シナリオライター、虚淵玄によるショッキングな脚本と、個性的なキャラクター、魅力のある世界観が多くの人々を惹きつけたアニメ、『PSYCHO-PASS』シリーズ。新たな劇場版三部作がここに開幕。
- 映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の作品情報
- 映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の作品概要
- 映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の予告動画
- 映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の登場人物(キャスト)
- 映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』のあらすじ(ネタバレなし)
- 映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の感想・評価
- 映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の公開前に見ておきたい映画
- 映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の評判・口コミ・レビュー
- 映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』のまとめ
映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の作品情報
- タイトル
- PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰
- 原題
- なし
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2019年1月25日(金)
- 上映時間
- 59分
- ジャンル
- アニメ
サスペンス - 監督
- 塩谷直義
- 脚本
- 吉上亮
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 野島健児
佐倉綾音
弓場沙織
平井翔恵
岡寛恵
小山力也
斉藤貴美子
多田野曜平 - 製作国
- 日本
- 配給
- 東宝映像事業部
映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の作品概要
2012年よりアニメが放送され、多くの人々の心を掴んできた『PSYCHO-PASS』。そんな『PSYCHO-PASS』が、2015年の劇場版より3年が経過した今、新たな展開を発表。なんと、3ヶ月連続で全3部作構成となる新劇場化シリーズが上映されるという。これまでシリーズの主人公を務めてきた狡噛慎也、常守朱に代わり、今作では常守朱の後輩にあたる霜月美佳が中心に物語が動いていく。アニメシリーズの少し後の世界で、シビュラシステムが新たな動きを見せる。『PSYCHO-PASS』が持つ唯一無二の世界観も健在。
映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の予告動画
映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の登場人物(キャスト)
- 霜月美佳(佐倉綾音)
- 公安局に勤める監察官。シビュラシステムに忠誠を誓っており、先輩である常守や、執行官達に対して敵対心を持っている。
- 宜野座伸元(野島健児)
- 元々は公安局に勤める監察官だったが、父を亡くしたショックで執行官となる。まだ未熟な霜月をサポートする。
- 夜坂泉(弓場沙織)
- 潜在犯隔離施設に勤務する心理カウンセラー。彼女がとある事故を起こしたことで物語が始まる
映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』のあらすじ(ネタバレなし)
舞台は2117年の日本。未来の日本では、人々の心理状態や性格を数字で計測化し、適正職業などあらゆる事柄を決定する、『シビュラシステム』制度がとられていた。そして、シビュラシステムはもう一つの数値を読み取っていた。それが『犯罪係数』。人々の心の中に潜む犯罪の心を数値化し、その数値が基準値を超えている者に対しては、例え罪を犯していなくとも処罰の対象となるのである。そんな世界で公安として勤務する霜月美佳監察官。彼女は、とあるビルに車両ごと突っ込んだ心理カウンセラー、夜坂泉の取り調べに臨んでいた。しかし、突如として彼女の即時帰還が決定する。疑問に思いながらも彼女を青森へと送り届けた時、彼女は信じがたい光景を目にするのだった。
映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の感想・評価
新たな主人公の活躍
『PSYCHO-PASS』シリーズは、もともと犯罪係数が規定値を超えた者達を逮捕する監察官と、そんな監察官をサポートする執行官達が主人公。これまでのシリーズでは、監察官である常守朱や狡噛慎也やその仲間の執行官達を中心として描かれていた。しかし、本作の主人公は常守朱の後輩にあたる監察官、霜月美佳。現存の法に疑問を抱き上層部に食ってかかる常守朱に対し反感を抱き、結果として彼女の行動を邪魔することが多かった霜月。そんな彼女は、作中やファンからも、あまり好意的には受け取られていないキャラクター。今作では、そんな彼女が執行官の宜野座を連れ、常守の手を離れて新たな任務に挑む。これまで十分に描かれてこなかった霜月の魅力、そして、彼女の成長を実感できる一本。
隙間時間でも楽しめる
今作の上映時間は59分と、映画としてはかなり短い部類に入る。そのため、あまり時間に余裕がない人でも隙間時間で楽しめる手軽な作品となっている。しかし、上映時間は短いながらも、その内容の濃さは格別。短い上映時間でも、名作とされる作品は数多くある。本作も、その部類に入ることが期待できる一本。本作は3部作であるため、今作では物語は完結しない。しかし、次に期待を持たせつつ、今作だけでも十分に盛り上がりをみせる一本の映画として完成されている作品に仕上がっている。次作の公開は本作公開の一ヶ月後。さらにその一ヶ月後に第三弾が公開されるなど、本シリーズが毎月の楽しみとなること間違いなし。普段時間的な制約から映画館で映画を見る機会が少ない人にも、ぜひオススメな一本。
唯一無二の世界観
元々アニメシリーズ、『PSYCHO-PASS』が人気を博したのは、虚淵玄が務めた脚本の影響が大きい。シナリオライターである虚淵玄は、これまで『Fate/Zero』、『魔法少女まどか☆マギカ』など数多くの大ヒット作品を手がけてきた。そして、これらの作品の共通点は、いずれも救いようのない、ダークな展開が待ち受けていること。『Fate/Zero』では主要人物の殆どが死亡し、『魔法少女まどか☆マギカ』でも可愛らしい絵柄とは裏腹に衝撃的な展開が視聴者を待ち受けている。本作では虚淵玄は関わってはいないものの、これまで虚淵玄が作り上げた世界観を忠実に再現している。救いのない闇深い世界で、主人公達はどう立ち向かうのか。暗いだけではない、見応えのある世界観必見。
