大村孝志はエースレスラーとして活躍していた。だが、怪我などの影響により、エースレスラーとして活躍できなくなってしまう。10年後、孝志は悪役レスラー・ゴキブリマスクになっていた。そのことが、息子の祥太にバレてしまう。
映画『パパはわるものチャンピオン』の作品情報
- タイトル
- パパはわるものチャンピオン
- 原題
- なし
- 製作年
- 2018年
- 日本公開日
- 2018年9月21日(金)
- 上映時間
- 111分
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
- 監督
- 藤村享平
- 脚本
- 藤村享平
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 棚橋弘至
木村佳乃
寺田心
仲里依紗
オカダ・カズチカ
田口隆祐
真壁刀義
バレッタ - 製作国
- 日本
- 配給
- ショウゲート
映画『パパはわるものチャンピオン』の作品概要
原作・板橋雅弘、作画・吉田尚令が担当した『パパのしごとはわるものです』と『パパはわるものチャンピオン』という絵本を元に作られた作品。主人公の大村孝志を演じたのは、新日本プロレスに所属している現役プロレスラーの棚橋弘至。棚橋にとって、本作品が映画初主演作となった。監督・脚本を務めたのは藤村享平。藤村は映画監督として活躍している他、SAKANAMONなどのミュージックビデオを手掛けたことがある多彩な能力を持っている人物である。
映画『パパはわるものチャンピオン』の予告動画
映画『パパはわるものチャンピオン』の登場人物(キャスト)
- 大村孝志(棚橋弘至)
- エースレスラーとして活躍していたが、怪我や世代交代により、悪役レスラー・ゴキブリマスクとしてリングに上がるようになる。
- 大村詩織(木村佳乃)
- 孝志の妻。孝志の良き理解者。理髪店を経営している。
- 大村祥太(寺田心)
- 孝志と詩織の息子。小学3年生。父親が悪役レスラーだと知り、強いショックを受ける。
映画『パパはわるものチャンピオン』のあらすじ(ネタバレなし)
大村孝志はエースレスラーとして活躍していた。だが、怪我などの影響により、エースレスラーとして活躍できなくなってしまう。その10年後、孝志は悪役レスラー・ゴキブリマスクになっていた。
孝志の息子の祥太は、自分の父親が悪役レスラーだと知りショックを受けてしまう。孝志の妻の詩織は、家族のために一生懸命働いてくれていることを話し父のことを認めさせようとするが、まだ幼い祥太には受け入れられなかった。
祥太はクラスメイト達に父の仕事について聞かれるが、恥ずかしくて本当のことを言うことができなかった。しかしある日、祥太の父が悪役レスラー・ゴキブリマスクとしてリングに上がっていることが、クラスメイト達にバレてしまう。祥太はクラスメイト達からからかわれ、苛められた。
映画『パパはわるものチャンピオン』の感想・評価
絵本を元に作られた作品
この映画の元になっているのは、原作・板橋雅弘、作画・吉田尚令が担当した『パパのしごとはわるものです』と『パパはわるものチャンピオン』という絵本である。板橋雅弘はラブコメ漫画『BOYS BE …』の原作者でもある。『BOYS BE …』シリーズは1990年代に週刊少年マガジンで連載されており、シリーズ累計2000万部を誇る大ヒット作となった。そんな板橋がプロレス関連の書籍に携わっていたり絵本を発行するようになったのは、本人が大のプロレス好きだからである。
吉田尚令はフリーのイラストレーターとして活躍している人物で、装丁や挿絵の他に、NHK『みんなのうた』の映像イラストを担当したことがある。また、本作品の主題歌となった、高橋優の『ありがとう』のCDジャケットの絵も担当している。
棚橋弘至の映画初主演作品
本作品は棚橋弘至の映画初主演作品となっている。棚橋は新日本プロレスに所属している、本物のプロレスラーである。棚橋は試合中に左手中手骨骨折をして長期休業をしたり、女性から刃物で刺されて意識不明の重体に陥ったりと波乱万丈な人生を送っている。だが、そんな逆境にめげず、「新日本プロレスのエース」や「100年に一人の逸材」というニックネームが板につくほど、プロレスラーとしての才覚を表していく。
棚橋は19年ほど現役のプロレスラーとして活躍し続けている。そんな彼の傍にはきっと、エースから悪役に転落してしまった人や、怪我で思い悩んでいる人も大勢いたと思う。プロレスラーの棚橋弘至だからこそ、プロレスを愛し悪役になっても必死にリングに上がり続けている大村孝志を演じられたのだろうと思う。
豪華な俳優・女優陣が勢揃い
大村孝志の妻の詩織を演じたのは、女優の木村佳乃である。最近ではバラエティでの活躍も目覚ましくそちらの方に意識がとられがちだが、「第53回ブルーリボン賞・助演女優賞」や「東京ドラマアウォード2016助演女優賞」など数々の賞を受賞しており、女優として素晴らしい才能を持った人物である。
また、大村孝志夫妻の息子を演じたのは、3歳の頃から芸能活動を始めた寺田心である。寺田心はまだ10歳ながら、NHK連続テレビドラマ『おんな城主 直虎』や映画『L♥DK』(14)など、数々のドラマや映画に出演している。
その他に、『相棒』シリーズで亀山薫を演じて一躍有名になった寺脇康文や、数多くのドラマで主演を演じたことがある仲里依紗、演劇ユニット「TEAM NACS」の一員でもある大泉洋などが出演しており、豪華な俳優・女優陣が勢揃いしている。
