ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが送る、ブルース・ウィリス、サミュルエル・L・ジャクソン、ジェームズ・マカボイの3人が共演のサスペンススリラー映画。多くのサスペンスホラー映画を手掛けたM・ナイト・シャマラン監督の新たな精神世界が炸裂する。
映画『ミスター・ガラス』の作品情報
- タイトル
- ミスター・ガラス
- 原題
- Glass
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2019年1月18日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- サスペンス
- 監督
- M・ナイト・シャマラン
- 脚本
- M・ナイト・シャマラン
- 製作
- M・ナイト・シャマラン
ジェイソン・ブラム
アシュウィン・ラジャン
マーク・ビエンストック - 製作総指揮
- スティーブン・シュナイダー
ケビン・フレイクス - キャスト
- ブルース・ウィリス
サミュエル・L・ジャクソン
ジェームズ・マカボイ
アニヤ・テイラー=ジョイ
スペンサー・トリート・クラーク
シャーレイン・ウッダード
サラ・ポールソン - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ディズニー
映画『ミスター・ガラス』の作品概要
『シックス・センス』(99)、『アンブレイカブル』(00)、『ヴィレッジ』(04)、『スプリット』(17)など、多くのサイコ・サスペンス・スリラー映画の監督・脚本を担当し、世に送り出したM・ナイト・シャマラン監督。シャマラン監督が次に送るのは、『アンブレイカブル』の続編となる『ミスター・ガラス』。主演のブルース・ウィリスとサミュルエル・L・ジャクソンが再びタッグを組み、そこに『スプリット』のケヴィンを演じたジェームズ・マカボイも登場。
映画『ミスター・ガラス』の予告動画
映画『ミスター・ガラス』の登場人物(キャスト)
- デヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)
- コミックヒーローのような「不死身の肉体」・「悪を感知する力」などを持ち合わせている。これまで病気もケガもしたことがない。
- ケヴィン・ウェンデル・クラム(ジェームズ・マカボイ)
- 1人の体内に主人格も含めて24人もの人格を宿している男。フィラデルフィア動物園の古い地下管理棟に隠れ住んでいた。
- ミスター・ガラス / イライジャ・プライス(サミュルエル・Lジャクソン)
- 骨形成不完全症という難病を患い、これまで数えきれないほどの骨折を経験してきた男。不死身のデヴィッド・ダンをヒーローのように慕い、尊敬している。
- エリー・ステイプル(サラ・ポールソン)
- 精神科医。スーパーヒーローを探す研究をしており、その研究のために3名の得意な能力を持つものを集める。
映画『ミスター・ガラス』のあらすじ(ネタバレなし)
とある研究施設で、特殊な能力を持つ3人の男が集められる。集めたのは精神科医であるエリー・ステイプル医師。医師は、3人を目の前にして意味深な笑みを浮かべ、感慨深い表情を向ける。
集められたのは、頭頂部が薄くなった初老の男性で、白髪と白髭のデヴィッド・ダン。スーパーパワーを持ち、相手に触れると直感的に割るものであることを察知する能力を持つ。
2人目は強靭な肉体を持ち、ころころと表情を変えるスキンヘッドのケヴィン。その体内には、主人格を含めて24人もの異なる人格が存在し、“ビースト”と呼ばれる銃弾ですら倒せない凶暴かつ動物的な人格も存在している。
3人目は車いすに乗った、無口で無表情なアフロの黒人男性イライジャ・プライス、通称ミスター・ガラス。難病に侵された体は、これまでに94回もの骨折を繰り返し、体を動かすこともままならない。
コミックに出てくる架空のヒーローではなく、本物のスーパーヒーローは実在するのか。禁断の研究が開始され、人間を超える存在を探し、物語は驚愕の結末を迎える。
映画『ミスター・ガラス』の感想・評価
『アンブレイカブル』制作時から存在した構想が、ついに始動する
2000年に公開された『アンブレイカブル』から実に18年の年月を経て、続編がついに登場する。ビジュアル解禁されたポスターには、『アンブレイカブル』で共演したブルース・ウィリスとサミュルエル・L・ジャクソンに挟まれて、2017年に公開された『スプリット』の主演ジェームズ・マカボイの姿が。
