高校生の優子の人生は、なかなか波乱万丈だった。4回も名字が変わり、血の繋がらない両親に育てられた。現在は、料理上手の森宮さんが義理の父親で、二人で暮らしていた。その森宮さんには、優子に内緒にしていることがあった。
映画『そして、バトンは渡された』の作品情報
- タイトル
- そして、バトンは渡された
- 原題
- なし
- 製作年
- 2021年
- 日本公開日
- 2021年10月29日(金)
- 上映時間
- 137分
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
- 監督
- 前田哲
- 脚本
- 橋本裕志
- 製作
- 高橋雅美
池田宏之
沢桂一
堀義貴
中部嘉人
高津英泰
弓矢政法
渡辺章仁
細野義朗
田口生己
飯沼伸之
白石裕菜 - 製作総指揮
- 下枝奨
伊藤響
菅井敦 - キャスト
- 永野芽郁
田中圭
岡田健史
稲垣来泉
朝比奈彩
安藤裕子
戸田菜穂
木野花 - 製作国
- 日本
- 配給
- ワーナー・ブラザース映画
映画『そして、バトンは渡された』の作品概要
「2019年 本屋大賞」を受賞した、瀬尾まいこ原作の小説を元に制作されている。血の繋がらない「父と娘」&血の繋がらない「母と娘」を中心に、切なく温かい家族の絆が描かれた作品。永野芽郁が主演を務め、田中圭、石原さとみ、岡田健史、稲垣来泉、朝比奈彩らが出演している。ピアノロックバンドの「SHE’S」がインスパイアソングを担当している。映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)を手掛けた前田哲がメガホンを取った。
映画『そして、バトンは渡された』の予告動画
映画『そして、バトンは渡された』の登場人物(キャスト)
- 優子(永野芽郁)
- 高校生。4回も名字が変わり、血の繋がらない両親に育てられた。卒業式で弾くピアノの練習をしている。楽天的な性格。
- 森宮さん(田中圭)
- 優子の義理の父親。とある事情から、優子と一緒に暮らしている。料理上手。優子に隠し事をしている。
- 梨花(石原さとみ)
- 自由奔放で、恋多き女性。結婚と離婚を何度も繰り返してきた。娘のみぃたんのことを大切に思っている。ある日突然、行方が分からなくなる。
映画『そして、バトンは渡された』のあらすじ(ネタバレなし)
高校生の優子は他人とは違う、一風変わった人生を歩んできた。4回も名字が変わり、血の繋がらない両親に育てられた。現在は、ちょっとどんくさいけれども料理が上手い、義理の父親の森宮さんと二人で暮らしている。優子と森宮さんはとても仲が良く、幸せな日々を送っていた。しかし、森宮さんには優子に秘密にしていることがあった。
一方、梨花は自由奔放で、恋多き女性だった。色んな男性と出会い、結婚と離婚を繰り返していた。ある時、結婚したことで、血の繋がらない娘ができる。その娘の名前は、みぃたん。梨花はみぃたんを大切にし、深い愛情で彼女を育てた。しかし、そのみぃたんを残して、梨花が突然行方不明になってしまう。彼女は一体どこに行ってしまったのだろうか?
映画『そして、バトンは渡された』の感想・評価
「2019年 本屋大賞」受賞作
累計発行部数90万部を突破した、瀬尾まいこ原作の小説を元に制作されている。原作の小説は「2019年 本屋大賞」を受賞した他、TBS系列で放送されている情報ワイド・バラエティ番組『王様のブランチ』の「ブランチBOOK大賞2018」などの賞を受賞している。批評家だけでなく、書店員や読者からも高く評価されている作品である。
原作者の瀬尾まいこは、捨て子ではないかと悩む子供の姿を描いた小説『卵の緒』で「第7回坊っちゃん文学大賞」を受賞し、作家デビューを果たす。「第26回吉川英治文学新人賞」を受賞した小説『幸福な食卓』、アイドルグループ「Hey! Say! JUMP」のメンバーである中島裕翔が主演を務めて映画化もされた小説『僕らのごはんは明日で待ってる』などの作品を手掛けている。
人気女優・永野芽郁主演
主演を務めたのは永野芽郁。子供の頃に4回も名字が変わり、血の繋がらない両親に育てられるという複雑な人生を歩む女性・優子を演じている。永野芽郁は映画『ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル』(08)で、子役としてデビューを果たす。映画『地獄の花園』(21)や映画『キネマの神様』(21)などのヒット作に出演しており、人気女優としての地位を確立している。
もう一人の主人公とも言える梨花役を務めたのは石原さとみ。最近では、日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ『恋はDeepに』で綾野剛とダブル主演を務め、大きな話題を集めた。そして、優子の義理の父・森宮さん役は田中圭、優子の同級生の早瀬賢人役は岡田健史がそれぞれ務めている。
ピアノロックバンドの「SHE’S」がインスパイアソングを担当!
