ジャックはシンガーソングライターとして活動していたが、上手くいっていなかった。そんなある日、世界的な規模で、謎の大停電が起こる。ジャックはその日に交通事故に遭った。目が覚めると、「ザ・ビートルズ」のことを誰も知らない世界になっていた。
映画『イエスタデイ』の作品情報
- タイトル
- イエスタデイ
- 原題
- Yesterday
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2019年10月11日(金)
- 上映時間
- 117分
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
音楽 - 監督
- ダニー・ボイル
- 脚本
- リチャード・カーティス
- 製作
- ティム・ビーバン
エリック・フェルナー
バーナード・ベリュー
マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン
リチャード・カーティス
ダニー・ボイル - 製作総指揮
- ニック・エンジェル
リー・ブレイジャー - キャスト
- ヒメーシュ・パテル
リリー・ジェームズ
ケイト・マッキノン
エド・シーラン - 製作国
- イギリス
- 配給
- 東宝東和
映画『イエスタデイ』の作品概要
売れないシンガーソングライターのジャックが昏睡状態から目を覚ますと、「ザ・ビートルズ」のことを誰も知らない世界になっていた。そんな不思議な世界を舞台に、夢、信念、愛に悩むジャックの姿が描かれている。ヒメーシュ・パテルが主人公を演じ、人気女優のリリー・ジェームズ、ケイト・マッキノンが共演している。さらに、シンガーソングライターのエド・シーランが本人役で登場する。『スティーブ・ジョブズ』(15)を手がけたダニー・ボイル監督と『ブリジット・ジョーンズの日記』(01)を執筆した脚本家のリチャード・カーティスがタッグを組んで制作された。
映画『イエスタデイ』の予告動画
映画『イエスタデイ』の登場人物(キャスト)
- ジャック(ヒメーシュ・パテル)
- イギリスの小さな海辺の町・サフォークに暮らす。売れないシンガーソングライター。音楽で有名になりたいという夢を持っている。
- エリー(リリー・ジェームズ)
- ジャックの幼馴染&親友。ジャックの良き理解者で、彼を献身的にサポートする。
- エド・シーラン
- 世界的に人気なシンガーソングライター。ジャックにツアーのオープニングアクトを任せる。
映画『イエスタデイ』のあらすじ(ネタバレなし)
ジャックはイギリスの小さな町に暮らし、シンガーソングライターとして活動していた。しかし、曲は全く売れず、半ば音楽への道を諦めかけていた。そんなある日、12秒間だけ世界規模の謎の大停電が起きる。暗闇の中で自転車を走らせていたジャックは、バスに撥ねられてしまった。
ジャックは昏睡状態から奇跡的に目を覚ました。そこは、今までいた世界とどこか違った。世界的に有名なバンド「ザ・ビートルズ」のことを誰も知らなかったのだ。ジャックは「ザ・ビートルズ」の曲を演奏し、世間から大きな注目を集める。すると、人気シンガーソングライターのエド・シーランが訪ねて来て、ツアーのオープニングアクトを任される。
ジャックは有名になっていき、ロサンゼルスで歌を披露することになる。絶大な人気を集めるジャックだったが、売れない時代を支えてくれた幼馴染のエリーとの関係が拗れてしまう。さらに、自分で曲を制作していないため記者からの質問に上手く答えることができず、窮地に立たされる。果たして、ジャックの運命は?
