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映画『クリムゾン・ピーク』あらすじネタバレ結末と感想

映画『クリムゾン・ピーク』の概要:「パンズ・ラビリンス」の鬼才ギレルモ・デル・トロ監督が描くゴシック・ホラー。幽霊が見える女性が暮らす屋敷には恐ろしい秘密があった!出演はミア・ワシコウスカ、トム・ヒドルストン。2015年米国映画。

映画『クリムゾン・ピーク』 作品情報

クリムゾン・ピーク

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:119分
  • ジャンル:ホラー、ラブストーリー、ミステリー
  • 監督:ギレルモ・デル・トロ
  • キャスト:ミア・ワシコウスカ、ジェシカ・チャステイン、トム・ヒドルストン、チャーリー・ハナム etc

映画『クリムゾン・ピーク』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『クリムゾン・ピーク』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『クリムゾン・ピーク』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『クリムゾン・ピーク』 あらすじ【起・承】

アメリカに住むイーディス・カッシング(ミア・ワシコウスカ)は、小説家志望の少女。実業家の父カーター(ジム・ビーバー)と暮らしているが、幼い頃、母親をコレラで亡くしていた。

死んだ母親は、幽霊となってイーディスの前に現れ、”クリムゾン・ピークに気を付けなさい!”と警告します。その頃はまだ警告が何を意味するか分からなかったが、それ以後、幽霊が視えるようになった。

数年後、イーディスは幽霊をモチーフにした小説を執筆します。幼馴染の友人で医師のアラン・マクマイケル(チャーリー・ハナム)はそんなイーディスに好意を持っていた。

ある日、資金難に苦しむ発明家で準男爵の称号を持つ、トーマス・シャープ(トム・ヒドルストン)と出会う。彼は自分の発明を完成させるため、父カーターをはじめ、多くの事業者の前でプレゼンテーションを行う。

しかし、父カーターは、トーマスの人物に疑問を感じ、探偵に調査を依頼した。父カーターの心配をよそにトーマスは姉ルシール(ジェシカ・チャスティン)とイーディスに近づく。

食事会で、イーディスに結婚を申し込もうとするトーマスを、疑惑を暴いた父カーターが手切れ金と共にイギリスへ帰るよう要求した。トーマスに惹かれていたイーディスは、突然イギリスに彼が帰ることを知り、動揺してしまう。

イーディスは、小説を批判されて落ち込む。ところが、翌日、父カーターが洗面所で頭を殴打されて死んでしまう。悲しみの中、トーマスとの結婚を決めたイーディス。

父カーターの遺体を確認する場には、幼馴染で友人の医師、アランもいた。アランは、カーターの後頭部に残る殴られたような傷を発見し、疑問に思う。こうして彼は、独自に捜査を始めた。

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映画『クリムゾン・ピーク』 結末・ラスト(ネタバレ)

イーディスは、トーマスと結婚し、イギリスの彼の生家アレル・デイルへ向かった。彼の生家は、クリムゾン・ピークと呼ばれた丘陵地帯にあり、大地にはまるで血が染み出たような跡が見えた。

この屋敷で、トーマスと姉ルシールと住み始めたが、深夜になる頃、奇妙なことが起こり始めた。イーディスは真紅に染まった女の幽霊が廊下とバス・ルームに現れたのを視た。まるで、彼女に何かを訴えかけるように。

姉ルシールの様子もおかしいのだ。イーディスに優しく紅茶を入れてくれたかと思うと、一晩戻らなかっただけで機嫌を悪くします。また彼女の入れる紅茶には毒が入っていた。

イーディスは、手に入れた鍵で地下室へ行き、封印された秘密を暴く。そこには、トーマスの前妻で、姉ルシールに殺された女性の写真と肉声を記録したレコードが残されていた。

一方、医師のアランは、カーターが依頼した探偵に会い、トーマスとルシール姉弟の凄惨な過去を知るのだった。まず、トーマスは既婚者であり、数年前にクリムゾン・ピークで起きた殺人事件に関わっていたのだ。

アランは、イーディスを助けるため、クリムゾン・ピークを訪れます。姉ルシールは、イーディスの亡き父の遺産を狙っており、署名してしまえば殺されるかもしれない。
しかし、イーディスを愛し始めていたトーマスは、医師アランと共に彼女を助けようとします。

ところが、姉ルシールによって、瞳をくりぬかれるという残忍な方法で殺害されるのです。クリムゾン・ピークの寒空の中、ルシールにカマで襲い掛かられ、逃げるイーディス。ルシールの背後にトーマスの亡霊を視たイーディスは、その存在をルシールに伝えます。

ルシールが油断したので、彼女を叩き殺した。こうして、イーディスは医師アランと共にクリムゾン・ピークを去っていった。後にこの出来事を基にして、小説「クリムゾン・ピーク」が完成した。

映画『クリムゾン・ピーク』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『クリムゾン・ピーク』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

謎解きで楽しむ、ゴシック・ホラー!

