ジブリ作品のおすすめ映画ランキング10選

宮﨑駿と高畑勲が設立したスタジオジブリ。二人の傑作アニメーションが次々と生まれ、全国民に親しまれています。しかし、アニメ部門の閉鎖が決定し、スタッフは全員ジブリを離れてしまいました。次回作がいつ制作されるかわからないからこそ、過去作に触れてみましょう。本当のオススメ映画を紹介します。

数々の傑作を生み出してきたスタジオジブリ。しかし、宮﨑駿は長編アニメから引退し、アニメ部門は解体されてしまいました。当分の間、新作は公開されません。だからこそ、今一度過去作を観てみようじゃないですか。存在を忘れてしまわないように。帰ってきた時に、居場所がなくならないように。私はまたジブリの美味しそうなメシを見たいんだ!ということで、本当におすすめ映画ランキング形式で紹介していこうと思います。

第1位 思い出のマーニー

あらすじ

学校生活に馴染めず、無表情な少女・杏奈。自らの生い立ちへの恨みから、養親も嫌っている。そんな中、喘息の療養のために海辺の田舎町で過ごすことになった杏奈は、不思議な古い屋敷を発見する。廃屋だと思っていた屋敷には、マーニーという少女が住んでいて……。

注目ポイント&見所

やっぱり、まずは最新作を観ておきたいところ。まだ観ていないという人が多数だと思いますが、なかなかいい作品です。

孤独を感じる少女が、田舎で出会った謎の少女との交流の中で成長するというストーリーは別に珍しくありません。しかし、ジブリの演出力によって、ひとつひとつのシーンがとても印象的で、素晴らしい物になっています。世界を代表する美術監督の種田陽平が参加していることもあり、田舎の風景が幻想的でもあり、リアルでもあります。ストーリー以外にも注目すべきポイントがたくさんありますので、何度見なおしても楽しめるタイプの映画ですね。

⇒思い出のマーニーの批評・評価

第2位 風立ちぬ

あらすじ

田舎の立派な日本家屋で暮らす少年・堀越二郎は、夢の中で憧れの飛行機設計士カプローニと出会う。設計士になるべく上京し、大学で学ぶ二郎だったが、機関車に乗車中に関東大震災に遭遇し、その際に菜穂子という少女と出会う。大学を卒業した二郎は三菱重工に入社し、設計士としての生活を送り始める。

注目ポイント&見所

宮﨑駿の引退作は、絶対に目撃するべきでしょう。初めて大人向けに映画を作ったこともあり、評判はあまり良くありません。奇想天外なキャラクターが登場せず、観ているうちに飽きてしまう子どもが多かったとか。そんなもん当たり前だ!ジジイがやりたいことをやれば、多少支離滅裂にもならぁ!話が理解できない人が多くて、ある意味当然なんです。

注目ポイントは主人公。堀越二郎の表情です。意外と見逃しがちですが、彼はある物に異常なほどの執着を見せているんです。一方で、ある物は徹底的に無視している。ここに気がつけば、物語もある程度理解できるでしょう。

⇒風立ちぬの批評・評価

第3位 かぐや姫の物語

あらすじ

昔々、あるところに竹を取って暮らす老夫婦がいた。ある日、翁は光り輝くタケノコを発見し、竹を切ると中から姫が出てきた。あっという間に成長していく姫はかぐや姫と名付けられ、翁と媼は天からの授かりものとしてかぐや姫を大切に育てる。かぐや姫は美しく成長し、5人の公たちが求婚に訪れる。

注目ポイント&見所

もちろん、高畑勲の芸術的な最新作も観るべきです。各国で高く評価されている作品ながら、興業的には苦戦してしまいました。そりゃ、竹取物語を水墨画風に描いたら、一般層は観に行かないでしょう……。芸術家としての高畑勲の気合が感じられます。とんでもない作品ですよ。伊達にカネがかかっていない。動きだけで観客を感動させるレベルのアニメーションです。

注目ポイントは音楽ですね。高畑作品に初めて参加した久石譲、二階堂和美による主題歌。アニメーションももちろんですが、音楽も、聴いているだけで幸せを感じられるレベルです。