映画『イエスタデイ』の感想・評価
「ザ・ビートルズ」のことを誰も知らない世界
「ザ・ビートルズ」は1960年代から70年代にかけて人気を集めたイギリス出身のロックバンド。NARASが主催する「グラミー賞」を7度も受賞し、経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルが統計を出した「史上最も人気のある100のロックバンド」で1位を獲得している。
映画の題名にもなっている『イエスタデイ』(1965)や『レット・イット・ビー』(1970)など、「ザ・ビートルズ」の曲は世代を超えても愛され続けている。現在も世界中の音楽に大きな影響を与えているロックバンドと言える。
主人公のジャックが昏睡状態から目を覚ますと、そんな世界的人気バンド「ザ・ビートルズ」のことを誰も知らない世界になっていた。ジャックは「ザ・ビートルズ」の曲を使って有名になるが、友情、夢、信念などで葛藤を抱えるようになる。ジャックはどのような人生を歩むことになるのか、気になるストーリーとなっている。
世界で活躍するシンガーソングライター、エド・シーラン
世界で活躍するシンガーソングライター、エド・シーランが本人役で出演している。主人公のジャックにツアーのオープニングアクトを任せる歌手として登場し、物語の重要な役割を担っている。
エド・シーランはイギリス出身のシンガーソングライターで、『グラミー賞』を4回受賞している。ギターとルーパーペダルを使って制作された曲が特徴的で、映画『ホビット 竜に奪われた王国』(13)のエンディング曲に起用された『I See Fire』で世界的に有名になった。2017年から2019年まで開催されたツアー『÷ Tour』で「史上最も成功したコンサートツアー」のワールドレコード1位を獲得するなど、精力的な活躍を見せている。そんなエド・シーランがどんな演技を見せてくれるのか、注目して欲しい。
ヒメーシュ・パテルが主演に大抜擢!
主演に大抜擢されたのは、イギリスのハンティンドン出身の俳優ヒメーシュ・パテル。BBCで放送された連続テレビドラマ『イーストエンダーズ』で俳優デビューを果たし、テレビドラマや短編映画を中心に活躍してきた俳優である。ヒメーシュ・パテルの歌声がとても美しく、「ザ・ビートルズ」の名曲を歌うシーンは必見である。
監督を務めたのは、映画監督だけでなく演出家としても知られているダニー・ボイル。『スラムドッグ$ミリオネア』(08)や『スティーブ・ジョブズ』(15)など、日本でも話題になった様々な作品を手がけている。2012年にはロンドンオリンピック開会式の芸術監督として、式典の演出を担当した。ダニー・ボイルは「ザ・ビートルズ」への愛を込めて本作を制作した。ダニー・ボイル監督ならではのセンスのいい演出が、作品の随所に散りばめられている。
映画『イエスタデイ』の公開前に見ておきたい映画
イエスタデイ
「ザ・ビートルズ」に憧れる青年達の姿が描かれている。ラーシュ・ソービエ・クリステンセン原作のベストセラー小説『Beatles』を元に制作された作品。「ザ・ビートルズ」が世界中で人気を集めた1960年代半ばのオスロが物語の舞台になっている。ノルウェー出身の3人組バンド「a-ha」のメンバーであるマグネ・フルホルメンが音楽監督を務めた。
キム、セブ、オラ、グンナーは屋根裏部屋で、「ザ・ビートルズ」に出会った。4人は「ザ・ビートルズ」の曲に魅了され、彼らのようになりたいとバンド「スネイファス」を結成した。しかし、「ザ・ビートルズ」と同じように上手く楽器を演奏することができず、歌うこともできなかった。そんなある日、キムのクラスにセシリアという転校生がやって来る。キムはセシリアに思いを寄せるが、彼女には他に付き合っている相手の噂があった。
詳細 イエスタデイ
シンデレラ(2015)
リリー・ジェームズの代表作で、主人公のシンデレラを演じた。世界中で愛され続けているシャルル・ペロー原作の童話を元に制作された作品。デザイナーのサンディ・パウエルが手掛けた衣装は評価が高く、「第88回アカデミー賞・衣装デザイン賞」にノミネートされている。
