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映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

16世紀のイギリスを舞台に、美しき宮殿で巻き起こる2人のイギリス女王を描く、歴史ロマンスドラマ。イギリスを代表するメアリーとエリザベス、2人の女王の激動の人生を、演劇界で活躍する女性演出家・ジョージー・ルークが、長編映画初監督作品として挑む。

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映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の作品情報

ふたりの女王 メアリーとエリザベス

タイトル
ふたりの女王 メアリーとエリザベス
原題
Mary Queen of Scots
製作年
2018年
日本公開日
2019年3月15日(金)
上映時間
124分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
ジョージー・ルーク
脚本
ボー・ウィリモン
製作
ティム・ビーバン
エリック・フェルナー
デブラ・ヘイワード
製作総指揮
アメリア・グレンジャー
ライザ・チェイシン
キャスト
シアーシャ・ローナン
マーゴット・ロビー
ジャック・ロウデン
ジョー・アルウィン
デビッド・テナント
ガイ・ピアース
ジェンマ・チャン
マーティン・コムストン
製作国
イギリス
配給
ビターズ・エンド

映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の作品概要

第91回アカデミー賞に衣装デザイン賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートした、運命に翻弄される2人の女王の物語。脚本・衣装・ヘアメイクとも最高のスタッフが揃い、演劇界をリードするトップ演出家ジョージー・ルークがメガホンを取る。2人の孤高の女王情を演じるのは、3度のアカデミー賞ノミネートの女優シアーシャ・ローナンと、『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』で同じくアカデミー賞にノミネートされたマーゴット・ロビー。

映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の予告動画

映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の登場人物(キャスト)

メアリー・スチュアート(シアーシャ・ローナン)
イギリス・スコットランド王国の女王。0歳児で父を亡くしたために王位に即位する。5歳で渡仏、15歳までフランスで育ち、16歳でフランス王太子と結婚するものの18歳で未亡人となり、帰国する。
エリザベスⅠ世(マーゴット・ロビー)
イギリス・イングランド王国の女王。3歳で王位継承権を失くすも、その後復権。王宮内の国内派閥の様子を見て、生涯独身を貫く。
ヘンリー・スチュアート / ダーンリー卿(ジャック・ロウデン)
メアリー・スチュアートの2番目の夫。メアリーとの間に、正当な王位継承権を持つ嫡男のジェームズを設ける。だが、夫婦仲は冷めきっている。
ロバート・ダドリー / レスター伯爵(ジョー・アルウィン)
エリザベスⅠ世の寵愛を受けた枢密顧問官。エリザベスⅠ世とは、エリザベスがロンドンに幽閉されている時代に出会う。生涯、エリザベスが思いを寄せた人物とされている。

映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』のあらすじ(ネタバレなし)

16世紀のイギリスでは、北部のスコットランド王国と南部のイングランド王国に分断されている時代である。メアリー・スチュアートは、スコットランド王国にいながらイングランド王国の王位継承権を持つ者として、この世に生を受けた。

しかし、生後6日で父が亡くなると0歳児でスコットランド王国の女王となり、その後5歳で渡仏する。フランスで長らく育ち、フランス王太子を夫とするも18歳で未亡人となり、イギリスに戻ることとなった。

メアリーは、熱心なカトリックとして教育を受け、プロテスタントの多かったスコットランドはメアリーを快く思わなかった。メアリーは、異母兄やプロテスタント長老派などから、陰謀や内乱を画策され、常に緊張と隣り合わせであった。

一方で、南部のイングランドでは、エリザベス1世が25歳で女王に即位し、彼女を支える重臣たちと共に国を統治していたが、世継ぎがいないことを内心で重く受け止めていた。

そんな折、メアリーがイギリスに戻って来る知らせはエリザベス1世の耳にも入り、更にメアリーが戻ってきた矢先結婚し、正当な王位継承権を持つ息子ジェームズを出産したことで、事態は変わりつつあった。

