1964年に公開され、世界中を虜にしたディズニー映画の名作『メリー・ポピンズ』が54年の時を経て続編として登場する。第37回アカデミー賞で13部門ノミネート5部門受賞に輝いた。「ほぼ完ぺきな魔法使い」の20年後の物語が、豪華キャストにて上映。
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の作品情報
- タイトル
- メリー・ポピンズ リターンズ
- 原題
- Mary Poppins Returns
- 製作年
- 2018年
- 日本公開日
- 2019年2月1日(金)
- 上映時間
- 131分
- ジャンル
- ファンタジー
コメディ
ミュージカル - 監督
- ロブ・マーシャル
- 脚本
- デビッド・マギー
- 製作
- ジョン・デルーカ
ロブ・マーシャル
マーク・プラット - 製作総指揮
- カラム・マクドゥガル
- キャスト
- エミリー・ブラント
リン =マニュエル・ミランダ
ベン・ウィショー
エミリー・モーティマー
ジュリー・ウォルターズ
コリン・ファース
メリル・ストリープ
アンジェラ・ランズベリー - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ディズニー
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の作品概要
ディズニー映画の名作、1964年公開の『メリー・ポピンズ』の20年後のロンドン。「ほぼ完ぺきな魔法使い」として、多くの人々から愛されていたスーパーナニーのメリー・ポピンズが、54年の時を経てスクリーン化。美人で賢く、魔法も使えるメリー・ポピンズを『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラントが演じ、ディズニー映画の大ヒット作品『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』の監督ロブ・マーシャルがメガホンを取る。共演にはコリン・ファースやメリル・ストリープなどそうそうたる顔ぶれが並ぶ。
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の予告動画
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の登場人物(キャスト)
- メリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)
- 雲の上に住んでいて、魔法が使えるスーパーナニーの女性。美しく賢く明るい性格で、帽子と傘とカバンが目印。
- マイケル・バンクス(ベン・ウィショー)
- バンクス家の長男で、家庭を持つ父親となった。ロンドンで銀行マンとして働いている。愛する妻を亡くして悲しみに暮れる。
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のあらすじ(ネタバレなし)
世界大恐慌時代のロンドン、バンクス家の長男であるマイケルは、20年の時を超えて成長し今では結婚して家庭を持つ父親となっていた。ロンドンのフィデリティ銀行で臨時職員として働き、3人の子に恵まれるも妻に先立たれてしまう。深い悲しみと苦しみがバンクス家を襲い、更に追い打ちをかけるように融資の返済期限が切れて家を失う羽目に。
そんな不幸の真っ只中にいるバンクス家に、ある日カイト(凧)と共に1人の女性が空から舞い降りる。その女性こそ、20年前にマイケルの乳母として家にやって来た美しき魔女、メリー・ポピンズその人だった。
20年経って成長していたマイケルは、逆に一切歳を取っておらず20年前と全く変わらない姿であった懐かしき人に驚きを隠せずにいた。だが、マイケルの驚きをよそにバンクス家にやって来たメリー・ポピンズは、バンクス家に到着して早々、どんよりとしている子供たちに歌と魔法で夢の世界へ誘う。
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の感想・評価
夢と魔法溢れる希望の物語
54年前に公開されたスーパーナニーのメリー・ポピンズは、「優しくて、美しくて、親切で面白いナニー募集」の子供の手紙で雲の上からやって来る。そして、到着するや否や指をパチンと鳴らして部屋が魔法にかかり、部屋がきれいに掃除される。
今作では、それから20年の時が経ったイギリスを舞台にしているが、バンクス家のピンチにやって来たメリーは、再びあのときのようにカラフルで美しい魔法。楽しい歌とダンスで子供たちの心を和ませ、バスタブの底から神秘的な海底探索に出かける。華麗なる魔法が飛び交う中で、魔法のできる美しき魔女だけでなくきちんとナニーとしての役割である“しつけ”も怠らない。
