近年、映画における悪役、通称『ヴィランズ』を主役に描いた作品が次々と制作されている。『眠れる森の美女』の悪役であるマレフィセントを主役に描いた本作もその一つ。スケールアップして帰ってきた、シリーズ待望の第2弾。
映画『マレフィセント2』の作品情報
- タイトル
- マレフィセント2
- 原題
- Maleficent: Mistress of Evil
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2019年10月18日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- ラブストーリー
ファンタジー - 監督
- ヨアヒム・ローニング
- 脚本
- 不明
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- アンジェリーナ・ジョリー
- キャスト
- アンジェリーナ・ジョリー
エル・ファニング
ミシェル・ファイファー - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ディズニー
映画『マレフィセント2』の作品概要
2014年に公開された、『眠れる森の美女』の悪役であるマレフィセントを主役に描いたリメイク作品が、5年の時を経て続編製作が決定。今作で総監督を務めるのは、作中でマレフィセントを演じているアンジェリーナ・ジョリー。前作のインタビューからも、マレフィセントという役に並々ならぬ熱量を注いでいたことが感じ取れるアンジェリーナ・ジョリーだったが、そんな彼女のこだわりが細部にまで渡り込められたのが本作。本作を見れば、益々マレフィセントというキャラクターに夢中になること間違いなし。
映画『マレフィセント2』の予告動画
映画『マレフィセント2』の登場人物(キャスト)
- マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)
- 『眠れる森の美女』における悪役。前作においてオーロラと心を通わせ、人間への復讐を辞め彼女と共に生きる決心を固める。
- オーロラ(エル・ファニング)
- マレフィセントの宿敵であったステファンの子供。純粋な心の持ち主であり、孤独なマレフィセントの気持ちを理解する。
- イングリス王妃(ミシェル・ファイファー)
- フィリップ王子の母。婚礼の日に彼女が仕掛けた卑劣な罠によって、マレフィセントとオーロラの仲は切り裂かれることなる。
映画『マレフィセント2』のあらすじ(ネタバレなし)
かつて人間への復讐を誓ったマレフィセントがオーロラという一人の少女と出会い、人生が大きく変わることとなった事件から早数年。オーロラはフィリップ王子との恋を叶え、とうとう二人は結婚式を迎えることとなった。しかし、全員が彼らの結婚を祝っていたわけではなかった。フィリップの母親であるイングリス王妃には、密かな企みがあったのだった。その企みとは、妖精界を滅ぼすこと。その野望のため、王妃は婚礼の日にマレフィセントを陥れる罠を仕掛けた。そして、真実の愛で結ばれた筈であったマレフィセントとオーロラの仲は引き裂かれてしまうことになる。果たして、二人は卑劣な罠をも乗り越え、究極の愛を示すことができるのか。
映画『マレフィセント2』の感想・評価
原作のその後のストーリー
2014年に公開された前作の『マレフィセント』では、オーロラ姫がフィリップ王子と出会い心を通わせる場面までを描いている。マレフィセントが主役であったり、オーロラ姫の父親のキャラクターが掘り下げられていたりと違いは多々あれど、オリジナルのアニメーション映画『眠れる森の美女』と同じ時点を映画化しているといえる。しかし、最新作はオリジナルのその後を描いた物語。果たして、原作のその後、オーロラ姫とフィリップ王子は幸せになったのか。そして、オーロラ姫との真実の愛を示したマレフィセントは、様々な障害を超え、とうとう平穏を手に入れることができたのか。まだ誰も知らない『眠れる森の美女』の世界を楽しもう。
悪役が主役という強み
本作の主人公は、タイトルからも分かるように『眠れる森の美女』のマレフィセント。しかし、本作では主人公である彼女も、やはりオリジナルストーリーを見ると、紛れもなく悪役なのである。悪役だからと言って侮ることなかれ。悪役には悪役なりの魅力が数多くあるのだ。例えば、純然な正義のヒーローでは中々選ぶことができないダークな手段も、悪役だからこそ迷うことなく選択できるのだ。近年ダークヒーローものの映画が増えている。そのことからも、観客がそういった、ただただ完璧なヒーローよりも「何かやらかしてくれるかもしれない」と期待させてくれる存在に期待していることが感じ取れる。悪役だからこそ発揮できる魅力、是非存分に楽しみたい。
映画『マレフィセント2』の公開前に見ておきたい映画
マレフィセント
言わずと知れた、最新作の前作にあたる作品。タイトルでもあるマレフィセントとは、1959年に制作されたディズニーのアニメーション作品『眠れる森の美女』に登場する悪役の名前。本作は『眠れる森の美女』のリメイク作品であるものの、主人公は悪役のマレフィセントであり、マレフィセントの視点から物語が描かれている。かつて、人間の国と妖精の国が隣り合って存在しており、長らく対立関係が続いていた。そんな頃、妖精の国にマレフィセントという少女が生まれた。そして、彼女はある日、妖精の国に迷い込んだ人間、ステファンと出会う。二人はやがて恋に落ちるが、成長したステファンが野望に目が眩み、マレフィセントを裏切ったことで二人の関係性は終わりを告げる。人間への復讐を誓ったマレフィセントだったが、ステファンの子供であるオーロラと出会ったことで、彼女の人生は大きく変わっていくこととなるのだった。