映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の公開前に見ておきたい映画
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス
2015年に上映された、 『PSYCHO-PASS』シリーズ初となる劇場版。アニメシリーズ第1期の脚本、構成を担当した虚淵玄が引き続きペンを取ったことでも話題になった。舞台は、アニメシリーズから数年が経過した世界。日本は、自国が誇るシビュラシステムを海外に輸出しようと画策していた。そこで、試験的にシステムが導入されることとなったのが内戦状態にある東南アジア連合の首都、シャンバラフロート。しかし、そんなシビュラシステムの輸入を阻止しようと政府に反抗するテロリスト達がいた。そして、なんとそのテロリストの中に、常守朱のかつての同僚である狡噛慎也がいたのである。常守が狡噛を追う中見えてくる、彼の真の狙いとは。
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語/後編 永遠の物語
『魔法少女まどか☆マギカ』は、元々2011年より放送されていたアニメーション作品。そして、今作の脚本を長年務めてきたのが、最新作の元となっている『PSYCHO-PASS』の脚本も担当していた、虚淵玄なのである。『魔法少女まどか☆マギカ』が社会現象と呼ぶほどに話題となった理由は、その可愛らしい絵柄とシリアスなストーリーとのギャップ。普通の変身ものと間違えて鑑賞をした少女が、思いがけないショッキングな内容に涙したという話も話題になった。本作は、そんな『魔法少女まどか☆マギカ』アニメシリーズを前編・後編に分けた総集編。さらに、その後2013年には、映画用の完全新作も発表されている。最新作を楽しむためにも、虚淵玄の世界観を知るためにもテレビシリーズを復習しておこう。
詳細 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語
詳細 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語
マイノリティ・リポート
『PSYCHO-PASS』がアニメ映画であることに対して、こちらは2002年にトム・クルーズが主演を務めた実写映画。『PSYCHO-PASS』との共通点は、どちらもまだ罪を犯していないが、その可能性が高い潜在犯を相手にしていること。ワシントンD.C.には、2050年頃からとある制度が整備された。それは、プリコグと呼ばれる3人の予知能力者達の力を使い、未来の犯罪を予知し、その事件が起こる前にその犯人を捕まえるというもの。そのシステムの導入以来、ワシントンD.C.は犯罪率0%という驚異の結果を残し続けていた。ジョン・アンダートンは、そんな犯罪予防局で勤務するベテランの刑事。これまで何人もの潜在犯を捕らえてきたジョン。しかし、ある日、プリコグ達はとある潜在犯の名を弾き出した。そして、それこそがジョン・アンダートンだったのである。ジョンは本当に犯罪者となってしまうのか、システムの不備、『マイノリティ・リポート』の謎をジョンが追い求めるSFサスペンス作品。
詳細 マイノリティ・リポート
映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』の評判・口コミ・レビュー
『PSYCHO-PASS #サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』
いつも通りのサイコパスって感じ。シリーズファン的には楽しめたし、60分の短い尺にしては割と満足。
でも前回の劇場版と内容かぶり過ぎな気がする。
霜月監視官のキャラ微妙に変わってない?前より子供っぽくなってる。可愛いけど。 pic.twitter.com/J7vk1XMIPz— ヨッシー/映画当たり屋CH (@kurono_dran) 2019年1月27日
『PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1 罪と罰』壮大な背景の中に配置される人物という威圧的ロングショットは多いが、そこのコミュニティへの言及よりも事件の解決に脚本が注力した結果、コンパクトながら纏まった一方、ディストピア環境下での主義・主張というTV版的な面白味が薄れている。 pic.twitter.com/nh4kGcYRBY
— 罪には罰を (@tbkw_0529) 2019年1月27日
【PSYCHO-PASS Sinners of the System Case1. 罪と罰】
公開初日なので大したこと言えないけど2015年の劇場版より格段に良くてもう全虚淵玄が本気を出した全宜野座のための映画でした。
朱ちゃんと六合塚のみかちゃん呼び大変ご馳走様でございました。
声を抑えるのに必死な1時間だった。#pp_anime— ひえる (@mamokajilove) 2019年1月25日
🎬100本の旅vol.2 19本目
『#サイコパス PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1 罪と罰(2019)』あの名作が四年ぶりに劇場に帰ってきた!テイストは全く変わってなくて安心。実家のような安心感とはまさにこのこと。
あくまで3部作のフック的存在な感じ、2と3が非常に楽しみ。面白かったよ! pic.twitter.com/BatH0UIuQx— ろろ@映画垢 (@roro_filmaker) 2019年1月26日
『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」』鑑賞。「犯罪係数」を数値化し管理する近未来を舞台とした塩谷直義監督作品。越境捜査を描いたシナリオは刑事ドラマとしてシリーズ最高峰。クリント・イーストウッドというより青野武を彷彿させる多田野曜平の悪役演技が好み。 pic.twitter.com/zm8nihrhxN
— だよしぃ (@purity_hair) 2019年1月26日
映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』のまとめ
これまでアニメ化、映画化、小説化など数々のメディア展開を果たしてきた『PSYCHO-PASS』シリーズ。前作の映画化から3年の時が流れ、今回新たな劇場版シリーズの制作が発表された。『PSYCHO-PASS』の新たな展開を待ち望んでいたファンにとってはこれ以上ないニュースである。オリジナルキャストに加え、新キャラクターも多数登場。『PSYCHO-PASS』の持ち味であるシリアスな展開も健在。100年後の未来で、監視官と執行官達が新たな敵に立ち向かう。3部作の、記念すべき第一弾。
みんなの感想・レビュー