映画『パパはわるものチャンピオン』の公開前に見ておきたい映画
映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生
棚橋弘至がゲスト声優として出演しており、真壁刀義や小島よしおと共にクラヤミ族の声を担当している。1989年に公開された『ドラえもん のび太の日本誕生』のリメイク作品。旧作では使われなかったひみつ道具が新たに使われていたり、ドラミちゃんが新たに登場するようになったりと、新旧作品では設定に細かな違いがあるため、『ドラえもん のび太の日本誕生』を見た人でも楽しめるようになっている。
のび太は大人達に叱られる生活に嫌気が差し、ドラえもんやしずかちゃん達友人を連れて家出をすることを決意する。しかし、現代の日本では人がいない場所などあまりなく、居場所がなくて困ってしまう。そこで、のび太はドラえもんのひみつ道具を使い、7万年前の日本に行くことを提案する。
船を降りたら彼女の島
木村佳乃が主演を務めており、結婚を目前に控えた河野久里子役を演じている。物語の舞台になっているのは、瀬戸内海・瀬ノ島。そして、愛媛県やその県内にある企業が製作費を出資しており、愛媛県の各地が撮影で使われている。映画内の音楽を担当したのは、ギタリストとしても有名な作曲家の押尾コータロー。
河野久里子は結婚が決まり、報告をするために実家がある瀬ノ島に戻ってきた。しかし、どうしても両親に話を切り出すことができず、家でただ時間が過ぎていく日々を送った。そんな時、「鶴姫」伝説に纏わる鈴を発見する。久里子はその鈴を見て、小学校のときの初恋の相手である隆司のことを思い出す。それから、隆司に会いたいと思うようになり、久里子は彼を捜し歩くことにした。
詳細 船を降りたら彼女の島
バルーンリレー
藤村享平監督の劇場公開初監督作品。『告白』で女優デビューを果たした刈谷友衣子の初主演作品。この作品は、ユナイテッド・シネマが主催する「シネマプロットコンペティション」の2010年「テーマ部門賞」を受賞した作品を元に作られている。
ごく普通の女子中学生であるこずえは、赤い風船が街中を漂っているのを発見する。友人の菊池に頼み電柱に引っ掛かった風船を取ってもらおうとするが、菊池は足を滑らせて落ちてしまう。下敷きにされたこずえは手首を負傷し、菊池は足を負傷した。後日、こずえは赤い風船を発見し、無事に回収する。その風船にはSDカードが括りつけられていた。データの中を見てみると、結婚式への招待を促すコメントが収録されていた。
詳細 バルーンリレー
映画『パパはわるものチャンピオン』の評判・口コミ・レビュー
映画「パパはわるものチャンピオン」あまりにも素晴らしかった!プロレスのあらゆる要素が111分間に収められていた。特にココロの部分。こりゃ泣くわ😭#パパはわるものチャンピオン#ちょっくらパパわる観てきます#パパわる#パパわるみた #棚橋弘至 pic.twitter.com/I9MeHyByum
— 庄司丈晃マッサージ師👍🏻🍜⚾️ (@TOMOAKISHOJI) 2018年9月22日
パパはわるものチャンピオン😝
なんせ泣いた😭😭😭プロレス好きもそうじゃない人も是非見て欲しい映画です!
何故ヒールレスラーが必要なのか!?も分かる作品です。
仲里依紗がプロレス女子の役でめちゃかわいかったな笑
お時間ある方は映画館へGO!!#パパわる#パパわるみた#棚橋弘至 pic.twitter.com/W0ysNaU087
— Naoh na na na♬ @ ハジマザ余韻・DQコンサート 参戦予定 (@SharePlaying120) 2018年9月22日
パパはわるものチャンピオン観てきた!
普通に泣いてしまったw
そして田口選手の演技力高すぎて普通に俳優業やればいいのにと思いましたまる
あと、棚橋演技微妙なのと寺田心うざめ←
— ぶろ (@bu_rororo) 2018年9月22日
パパはわるものチャンピオン
観てきたー
プロレスがよく分からなくても楽しく観れた現役で活躍されてる方々にもきっとそれぞれのエピソードがあってやられてると思うと胸が熱くなった
試合シーン、カッコ良過ぎて見惚れた!!
演出は多少あるだろうけど普通に試合してた家族の話は涙腺が緩む
— ki-22-ki-aa (@ki22kiaaa) 2018年9月22日
静岡東宝会館CINE4「パパはわるものチャンピオン」鑑賞。新日本プロレスのレスラーが多数登場する当作品。故にプロレスシーンはしっかりしているし、棚橋さん演じる主人公のタッグパートナー役を務めた田口さんが渋くて惚れた。新日レスラーを知ってるファンの人なら絶妙なアレンジが楽しめます。 pic.twitter.com/tmpAnbEMES
— スウフ (@t_suufu_s) 2018年9月22日
映画『パパはわるものチャンピオン』のまとめ
現役のプロレスラーである棚橋弘至が主演を演じているからこそ、迫力ある試合が作品内で使われている。そして、主人公が悪役として頑張っていることをどうやって息子に認めてもらうのか、悩んでいる姿にリアリティがあった。主人公は好きなものを仕事にしているため、悪役に転落してしまっても必死に努力をし続けている。その姿は、プロレス好きだけではなく、多くの観客の心を掴むことができると思う。親子愛や夫婦愛や仕事に対しての熱意や思い、様々な感情が丁寧に描かれているため、プロレスファン以外の人にもお勧めできる作品だと思う。
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