アメリカのマーベル・コミックと並ぶ2大アメコミ出版社DCコミックスから、2019年驚異の期待が込められた人気コミック『アクアマン』の実写映画がついに登場。『ワイルド・スピード SKY MISSION』のジェームズ・ワン監督が送る人類未体験海中バトルの幕が上がる。
映画『アクアマン』の作品情報
- タイトル
- アクアマン
- 原題
- Aquaman
- 製作年
- 2018年
- 日本公開日
- 2019年2月8日(金)
- 上映時間
- 143分
- ジャンル
- アクション
- 監督
- ジェームズ・ワン
- 脚本
- デビッド・レスリー・ジョンソン
ウィル・ビール - 製作
- ピーター・サフラン
ロブ・コーワン - 製作総指揮
- デボラ・スナイダー
ザック・スナイダー
ジョン・バーグ
ジェフ・ジョンズ
ウォルター・ハマダ - キャスト
- ジェイソン・モモア
アンバー・ハード
ウィレム・デフォー
パトリック・ウィルソン
ドルフ・ラングレン
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
ニコール・キッドマン
ルディ・リン - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ワーナー・ブラザース映画
映画『アクアマン』の作品概要
『DCエクステンデッド・ユニバース』のクロスオーバー作品6作品目にて、ついに全ての魚を味方にする男・アクアマンの実写映画化が決定する。主演はハワイのスター・ジェイソン・モモア。監督は『ソウ』シリーズや『死霊館』シリーズのほか、『ワイルド・スピード SKY MISSION』でも知られているジェームズ・ワン。共演には『死霊館』シリーズでおなじみのパトリック・ウィルソンや、アカデミー女優ニコール・キッドマンなどが脇を固める。
映画『アクアマン』の予告動画
映画『アクアマン』の登場人物(キャスト)
- アーサー・カリー / アクアマン(ジェイソン・モモア)
- 海底王国アトランティスの王である海底人だが、人間として陸上で育てられる。水棲生物とテレパシーで意思疎通できるほか、水中内で驚異の適応能力を発揮する。
- メラ(アンバー・ハード)
- アクアマンの妻で、アトランティス王国の王女。水を自由自在に操ることができる美しい赤髪の姫。
- オーム・マリウス / オーシャンマスター(パトリック・ウィルソン)
- アクアマンの異父兄弟で、海の女王アトランナ王妃の実子。アクアマンと同じくテレパシーや海中での適応能力を持つ。
- デビッド・ケイン / ブラックマンタ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)
- アクアマンとの因縁の宿敵であり、傭兵を生業にしているトレジャーハンター。潜水に特化した特殊な装備で海を泳ぐ。
映画『アクアマン』のあらすじ(ネタバレなし)
海底国アトランティスの末裔であるアクアマンことアーサーは、普通の人間として陸上で育てられる。だが、アーサーが9歳を迎える頃、海底人独特の「泳ぎ方」を教わったことで世界観は一変する。
海に飛び込み、自在に泳ぎ回ることのできる海は巨大でありながらもどこか懐かしく、見たこともない美しい光景が目の前に現れる。それからアーサーは、母親であるアトランナ女王の言っていた三俣の鉾トライデントを正しく使えるために訓練にいそしむ。
そして、いつしかトライデントを正しく使えるときが来たら、海底王国アトランティスを復活させることを目標に。だが、アーサーがそのときのために準備していたころ、故郷のアトランティスが人類を滅ぼし地上を支配せんと侵略を目論見始めた。
戦いが激化する中で、アーサーが取るべき行動は何か選択を迫られる。人間であるアーサーが、海底人であるアクアマンが選ぶものは、人類なのか故郷の海底なのか。
映画『アクアマン』の感想・評価
『ワイルド・スピード』の監督が手掛ける壮絶な海中バトル・エンターテインメント
『ワイルド・スピード SKY MISSION』と言えば、監督ジェームズ・ワン氏の歴代の映画作品でも最も興行収入を記録した作品であり、2015年当時『ワイルド・スピード』シリーズでも最高の興行収入を記録したことで知られている。
2004年公開の『ソウ』からホラーシリーズで頭角を見せ、それ以降『ソウ』シリーズでは製作総指揮に名を連ねている。続く『死霊館』シリーズでも、その手腕はいかんなく発揮され、アメリカだけでなく世界中を恐怖のどん底に叩き落す。
そんなホラー映画界の名監督が、大人気アクション・カー映画の監督を担当すると知ったときは、『ワイルド・スピード』ファンなら一抹の不安を覚えたことだろう。アクションとホラーでは、観客を驚かせる手法も見せ方も全く異なっているからだ。だが、そんな心配など全く不要であったのは言うまでもない。
