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映画『劇場』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

永田は中学校の同級生である野原と劇団「おろか」を立ち上げ、演出と脚本を担当していた。だが、客は集まらず、運営は上手くいっていなかった。不安感に苛まれていたとき、町で一人の女性と出会う。

映画『劇場』の作品情報

劇場

タイトル
劇場
原題
なし
製作年
2020年
日本公開日
2020年7月17日(金)
上映時間
136分
ジャンル
ラブストーリー
青春
監督
行定勲
脚本
蓬莱竜太
製作
谷垣和歌子
新野安行
製作総指揮
坂本直彦
キャスト
山崎賢人
松岡茉優
寛一郎
伊藤沙莉
上川周作
大友律
井口理
三浦誠己
製作国
日本
配給
松竹、アニプレックス

映画『劇場』の作品概要

中編小説『火花』で「第153回芥川龍之介賞」を受賞した作家・又吉直樹原作の恋愛小説を元に制作された作品。映画『ピンクとグレー』(15)でタッグを組んだ監督・行定勲×脚本家・蓬莱竜太が再びタッグを組んだ。劇団を立ち上げるが運営が上手くいかずに苦悩する青年と彼を支えようと頑張る女性との切ない恋が描かれている。人気俳優の山崎賢人が主演を務め、実力派女優として活躍する松岡茉優がヒロインを演じた。

映画『劇場』の予告動画

映画『劇場』の登場人物(キャスト)

永田(山崎賢人)
劇団「おろか」を立ち上げ、演出と脚本を担当している。演劇に対して熱い思いを抱いているが、劇団の運営は上手くいっていない。
沙希(松岡茉優)
女優になる夢を持っている。服飾の学校に通っている。永田と出会い、彼のことを支えるようになる。
野原(寛一郎)
永田の中学校の同級生。永田の友人。一緒に劇団「おろか」を立ち上げる。
青山(伊藤沙莉)
劇団「おろか」の元団員。永田と喧嘩別れする形で劇団をやめる。永田のことを嫌っておらず、友人として心配している。

映画『劇場』のあらすじ(ネタバレなし)

永田は演劇の世界で成功することを夢見る青年だった。中学校の同級生である野原と劇団「おろか」を立ち上げ、演出と脚本を担当していた。だが、客が集まらず、運営は上手くいっていなかった。劇団員達との口論も絶えず、次第に追い込まれていく。

そんなある日、永田は自分と同じスニーカーを履いているとの理由で女性に声をかけた。その女性は沙希という名で、女優を夢見る学生だった。沙希は永田の才能を信じ、彼を支えるようになった。孤独だった永田の心は、沙希の存在に救われていく。

永田は執筆活動を頑張るが、金が底をつき借金が膨らんでいってしまう。永田は苦しい生活に苛立ち、不安や怒りを沙希にぶつけるようになった。いつしか二人の関係に、溝が生まれていた。

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映画『劇場』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『劇場』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『劇場』の感想・評価

又吉直樹原作の恋愛小説を映画化

本作は又吉直樹原作の恋愛小説を元に制作されている。又吉直樹はお笑いコンビ「ピース」のボケ担当で、3000冊以上の本を持っているほどの読書家である。2015年に発売した中編小説『火花』で「第153回芥川龍之介賞」を受賞しており、作家としての地位を確立している。

原作の小説『劇場』は2017年5月に発売された。累計発行部数約50万部にも上り、恋愛純文学のジャンルで異例の大ヒットを記録している。「恋愛がわからない」と公言している又吉が敢えて挑戦したジャンルで、東京を舞台に演劇の世界でもがき苦しむ青年と彼を支えようと心を砕く女性との切ない恋が描かれている。登場人物達の理想と現実の狭間で頑張る姿が、観客達の心を揺さぶる作品になっている。

巨匠・行定勲監督×脚本家・蓬莱竜太

メガホンを取ったのは、1997年に公開された映画『OPEN HOUSE』で長編映画監督デビューを果たした行定勲。デビュー当初から業界内では一目置かれており、『GO』(01)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『ピンクとグレー』(16)などの話題作を次々に発表してきた。ウェブドラマやミュージックビデオなども手掛けており、幅広いジャンルで活躍している。

脚本を手掛けたのは、劇作家、演出家としても活躍する蓬莱竜太。舞台『まほろば』(09)で「第53回岸田國士戯曲賞」を受賞するなど、高い能力を持った人物である。舞台版の『世界の中心で、愛をさけぶ』(05)や佐々木蔵之介&佐藤隆太の二人芝居『時には父のない子のように』(05)などの作品を手掛けている。