表情が見えないように椅子に座っている足元から影のようなものが伸び、3人の全身の姿が映し出されている。ポスターの色遣いは意味深なもので、中央に映っているケヴィンの姿は『スプリット』に出てきた“ビースト”そのもの。
『スプリット』では最後の最後まで登場することのなかったビーストが、今回の映画では物語の中心にもなっている。『アンブレイカブル』で共演していたデヴィッドとイライジャにケヴィンが加わり、3人の関係は複雑になっていく。3人を巡る研究は何が“禁断”なのか、真実がついに明らかになる。
M・ナイト・シャマラン監督お得意の“大どんでん返し”も登場
M・ナイト・シャマラン監督がその名を世に知らしめた作品が、1999年に公開されたミステリー映画『シックス・センス』。この映画が話題になり、人々に知られるようになり、更にアカデミー賞でも多くの賞に輝いたのは、物語の終盤に待ち受けていた“大どんでん返し”が元である。
それ以降、M・ナイト・シャマラン監督が手掛けた作品では、度々物語の終盤で“大どんでん返し”が見られるようになった。『シックス・センス』では、映画を見ていない人には、決して話さないようにとの前置きをするほどの徹底ぶりで、その前置き通りに、本編ではいい意味での裏切りが観客を待ち受けていた。
今回の『ミスター・ガラス』でも、M・ナイト・シャマラン監督はインタビューで“大どんでん返し”の存在を明かしている。それがどう物語を繋いでいくのか、大いに期待をしても良さそうである。
スーパーヒーローは誰のことを言うのか
アメリカンコミックに登場するスーパーヒーローは、言わずもがな『アベンジャーズ』シリーズで見られるような「超人」と言われる人々である。『アイアンマン』のように、武器や防具で強化しているヒーローもいるが、基本的には常人とかけ離れている。
そういう意味では、不死身で触れた人が悪人かどうか分かるデヴィッドはヒーローの要素を持っているのかもしれない。しかし、ミスター・ガラスことイライジャは難病を患っている病人で、生活には車いすを用いている。その頭脳が非凡であることには変わりがないが、風貌からスーパーヒーローとは程遠いイメージである。
また、多重人格でそのうちの1人格が常人離れした肉体と運動神経を持つケヴィンは、それだけならヒーローの要素があるかもしれないが、『スプリット』では女子高生3人を拉致し、更に殺人まで犯している。
“禁断の研究”や、精神科医であるエリー・ステイプル医師が何を企み、何を意図しているのか、新たなヒーローの発見となるかもしれない。
映画『ミスター・ガラス』の公開前に見ておきたい映画
アンブレイカブル
「真実を知る覚悟はあるか」、そのキャッチ・コピーで話題となった2000年公開のSFサスペンス映画。監督は、『シックス・センス』や『ヴィレッジ』などのサイコ・サスペンス・スリラー映画で知られているM・ナイト・シャマラン監督。
「アンブレイカブル=破壊不可能」の言葉に相応しく、主演のブルース・ウィリスは、どんな事故に遭ってもかすり傷一つ負わない特異体質の持ち主。そのブルース・ウィリス演じる主人公デヴィッドの元に届く、イライジャという人物からの手紙。
イライジャはコミックコレクターであり、コミック画商でありながら、骨形成不完全症と言う難病に侵されている。自分と正反対のケガも病気もしない頑強な存在のデヴィッドを探し出したイライジャは、デヴィッドを自身のヒーローだと確信する。
ヒーローに憧れたイライジャと、自分が不死身であることに不信感を持っているデヴィッド。体質も考え方も正反対の2人の交錯が、どこに執着するのか、M・ナイト・シャマラン監督の大どんでん返しを堪能していただきたい。
詳細 アンブレイカブル
シックス・センス
1999年に公開されたアメリカのミステリー映画。M・ナイト・シャマラン監督の名を知らしめるに至った映画で、アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞を受賞し、助演男優・女優賞も受賞している。
死者が見える少年と、その少年をサポートする精神科医の体験した「未知の世界」の物語。少年役を、この映画で天才子役だと称されたハーレイ・ジョエル・オスメント君。少年のサポートをしている精神科医は、ハリウッド俳優のブルース・ウィリス。
『ダイ・ハード』シリーズや、アクション映画に多く出演しているブルース・ウィリスが、ミステリースリラー映画に出演していることも話題となった作品である。更に、映画の公開前にはブルース・ウィリス直々に「映画には秘密があるため、映画を見ていない人には口外しないように」とのお達しがあった。