ジェームズ・ワン監督が手掛けたアクション映画が、ここまで面白いとは誰が予想できただろうか。そんな監督が次なる舞台に選んだのは、人類が未だ到達できない深い海底の王国。そこで繰り広げられる壮絶なバトルは、短い予告編で既に面白さが滲み出ている。
中国市場でワーナー史上最高の鮮烈デビュー
今作の『アクアマン』で、『DCユニバース』シリーズ6作品目だが、『アクアマン』が中国市場で歴代最高のオープニング成績を記録した。アメコミヒーローと言えば、『マーベル』シリーズが世界中で人気を博しているが、中国でもアメコミヒーローの人気は健在。
特に最近公開されたばかりの『アベンジャーズ インフィニティー・ウォー』では2億200万ドル、『ヴェノム』が1憶1100億ドルのオープニング成績を残していただけに、『アクアマン』にかかる期待も大きかった。そして、中国で先行公開された『アクアマン』は、オープニング成績9,360万ドルを叩き出したのだ。
『バットマン』や『ジャスティス・リーグ』などで知られている『DCユニバース』シリーズで、ここまでの成績を残したのは今作が初めて。世界中で期待される中、日本では『アクアマン』の5分間の新映像も公開された。その映像では、アクアマンことアーサーの誕生秘話や、アーサーの宿命などが語られている。
更に、海洋生物の軍団が戦う様はもちろんのこと、人間同士の鉾を振り回してのアクションシーンも目を見張る。ワーナーが誇るアクション映画が、今まさに誕生した瞬間と言える。
3D同時上映、IMAX版も必見
近年、映画のエンターテインメント性は向上しており、映画館はより臨場感溢れる非日常を演出している。その中で、最もよく知られている上映システムが3Dと呼ばれている立体映像上映である。
この度上映される『アクアマン』では、この3D立体上映が楽しめる。3D映画では、特殊なメガネを装着することで人間の視差を利用して、映像に奥行きや飛び出しを認識させる。アクアマンが映画内で時速160キロの高速遊泳を披露する場面や、色とりどりのサンゴ礁の中を泳ぐシーン、サメやクジラ、シャチにエイなどが隊列を組んでいる場面、そして人間同士のバトルシーンに加え、巨大生物と対峙するシーンでは、この飛び出す立体映像が映画に更なる味を加えることとなるだろう。
更に、全国の109シネマでは3Dの上をいくIMAX 3D上映も行われる。映像・音響・空間・作品の4要素を極めた先進の上映システムで、驚くほど明るく・驚くほど高品質・驚くほどの一体感・驚くほどの臨場感を味わえる。最近では、3Dや「体験型」の4D上映を意識した作品も多く、今回の『アクアマン』もぜひ3D上映をしている映画館で、臨場感溢れるバトルを鑑賞して欲しい。
映画『アクアマン』の公開前に見ておきたい映画
ワイルド・スピード SKY MISSION
2015年に上映された、『ワイルド・スピード』シリーズの第7作品目。本作ンクランクアップが報じられると同時に、映画でW主演を務めていた俳優のポール・ウォーカーが交通事故で他界してしまったことでも話題となった。
一時は映画の公開が見送られるのではと危惧されていたが、ポール・ウォーカーの2人の弟が代役を務め、ほとんどのシーンを既に撮影隅であったことから上映が決定、エンドロールでは「FOR PAUL」の文字が追加された。
この映画では監督をジェームズ・ワン氏が担当し、ホラー映画で知られていたワン氏がアクション映画の監督として花開いた作品となった。最初から最後までドミニクファミリーのド派手なアクションシーンが連続し、また、映画の目玉とも言える高級車も目白押し。車がアブダビの超高層ビルから隣のビルへと飛び出すシーンは、息を呑む出来栄えである。
ジャスティス・リーグ
2017年に公開された、『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズの第5作品目。第2作品目の『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』から数か月後の物語である。こちらの作品では、正義のために戦うスーパーマンと、スーパーマンの戦いで自社ビルと社員を失うことになったバットマンが対峙する話だが、アクアマンもカメオ出演している。
しかし、アクアマンはほとんど出番がないので、もし時系列を把握したいのであれば鑑賞しても良いかもしれないが、アクアマンの登場を重視するなら『ジャスティス・リーグ』をおススメする。
