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映画『インクレディブル・ファミリー』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

2004年に公開されて全世界で大ヒットしたピクサーの長編アニメーション『Mr.インクレディブル』の続編。パー家の母親ヘレンが、スーパーヒーローのイラスティガールとして復活することになり、夫のボブが主夫となって家事や育児に悪戦苦闘する。

映画『インクレディブル・ファミリー』の作品情報

インクレディブル・ファミリー

タイトル
インクレディブル・ファミリー
原題
Incredibles 2
製作年
2018年
日本公開日
2018年8月1日(水)
上映時間
118分
ジャンル
アニメ
アドベンチャー
コメディ
監督
ブラッド・バード
脚本
ブラッド・バード
製作
ジョン・ウォーカー
ニコール・パラディス・グリンドン
製作総指揮
ジョン・ラセター
キャスト
クレイグ・T・ネルソン
ホリー・ハンター
サラ・ボーウェル
ハック・ミルナー
キャサリン・キーナー
イーライ・フシール
ボブ・オデンカーク
サミュエル・L・ジャクソン
製作国
アメリカ
配給
ディズニー

映画『インクレディブル・ファミリー』の作品概要

14年前に公開されて世界中で大ヒットを記録し、第77回アカデミー長編アニメ映画賞など数多くの映画賞を受賞した『Mr.インクレディブル』の続編が、この夏ついに公開される。監督・脚本はブラッド・バード、製作総指揮にはジョン・ラセターという最強コンビが前作に引き続きタッグを組み、ピクサー・アニメーション・スタジオの長編アニメ第20作目という記念すべき節目の1作に、ファン待望のスーパーヒーロー一家を復活させた。

映画『インクレディブル・ファミリー』の予告動画

映画『インクレディブル・ファミリー』の登場人物(キャスト)

ボブ・パー / Mr.インクレディブル(クレイグ・T・ネルソン)
パー家の父親で、元スーパーヒーローのMr.インクレディブル。驚異の怪力の持ち主。妻や子供たちのことを心から愛しているが、家庭のことはヘレンに任せ気味。今回はヘレンの代わりに家事や育児に奮闘する。
ヘレン・パー / イラスティガール(ホリー・ハンター)
パー家の母親で、元スーパーヒーローのイラスティガール。ゴムのように収縮可能な身体を使い、乗り物などにも変身する。あるミッションを任され、ヒーローとして復活する。強くて心優しい理想的な母親。
ヴァイオレット・パー(サラ・ボーウェル)
パー家の長女。性格は少々内向的だが、母親譲りのしっかり者。身体を透明にすることが可能で、ピンチの時は相手の攻撃を跳ね返すバリアを張れる。
ダッシュ(ダッシュ)・パー(ハック・ミルナー)
パー家の長男。わんぱくで、姉のヴァイオレットとよく喧嘩をする。運動神経抜群で、時速300キロで走れる。
ジャック・ジャック・パー(イーライ・フシール)
まだ赤ん坊のパー家の次男。常にご機嫌でよく笑う。まだ全容は明らかになっていないが、相当な特殊能力を持っている。

映画『インクレディブル・ファミリー』のあらすじ(ネタバレなし)

様々な特殊能力を使って世界を守ってきたスーパーヒーローたちは、不条理な非難の高まりにより、国からヒーローとしての活動を禁じられる。共にヒーローだったMr.インクレディブルのボブ・パーとイラスティガールのヘレンは結婚し、3人の子供たちと表向きは平凡な家庭を築いていたが、この一家が普通の社会生活を送るのはなかなか大変だった。

しっかり者のヘレンが、家計を助けるために何か仕事をしようかと思い始めた矢先、パー家にヒーロー復活をかけた重要なミッションの話が舞い込む。ところが、ミッション遂行者として指名されたのはボブではなくてヘレンだった。ボブは任務についたヘレンの代わりに家庭を守ることになるのだが、慣れない家事や育児に大苦戦。一方、イラスティガールとしてミッションについたヘレンは、世界に恐ろしい危機が迫っていることを知る。世界のピンチを救うため、ヒーロー一家は団結し、巨大な敵に立ち向かっていく。

