる父に知らせた。祖父の死をきっかけに、家族や親戚達が顔を合わせることになった。そこで、普段は出てこない様々な問題が浮上してくる。吉子は祖父の死を知らされたとき、恋人と体を求め合っていたことに罪悪感を抱いていた。彼女は祖父の死にどう向き合うのだろうか。

詳細 おじいちゃん、死んじゃったって。

飛べないコトリとメリーゴーランド

成田凌の映画初出演作品。姉妹音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」のももと小春が主題歌と劇中歌を担当しており、作品にも出演している。ソニー・ミュージックアーティスツ創立40周年を記念して制作された。主演を務めたのは、同社に所属している岡野真也。岡本は関西テレビ系列のドラマ『GTO 完結編〜さらば鬼塚!卒業スペシャル』(13)や毎日放送系列のドラマ『闇金ウシジマくん Season3』(16)の第1話と第4話などに出演している。

本と豆大福が大好きな羽田コトリ。コトリはインターンとして出版社で働き始め、島崎江波という男性に出会う。コトリは江波に恋をし、2人の距離は近づいていった。幸せな日々を送るが、それは長くは続かなかった。仕事が上手くいかず、2人の関係も徐々にすれ違い始めた。疲れたコトリは、空想の世界に足を踏み入れる。

詳細 飛べないコトリとメリーゴーランド

知らない、ふたり

今泉力哉監督の代表作。監督・脚本を担当しており、「第28回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門」に出品されている。韓国のアイドルグループ「NU’EST」に所属しているレンが主演を務めている。「NU’EST」は主題歌も担当しており、『Cherry』という楽曲が起用されている。7人の男女の複雑な恋模様が描かれた群青劇作品。

靴職人見習いのキム・レオンは、過去に何があったのかは不明だが、自分が幸せになることを拒み周囲と関わらずに心を閉ざしていた。同僚の小風秋子は、そんなレオンに思いを寄せていた。レオンには恋人などいないと思っていた。だが、レオンは町で偶然出会ったソナという女性に心を奪われていた。さらに、客として店にやって来たサンスが、秋子に一目惚れをした。彼らの思いは、どこに向かっていくのだろうか。

詳細 知らない、ふたり

映画『愛がなんだ』の評判・口コミ・レビュー

映画『愛がなんだ』のまとめ

仕事がクビになろうとも、夜中に突然部屋から追い出されようとも、一途にタナカマモルを愛し続ける不器用な女性を主人公にした大人の恋愛ドラマ作品。現実の世界でここまで恋に没頭する女性はなかなかいないかもしれないが、ひた向きな姿は見ている人の様々な感情を呼び起こす。主人公のテルコ役の岸井ゆきのの演技がとても自然で、全身全霊でマモルのことを愛しているのが伝わってくる。テルコの恋の行方がどうなるのか、ぜひその目で確かめて欲しい。

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