DCエクステンデッド・ユニバースの最新作。前作『スーサイド・スクワッド』から続投の女犯罪者・ハーレイ・クインが主役となり、自由を愛する女犯罪者たちを率いてゆくスピンオフ作品。
- 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の作品情報
- 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の作品概要
- 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の予告動画
- 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の登場人物(キャスト)
- 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のあらすじ(ネタバレなし)
- 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の感想・評価
- 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の公開前に見ておきたい映画
- 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の評判・口コミ・レビュー
- 映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のまとめ
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の作品情報
- タイトル
- ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
- 原題
- Birds of Prey:And the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn
- 製作年
- 2020年
- 日本公開日
- 2020年3月20日(金)
- 上映時間
- 100分
- ジャンル
- アクション
フィルム・ノワール - 監督
- キャシー・ヤン
- 脚本
- クリスティーナ・ホドソン
- 製作
- マーゴット・ロビー
スー・クロール
ブライアン・アンケレス - 製作総指揮
- デヴィッド・エアー
ウォルター・ハマダ
ハンス・リッター
ジェフ・ジョンズ
ガレン・ヴァイスマン - キャスト
- マーゴット・ロビー
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
ジャーニー・スモレット=ベル
ロージー・ペレス
エラ・ジェイ・バスコ
クリス・メッシーナ
ユアン・マクレガー - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ワーナー・ブラザース映画
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の作品概要
主演のマーゴット・ロビーが提案し、実現することになったスピンオフ作品。『スーサイド・スクワッド(16)』で恋人だったジョーカーと別れて自由に生きることにしたハーレイ・クインのその後が描かれる。引き続いてハーレイ・クインを演じるマーゴットは『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(18)』や『アニー・イン・ザ・ターミナル(18)』など、近年主役を獲得することが多くなってきている、話題の女優の一人。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の予告動画
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の登場人物(キャスト)
- ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)
- 元々は精神病院に勤務の心理学者だったが、患者であるジョーカーと接するうちに彼に恋をしてしまう。その生き様に心酔して脱獄に手を貸し、自らも犯罪に手を染めるようになっていった。彼と別れたショックで覚醒することに。
- ハントレス(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)
- 覚醒したハーレイ・クインと行動を共にする一人。黒い衣装に身を包んだクールな女性。
- カサンドラ・ケイン(エラ・ジェイ・バスコ)
- ブラックマスクから命を狙われている少女。ハーレイたちに出会ったことで守られる身となる。
- ブラックマスク(ユアン・マクレガー)
- カサンドラ・ケインの命を狙っているヴィラン。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のあらすじ(ネタバレなし)
服役中の囚人を使って結成された特殊部隊「スーサイド・スクワッド」がエンチャントレスの撃退を行ってから、ハーレイ・クインは恋人のジョーカーと別れていた。新しい人生を始めようとする彼女の元に、同じく新たな自由を求める女性たちが集まることに。
