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映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

チェリーは人とのコミュニケーションが苦手で、話しかけられないようにヘッドホンを常につけていた。ある日、とある理由からいつもマスクをつけている、スマイルという少女に出会う。

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の作品情報

サイダーのように言葉が湧き上がる

タイトル
サイダーのように言葉が湧き上がる
原題
なし
製作年
2020年
日本公開日
2021年7月22日(木)
上映時間
87分
ジャンル
青春
アニメ
監督
イシグロキョウヘイ
脚本
イシグロキョウヘイ
佐藤大
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
市川染五郎
杉咲花
潘めぐみ
花江夏樹
梅原裕一郎
中島愛
諸星すみれ
神谷浩史
製作国
日本
配給
松竹

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の作品概要

アニメ音楽レーベル「フライングドッグ」設立10周年記念作品。人とのコミュニケーションが苦手な少年とコンプレックスを抱える少女との甘酸っぱい青春が描かれている。八代目・市川染五郎が主人公のチェリーの声を担当し、女優の杉咲花がヒロインのスマイルの声を担当している。そして、人気声優の潘めぐみ、花江夏樹、神谷浩史、坂本真綾、山寺宏一などが作品に参加している。イシグロキョウヘイが監督、脚本、演出を手掛けた。

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の予告動画

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の登場人物(キャスト)

チェリー(市川染五郎)
人とのコミュニケーションが苦手で、話しかけられないようにヘッドホンを常につけている。俳句が趣味で、SNSで投稿している。
スマイル(杉咲花)
「カワイイ」モノを見つけては、動画で配信している。歯の矯正を見られたくないため、マスクをしている。
フジヤマ(山寺宏一)
チェリーの俳句の師匠。とある理由から、思い出のレコードを探している。

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』のあらすじ(ネタバレなし)

チェリーは人とのコミュニケーションが苦手で、話しかけられないようにヘッドホンを常につけていた。一方、スマイルは歯を矯正しているのだが、可愛くなかったため他人から見られたくないと思っていた。そのため、いつもマスクをして口を隠していた。そんな二人がショッピングモールで出会い、言葉を交わすようになる。

チェリーは口に出せない思いを俳句に書き、SNSで投稿して発散させていた。上手くしゃべれなくても、俳句なら素直な思いを綴ることができた。スマイルとチェリーはSNSを通じて仲を深めていった。

ある日、チェリーの俳句の師匠でもあるフジヤマが、思い出のレコードを探していることを知る。チェリーとスマイルは一緒にレコードを探した。しかし、ある出来事をきっかけに、二人の間に溝が生まれてしまう。

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の感想・評価

不器用な少年・少女が織り成すひと夏の物語

主人公のチェリーは人とのコミュニケーションが苦手な内気な少年である。他人から話しかけられないようにするために、いつもヘッドホンを装着していた。そして、自分の思いを素直に口で言えない代わりに、俳句を作ってSNSで投稿している。それが思いを発散できる唯一の場所だった。

ヒロインのスマイルは、「カワイイモノ」を動画で発信していた。人気動画主として活躍しながらも、矯正中の歯に強いコンプレックスを持っている。そのため、マスクを常に装着して、口元を隠していた。

チェリーとスマイルが出会うところから物語が始まる。フジヤマという人物の思い出のレコードを一緒に探すことになり、二人の距離は徐々に近づいていく。しかし、ある出来事をきっかけに、その関係に亀裂が生まれてしまう。青春時代特有の甘酸っぱい気持ちが楽しめる作品となっている。

八代目・市川染五郎の初主演&初声優&初映画作品

チェリーの声を担当したのは、八代目・市川染五郎。初主演&初声優&初映画という記念すべき作品となった。市川染五郎の父はNHK大河ドラマ『八重の桜』などに出演し、俳優としても確かな地位を確立している十代目・松本幸四郎である。市川染五郎は歌舞伎界のホープとして大きな期待を寄せられており、これからの活躍が期待される人物である。

ヒロインのスマイルの声を担当したのは、女優の杉咲花。今までに、劇場アニメ『思い出のマーニー』(14)の彩香役や劇場アニメ『メアリと魔女の花』(17)のメアリ役の声の吹き替えを行っている。その他に、人気声優の潘めぐみ、花江夏樹、神谷浩史、坂本真綾、山寺宏一などが作品に参加しており、豪華な作品となっている。