メリーは、子供たちにとって大きな存在である母親がいなくなり、悲しみに暮れている最中の心のケアも忘れず、不安を取り除いてくれる頼もしい存在である。
半世紀前のメリー・ポピンズは
1964年に公開された『メリー・ポピンズ』では、主役のメリー・ポピンズ役をジュリー・アンドリュースが熱演している。半世紀経った現在、リターンズが製作されると決まった時点で、ジュリーの元に話が届いていたそう。
しかし、話を持ってきたロブ・マーシャルに、ジュリーは「この作品はエミリー・ブラントの作品」ときっぱり断ったとのこと。時代を超えて、世代を超えて愛される存在であるメリー・ポピンズ作品の続編で、半世紀前の“本物”のメリー・ポピンズが出てきてはおかしいとジュリーは言う。
この時代の本物のメリー・ポピンズは、エミリー・ブラントであるときっぱりと言い放ち、自身もエミリー版の『メリー・ポピンズ リターンズ』を楽しみにしていると意気揚々と語る。
1964年に公開された『メリー・ポピンズ』を演じたジュリー・アンドリュースももちろん本物であることには間違いないが、今回主演を務めるエミリー・ブラント版のメリー・ポピンズも、本物でありオンリーワンなのである。
ウォルト・ディズニーの意思を継ぐ表現方法
1964年に公開された『メリー・ポピンズ』は、実写とアニメーションが融合した表現技法を用いて制作されている。今回のリターンズでは、その表現技法を受け継ぎ、制作された。ウォルト・ディズニーの制作中の“こだわり”だったようだ。
原作者パメラ・L・トラヴァースの小説『メアリー・ポピンズ』を映画化するにあたって、手書きアニメーションのバラや美しい緑の中で佇むバンクス家の子供たちの様子は当時の観客に深い印象を与えた。
監督を務めるロブ・マーシャルは、『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』でも知られており、監督はウォルト・ディズニーの技法を継承している。マーシャル監督自身、映画のことを「アニメーションの世界にいながら、リアルを体験できるような古典のディズニーアニメーションと現代技術を組み合わせた、素晴らしい映像美に完成した」と自信たっぷりに語る。
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の公開前に見ておきたい映画
メリー・ポピンズ
第37回アカデミー賞最多13部門ノミネートの上、主演のジュリー・アンドリュースの主演女優賞を含め、作曲賞や歌曲賞など5部門の受賞を記録する。ウォルト・ディズニーが製作を担当した作品でもあり、ウォルト・ディズニーのこだわりが随所に散りばめられたミュージカル映画。
時代背景は1910年のイギリス・ロンドン。厳格で気難しい性格のジョージ・バンクス氏の家庭では、妻がその時代では珍しい女性参政権に積極的で、子供たちの世話をナニーに任せている。しかし、子供たちのいたずらによってナニーがすぐに辞めてしまう困った事態に。
そこで、バンクス氏は新しいナニーを募集するが、子供たちの新しいナニーへの願いがこもった手紙を無視し、暖炉に放り込んでしまう。その暖炉から雲の上にいる美しき魔女、メリー・ポピンズの元へ手紙が届き、バンクス家にやって来ることになる。
メリーがやって来てからのバンクス家の中は、それまでになく明るくなり、ドタバタ騒ぎがありつつもメリーを嫌っていたバンクス氏の理解も得ることができ、惜しまれながら別れを告げる。ウォルト・ディズニーのこだわりが詰まったミュージカル映画は、感動もひとしおである。
詳細 メリー・ポピンズ
マンマ・ミーア!
ミュージカル映画で、世界中を熱狂させた映画と言えば、2008年にイギリスとアメリカ、スウェーデンの合作で制作されたロマンティック・コメディ・ミュージカル映画『マンマ・ミーア!』である。
世界的に有名なポップ音楽グループのABBAの楽曲をふんだんに使い、ブロードウェイで公開されたミュージカルが大ヒットを記録したことで制作された。『メリー・ポピンズ リターンズ』で出演するメリル・ストリープが主演を務め、コリン・ファースも出演している。
メリル・ストリープ演じるシングルマザーのドナ・シェリダンが、娘のソフィ・シェリダンの結婚式前夜に昔の男3人と遭遇してしまう。実はソフィがその3人に手紙を送っており、その3人の誰かがソフィの父親だと言う。
大ヒットを連続させたABBAの曲に合わせて、ドタバタ騒ぎの父親探しが始まる。『メリー・ポピンズ』同様、見ていて元気が出てくる映画である。
詳細 マンマ・ミーア!