個性的なハントレス、ブラックキャナリー、レニー・モントーヤの3人に加え、カサンドラ・ケインもハーレイと行動を共にすることになる。彼女はブラックマスクと呼ばれる男から命を狙われており、守る必要があった。
ブラックマスクはハーレイも、そして3人の女性も執拗に付け狙おうとする。ハーレイは彼の率いる男たちに真っ向から立ち向かい、ジョーカーへの大きな積もる感情をもぶちまけながら、ド派手に倒してゆくのだった。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の感想・評価
女性による女性のための映画
登場するメインキャラクターたちが全員女性のチームであるというだけではなく、製作陣も女性を中心として立ち上がった映画である。そもそもの企画の発案は主演であるマーゴット・ロビーが行っており、彼女の提案から監督のキャシー・ヤン、脚本のクリスティーナ・ホドソンという女性だらけの布陣が完成したのだった。マーゴット本人もプロデュースとして製作に関わっている。
監督に抜擢されたキャシー・ヤンは中国系のアメリカ人で、まだ短編を含んだ数本の映画にしか関わっていない新進気鋭の若手である。ヒーロー映画でアジア人女性が監督となるのはこの映画が初で、またDC映画での女性監督としても史上二人目となる。同じくクリスティーナ・ホドソンも若手女性監督である。
女性ならではの感性に満ちた、エネルギッシュな作品が生まれることに期待ができそうである。
話題作『ジョーカー』の後に出てくるDC映画
大きな話題を呼び、賞レースにも引っ張りだこの『ジョーカー』を2019年に公開したDCから、その次の作品として出てくるのが本作となる。現実的な世界の歪みに触れた、暗く狂気に満ちた『ジョーカー』から一転して、派手なエンターテインメント作品で攻めて来るようだ。
また、2019年公開のジョーカーはホアキン・フェニックスが演じているのに対し、今作のハーレイの恋人であるジョーカーはジャレッド・レトである。前作『スーサイド・スクワッド』が2016年公開なので、キャストの違う「ジョーカー」というキャラクターが2作の間に挟まって存在していることになる。
性格、行動、環境、何ひとつ同じではないこの2人のジョーカーが何を表しているのか?ただ、別の世界のキャラクターとしてもいいのだろうか?ということを考えるのもまた、ユニバースものの楽しみのひとつであると言えるかもしれない。
原作となったアメコミ作品
1995年から始まった「バーズ・オブ・プレイ」というDCコミックがこの映画の原作となっている。チャック・ディクソンとゲイリー・フランクがこの作品を執筆しており、元々は二人組だった。現在では、スーパーヒロインたちが次々と加入してゆくグループとして存在している。メンバーの入れ替わりは現在も続いており、最新作は2018年も刊行されている。
その中にはバットガールなどゴッサムシティに深く根付いたキャラクターや、特殊能力を持つブラックキャナリー、自ら戦いに身を投じたハントレスなど、様々な経歴を持つ人物たちがひしめきあっている。映画の中にどの設定がどの程度反映されるのかも、また見所のひとつであると言える。
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の公開前に見ておきたい映画
スーサイド・スクワッド
シリーズの前作にあたる作品で、様々な囚人たちが無理やり力を合わせつつ、ヴィラン退治に挑んでいく。メインメンバーとしてウィル・スミス演じるデッドショットが描かれているが、チームのストーリーなのではっきり特定の主人公はいない。
チームのメンバーにかなりの力量差があったり、犯罪者ばかりの集団の割には従順なチームだったり、ストーリーやアクションに関しての見所が少し薄い印象があった。
ただ、2017年のアカデミー賞で「メイク・ヘアスタイリング賞」を獲得している映像の楽しい映画で、ハーレイ・クインの着替えや表情などを楽しみに見るといいかもしれない。ハーレイ・クインやジョーカーを始め、キャラクターの印象付けに関しては大成功している一作。
詳細 スーサイド・スクワッド
ジョーカー
2019年公開で話題になった、ホアキン・フェニックスの演じる狂気のジョーカー映画。現代の社会に通じる話でもあり、見た者たちに「自分もジョーカーかもしれない」と思わせるようなカリスマ的な魅力を生んだ。
歴代の俳優が演じてきたどのジョーカーとも違う哀愁の漂う姿、強いインパクトを残すダンスのシーンを筆頭に、巧妙なジョーカーの精神状態の描写から「何が真実なのかわからない」という感覚にさせる。
ゴールデングローブ賞、ヴェネチア国際映画賞などで次々と賞を獲得し、アメコミ映画は受賞しづらいと言われてきたアカデミー賞でも最多ノミネートとなっている。2019年、最も多くの人々の心を震わせた映画だったと言えるだろう。
詳細 ジョーカー
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
マーゴット・ロビーが亡きシャロン・テートを演じた、2019年公開タランティーノ監督最新作。テートは1969年8月9日、26才の時にマンソン・ファミリーにより殺害された若きハリウッド女優で、1967年「哀愁の花びら」などに出演しまさにこれから羽ばたいていくところだった。
本作の主人公はテートの夫、ロマン・ポランスキーの邸宅の隣に住む架空のハリウッドスター、リック・ダルトンとなっている。彼の物語においてちらほらと姿を見せながら、運命の8月9日までのカウントダウンがされていく。シャロン・テート殺害事件については、ある程度の知識を持って見るべき映画と言えるだろう。
