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映画『夜光 ある定時制高校の物語』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

公立高校の教師だった日野光成は、今年から夜間定時制高校に赴任してきた。個別面談を行った際、生徒の内山由宇子の心を傷つけてしまう。日野は不登校になった内山のことを理解するため、クラスで「コミュニティボール」を使った対話を行った。

映画『夜光 ある定時制高校の物語』の作品情報

夜光 ある定時制高校の物語

タイトル
夜光 ~ある定時制高校の物語~
原題
なし
製作年
2020年
日本公開日
2021年4月9日(金)
上映時間
70分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
武田恒
脚本
武田恒
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
田森就太
永瀬未留
杉山宗賢
野田美桜
モハマド・アハマド
池田晴
鈴木まはな
製作国
日本
配給
不明

映画『夜光 ある定時制高校の物語』の作品概要

シナリオ作家集団「トキワ」に所属する武田恒の商業脚本家&映画監督デビュー作品。「夜間定時制高校」を舞台に、様々な事情を抱える生徒達と彼らとの関わり方に悩む教師の姿が描かれている。プロゲーマーとしても活躍する俳優の田森就太が主演を務め、永瀬未留、杉山宗賢、野田美桜、モハマド・アハマド、池田晴、鈴木まはならが共演している。池袋HUMAXシネマズにて、4月9日(金)~4月16日(木)まで上映される予定。

映画『夜光 ある定時制高校の物語』の予告動画

映画『夜光 ある定時制高校の物語』の登場人物(キャスト)

日野光成(田森就太)
今年から夜間定時制高校に赴任してきた教師。赴任当初、夜間定時制高校に通う生徒達の事情を知ろうともしなかった。
内山由宇子(永瀬未留)
夜間定時制高校に通う生徒。中学生の頃にイジメに遭い、不登校になる。他人と関わるのが苦手。
中本興毅(杉山宗賢)
夜間定時制高校に通う生徒。中卒だった父親も、同じ学校に通っている。
北澤彩音(野田美桜)
夜間定時制高校に通う生徒。中本興毅と付き合っている。冷めたところがある。
アンドレイ(モハマド・アハマド)
夜間定時制高校に通う生徒。外国人であることを理由に、イジメられたことがある。
馬場文枝(池田晴)
夜間定時制高校に通う生徒。戦争で父を亡くし、学校に通うことができなかった。勉強がしたいと思い、高校に通うことを決める。
笹塚日菜(鈴木まはな)
夜間定時制高校に通う生徒。クラスメイトの内山由宇子と親しくなり、心に傷を抱えている彼女のことを心配する。

映画『夜光 ある定時制高校の物語』のあらすじ(ネタバレなし)

公立高校の教師だった日野光成は、今年から夜間定時制高校に赴任してきた。社会に出れば実力がモノを言うため、生徒達それぞれの事情を考慮するつもりはなかった。生徒の内山由宇子は赴任初日から遅刻してしまい、日野に怒られてしまう。

内山はクラスメイトの笹塚日菜と仲良くなり、誰にも話したことがなかった自身の過去を打ち明けた。内山は中学生の頃にイジメに遭い、不登校になっていた。笹塚は繊細な心を持つ内山のことを心配する。

日野は生徒達と個別面談を行った。日野は内山と話し、人とあまり関わろうとしない性格について厳しく注意し、彼女のことを傷つけてしまう。それから、内山は学校に来なくなった。日野は内山のことを知るため、生徒達と「コミュニティボール」を使って話をすることにした。

映画『夜光 ある定時制高校の物語』の感想・評価

バラエティ豊かなメインキャスト

主人公の日野光成役を務めたのは、俳優の田森就太。テレビ、映画、舞台で俳優として活躍しているのはもちろんのこと、プロゲーマーとしてゲーミングチーム「Sun Sister」に所属していたり、イベントMCを行っていたりと、マルチな才能を持つ人物である。

メイン登場人物の一人、内山由宇子役を務めたのは21歳の若手女優・永瀬未留。18歳で本格的な女優デビューを飾り、映画『のぼる小寺さん』(20)や映画『弥生、三月-君を愛した30年-』(20)などの話題作に出演してきた。これからの活躍が益々期待される人物である。

その他、映画『帝一の國』(17)に出演している俳優の杉山宗賢、映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)でメインキャストの学生時代を演じた女優の野田美桜、日本語やヒンディー語など多言語を話すことができる俳優のモハマド・アハマドらが出演している。

物語の舞台になっている「夜間定時制高校」とは?