衝撃的な内容で結末を迎える映画は、他にもいくつかあるが、これほど衝撃を覚えた映画はそうそう出会えない。
詳細 シックス・センス
スプリット
2016年公開のアメリカホラー・スリラー映画で、『アンブレイカブル』と共通の世界観で、今作『ミスター・ガラス』の前日譚にもなっている。監督は『アンブレイカブル』同様、M・ナイト・シャマラン監督であり、脚本も製作ももちろんシャマラン氏である。
主演は、『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』のタムナス役を演じたジェームズ・マカボイ。マカボイは、この映画で国際的に知られるようになり、2008年の『ウォンテッド』でハリウッド映画主演デビューを果たした。
M・ナイト・シャマラン監督作品の『スプリット』は、1人の人間の中に24人の人格が宿る多重人格の青年の物語。女子高生3名を拉致監禁してしまう、解離性同一性障害を持つ青年のケヴィン。23人の人格と、最後の1人の人格“ビースト”の登場に翻弄される女子高生とケヴィンの精神科医たち。
人格が登場する方法や、人格が別人格になりすますなど、独特な物語の構成はさすがM・ナイト・シャマラン監督であると言え、映画の結末には今作『ミスター・ガラス』を示唆するような内容が盛り込まれている。『ミスター・ガラス』を見る前に、ケヴィンの人となりを知っておくことをぜひお勧めしたい。
詳細 スプリット
映画『ミスター・ガラス』の評判・口コミ・レビュー
ミスター・ガラス観てきました…
まって…こんなに泣けるなんて聞いてない……❗❗❗❗❗
衝撃とか感動とか、もうどんな言葉でも言い表せない傑作です。
凄すぎた…、シャマラン監督まじですごいよ…
今からでも間に合うから、前二作観てから劇場へ!こんな映画、初めて観た。 pic.twitter.com/n4vCtlFnp2
— 絽貴@ローニンに惚れた (@IKOL4021) 2019年1月20日
ミスターガラス
メッセージ性が高くラストを飾るに相応しい完結編。アンブレイカブルとスプリットで描かれた対極と存在意義というテーマが、本作でついにそのベールを脱ぐ。
結果や現象だけに囚われず原因に着目させるシャマランの新たな扉が開かれた。
人間の心理ともいえるセンセーショナルなドラマ pic.twitter.com/K66jseAyAM— ムービーメン (@j8P4w6fyilskyXu) 2019年1月19日
【映画】『ミスター・ガラス』
再び誘拐事件を起こす”群れ”と、立ち向かったデヴィッド、そしてミスター・ガラス。3人は”自称スーパーヒーロー”を矯正せんとする施設に入れられ…。
前2作が見事に重なり、切なくも痛快で壮大な物語が展開。複数作がクロスオーバーする興奮を改めて思い出させてくれる❗️ pic.twitter.com/zkPH0aWLds— 狐木つくね[1Movie 1Tweet] (@tkn_kitsunegi) 2019年1月19日
『ミスター・ガラス』鑑賞!!!!
予想を遥かに上回る凄まじい映画だった! どんでん返しにつぐどんでん返しの息もつかせぬ怒涛の展開、ケレン味あふれる映像演出、役者達の怪演、そして驚愕のラスト…!! まさに究極のシャマランムービー! シャマラニストは今すぐ劇場へ!!!! pic.twitter.com/tVmeMuU5pY— モリサト (@eBGuC279ieWYYMP) 2019年1月19日
『ミスター・ガラス』
シャマランがシャマラニストの為に撮った紛うことなきシャマラン映画。
本作も衝撃のドンデン返し。しかもそのドンデン返しに意味と目的があり、さらにシャマランの一貫したテーマ性まで込められている。尚且つ映像的に伏線まで張っている!
時代がシャマランに追い付いたのだ! pic.twitter.com/BaXO7W5Gzl— メトロポリタン (@redsoil3) 2019年1月20日
映画『ミスター・ガラス』のまとめ
シャマラン監督は、『ミスター・ガラス』のインタビューで“大どんでん返し”の内容を示唆し、更にそれに関して「観客はエンディングを気に入ってくれる」と豪語している。これまでのシャマラン監督の作品を見ていれば、今回のどんでん返しが観客の度肝を抜くような奇抜な発想なのだろうと予想がつく。鬼才や天才と呼ばれるシャマラン監督が、病人をアメリカ人の大好きなスーパーヒーローに作り上げる衝撃の結末は、映画館の巨大スクリーンで確認するべきであろう。
みんなの感想・レビュー
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
監督の名前を間違えてますよ。
シャラマンじゃないですよ。