『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』で、超人たちの信頼関係の重要性に築き、スーパーマンが死んだことで世界中に点在している超人たちをスカウトする。そして、「生きたコンピューター」と呼ばれ、破滅と創造をもたらす力を秘めた「マザーボックス」を守るために、新たな強敵と激しいバトルを繰り広げる。
アクアマンは、極寒の港町で領民たちと一緒に食料調達のために働いており、バットマンのスカウトを断るものの、思い直してバットマンら他の超人たちと一緒に戦うことを決意する。DCコミックスのヒーローが一堂に会する場面はなかなか見られないので、見応え抜群の映画である。
詳細 ジャスティス・リーグ
マッドマックス 怒りのデス・ロード
公開されている『アクアマン』の予告を見るとお分かりかと思われるが、今作でもジェームズ・ワン監督の手掛けるアクションシーンは目白押しである。この映画制作にあたって、完成に必要不可欠なスタッフたちが「スタントチーム」であり、映画の魅力を最大限に引き出している人たちである。
『アクアマン』でスタントを務めたスタッフらは、同じくワーナー・ブラザースが配給している『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でスタントを務めている。アカデミー賞6部門を受賞した話題作で、世界中を熱狂させたジョージ・ミラー監督の渾身の一作である。
荒廃した世界で繰り広げられるMADな戦いは、ストーリーが進むにつれて激しさを増し、一時も目を離せない。自由を手にするため、元警察官のマックスが捕らわれていた美女奴隷たちを救出し、命を懸けたデス・ロードを駆け巡る。
映画『アクアマン』の評判・口コミ・レビュー
『アクアマン』
出会うはずのなかった2人の愛が大陸と大海を結び、守護神を生んだ!壮麗な世界観と超イケてるカメラワーク、アクションに冒険、家族愛等々、幕の内弁当状態の新感覚エンターテイメント!シチリア島での闘いと海底大戦争が胸熱!ジェイソン・モモアの魅力で溺死寸前!DC No.1の大傑作! pic.twitter.com/BWPLdGCVMH— じょび (@moviejovi0116) 2019年2月9日
『アクアマン』鑑賞
あんなにも楽しい要素を詰め込んで、面白くないわけないでしょ…!😭✨
圧倒的な世界観の作り込み、スケールも大きく王道な物語にグッと惹き込まれ思わず涙です。
正直、これから公開されていくヒーロー映画が『アクアマン』を越えられるのかが心配になる程の大傑作でした😂 pic.twitter.com/64YgoocL8E— 毛玉💉@映画垢 (@Hero_fights) 2019年2月9日
『アクアマン』鑑賞
DCFU第六作。宣伝文句に偽りなし。奥行きや深さなどの立体的な空間を完全に掌握しきることで、観客が戦場にいるかと錯覚してしまうほどの臨場感の演出に成功していた。
主要登場人物の全員が主人公と言っても過言ではないほど濃密な人間ドラマとしての見応えも抜群な傑作。 pic.twitter.com/XN8pU2pgwk
— なまたまご (@Ace_r_kaede) 2019年2月9日
映画「アクアマン」
超良かったです
過去のDCEUの欠点だった「やりすぎたバトル演出」「詰め込みすぎのストーリー」「急すぎる展開」が今作では見事にプラスの要素になっていてヒーロー映画の中でも別次元の面白さを生み出してました
映像と音響も凄いので映画館での鑑賞を絶対にオススメします pic.twitter.com/aJ8zQPqVgB— とけむ (@tokemunodesu) 2019年2月10日
『アクアマン』
MX4Dで鑑賞
まるで海の中にいるような映像美や臨場感🌊
海中での自由自在なバトルシーンやアトランティスの世界観は今まで観たことないようなものばかりでとても楽しかった!ジェイソン・モモアもセクシーでまさに水も滴るいい男✨残念ながらカメオ出演のアナベル人形は見つからず… pic.twitter.com/Slny65SNH7
— ヤマハ@映画垢 (@yamahamovie) 2019年2月9日
映画『アクアマン』のまとめ
主演のジェイソン・モモアは、『アクアマン』を「海のスター・ウォーズ」だと表現している。その言葉についつい納得してしまうのは、公開されている映像が素晴らしいからだろう。2018年7月に行われた「コミコン・インターナショナル・サンディエゴ」では、予告編と映画の一部が上映され、そこでワン監督は「これまでになかったスーパーヒーロー映画を作りたかった」と語る。ストーリーテラーと名高いワン監督の新たなヒーロー映画は、観客にどんなインパクトを与えるだろうか、今から楽しみである。
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