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映画『インクレディブル・ファミリー』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『インクレディブル・ファミリー』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『インクレディブル・ファミリー』の感想・評価

共感できるキャラクターの魅力

この作品の主役となるヒーロー一家は、5人ともすごい特殊能力を持っている。しかし、ボブとヘレンが結婚した直後から、強すぎるヒーローは危険だという世論が高まり、法的にヒーロー活動が禁止されてしまう。そのため、ボブとヘレンはヒーローだった過去を隠し、一般市民として社会に適応しようと努力する。つまり、パー家がヒーロー一家であることは、家族と昔を知る仲間以外には内緒なのだ。

前作では、ヒーローの仕事を失い、保険会社の冴えないサラリーマンになったボブの苦悩が描かれていた。家族のために我慢して働いているが、組織に馴染めず、上司からはガミガミと説教され、ストレスを溜めていくボブの姿はとても哀れで、世のお父さん方の共感を呼んだ。今回は、そんなボブがヘレンの代わりに家庭に入り、家事や育児に奮闘する。最近は日本でも共働き家庭が増え、男性も積極的に育児に参加するべきだという風潮が高まっている。ジャック・ジャックの育児にげっそりと疲れたボブの姿も、育児の大変さを思い知った新米パパたちの共感を呼ぶことだろう。

スーパー赤ちゃんのジャック・ジャック

パー家の末っ子のジャック・ジャックは、まだオムツをした赤ちゃんで、とにかく愛らしい。一見すると、ジャック・ジャックは無邪気で可愛らしい普通の赤ちゃんなのだが、前作のラストにものすごいパワーを発揮して、観客を驚かせた。確かに、ジャック・ジャックは家族が大喧嘩をしても嬉しそうに笑っていて、只者ではなさそうなオーラを醸し出していたのだが。

前回、大ボスのシンドロームに連れ去られそうになったジャック・ジャックは、空中で目からレーザービームを出し、最後は恐ろしい怪物のような姿に変身して、シンドロームを撃退した。しかし、一連の出来事が空中で起こったため、ジャック・ジャックのすごい能力は家族に知られないまま、話が終わってしまった。今回は、ボブがついにジャック・ジャックの特殊能力に気づくようなので、この小さなスーパーヒーローの大活躍が期待できる。ジャック・ジャックがどれほどすごい力を持っているのかも気になるが、キュートなジャック・ジャックがたくさん見られるのが単純に嬉しいというファンも多いはず。くどいようだが、本当にジャック・ジャックは可愛いので。

ついにアンダーマイナーの全貌が明らかになる!

シンドロームとの戦いから3ヶ月後、街は平和を取り戻し、パー家の5人も日常生活に戻っていたのだが、そこに巨大なドリル状の物体に乗った「アンダーマイナー」と名乗る敵が現れ、「お前たちの平和と幸せを奪ってやる」と宣戦布告する。それを聞いてボブたちはヒーローマスクを装着し、「そうはさせないぞ」という雰囲気になったところで前作はエンディンを迎えた。このラストシーンがあったので、ファンは必ず続編があるはずだと信じてきたのだ。まさか14年も待たされるとは思わなかったが、ブラッド・バード監督は私たちの期待に応えて、アンダーマイナーの登場する続編を作ってくれた。

今のところわかっているのは、アンダーマイナーが最も深い地底に住むモグラのような顔をした悪者だということ。どうやらアンダーマイナー一味の陰謀により、世界は最大の危機を迎えるらしい。ヒーロー物には悪役の存在が必要不可欠であり、悪役のキャラクター次第で作品の面白さが全く違ってくる。ブラッド・バード監督が14年間も温めてきたキャラクターのアンダーマイナーは、一体どんな個性を発揮して、私たちを楽しませてくれるのだろうか。期待は高まる。

映画『インクレディブル・ファミリー』の公開前に見ておきたい映画

映画『インクレディブル・ファミリー』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『インクレディブル・ファミリー』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

Mr.インクレディブル

ヒーロー活動を禁止され、普通のサラリーマンとして生きていたボブが、伝説のヒーロー「Mr.インクレディブル」として復活を果たし、悪者のシンドロームと戦う。そして、ピンチを迎えたボブを救ったのは、妻のヘレンと子供たちだった。個性的なヒーロー一家が団結して悪者を倒す愉快な物語は、世界中の観客を熱狂させ、興行的にも大成功を収めた。