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映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の感想・評価

理解し合えるはず、しかしすれ違う2人の女王

一般の人間からすれば、王宮で生まれ・育ち・国を統治することはとても誇らしく、憧れであるだろう。しかし、王宮内に限らず、強大な権力の集まる場所には、それに伴って派閥や思惑が交錯し、本来あるべき姿とはかけ離れてしまう場合がある。

メアリー女王は、生まれたときからカトリックだったために、プロテスタントの多かったスコットランド王国では疎まれ、女王であるにも関わらず排除される対象となってしまった。味方の誰もいない王宮で、きっと孤独だったに違いない。

そんな彼女の心の拠り所が、同じイギリスを統治しているイングランド国女王のエリザベス1世である。しかし、エリザベス1世にとって従姉妹でもあるエアリーは、彼女を頼れたはずであるのに、イングランドの王位継承権を主張し始める。

もしかしたら、それがメアリーにとってエリザベス1世に自身の置かれている状況に気付いてもらうための精一杯の訴えだったのかもしれない。しかし、エリザベス1世にとってメアリーは、結婚もして出産もして正当な跡継ぎも生んでと、複雑な思いを抱くばかり。

誰よりも理解し合える立場にありながら、権力が強大すぎる余り迂闊に近寄ることもできず、すれ違いばかりを見せてしまう2人の姿は、切なくて胸を締め付ける。

アカデミー賞ノミネート女優が送る、凛々しくも悲しい女王の人生

この映画では、魅力溢れるメアリー女王と凛々しいエリザベス1世が煌びやかな応急を背景に描かれている。そして、その美しい宮殿に負けず劣らず華々しく画面を彩ってくれる女王を演じているのが、『レディ・バード』『ブルックリン』『つぐない』で3度もアカデミー賞にノミネートされたシアーシャ・ローナンと、『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』で同じくアカデミー賞にノミネートされたマーゴット・ロビーである。

当時の衣装を身にまとい、彼女たちの美しさを引き立たせる清楚な化粧を施し、画面の向こうに現れる2人の女王は、貫禄十分な堂々とした姿をしている。

メアリー女王はファッションのセンスも良く、「美貌の女王」とも言われるほど、美しさや輝かしさなどに拘っていた女性である。一方のエリザベス1世は、自身の母親が農家の出身であったことや、29歳で天然痘にかかり髪の毛が抜け落ちてしまったことから、別の意味で見た目に拘りを見せるようになっていた。

元々センスも良く美しさに定評のあったメアリーと、金に物を言わせて煌びやかに着飾っていたエリザベス1世には、やはり顔つきなどからもその品の違いが伺える。その点を、アカデミー賞ノミネート女優であるシアーシャとマーゴットは、見事に対照的に演じ切っている。

アカデミー賞受賞スタッフが勢揃いした16世紀の王宮物語

メアリー女王とエリザベス1世を演じた2人の女優は、演技伊定評のあるアカデミー賞ノミネート女優であるが、この作品を作り上げたスタッフも、そうそうたるメンバーが揃っている。まずは、監督であるジョージー・ルーク氏。彼女は、イギリスの舞台演出家で、演劇界ではトップと言われ、今後の演劇界をけん引していく人物の1人。

脚本は、ゴールデン・グローブ賞などを受賞したテレビドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のボー・ウィリモン。美しい2人の女王の衣装は、『ハムレット』『エリザベス』でアカデミー賞にノミネートされ、2008年公開の『エリザベス:ゴールデン・エイジ』で衣装デザイン賞を受賞したアレクサンドラ・バーン。

もちろん、ヘアメイクも1999年の『エリザベス』でアカデミー賞とイギリスアカデミー賞最優秀ヘア&メイクアップ賞を受賞したジェニー・シャーコア。アレクサンドラとジェニーは、これまでも『エリザベス』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』などで仕事を共にしており、安定した美しさを作り上げている。