クワイエット・プレイス
2018年全米No.1大ヒットを記録した、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』を超えたとされているホラー映画『クワイエット・プレイス』。音を立てたら、即死のキャッチコピーに加え、ハリウッド女優エミリー・ブラントの口元を抑えているポスターが印象的な映画である。
荒廃した世界で、音を立てたら何者かに襲われてしまう状況の中、夫と一緒に子供たちを守る母親を熱演し、新感覚サバイバルホラーとも称賛されている。日常で音を立てずに生活するなど、ほとんど不可能に近い生活環境の中で工夫しながら一家は静かに暮らす。
しかし、主演のエミリー・ブラント演じているエヴリンはお腹に子供を宿し、最悪のタイミングで産気づいてしまう。このハラハラドキドキ感が、スクリーンから目を離せなくしている。叫びたくても叫べない、コミュニケーションを取りたくても取れない極限の状態で巻き起こる、家族のハートウォーミングな部分も映画の見どころの1つである。
詳細 クワイエット・プレイス
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の評判・口コミ・レビュー
#メリーポピンズリターンズ 最高すぎた…。
なんて素晴らしい夢を見ていたんだろう… 永遠に醒めないで欲しかった。
予告に映し出される以上の幸せがスクリーンいっぱいに広がって、メリーポピンズが舞い降りてからずっと鳥肌立ってて、自然と涙が溢れ出した。
辛い時代だからこそ小さな火を灯そう! pic.twitter.com/0eX7msQfev— diz (@diz2049) 2019年2月1日
「メリーポピンズ リターンズ」
前作から25年後。妻を亡くし、借金を抱えたマイケルとその家族の前にメリーポピンズが再び現れる…。
前作が大傑作だったので少し不安でしたが、良い意味で裏切られた❗️笑
ディズニーらしさ全開のハッピーなファンタジー映画で大興奮✨
個人的には大好きな作品でした💕 pic.twitter.com/khCJUr5Xyh— 🎬まったりタロイモ♪ (@eigarankingnews) 2019年2月2日
メリーポピンズリターンズ見てきました!
初めてメリーポピンズ見たけどこっちまで楽しい気分になれた!
もしかしたら初期のやつを見てから見に行ったらもっと面白かったのかも!
心が沈んでる方は見に行こう!😊#メリーポピンズリターンズ pic.twitter.com/4BoWZkASyf— MARVEL大好きメガネくん (@MARVELmegane420) 2019年2月2日
「メリー・ポピンズ リターンズ」IMAXにて鑑賞♪
新しい曲や風景が沢山だけど、前作のメリーポピンズらしさはそのままでなんだか懐かしい。何年経ってもみんなを幸せにする魔法は変わらないんだね!
どのシーンも最高でしたが、個人的には点灯人のお兄さん達が格好良すぎたのがトキメキポイント♡ pic.twitter.com/B9yS4ZfRik— 柚子 (@Yuzu_s) 2019年2月2日
「メリーポピンズ リターンズ」
夢と希望、幸せに溢れた彼女の魔法は夢の世界に連れて行ってくれる。長回しのミュージカル、OP、今の時代であえてセットを駆使してミュージカルを演出する様々な手法は古典的ミュージカルを彷彿とさせ、メリーポピンズは帰ってきたと、高らかに宣言している様であった。 pic.twitter.com/kxGg5rZbLz— マッドなコーダイⅡ (@Gorilla_Island2) 2019年2月2日
映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のまとめ
監督のロブ・マーシャル氏は、映画『メリー・ポピンズ』を愛していて、愛しすぎていて他の誰にも任せたくなかったと語る。前作の大ファンなのは監督だけでなく、世界中の多くの人がそうであろう。しかし、人気映画だった故に、続編では何を観客に伝えたいのかがとても重要になってくる。監督自身も、自分が続編を見るなら、どんな映画であってほしいのか思案したそう。多くの人たちの愛情が詰まった、ハートフルミュージカル映画は、スクリーンで見るから見応えがあるのかもしれない。
みんなの感想・レビュー
メリーポピンズ観る前にの作品で『ウォルト・ディズニーの約束』を入れてください。
メリーポピンズ制作秘話を元にして作られた映画なので。