個性的なキャストが集結した

主演を務めたのは、人気俳優の山崎賢人。映画『orange オレンジ』(15)や映画『斉木楠雄のΨ難』(17)など、好青年からコミカルな役まで幅広い役柄を演じている。今回は今までの役柄とはまた一味違い、一見するとダメ男にも感じられる永田を見事に表現している。

ヒロインの沙希役を務めたのは、映画『ちはやふる』シリーズや映画『万引き家族』(18)での好演が記憶に新しい女優の松岡茉優。女優になる夢を持ちながらも、厳しい現実にもがき苦しむ永田を必死に支える女性を演じた。

佐藤浩市を父に持つ俳優の寛一郎、子役の頃から活躍していた伊藤沙莉、ロックバンド「King Gnu」のボーカル兼キーボードを担当する井口理など、個性的なキャストが脇を固めている。

映画『劇場』の公開前に見ておきたい映画

映画『劇場』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『劇場』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

火花

又吉直樹原作の小説を元に制作された作品。原作の小説は「第153回芥川龍之介賞」を受賞し、単行本の累計発行部数は253万部を記録した。有料動画配信サイト「Netflix」でドラマが公開され、林遣都が主演を務めた。映画版では菅田将暉×桐谷健太がダブル主演を務めている。お笑いタレントの板尾創路が監督を務め、豊田利晃と共に脚本を執筆した。

徳永は友人の山下と一緒に「スパークス」というお笑いコンビを組んでいた。しかし、全く売れる兆しがなく、仕事もほとんどない日々を送っていた。そんなある日、奇抜で天才的な才能を持つ先輩芸人の神谷に出会う。徳永は弟子にして欲しいと頼み、神谷と師弟関係を築く。徳永は神谷に心酔していくが、二人の前に厳しい現実が立ちはだかった。

詳細 火花

ピンクとグレー

行定勲監督と脚本家・蓬莱竜太の代表作。行定は監督を担当し、蓬莱と共に脚本を手掛けている。ジャニーズ所属のアイドルグループ「NEWS」の加藤シゲアキのデビュー小説を元に制作された。同じくジャニーズ所属のアイドルグループ「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔が主演を務めている。

白木蓮吾と河田大貴は幼馴染で、二人はいつも一緒だった。二人は芸能界で活躍したいという夢を持ち、役者として活動を始めた。しかし、大貴は蓮吾の存在を気にして、上手く役を演じることができずにいた。一方、蓮吾はスターダムを駆け上がり、人気俳優としての地位を確立する。そんなある日、蓮吾が突然自殺した。遺体を発見したのは、大貴だった。蓮吾はなぜ死を選んだのだろうか?

詳細 ピンクとグレー

orange オレンジ

山崎賢人の代表作で、物語の重要人物・成瀬翔を演じた。ヒロインで主人公の高宮菜穂を演じたのは、NHK連続テレビ小説「まれ」で山崎と共演していた土屋太鳳。本作は高野苺原作の少女漫画を元に制作されたSF・青春・ラブストーリー。アニメ化が行われ、漫画が世界9か国で翻訳出版されるなど、国内外問わず多くの人から愛されている作品である。

高校二年生の高宮菜穂は一通の手紙を受け取る。送り主は「未来の高宮菜穂」。手紙には成瀬翔という転校生がやって来て、彼のことを好きになることが書かれていた。高宮は誰かの悪戯かと思うが、実際に手紙に書かれていたことが起こる。しかし、手紙に書かれていたのは、それだけではなかった。成瀬が亡くなり、彼のことを救えなかった後悔の気持ちが綴られていた。高校二年生の高宮は、成瀬を救うために何ができるのか考えた。

詳細 orange オレンジ

映画『劇場』の評判・口コミ・レビュー

映画『劇場』のまとめ

夢を追う青年と夢を持ちながらも彼を支えようと頑張る女性の切ない恋模様が描かれている。「恋愛がわからない」と公言する又吉直樹がどのように恋愛を描いたのか、注目すべきポイントだと言える。音楽を担当したのは、ロックバンド「サニーデイ・サービス」のボーカル兼ギターの曽我部恵一。シンガーソングライター、作曲家、CM音楽の制作など幅広いジャンルで活躍している人物である。物語や俳優達の演技と共に、ぜひ音楽にも注目してもらいたい。

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