物語の舞台は「夜間定時制高校」。「夜間定時制高校」とはどんな学校なのか、知らない人も多いのではないかと思う。まず、「定時制学校」というのは、毎日学校に登校して1日4時間の授業を行い、定められた単位(または3~4年を修了)すると卒業できる学校である。「夜間定時制高校」では学校による細かな違いはあるものの、午後5時30分頃~午後9時頃まで授業を行っているところが多い。

かつては「夜間定時制高校」に通う生徒の多くが、昼間に何らかの仕事に就いている者や、主婦など昼間の時間を自由に確保できない者だった。最近では、全日制の学校でイジメに遭った者や勉強についていけなかった者など、様々な理由から「夜間定時制高校」に通っている人達がいる。

対話を手助けする「コミュニティボール」

物語の中に、「コミュニティボール」という対話を手助けするツールが登場する。作品内では教師と生徒が円になって座り、会話が進められる。ルールは「ボールを持っている人が自分の意見を話すこと」、「ボールを持っている人が話している間、周囲は反論や意見を口にしないこと」。「コミュニティボール」を使った対話によって登場人物の心情にどのような変化が生まれるのか、ストーリーの中でも重要で見所の一つになっている。

「コミュニティボール」という取り組みを描いた本作の監督・脚本を担当したのは武田恒。武田は本作で商業脚本家&映画監督デビューを果たした。テレビ番組の制作会社のADとして働く傍ら、シナリオ作家集団「トキワ」に所属し脚本家としても活動している人物である。

映画『夜光 ある定時制高校の物語』の公開前に見ておきたい映画

映画『夜光 ある定時制高校の物語』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『夜光 ある定時制高校の物語』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

七つの会議

田森就太の出演作。池井戸潤原作の経済小説を元に制作された作品。2013年にはNHK総合にてテレビドラマ版が放送された。その時は、俳優の東山紀之が主演を務めた。映画版の主演を務めたのは、能楽師の野村萬斎。大ヒットテレビドラマ『半沢直樹』シリーズの演出に携わっていたことでも有名な、福澤克雄が監督を務めた。

東京建電では社員達に厳しいノルマが課せられていた。会議中、営業部長の北川が激しい檄を飛ばしており、空気がピリついていた。その中でも、万年係長の八角民夫は、居眠りをしていた。上司が叱っても、八角は全く聞き入れなかった。むしろ、八角を怒った上司が左遷されてしまう。社員達は何か秘密を抱えているのではないかと、八角を怪しんだ。

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のぼる小寺さん

永瀬未留の出演作。珈琲原作の漫画を元に制作された作品。アイドルグループ「モーニング娘。」のメンバーとして活躍していた工藤遥が、映画初主演を務めた。工藤は主人公の小寺を演じるに当たり、本格的にボルダリングの練習に励んでいる。ガールズバンド「CHAI」の楽曲『keep on rocking』が、主題歌に起用されている。

クライミング部の小寺さんは、好きなことに一直線で、たまに不器用で、ちょっと変わったところがある女の子。同級生の近藤は小寺さんのことが気になり始め、少しずつ彼女に惹かれていくのを感じていた。小寺さんはボルダリングに夢中で、放課後は一生懸命練習をしていた。なぜ彼女はそんなに真っ直ぐな気持ちで壁に向かっていけるのか?

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フリーダム・ライターズ

ジャンル:ヒューマンドラマ(学園ドラマ)。実話を元に制作された映画で、英語教師と生徒達の絆と波乱の日々が描かれた物語。映画『P.S. アイラヴユー』(07)を手掛けたリチャード・ラグラヴェネーズが、監督&脚本を担当した。アメリカ出身の女優ヒラリー・スワンクが、主演&製作総指揮を務めている。

ロサンゼルス郊外にある公立ウィルソン高校では、生徒達の間で人種間の対立が日常化していた。新米教師のエリンが、ウィルソン高校に赴任してきた。担当することになったクラスの生徒達は、教師の指示を聞かず、成績もあまり優秀とは言えない子供達ばかりだった。ロサンゼルスではギャングが蔓延り、人種間による対立と暴力が当たり前のように起きていた。そこに暮らす子供達は、暴力にいつも晒されていた。

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桐島、部活やめるってよ

ジャンル:ヒューマンドラマ×青春。朝井リョウ原作の小説を元に制作された作品。人気者の桐島が部活を辞めた。そのことをきっかけに巻き起こる騒動を描いた作品。「第37回報知映画賞・最優秀監督賞」や「第17回日本インターネット映画大賞 日本映画部門・作品賞」など様々な賞を受賞している。映画『パーマネント野ばら』(10)を手掛けた、吉田大八がメガホンを取った。

松籟高等学校でバレーボール部のキャプテンを務めていた桐島が、突然退部した。退部した理由は、彼女や親友ですら知らされていなかった。人気者の桐島の行動に、色んな人が影響を受けていく。一方、映画部の前田は、次回作に撮る映画について悩んでいた。そして、顧問の反対を押し切り、ゾンビ映画を撮ることを決める。

詳細 桐島、部活やめるってよ

映画『夜光 ある定時制高校の物語』の評判・口コミ・レビュー

随時更新予定

映画『夜光 ある定時制高校の物語』のまとめ

武田恒の商業脚本家&映画監督デビュー作品。様々な理由から夜間定時制高校に通っている生徒達と、彼らとの関わり方に悩む教師達のリアルな姿が描かれている。教師と生徒達それぞれを繋ぐツールとして、「コミュニティボール」という取り組みが描かれている。対話を手助けする方法として、日本の教育の場でも少しずつ浸透しつつあるツールである。登場人物達が「コミュニティボール」を通じて心のやり取りをする姿を、ぜひ見て欲しい。

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