詳細 マレフィセント
ディセンダント
ディズニー・チャンネルが製作したオリジナルムービーであり、主役はなんと、ディズニー映画に出演するヴィランズの子供達!勿論、最新作の主人公であるマレフィセントの一人娘という設定のキャラクターも登場する。ディズニー映画における英雄達はオラドン合衆国、悪役達はロスト島というように、住む場所が区別化された世界。ある時、ロスト島にある学校に通っていた4人の悪役の子供達は、突如与えられたチャンスによりオラドン合衆国にある学校へ通うこととなる。しかし、マレフィセント達悪役は、そんな子供達に『フェアリー・ゴッドマザーの魔法の杖』を強奪するように命じる。親の命令に従う子供達だったが、次第に英雄の子供達との間に友情が育まれていき葛藤することとなる。
詳細 ディセンダント
パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
最新作の監督であるヨアヒム・ローニングが2017年に監督を務めた作品。言わずと知れた大人気シリーズ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の最新作であり、第一弾である『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』以来の傑作、と高い評価を受けた。ウィル・ターナーとエリザベス・スワンの子供であるヘンリー・ターナーは、未だフライング・ダッチマンに縛られたままである父親を助けるべく行動していた。父に掛かった呪いを解くためには『ポセイドンの槍』が必要だと分かったヘンリーは、ジャック・スパロウが持つ『求めている物を指し示すコンパス』に頼るため、ジャックを探すのだったが…?
映画『マレフィセント2』の評判・口コミ・レビュー
『#マレフィセント2』感想。5年越しの伏線を回収する、母娘の愛の帰結。
『オーロラの結婚前夜』的展開に娘の義母とのバトルを盛り込み、「娘以外の人間は愛せない」マレフィセントが、本当の意味で「真実の愛」に到達する心の変遷を描く。
何という設定の上手さ…!愛は深まり、やがて赦しになる。 pic.twitter.com/DJugJDZwWM
— SYO(映画ライター) (@SyoCinema) 2019年10月19日
マレフィセント2を観た感想!前作を観てないけど最高に面白かった!マレフィセントの本来の性格が好き過ぎて共感出来すぎてやばい!ディズニー映画ファンで沢山の作品観てるけどこんなに興奮したのは初めてに近いかも。最初から最後まで目を見開いてしまった!#マレフィセント再降臨 #マレフィセント pic.twitter.com/oDY3MBG2A8
— くるみんアロマ@愛の魂は永遠 (@Kurumin_aroma) 2019年10月19日
前作を上回る壮大なスケールやったね😌✨
マレフィセントはさらに強さと優しさを兼ね備えたヴィランになった⁈😄👍
オーロラ姫の美しさにはクギヅケ😍
ドレスも見どころやねっ😊👍
なんと…MIYAVIさんが妖精になって出演⁈🧚🏻♂️✨
やっぱりディズニーのハッピーエンドはいいよねぇ😄💕 pic.twitter.com/5H76A1Uuz8— Leona🍎映画垢 (@1ose9Leona) 2019年10月19日
『マレフィセント2』鑑賞♪
種族の壁を超えたマレフィセントとオーロラの愛が素敵でした😊王子様も優しい人で良かった☺️
今作でもアンジー様が強く美しくカッコ良かったです✨エルファニングもとても可愛い💕ドレスもとても素敵でした💐
映像の美しさは流石ディズニー‼️幻想的で素晴らしかったです✨ pic.twitter.com/AHrRu5PNMG— ミッケ@映画垢 (@kotatarokoko) 2019年10月19日
『マレフィセント2』映画館にて170本目。
蛇足と思われた続編も期待以上の出来に満足。恋とは異なる真実の愛という真新しいテーマを明示してくれた前作から種族を超えた愛にまで発展。映像の美しさは前作に軍配が上がるも、アクションの見応えは本作が上。ベタな展開でも涙腺やられた。 #EDDIE映画2019 pic.twitter.com/BUMKbEnMqV— EDDIE@来季こそKingsPlayoffいこう (@eddie2yuji) 2019年10月19日
映画『マレフィセント2』のまとめ
美しすぎる悪役、マレフィセント。ハリウッド界でも随一の色気を持つアンジェリーナ・ジョリーが演じたことで大きな話題となった前作。そんな前作から5年が経過し、今度は主演であるアンジェリーナ・ジョリー自身が総監督を務めるという形で復活。本作では、オーロラ姫とフィリップ王子の婚礼式という、原作の『眠れる森の美女』でもあまり深く描かれることがなかった場面に着目。果たして、オーロラ姫とマレフィセントの間に芽生えた愛は、第三者に邪魔されることなく輝き続けることはできるのか。
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