映画『猫のルーファスと魔法の王国』の概要:おばあちゃんの暮らす大きなお屋敷を訪れたスコットは、友人のエミリーと共に、魔王の王国からやって来たと言うルーファスに出会った。彼は相棒の魔法使い・アボットとはぐれたと言い、滅亡寸前の王国を救うためスコットに協力を求める。
映画『猫のルーファスと魔法の王国』の作品情報
上映時間:85分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
監督:ライアン・ベルガルト
キャスト:ライアン・ベルガルト、カイラー・チャールズ・ベック、コーリー・フィリップス、マデリン・キエンツ etc
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映画『猫のルーファスと魔法の王国』の登場人物(キャスト)
- ピーター(エバン・アサンテ)
- 妹と共にニューヨークに住むおじいちゃんの元を訪れ、おじいちゃんが彼のそのまたおじいちゃんから聞かされたという不思議な物語を聞く。おじいちゃんは魔法と冒険の物語を「実話」だと言うが…
- サラ(マデリン・ケラム)
- ピーターの妹。最初はピーター同様おじいちゃんの話に興味を示さなかったが次第に物語へ引き込まれていき、本当にあった話かもしれないとワクワクする。
- スコット(カイラー・チャールズ・ベック)
- ピーターとサラのおじいちゃんのそのまたおじいちゃん、つまり、二人のひいひいおじいちゃんにあたる人物。少年時代に訪れたおばあちゃんの屋敷でルーファスと出会い、彼の相棒アボットを探し出し、魔法の王国アレインを滅亡から救う冒険に出る。
- エミリー(マデリン・キエンツ)
- スコットのおばあちゃんの屋敷の近所に住む少女。魔法どころかルーファスの存在すら信じようとせず勇気がないスコットの背中を押し、共にアレインを救おうと協力する。
- ルーファス(ライアン・ベルガルド)
- 猫のような見た目と俊敏さを持つ生き物。祖父がホビットと共に戦った歴史や自分の能力に高いプライドを持っており、容姿を馬鹿にされると「ゴミを漁るアライグマじゃない」と反抗する。相棒のアボットが扉の中に閉じ込められてしまい、スコットの祖父から「孫なら世界を救える」と聞き彼と出会うのを待っていた。
- アボット(コーリー・フィリップス)
- “王国魔法使い”の称号を持つ有能な魔法使い。女王の命を受け、滅亡寸前のアレインを救うために“世界を救うための呪文”を完成させようとしていたが、リリスから攻撃を受け魔法の扉の中に閉じ込められてしまった。その際にほとんどの記憶を失ってしまう。
- リリス(リア・N・H・フィルポット)
- 世界を救おうとするアボットに対し、世界を滅亡させようと企んでいる悪い魔女。扉の中から抜け出したアボットを追い、今度こそ“呪文の本”を手に入れようとする。
- エドガー(ニコラス・サイモン)
- スコットのおばあちゃんの屋敷で働く使用人。人遣いの荒いリーダー格のリリスにうんざりしているが、威圧的な彼女に逆らえずにいる。リリスに「本を手に入れたら金持ちになれる」と唆され、アボットやスコット、エミリーを追いかける。
- ノーマン / ブレイド(トファー・オーウェン)
- エドガーと共に屋敷で働く使用人。彼と同様リリスに頭が上がらず、訳も分からず“呪文の本”を奪おうとする。自分のことをブレイド=刃というコードネームで呼ぶよう、しつこくエドガーに言い聞かせている。
映画『猫のルーファスと魔法の王国』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『猫のルーファスと魔法の王国』のあらすじ【起】
ニューヨークにあるおじいちゃんの家に来たピーターと妹のサラは、おじいちゃんが彼のそのまたおじいちゃんから聞いたという魔法と冒険の物語に耳を傾けた。
昔々、ルーファスと旅をするアボットは、悪い魔女のリリスに追い詰められて大きな屋敷の小さな部屋へ逃げ込んだ。アボットはルーファスを物陰へ隠すと、“とある本”を取り返しに部屋まで追って来たリリスと魔法で戦った。アボットはリリスの魔力を封じてルーファスと一緒に逃げようとしたが、彼女は最後の力を振り絞ってアボットを攻撃し、“守りのペンダント”を落としてしまった彼は扉の向こうの世界に消えてしまった。たった一人残されたルーファスは、部屋の物音に気付いてやって来たピーターとサラのひいひいおばあちゃんから隠れた。
ピーターとサラは、魔法のバトルやルーファスが本当に存在したなど信じなかったが、おじいちゃんに物語の続きをねだった。
アボットとリリスの戦いから2年後、屋敷に暮らす女性の孫、すなわちピーターとサラのひいおじいちゃんであるスコットは、バケーションでおばあちゃんの屋敷を訪れた。おばあちゃんと、近所に住む同年代のエミリーに出迎えられたスコットだったが、使用人のエドガーは「おばあ様が鍵をかけている部屋から夜な夜な死体が動く音がする」と彼を脅かした。使用人の一人であるリリスは、子供を脅かすエドガーに厳しく注意した。
映画『猫のルーファスと魔法の王国』のあらすじ【承】