アニメ音楽レーベル「フライングドッグ」設立10周年記念作品

本作はアニメ音楽レーベル、「フライングドッグ」設立10周年を記念して制作された作品である。劇中音楽を担当したのは、agraph名義でも活躍している作曲家の牛尾憲輔。今までに劇場アニメ『聲の形』(16)や劇場アニメ『ブギーポップは笑わない』(19)など、有名作品の劇伴を手掛けている実力者である。

主題歌は4人組バンド「never young beach」の『サイダーのように言葉が湧き上がる』が起用されている。映画のために書き下ろされた楽曲で、ボーカルの安部勇磨の優しい歌声が染み渡る楽曲になっている。さらに、大貫妙子の『YAMAZAKURA』が劇中歌に起用されている。こちらも映画のために書き下ろされた楽曲で、ノスタルジックな雰囲気が漂う素敵な曲になっている。

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の公開前に見ておきたい映画

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

思い出のマーニー

杉咲花が11歳の少女・彩香の声の吹き替えを担当している。ジョーン・G・ロビンソン原作の児童文学を元に制作されており、孤独を抱える少女・佐々木杏奈と不思議な雰囲気を漂わせる少女・マーニーとの交流が描かれている。スタジオジブリ制作の作品で、「第88回アカデミー賞・長編アニメ映画賞」にノミネートされている。

12歳の佐々木杏奈は幼い頃に両親を亡くし、血の繋がらない養父母に育てられた。ある日、杏奈は養父母が自治体から養育費を貰っていることを知ってしまい、自分に対しての愛情に疑問を感じるようになる。さらに、持病の喘息が悪化し、心身ともに衰弱してしまう。杏奈は海辺の町で療養することになった。そこで、不思議な雰囲気を漂わせる少女・マーニーと出会う。

詳細 思い出のマーニー

ドラえもん のび太の恐竜2006

イシグロキョウヘイが師と仰ぐ、渡辺歩監督作品。1980年に公開された『ドラえもん のび太の恐竜』のリメイク作品。映画『ドラえもん』シリーズ第26作目に当たり、ドラえもん達の声が新しい声優に代わり、キャラクターのデザインも一新されている。俳優の神木隆之介が恐竜のピー助の声を担当した。

小学生の野比のび太は、大きな石を見つける。ネコ型ロボットのドラえもんのひみつ道具を使ってみると、石は卵に変わった。のび太はその卵を孵化させようと、布団を被って温めた。すると、卵から恐竜が誕生した。のび太はその恐竜にピー助と名付け、大切に育てた。しかし、大きくなるピー助を飼い続けることはできなかった。のび太はドラえもんや友人達と共に、恐竜達が暮らす白亜紀へと旅立った。

詳細 ドラえもん のび太の恐竜2006

耳をすませば

青春×アニメ作品。柊あおいの少女漫画を元に制作された。スタジオジブリ制作の作品で、近藤喜文が監督を宮崎駿が脚本を担当した。読書が好きな少女・月島雫とヴァイオリン職人を目指す少年・天沢聖司との淡い恋愛模様が描かれている。「第13回ゴールデングロス賞・最優秀金賞」や「児童福祉文化賞」などの賞を受賞しており、高い評価を受けている。

中学3年生の月島雫は、読書が好きで恋愛に疎い平凡な女の子だった。ある日、自分が借りている本と同じ本を天沢聖司という人物が借りていることに気づく。月島は顔の知らない天沢に興味を持つ。そんなある日、偶然入った店で、天沢に出会う。月島は天沢と話すようになり、少しずつ思いを寄せるようになった。

詳細 耳をすませば

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』の評判・口コミ・レビュー

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』のまとめ

イシグロキョウヘイが監督、脚本、演出を担当した作品。イシグロキョウヘイはテレビアニメ『四月は君の嘘』(14-15)やテレビアニメ『クジラの子らは砂上に歌う』(17)などの作品を手掛けているが、劇場アニメの監督を担当したのは本作が初めてである。不器用な少年少女達の甘酸っぱい交流が描かれている。「言葉×音楽」が本作のキーワードになっているため、物語だけでなく劇中で流れる音楽や主題歌にも注目して欲しい。

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