⇒かぐや姫の物語の批評・評価

第4位 となりのトトロ

あらすじ

まだテレビが無かった頃のお話。小学4年生のサツキと4歳のメイは、お父さんと一緒に郊外の古い家に引っ越した。自然の中で生活する内、メイはトトロという不思議な生き物に出会う。

注目ポイント&見所

4位と5位は2本立てで観てください。何故かと言うと、本当に2本立てで公開されたからです。ジブリは子供向けのアニメばかり制作しているのではないのです。トトロのようなほのぼの話と、戦争の厳しさを訴える話を同時に見せるという、ロックなこともやってるんです。

今だからこそできる楽しみ方があります。有名な都市伝説がいかにデタラメかを確かめること。影が無いとかなんとか……。宮﨑駿は脚本を使わないタイプの作家なので、そんな裏設定を盛り込めないんですよ。都市伝説を読んでから観ると、別の楽しみ方が出来ます。

⇒となりのトトロの批評・評価

第5位 火垂るの墓

あらすじ

太平洋戦争末期。兵庫県に住んでいた節子と清太の兄妹は、兵庫大空襲で母と家を失い、親戚の家に身を寄せるようになる。戦況が悪化する中、二人を邪魔者扱いする叔母を嫌った二人は家出し、防空壕の中で暮らし始める。しかし、食料を満足に調達できない二人は次第に栄養失調に悩まされるようになった。

注目ポイント&見所

トトロとの2本立てで公開するには、あまりにも重い内容ですよね。でも、実際に公開されていたんです。その頃の子どもじゃなくてよかった……。

見どころというか、ちょっと変わった楽しみ方を。ラストシーンを最初に見る、という楽しみ方があります。彷徨う清太の姿を見てから、冒頭のシーンを観てみると、なんだか不思議な感覚に襲われます。色んな人におすすめしている楽しみ方なんだけど、みんないい顔をしてくれない……。

⇒火垂るの墓の批評・評価

第6位 もののけ姫

あらすじ

エミシのかくれ里で暮らすアシタカは、村を襲ったタタリ神に死の呪いをかけられた後、呪いを経つべく西方の地を目指して旅立つ。タタリ神を生み出す原因を作ったエボシ御前や少女サンと出会う。

注目ポイント&見所

宮崎作品の分岐点となった作品です。これまでの作品には悪役が存在しました(トトロは『パンダコパンダ』のやり直しなので除く)。しかし、本作の悪は完全な悪ではありません。故に、物語は理解し難い。本作以降の宮崎作品には「こいつ、完全に悪!」というキャラクターは登場しないんですね。

宮崎作品をじっくりと鑑賞した後に本作を見ると、このことがよくわかると思います。見どころはそこですね。あと、『千と千尋の神隠し』にも共通する「日本の文化」への視点にも注目。アシタカが旅する方向やタタラ者、エミシなどですね。そして宮崎作品では唯一のグロテスク描写がある映画という点にも注目です。

⇒もののけ姫の批評・評価

第7位 千と千尋の神隠し

あらすじ

少女・千尋は、引っ越しの途中で迷い込んだトンネルの向こうに広がる別世界での生活を強いられる。謎の少年ハクの手助けもあり、湯婆婆の元で千の名で働くことになった千尋は、数々の騒動を解決する。しかし、ある事件でハクが重症を負い、ハクを助けるために湯婆婆の姉・銭婆を尋ねる。

注目ポイント&見所

面白く無いです。本作を面白くしているのはデザインなんじゃないかと。カオナシや湯婆婆などの主要登場人物や油屋の従業員など、キャラクターのデザインは宮崎作品の中で一番面白い。海外で評価されたのは、日本の神話的世界観が受け入れられたからなのでしょう。

ということで、ストーリーはなぞる程度に追いかけて、デザインに注目して観ましょう。元々脚本にこだわらない作家である宮﨑駿の真骨頂を味わってください。

⇒千と千尋の神隠しの批評・評価

第8位 猫の恩返し

あらすじ

優柔不断な高校生吉岡ハルは、ある日、トラックに引かれそうになった猫を助ける。実はこの猫は猫の国の王子ルーンだった。ハルはルーンに猫の国へ招待され、猫達の歓待ぶりに浮かれていると、容姿を猫に変えられてしまい、王子の后候補にされてしまう。