こっそり家を抜け出したエミリーは、遊び疲れてスコットと一緒に眠ってしまった。彼女は深夜に怪しい物音で飛び起き、スコットを連れて音のする部屋へ向かうと、中にはリリスの命令でペンダントを探すエドガーとノーマンの姿があった。
彼らを怪しんだスコットとエミリーは屋敷を調べ、開かずの部屋の鍵が開いていることに気付いて中へ入った。そこには猫のように俊敏な生き物がおり、人の言葉を話すその生き物は自らをルーファスと名乗った。魔法の王国アレインから来たと言うルーファスは、スコットが訪れるのをずっと待っていたと言う。彼は、滅亡が迫るアレインを救うためには、扉に閉じ込められたアボットの魔力とスコットの力が必要だと言ったが、スコットには勇気がなかった。エミリーは弱気な彼の背中を押し、ルーファスが持っていた“守りのペンダント”の暗号を解読して魔法の扉を開けた。
開かずの部屋を覗き見たエドガーとノーマンは、子供達と謎の生き物が扉の向こうへ消えるのを見て慌ててリリスを呼んだ。
スコット達は扉の向こうでアボットを見つけたが、彼はリリスの魔法によって記憶喪失になっており、魔力を失っていた。2人と1匹はアボットと屋敷へ戻り、“呪文の本”を国立図書館に隠したことを思い出した彼に従い本を探しに向かった。
映画『猫のルーファスと魔法の王国』のあらすじ【転】
ルーファスを乳母車に隠して図書館内を歩くスコット達だったが、受付の女性にルーファスを見られて館内は大騒ぎになった。警備員を交わして“呪文の本”を入手したアボットは僅かな記憶と魔力を取り戻し、屋敷に戻って“世界を救うための呪文”を完成させようとした。それには恐竜の骨と樹齢1000年のオリーブの木の皮、火山の石、獣の血が必要だった。アボットは今の世界で材料を集めようとしたが、リリスに見つかってしまい本の半分を破られてしまった。
本の半分を手に入れたリリスは呪文によって魔力を取り戻し、エドガーとノーマンへ、アボットの持つもう半分を奪うよう告げた。
魔法の扉で砂漠へ降り立ったアボットは、呪文を使ってティラノサウルスを蘇らせた。アボットとルーファスは襲って来るティラノサウルスと応戦し、スコットとエミリーを屋敷へ戻した。なんとか恐竜の骨を持ち帰ったアボットとルーファスだが、スコットとエミリーがいないことに気付いて二人を探した。
二人はエドガーとノーマンに捕らわれ、本の在処を問い詰められていた。そこへ駆け付けたアボットとルーファスは二人を助け、オリーブの木を探しに公園へ向かった。
公園は神秘の森に通じており、森へ入ったスコットとエミリーは、アボットへアレインで何が起きたのか尋ね、彼は「人々が思いやりを忘れ欲深くなったことで豊だった国が闇に包まれた」と語った。
映画『猫のルーファスと魔法の王国』の結末・ラスト(ネタバレ)
オリーブの皮を手に入れ屋敷に戻ったアボット達は、完全復活を果たしたリリスに行く手を阻まれた。3人と1匹は魔法の扉から「世界の果て」にある火山へ抜け、スコットは火山の石をリュックにしまったが、リリスはすぐ彼らに追いついた。
リリスは火を噴くドラゴンを呼び覚まし、追い詰められたアボットは本とペンダントを奪われてしまった。ルーファスは気を失ったアボットに代わってドラゴンに立ち向かい、ペンダントは取り戻したものの、スコットとエミリーを扉から逃がして力尽きてしまった。
目を覚ましたアボットは、全ての記憶を取り戻していた。彼は意識が戻ったルーファスと共にドラゴンを倒し、スコットとエミリーを追って屋敷へ向かったリリスを追った。ルーファスはリリスに攻撃されんとしていた二人を庇って倒れ、アボットは圧倒的な力でリリスを打ちのめし扉の向こうへ追放した。
動かないルーファスに寄り添うスコットとエミリーへ、アボットは集めた材料を出すよう言った。彼は“魔法の粉”を調合してルーファスを蘇らせた後、引き続き王国を救うためルーファスを連れて二人の前から去った。
しかし、ルーファスはすぐに屋敷へ戻り、王国を救うために再びスコットへ協力を仰いだ。スコットは、今度は二つ返事で快諾した。
物語を聞き終えたピーターとサラは続きを知りたがった。おじいちゃんは「続きはまた今度」と言って本を戻したが、平積みにされた本の背表紙には新たに『ファンタスティックペット2』という刻印が現れた。
映画『猫のルーファスと魔法の王国』の感想・評価・レビュー
ストーリーは『ハリーポッター』シリーズと『ファンタスティック・ビースト』の二番煎じに『ロード・オブ・ザ・リング』と『ナルニア国物語』と『ドクター・ストレンジ』と『センター・オブ・ジ・アース』を足したような内容で、キャラクターは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『マイティ・ソー バトルロイヤル』と『パイレーツ・オブ・カリビアン』から抜粋したような人物像だった。
つまるところ、既にウケた設定をふんだんに盛り込んだテッパンの総集編といった感じだ。
好みの演出を強いて挙げるならば、おじいちゃんの話が創作ではなく本当にご先祖が体験した話だと裏付けるような証拠が各所に散りばめられている部分と、続編を彷彿とさせるラストシーンだろうか。(MIHOシネマ編集部)
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