山城圭吾は漫画家として未熟で、アシスタントとして活動していた。ある日、「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチをするために訪れた一軒家で、殺人を犯す犯人の姿を目撃してしまう。山城はその犯人を元に生み出した殺人鬼を主人公に、漫画『34』を生み出した。
映画『キャラクター』の作品情報
- タイトル
- キャラクター
- 原題
- なし
- 製作年
- 2021年
- 日本公開日
- 2021年6月11日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- サスペンス
- 監督
- 永井聡
- 脚本
- 長崎尚志
川原杏奈
永井聡 - 製作
- 石原隆
松岡宏泰
唯野友歩 - 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 菅田将暉
Fukase
高畑充希
中村獅童
小栗旬 - 製作国
- 日本
- 配給
- 東宝
映画『キャラクター』の作品概要
実力派俳優の菅田将暉が主演を務め、高畑充希、中村獅童、小栗旬など豪華な俳優陣が脇を固めている。人気バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukaseも出演しており、恐ろしい殺人鬼・両角役で俳優デビューを果たした。CMディレクターとしても活躍している永井聡がメガホンを取った。音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」のボーカル・ACAね×ラッパーのRin音がユニットを組み、主題歌を担当している。
映画『キャラクター』の予告動画
映画『キャラクター』の登場人物(キャスト)
- 山城圭吾(菅田将暉)
- 未熟な漫画家。画力はあるが、リアリティのある悪役が描けずにいる。殺人現場で両角の姿を目撃する。
- 両角(Fukase)
- 一家殺人事件の犯人。謎に包まれた人物。次々と事件を起こす異常者。自分をモデルに漫画を描き始めた山城圭吾に目を付ける。
- 川瀬夏美(高畑充希)
- 山城圭吾と同棲している恋人。山城の良き理解者。インテリアショップで働いている。
- 真壁孝太(中村獅童)
- 神奈川県警察本部捜査第一課警部補。一家殺人事件を担当することになる。人望が厚い。
- 清田俊介(小栗旬)
- 神奈川県警察本部捜査第一課巡査部長。元暴走族。頭が切れる人物。真壁孝太と共に一家殺人事件を担当する。
映画『キャラクター』のあらすじ(ネタバレなし)
山城圭吾は優れた画力を持っており、漫画家を目指していた。だが、悪役のキャラクターにリアリティがないと編集者に酷評されてしまう。山城はアシスタントとして活動しながら、打破できない現状に苦悩していた。
ある日、山城は「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチをするため、とある一軒家に足を踏み入れた。そこで、遺体となった一家の無残な姿と、恐ろしい犯人の姿を目撃してしまう。その後、山城は警察から事情聴取を受けるが、犯人を目撃したことは口にしなかった。
山城は目撃した犯人をモデルに殺人鬼の主人公を生み出し、漫画『34』を描く。漫画『34』は大ヒットを記録し、山城は漫画家としての道を歩み始める。そんな彼の前に、一家殺人事件の犯人である両角が姿を現す。両角は漫画『34』の通りに、実際に事件を起こしていた。
映画『キャラクター』の感想・評価
人気俳優・菅田将暉×ボーカリスト・Fukaseの共演
主演を務めたのは、人気俳優の菅田将暉。映画『共喰い』(13)での演技が高く評価され、
「第37回日本アカデミー賞 新人俳優賞」を受賞している。映画『帝一の國』(17)やテレビドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(19)などの話題作に多数出演している。その他、歌手としても活動しており、楽曲『まちがいさがし』でNHK紅白歌合戦に初出場を果たしている。
4人組バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukaseが、本作で俳優デビューを果たした。演じたのは、殺人鬼の両角。1年間以上の準備を経て、撮影に挑んだ。「SEKAI NO OWARI」は「セカオワ」の愛称で親しまれており、幅広い年代の人から支持されている。楽曲『スターライトパレード』を始め数々のヒット曲を発表している他、ワンマンライブツアーや単独公演などを積極的に行ってきた。
構想10年の完全オリジナルストーリー
本作は長崎尚志のアイデアを元に、10年の構想を掛けて生み出された完全オリジナルストーリーである。そのアイデアとは「売れない漫画家が殺人犯の顔を目撃してしまう。そして、その犯人の顔をキャラクター化して漫画を描き、売れてしまったとしたらどうなるだろう」というもの。売れない漫画家はどのような結末を迎えるのか。ぜひその目で確かめてみて欲しい。
長崎尚志は小学館で編集者&編集長として働いていた経歴を持つ。退社後は漫画原作者や漫画プロデューサーとして活動している。主に、映画化もされた漫画『本格科学冒険漫画 20世紀少年』、アニメ化もされた漫画『MASTE キートン』、「ルッカ・コミックフェスティバル2012 ベストコミックシリーズ賞」を受賞した漫画『BILLY BAT』など、浦沢直樹作品にストーリー共同制作者として携わっている。
若者からの支持が厚い、ACAね×Rin音
主題歌を担当したのは、ACAねとRin音のコラボレーションユニット。楽曲名は『Character』。ACAねは若者からの絶大な支持を誇る音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」のメンバーで、主にボーカルと作詞&作曲を担当している。YouTubeチャンネル登録者数は167万人、総再生回数は2021年5月8日の時点で3.9億回にも上る。