映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の公開前に見ておきたい映画

映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

ブルックリン

これまで何度もアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされてきたシアーシャ・ローナン。その中で、彼女が初めてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた作品が2015年に制作された『ブルックリン』である。

1950年代のアメリカ・ニューヨーク州のブルックリン区での出来事を描いており、そこにアイルランドの片田舎から引っ越してきた年頃の娘・エイリシュが主人公として登場する。

エイリシュは、アイルランドの田舎で食料品店勤めをしながら、自分の人生の可能性を見出すことなく惰性で生きている。しかし、姉の働きによってニューヨークで仕事を見つけ、初めての大都会を満喫する。そして、そこで運命的に出会ったトニーと結婚し、幸せな日々を送る。そんな矢先、アイルランドにいる姉の訃報が届き田舎に帰ると、立派な紳士になった昔馴染みのジムがエイリシュの心を癒してくれる。

ニューヨークに置いてきた夫か、故郷にいる懐かしの青年か。2人の男性の優しさに翻弄されるエイリシュの、切ないやり取りが魅力的な映画である。

詳細 ブルックリン

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル

『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』で、エリザベス1世を演じるマーゴット・ロビーが、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた作品である。

映画は、1991年の全米フィギュアスケート選手権を舞台に、フィギュアスケーターのトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)のスケートに掛けた人生を描いている。アメリカ合衆国で、アメリカ人として初のトリプルアクセルを決めたトーニャ・ハーディングの功績は、名実ともに普及の業績として後世に語り継がれるはずであった。

しかしトーニャには、幼少期からトーニャに対してひどい言葉と暴力を浴びせてきた母親・ラヴォナの存在が常にちらつき、ついにトーニャにとって決して拭いきれぬ事件が発生してしまう。

マーゴット・ロビーは、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオの妻役を演じ、『スーサイド・スクワッド』ではDCコミックの人気キャラクター・ハーレイ・クインを演じてジョーカーとの絡みで世間を圧倒させた実力の持ち主。数々の有名な映画に出演し、製作にも積極的に関わっている彼女の演技は、幅広く見ていて飽きさせない。

詳細 アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル

エリザベス

第71回アカデミー賞で、作品賞を含めた7部門にノミネートされ、その中でヘア&メイクアップ賞を受賞した、エリザベス1世の半生を描いた物語。『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』で、衣装を担当しているアレクサンドラ・バーンと、ヘア&メイク担当のジェニー・シャーコアが共に製作スタッフに名を連ねている作品でもある。

この映画で、エリザベス1世を演じたのは、マーゴット・ロビーと同じくオーストラリア出身で、2004年公開の『アビエイター』や2013年公開の『ブルージャスミン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したケイト・ブランシェット。第1作目の『エリザベス』は、1998年に制作され、続く2007年公開の『エリザベス:ゴールデン・エイジ』も、ケイト・ブランシェットが再び主演を務めている。

ちなみに、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』でも、衣装担当のアレクサンドラ・バーンと、ヘア&メイク担当のジェニー・シャーコアが再びタッグを組み、魅力溢れる豪華絢爛な王室の様相を再現しているので、どちらも見ておくことをおススメする。2人の手掛ける中世の王宮模様は、いつ見てもハッと息を飲む瞬間が映画内に散らばっている。

詳細 エリザベス

映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』の評判・口コミ・レビュー

映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』のまとめ

今回の映画が監督初作品となる演出家のジョージー・ルークは、インタビューで今の女性の生き方に影響を与えたいと語り、演劇界でも馴染みのある題材を取り入れ、歴史上の人物をモデルにすることで、女性の在り方を表現していると話す。これは、現在の日本社会にとても重要な意見であり、男女平等にまだまだ偏見が残る日本人・特に40代以降の男性諸氏に見ていただきたい作品でもある。男性優位の時代に、女性が頂点に君臨していたその意味や、重圧、影響など、歴史から学ぶ点が多いにあるのではないだろうか。

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