ギレルモ・デル・トロ監督といえば、「パンズ・ラビリンス」や「永遠のこどもたち」などホラー映画を多く製作していますが、はっきり言って怖くありません。

この映画も恐怖ではなく、謎解きを中心に見ていきたいと思います。主人公イーディスは、幽霊が見える小説家志望の少女。そのイーディスに想いを寄せる、幼なじみで医師のアラン。

芸術家は、目に見えるものを描くのではなく、心の目で捕らえたものを描くのだそうです。そう考えれば、「クリムゾン・ピーク」はイーディスの創作ともいえるでしょう。

注目してもらいたいのは、医師のアランがシャーロック・ホームズマニアだということ。本棚にシャーロック・ホームズの小説があるだけでなく、心霊写真の撮り方も教えてくれます。

序盤から、このようにミステリー路線になっていて、観客は殺人事件はまだかと胸を高鳴らせますが、イーディスの父親が洗面所で頭を殴打されて殺されます。

イーディスの父親の死に疑問を感じた、アランが極秘に調べ始めると、やがて「クリムゾン・ピーク」の凄惨な殺人事件が浮かび上がります。あまりにも予定調和で、真新しい展開は一切ない。

もう少しひねりがあれば、楽しめるのにと残念に思います。ゴシック調の衣装や屋敷のおどろおどろしい感じは素晴らしくよくできていると思いますが、主人公イーディスやトーマスの心情はあまり伝わってきません。

典型的なゴシック・ホラーの雰囲気をなぞっただけです。

ミステリアスで人気NO.1俳優、トム・ヒドルストン

トム・ヒドルストンは、ロンドン出身の35才。名門イートン校を経て、王立演劇学校を卒業。「マイティ・ソー」(11)でハリウッド・デビューを飾り、以後「アベンジャーズ」(12)などで活躍中です!

涼し気な瞳と吸血鬼のようなミステリアスな雰囲気を醸し出しているのが魅力です。そのため、この映画のようなゴシック・ホラーには最高の役者なんです!ただ、表情があまり読み取れないのが惜しいところ。

姉ルシールを演じる、ジェシカ・チャステーンとの怪しい関係が抜群!まさに絵になる2人です。亡霊が主人公を襲うよりも、この2人が襲う仕掛けがあれば、もっと怖いと思う。

主人公に優しずぎる性格なのが気になります。また映画で貴族の役を演じていますが、トム自身も貴族出身なのだそう。

人気に火を点けた「マイティ・ソー」のロキ役は悪役ですが、憎めない感じと端正な表情が合っていて、ハマること間違いありません。


チャーリー・ハナム演じる医師のアランがシャーロック・ホームズ好きということもあり、かなり世界観にもその雰囲気が出ていました。
幽霊や殺人などホラー的な要素が強いかと思いきや、謎解きのパートが意外と多くまさに『シャーロック・ホームズ』が好きな方はとても楽しく見られると思います。
トーマスを演じたトム・ヒドルストンはその顔立ちから妖艶な雰囲気を醸し出していて、トーマスの過去を知ってからもかっこよく見えてたまりませんでした。(女性 30代)

映画『クリムゾン・ピーク』 まとめ

「クリムゾン・ピーク」へようこそ。ギレルモ・デル・トロ監督の美しさへの追求とゴシック・ホラーがうまく調和した作品です。ミステリー要素がもう少し濃いと更に面白くなるかもしれません。

ゴシック建築や衣装が見どころで、実際に館へ入った共演者たちはみな、その精密で美麗な造りに驚いたそうです!

また主人公イーディスの成長物語としても観ることができ、感情だけで結婚に流されるのではなく、よく相手を見定めることが大切という教訓にもなるのではないでしょうか。

ホラー映画としては怖くないので、心臓が弱い方でも大丈夫です。
今、人気の俳優、トム・ヒドルストンが観たいという人におすすめします。彼はこの映画の雰囲気にとてもよく合っています。

まるで、童話の世界から抜け出してきたかのようなミステリアスな存在感と色香を感じることができますよ。ぜひ、ご期待下さい。

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