Rin音は18歳からラッパーとして活動を始め、「第62回日本レコード大賞 新人賞」を受賞している。アイドルグループ「Hey! Say! JUMP」に楽曲を提供するなど、これからの活躍が益々期待される若手アーティストである。
楽曲『Character』のプロデュースを担当したのは、Yaffle(小島裕規)。女優の柴咲コウの楽曲『そして僕は途方に暮れる』や、シンガーソングライター・藤井風の全楽曲のプロデュースを担当している人物である。
映画『キャラクター』の公開前に見ておきたい映画
恋は雨上がりのように
永井聡が監督を務めた。眉月じゅん原作の漫画を元に制作されている。女優の小松菜奈と俳優の大泉洋が主演を務めており、年上の冴えない男性に思いを寄せる女子高生の恋愛模様が描かれている。アニメーション映画『かぐや姫の物語』(13)で、高畑勲と共同脚本を手掛けた坂口理子が脚本を執筆した。
女子高生の橘あきらは、最近ある事情によりファミレスで働き始めた。店長の名は近藤正己。45歳のバツイチ子持ちで、アルバイト達からは貶されているような人だった。だが、あきらは正己に助けられたことがあり、密かに思いを寄せていた。ある日、あきらは正己に思いを告げるが、年齢差を理由に断られてしまう。それでも、あきらは諦めることができなかった。
詳細 恋は雨上がりのように
20世紀少年
長崎尚志が企画&脚本に携わっている。浦沢直樹原作の漫画『本格科学冒険漫画 20世紀少年』を元に制作された作品。2009年1月31日に第2章『最後の希望』、2009年8月29日に最終章『ぼくらの旗』が公開されている。3部作の累計興行収入は110億円を記録している。ドラマ『トリック』シリーズを手掛けたことで有名な堤幸彦が監督を務めた。
遠藤健児は行方が分からなくなった姉・貴理子の娘を育てながら、コンビニを経営していた。ある日、近所に暮らす敷島家が、家族全員行方不明になる事件が起こる。最近現れた新興宗教が、関係している様子だった。その新興宗教は、健児が幼い頃に友人達と書き上げた「よげんの書」を模倣していた。健児は同窓会に出席した翌日にドンキーというあだ名の友人が亡くなったことを知り、埋めていた「よげんの書」を掘り起こしに行くことにした。
詳細 20世紀少年
帝一の國
菅田将暉が主演を務めた作品で、海帝高校の生徒会長の座を狙う赤場帝一役を務めている。古屋兎丸原作の少年漫画を元に制作されている。竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大ら人気俳優が多数出演している。ロックバンド「クリープハイプ」の楽曲『イト』が主題歌に起用されている。
赤場帝一の将来の夢は、総理大臣になること。どうすれば総理大臣になれるのか考えた結果、日本一の超エリート進学校「海帝高校」の生徒会長になることがベストだと思いつく。海帝高校は多くの官僚や政財界を担う人材を輩出していた。海帝高校に通う全員が天才で、同時に手強いライバルでもあった。罠と策略が張り巡らされる中、赤場帝一は無事に生徒会長の座に就くことができるのだろうか!?
詳細 帝一の國
映画『キャラクター』の評判・口コミ・レビュー
『キャラクター』感想。さすがは『帝一の國』の永井聡監督、全方位的にハイクオリティで面白い!創作をめぐる寓話としても楽しめる。殺人現場の凄惨さを筆頭に美術も妥協がない。菅田将暉の善人やFukaseのサイコぶりも良かったけど一番好きなタイプの軽いようで優しい小栗旬が見れたのも嬉しかった! pic.twitter.com/PyEFA4Qumv
— ヒナタカ@映画 (@HinatakaJeF) June 12, 2021
『キャラクター』
このジャンルは大好物ですが…怖すぎて気分が悪くなったのは、26年前の『セブン』以来です(ほめ言葉)!閲覧注意!目に見える部分だけでも残酷すぎるのに、精神的な部分でもかなりのダメージを受ける。映画初出演で歴史に残るようなサイコ演技を見せた、Fukaseの才能に驚き戦慄する pic.twitter.com/nQUCncJuW9
— 続・池袋らぶせくしー (@RUsrjkCwbF354K8) June 11, 2021
キャラクター鑑賞。めちゃくちゃ面白かった!何が良いかって深瀬の演技よ!かわいい顔の裏の隠された残虐性とサイコっぷりにやられてファンになった私(笑)そして事件を追う刑事役の小栗旬もいい味出してて凄くかっこいい。仕事終わりなのに一度もアクビしない映画久しぶりに観たかも!わたし好み♡ pic.twitter.com/m0QZ46IUmP
— ちひろ (@rin_maru0807) June 12, 2021
映画『キャラクター』感想
途中ずっとハラハラで『次はどうなるの!』と少しの飽きもなく最後まで楽しむことができました
終盤のラストは特にドキドキでした
小説も買ったので
映画と違うエンディング楽しみです❕
素敵な時間を、
ありがとうございました#映画キャラクターみよう pic.twitter.com/I7BxpSypLs— とぅもろこし。 (@toomoruto) June 12, 2021
映画『キャラクター』のまとめ
主演の菅田将暉が演じたのは山城圭吾という名の青年。画力があるにも関わらず漫画家としては大成せず、アシスタントとして活動している人物である。それは、リアリティのある悪役が描けないことが原因だった。そんな時、殺人事件を犯した犯人・両角の姿を目撃してしまう。山城は両角のことを警察には話さなかった。そして、両角をモデルに殺人鬼の主人公を生み出し、漫画『34』を描くことにした。漫画は異例の大ヒットを記録するが、そこで物語は終わらない。両角が漫画『34』を参考に、実際に事件を起こしてしまう。二人の危険な共作は、一体どのような結末を迎えるのか?
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