明るく美しい女性像という部分での一致はあるものの、ハーレイ・クインとは大きく異なるキャラクターとなっている。
オーシャンズ8
人気映画『オーシャンズ11』のダニー・オーシャンの妹、デビー・オーシャンが率いる、8人の女性からなる犯罪映画。自信と度胸に満ちた女性たちが1億5000万ドルの宝石を狙って軽やかに連携していく様は、活躍する女性たちのチームワークを描く近年の映画の先駆けと言ってもいい。
サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェットやアン・ハサウェイなど、誰もがよく知るベテラン女優が勢揃いし、オークワフィナなどのブレイク間近な女優もその後ろを固める。華のあるゴージャスな映像とともにスカッとできる犯罪映画で、エンターテインメントとして隙のない作品である。ハーレイ・クインにも同じような華やかなカリスマ性と、度胸を期待していきたい。
詳細 オーシャンズ8
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の評判・口コミ・レビュー
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』見た。最ッ高!ジョーカーと別れたハーレイクインが華麗に解放されるまでを爆発!格闘!銃撃!無駄話も交えて描く超楽しいパーティみたいな映画。こんな楽しいことがずっと続いていいの?というぐらい面白かった!やっぱり女性たちの連携は何よりも強い! pic.twitter.com/KMb553PSVv
— ビニールタッキー (@vinyl_tackey) 2020年3月20日
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 』
めっちゃ面白いや〜ん!Jを断ち切る為に髪切り爆破し鬱憤を晴らす彼女の前に丁度良く群がる刺客たち。もはや独り立ちを手伝うかの様な賑やかな乱戦と一層キレ味を増すハーレイの離れ業、そして時折見せる弱さに完全惚れたw緩急混ぜ躍動するマーゴットが凄過ぎる! pic.twitter.com/1sOVVaGo3b— コーディー (@_co_dy) 2020年3月21日
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』凄い惜しくて期待してただけに残念。時間軸が移動し過ぎで冷めるしハーレイ以外の女子キャラが薄いし添え物感が強くタッグを組んでチームになるワクワクが少ない。ブラックマスクの見せ場が無いしラスト呆気なさ過ぎる。もっと面白く出来たはず!! pic.twitter.com/pcsKbuJjNG
— Black☆Pepper (@2019MCU23SW9) 2020年3月20日
「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」鑑賞。
全ての束縛から解放されたハーレイが、悪党に狙われた子供を守るため新たなチームを結成する話。
世界観がポップで、アクションが豪快で終始爽快だった。ユアン演じる悪役もクズで最高。女性不利な社会へのメッセージとも取れる演出がとても良かった。 pic.twitter.com/Vrbq96GN54— やわもち (@msrmve) 2020年3月21日
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
愉快痛快な娯楽作。前作よりは断然面白い。少し説明過多なんだけど、今作の場合は逆にそれが良い味出してる。爽快感溢れる肉弾戦も見応え抜群。
入り組んだ時系列と全編に冴え渡るメタ的演出。観客をも手玉に取るハーレイの天真爛漫っぷりが最高。 pic.twitter.com/9wNT1KOwBJ
— なまたまご (@Ace_r_kaede) 2020年3月21日
映画館での今年36本目の映画として『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』鑑賞。
女性キャストのアクションはマジでカッコいいですが、男性出演者はやられるためだけの存在って感じで、ユアン様も無駄遣い気味。
凝った構成の前半は正直空回りしてたかな。
女性陣が共闘してからは一気に加速しますよ~。 pic.twitter.com/aTZ39Scpg1— tetu (@tetutetu1962) 2020年3月21日
映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のまとめ
前作を見てハーレイ・クインを好きになった人は非常に多いのではないかと思う。主人公になったハーレイが前作以上に華々しく活躍してくれるであろう本作は、そういった層にはたまらないはずだ。ジョーカーと別れたことで吹っ切れて、気の合う仲間を見つけたここからが、恐らく彼女の本領となるだろう。また、表情のコロコロ変わる彼女のチャーミングさは、劇場でこそ楽しみたい。『ジョーカー』の次として満を辞して登場するDCの新作を、期待十分で待ちたいところである。
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