インスパイアソングを担当したのは、ピアノロックバンドの「SHE’S」。「SHE’S」は2021年にバンド結成10周年、メジャーデビュー5周年を迎えた。様々な作品とタイアップしており、テレビ東京系列で放送されたテレビドラマ『ラブコメの掟〜こじらせ女子と年下男子〜』のエンディングテーマ、任天堂の「あつまれ どうぶつの森×Nintendo Switch Lite 2020春」のCMソングなどを手掛けている。
監督を務めたのは前田哲。東映東京撮影所で大道具のバイトや美術助手として働き、フリーの助監督として経験を積んできた。黒田恭史の著書『豚のPちゃんと32人の小学生 命の授業900日』を原案に制作された映画『ブタがいた教室』(08)、大泉洋が主演を務めた映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)などの話題作を手掛けている。
映画『そして、バトンは渡された』の公開前に見ておきたい映画
こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
前田哲が監督を務めた作品。渡辺一史原作のノンフィクション本『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』を元に制作された作品。進行性筋ジストロフィーという難病を患う鹿野靖明を中心に、彼を支えるボランティアの姿が描かれている。大泉洋が主演を務め、高畑充希、三浦春馬、萩原聖人、渡辺真起子、宇野祥平らが脇を固めた。
鹿野靖明は進行性筋ジストロフィーという難病を患っている。動かせるのは首と手だけだった。病は着実に靖明の体を蝕んでおり、命は風前の灯火だった。しかし、靖明は大人しく死を待つだけの生活を拒み、ボランティアの手を借りながら自由に好きなように暮らしていた。医大生のボランティア・田中久、田中の彼女の安藤美咲は靖明によく振り回されていた。
キネマの神様
「松竹映画100周年記念作品」。永野芽郁がヒロイン・円山淑子の青年時代を演じた。原田マハ原作の長編小説を元に制作されている。映画『男はつらいよ』シリーズを始めとした名作を多数手掛けている山田洋次がメガホンを取った。新型コロナウイルスによって撮影や公開日が延期され、2021年8月6日に満を持して劇場公開された。
丸山郷直はギャンブルで借金を作り、家族に心配ばかりかけているダメオヤジだった。そんな彼には心の拠り所があった。それは、映画だった。若き日の郷直は監督になることを夢見て、仲間達と切磋琢磨していた。しかし、あることがきっかけで挫折してしまい、監督になるという夢を諦めてしまったのだった。郷直の孫の勇太は一冊の古びた台本を見つけ、祖父のやる気に火を点けた。
詳細 キネマの神様
劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD
「テレビ朝日開局60周年記念作品」で、田中圭が主演を務めた。テレビ朝日系列で放送されていたテレビドラマの劇場版。ドラマ版にも携わっていた瑠東東一郎が監督を務め、徳尾浩司が脚本を手掛けた。林遣都、内田理央、大塚寧々、吉田鋼太郎らドラマ版お馴染みのキャストが出演している他、沢村一樹、志尊淳ら豪華なキャストが仲間に加わった。
春田創一は転勤先の香港から日本に戻ってきた。同僚との久しぶりの再会を喜んでいると、本社で新たに発足したプロジェクトチーム「Genius7」のメンバーが現れ、営業所から出て行くことを命じられる。春田の恋人の牧凌太も「Genius7」のメンバーで、二人の関係はぎくしゃくしてしまう。そんな中、部長の黒澤が階段から落ち、春田のことだけ忘れてしまう。黒澤はフラれたことを忘れ、再び春田に恋に落ちるのだった。
映画『そして、バトンは渡された』の評判・口コミ・レビュー
10/29公開『そして、バトンは渡された』試写感想。ああっ…不器用だけど優しくって料理も上手で娘への愛情たっぷりのお父さんの田中圭という夢で溢れてる…お父さんを…僕にください…!と願うばかりでしたよ!笑顔でいようとする永野芽郁や自由奔放な石原さとみもハマり役。とても良き映画でした。 pic.twitter.com/addshTPGC2
— ヒナタカ@映画 (@HinatakaJeF) October 22, 2021
【そして、バトンは渡された】
高校卒業までに4回名字が変わった・・・というのに引かれて観た。
子供の野良ねこを人間が連れて行くのを親ねこが物陰から見てる。これは強くて生活力のある人間にわざと託してるのだと自分は思っている。この映画はそんな感じ。
永野芽郁の感情移入型熱演に今年初号泣。 pic.twitter.com/pWljdQFvAb— トルトゥーガ (@testudineschan) January 11, 2022
「そして、バトンは渡された」を、観に行きました。原作を読んでいてとても好きな作品だったので、どんな気持ちになるかなぁ。と思っていたのですが観た感想は、、とても良かった。私の好きな原作を崩さないでくれて綺麗に表現、まとめられていたとても素敵な作品でした。観に行って良かったです。 pic.twitter.com/f1hdailBLI
— min (@itirinanoh) December 22, 2021
映画『そして、バトンは渡された』のまとめ
4回も名字が変わり、血の繋がらない両親に育てられた優子。優子と一緒に暮らす義理の父親の森宮さん。そして、自由奔放な女性・梨花。泣き虫な少女・みぃたん。複雑な人生を歩む四人を中心に、家族の深い愛と絆を感じることができる作品になっている。主演を務めた永野芽郁を始め、原作の雰囲気を損なわないキャスティングがなされている。ラストでは、原作と異なる展開が待っているとのことなので、原作を読んだことがあるという人も新鮮な気持ちで楽しむことができる。
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