注目ポイント&見所

ネコ好きにはたまらない映画ですね。宮崎&高畑作品ではないジブリ映画を象徴する作品であるような気がします。当然ですが、話は二人の映画よりも面白くない。キャラデザも際立ってない。でも、作画は凄い。主題歌ばかりが印象に残る。といった特徴が全て当てはまっている作品です。でも、そんな作品群の中で最もファンタジーなのが本作なので、スタジオジブリの最大のターゲットである「子ども」に見せるにはピッタリです。

本作の注目ポイントは、起用された声優とキャラクターの容姿が似ているという点でしょう。デブ猫のムタさんなんて、声優を担当した渡辺哲にそっくりです。カラスのトトは斉藤洋介さん。クチバシが斉藤洋介のアゴに見える……。あと、濱田マリ。彼女がしゃべっているようにしか思えないキャラクターがいたりします。多分、一番声優に擦り寄ったジブリ作品なんじゃないかと思います。

⇒猫の恩返しの批評・評価

第9位 コクリコ坂から

あらすじ

舞台は1963年の横浜。高校2年生の松崎海は、父を亡くし、母が仕事でアメリカに渡り不在となった松崎家を懸命に切り盛りしていた。彼女が通う高校では、カルチェラタン棟の解体を巡って学生側と学校側で小競り合いが続いていた。海は学生側の中心人物・新聞部部長の風間俊にカルチェラタンを案内され、新聞部に出入りするようになる。

注目ポイント&見所

長編映画を作ったことがないズブの素人が、凄腕プロデューサーに無理やり長編映画を作らされてしまった結果が『ゲド戦記』。かわいそうなデビューを飾った宮崎吾朗ちゃんですが、本作は「そこそこ」です。ジブリ映画らしさ(メシがうまそう、ヒロインの透明感がヤバい)がちゃんとあって、映画として成立しています。そりゃ、マイナスからのスタートとはいえ、『ゲド戦記』から成長していなかったヤバ過ぎるわけですが……。

ということで、本作は『ゲド戦記』を見てから見るようにしましょう。2本立てにすると、「人間って成長できるんだなぁ、私も頑張ろう」と思えます。長渕の曲を聞くよりも自己啓発効果がありますよ。

⇒コクリコ坂からの批評・評価

第10位 崖の上のポニョ

あらすじ

海辺の家で暮らす少年・宗介はある日、家出してきた魚の子・ポニョと出会う。人間の姿になったポニョは宗介に恋をするが、父フジモトによって海の底へ連れ戻されてしまう。

注目ポイント&見所

稀代のアニメーション監督の衰えが感じられる作品です。退屈な話、「死」の捉え方の問題性、ポニョを水道水に入れる……本当に酷いですよ。相変わらずメシとカーアクションは凄いんだけど、凄いのはこの2点だけなので、余計に不安になってしまいます。この後に『風立ちぬ』が出来上がるなんて想像もしていませんでした。

見どころは……上記の問題点と相変わらず凄い特定の描写、そして所ジョージの演技です。演技が下手すぎて笑えます。過去に『ザ・シンプソンズ』声優交代騒動で話題になった所ジョージですが、騒ぎになるのは当たり前ですよ。慣れ親しんだ声優からド下手の所ジョージに変わるんですから……そりゃ北野武の映画にキャスティングされないわけですよ。

⇒崖の上のポニョの批評・評価

まとめ

ジブリ映画のおすすめランキングなんて、どうやっても上位に天空の城ラピュタ魔女の宅急便などの人気作がランクインしてしまうので、ちょっと変わったランキングを作ろうと思いまして。どう考えてもまっとうじゃないランキングですが、こんなのがあってもいいはず。ジブリのアニメ部門が閉鎖された今だからこそ、各監督の最新作は絶対に観るべきですし、過去の暴挙(?)も追体験してみましょうよ。

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