エラは優しい両親の元で幸せに暮らしていた。しかし、母が亡くなり、父が再婚することになった。父と再婚したトレメイン夫人には、2人の娘がいた。トレメイン夫人は田舎暮らしに嫌気が差し、人を呼んで遊ぶようになった。父は仕事漬けの日々を送り、外国に旅立つ日が増えた。そんなある日、父が旅先で亡くなってしまう。残されたエラはトレメイン夫人に屋根裏部屋に追いやられ、召使いのように扱き使われるようになった。
詳細 シンデレラ(2015)
スティーブ・ジョブズ
ダニー・ボイル監督の代表作。ウォルター・アイザックソン原作の伝記小説を元に制作された作品。アップル社の共同設立者の1人として世界中から大きな注目を集めた実業家
スティーブ・ジョブズの半生が描かれている。マイケル・ファスベンダーが主人公のスティーブ・ジョブズを演じ、「第88回アカデミー賞・主演男優賞」にノミネートされている。
スティーブ・ジョブズは天才的な頭脳を持っていた。しかし、彼のナイフのように鋭い言葉は人を傷つけ、追い詰めることもあった。波乱万丈に満ちたスティーブ・ジョブズの人生がココにあった。1970年代、スティーブ・ジョブズは設立したアップル社をクビになる。しかし、彼はめげることなく何度も立ち上がった。そして、世界中の人が驚くような商品を生み出し続けた。
詳細 スティーブ・ジョブズ
映画『イエスタデイ』の評判・口コミ・レビュー
『#イエスタデイ』
誰もが一度は考えた事ありそうな設定はノリやすいけど、その先は「んー…まぁそうなるよねぇ」的予想通りの展開。でもテンポも良くてホッコリするんでデートムービーとしては最適かも。なぜか主題歌はイエスタデイじやなくてヘイジュード。ペプシ飲みながら観るべし!#背骨映画 pic.twitter.com/wLc7RTf09X— 背骨 (@sebone1126) 2019年10月11日
#イエスタデイ
世界中から喝采やイイネがもらえなくてもかまわない…
愛しい人に大好きだと伝えて一緒にいたい…
大切な人を失いたくないなら素直に寄り添えばいい…
ラブコメディがビートルズの名曲で輝きを増す。
ファンタジーとは何と心地の良い魔法なのだろう!
胸いっぱいの幸福感に満たされた。 pic.twitter.com/e342oWqSlb— マウンテンボート (@9ilHACAQWfhHCmJ) 2019年10月11日
『イエスタデイ』★3.9
ビートルズファンには堪らない作品です
彼ら縁の地へ行ったり、曲のエピソードが散りばめられてます本当に素晴らしい瞬間があって、小説でも舞台でもなく、映画だからこそ感動できた素晴らしいシーンでした
観に行く前に”Eleanor Rigby”を特に良く聴いておくと良いです pic.twitter.com/gmB8OnJPgC
— You!? (@iamYuuKurita) 2019年10月12日
『#イエスタデイ(2019)』
賛否両論あるっぽいなぁ…と迷ってる方に言いたい。いやいや、超面白いよ!と。何故かってそりゃ「ビートルズの楽曲という推進力」があまりに強すぎるから!(身も蓋もない感)
導入から結末までテンポも良いので、身構えずにお気楽に観られる、良質エンタメ作品だと思います。 pic.twitter.com/JZwhPh0ipl— ろろ@映画垢 (@roro_filmaker) 2019年10月12日
#イエスタデイ ビートルズが存在しない世界という設定の面白さだけでなく、伝説のバンドと自分の才能、売る側と作る側、世界的人気と身近な恋…二つの狭間に立たされる主人公の葛藤が笑いと感涙を呼ぶ。音楽ネタとロマコメ (リリージェームズに惚れた✨)とのバランスも良く、多くの人が楽しめる快作♪ pic.twitter.com/xcUYrBzaV3
— チェキロ (@check_row) 2019年10月12日
映画『イエスタデイ』のまとめ
1960年代~70年代に活躍していたバンド「ザ・ビートルズ」。今なお世界中の人から愛され親しまれている彼らの曲を、誰も知らない世界が本作の物語の舞台となっている。主人公のジャックは唯一「ザ・ビートルズ」のことを覚えており、人前で彼らの曲を披露したことから徐々に注目を集めるようになる。ジャックを通して「ザ・ビートルズ」の曲の凄さと美しさを改めて感じることができ、新しい角度から「ザ・ビートルズ」の曲を楽しむことができる作品だと言える。
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