『インクレディブル・ファミリー』の公開前に、どうしても見ておいてもらいたいのがこの作品。すでに鑑賞済みの人も多いと思うが、何しろ14年前に公開された作品なので、記憶が曖昧になっている部分も多いはず。公開当時も夢中になったが、改めて見返してみると実によくできた作品であることに気づく。繊細に作り込まれた映像や音響や音楽、さらにブラッド・バード監督の脚本が絶品で、115分なんてあっという間に過ぎる。キャラクターや物語の設定も全て続編に受け継がれているので、8月公開の最新作をより楽しむためにも、まずはこの『Mr.インクレディブル』をおさらいしておこう。

詳細 Mr.インクレディブル

レミーのおいしいレストラン

ブラッド・バード監督が2回目のアカデミー長編アニメ映画賞を受賞した作品。料理好きなネズミのレミーが味音痴の見習いシェフ・リンググイニを助け、悪者に乗っ取られそうになっていたフランス料理店を救うという物語で、その奇想天外な設定が話題となった。

この作品の設定だけ聞くと、様々な疑問が湧いてくる。例えば、ネズミの国で天才シェフのネズミがおいしいフランス料理を作るのであれば、別にどうということはない。しかし、この物語の舞台となるのは、フランスのパリにある五つ星レストラン。となると、ネズミがどうやって人間用の調理器具で料理するのか、そもそも厨房にネズミがいるのは衛生的に大丈夫なのかなど、余計な心配をしてしまう。観客のそういう心理は百も承知していたようで、監督・脚本を手がけたブラッド・バードは、誰もが納得できる形でレミーにフランス料理を作らせている。しかも観客に「ネズミのレミーが作ったラタトゥイユが食べたい!」とまで思わせてしまう。さすがとしか言い様がない。

詳細 レミーのおいしいレストラン

カールじいさんの空飛ぶ家

愛する妻のエリーに先立たれ、孤独な生活を送っていたカールは、街の開発業者とトラブルになり、家を取り壊されることになる。追い詰められたカールは、10297個の風船を使って家ごと空を飛び、エリーといつか行こうと約束していたパラダイスの滝へ向かう。偶然にも相棒となったラッセル少年とカールは、パラダイスの滝で冒険家のチャールズ・マンツと遭遇し、彼と戦うことになる。

これもアカデミー長編アニメ映画賞を受賞したピクサー作品であり、主人公が人間であるという点に『インクレディブル・ファミリー』との共通点がある。監督は『モンスターズ・インク』(01)や『インサイド・ヘッド』(15)でも知られるピート・ドクター。彼は『Mr.インクレディブル』のDVD特典ディスクに収録されたショートアニメで、Mr.インクレディブルの声を担当している。ちなみに『Mr.インクレディブル』で最も個性的なキャラクターと言っても過言ではない、デザイナーのエドナ・モードの声を担当しているのは監督のブラッド・バード。ピート・ドクターとブラッド・バードは、ピクサー・アニメーション・スタジオにとって欠かせない有能なクリエイターであり、きっとお互いにいい刺激を受け合っているのだろう。そして、この項目で紹介した3作品全てにジョン・ラセターが製作総指揮として参加している。それもすごい。

詳細 カールじいさんの空飛ぶ家

映画『インクレディブル・ファミリー』の評判・口コミ・レビュー

映画『インクレディブル・ファミリー』のまとめ

ピクサーが製作するアニメーション映画は、なぜか人をワクワクさせる。年齢や性別に関係なく、誰もが夢中になれるアニメーション映画というのは、ありそうでなかなかない。特にこの夏公開される『インクレディブル・ファミリー』は、家族が団結して戦う物語なので、親子で楽しめる。「アニメなんて退屈だろう」と思っているお父さんでも大丈夫。本作は8月1日から全国各地の大手劇場で一斉に公開されるので、夏休みのお出かけにもピッタリだ。涼しい劇場で居眠りするつもりのお父さんは、映画が面白すぎて眠れなくなるので、その点は嬉しい誤算になるかもしれない。

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