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映画『食べる女』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

古書店「モチの家」を営む雑文筆家のトン子のもとには、彼女の作るおいしい料理を求めて、個性豊かな女たちが集まってくる。原作は筒井ともみの同名短編小説集。豪華女優陣が集結し、食にも性にも貪欲な女たちを生き生きと演じている。

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映画『食べる女』の作品情報

食べる女

タイトル
食べる女
原題
なし
製作年
2018年
日本公開日
2018年9月21日(金)
上映時間
104分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
生野慈朗
脚本
筒井ともみ
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
小泉今日子
沢尻エリカ
前田敦子
広瀬アリス
山田優
壇蜜
シャーロット・ケイト・フォックス
鈴木京香
製作国
日本
配給
東映

映画『食べる女』の作品概要

タフな女性たちの食と性を描いた筒井ともみの短編小説集『食べる女』と『続・食べる女』を原作としたヒューマンドラマ。筒井ともみ本人が手がけた脚本の監督を任されたのは、『3年B組金八先生』シリーズや『男女7人』シリーズなど、数々の人気テレビドラマを演出してきた生野慈朗。主人公のトン子役には、筒井ともみが「彼女しかいない」と熱望し、小泉今日子がキャスティングされた。他にも、鈴木京香、沢尻エリカ、前田敦子など、今をときめく豪華女優陣が共演を果たしている。

映画『食べる女』の予告動画

映画『食べる女』の登場人物(キャスト)

餅月敦子(小泉今日子)
通称トン子。古書店「モチの家」の女主人であり、雑文筆家。食いしん坊で料理がうまい。「シラタマ」という名前の猫と暮らしている。
鴨舌美冬(鈴木京香)
ごはんや「道草」の女将でトン子の幼馴染み。着物の似合う色気たっぷりの女。
小麦田圭子(沢尻エリカ)
書籍編集者。トン子の書籍の編集担当。
白子多実子(前田敦子)
ドラマ制作会社のアシスタント・プロデューサー。トン子を人生の先輩として慕っている。
豆乃・リサ・マチルダ(シャーロット・ケイト・フォックス)
料理ができない主婦。夫に逃げられ、「モチの家」に居候する。
茄子田珠美(山田優)
女たちの憩いの場「BAR ロマ」の手伝いをしている。店のオーナーは元夫。
本津あかり(広瀬アリス)
古着ショップの店員で、「BAR ロマ」の常連客。男に求められると断れない性格。
米坂ツヤコ
パーツモデルをしている2児の母。夫とは別居中で、「モチの家」に居候する。

映画『食べる女』のあらすじ(ネタバレなし)

雑文筆家のトン子こと餅月敦子は、東京の古びた一軒家の古書店「モチの家」の女主人でもある。トン子は食べることが大好きで、毎日の食事は妥協しない。そんなトン子の人柄と料理を慕って、「モチの家」には様々な女たちが集まってくる。

トン子の幼馴染みで、ごはんや「道草」の女将をしている美冬は、熟女の色気たっぷり。トン子の書籍担当をしている圭子は、男を寄せつけない敏腕編集者で、最近マンションを購入した。制作会社のAPをしている多実子は、今のぬるい彼氏に物足りなさを感じている。多実子は、女たちの憩いの場「BAR ロマ」の常連客でもある。多実子と同じく「BAR ロマ」の常連客で、古着ショップ店員のあかりは、男に求められると断れない。「BAR ロマ」の手伝いをしている珠美は、自分の愛を貫くたくましい女。料理ができない主婦の豆乃・リサ・マチルダは、ついに夫に逃げられ、「モチの家」で居候することに。そこへ、2人の子供の母親で、夫と別居中のパーツモデルのツヤコまで転がり込んでくる。

女たちはトン子の手料理と本音トークで英気を養い、貪欲に人生を楽しむ。

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映画『食べる女』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『食べる女』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『食べる女』の感想・評価

おいしいご飯と幸せな恋は世界を平和にする

主人公のトン子は、「人はおいしいご飯を食べている時と愛しい人と抱き合っている時、暴力や差別や争いごとから1番遠ざかる、愛の時間には相手が必要だけど、ご飯はいつでもできるのだから、手抜きをするべきではない」という持論を持っている。

人は必要な栄養分を摂取すれば生きていけるのだが、多くの人は「おいしいものを食べたい!」という欲望を持っている。そして、おいしいものを食べている時、人は幸せを感じ、優しい気持ちになる。手間暇かけて作られたおいしいご飯をモリモリ食べながら、絶望したり、人を憎んだりするのは難しい。それと同じく、心から愛している人と身も心も満たされた時間を過ごしていると、この世界そのものが愛おしくなる。世界中の人がそんな気持ちになれば、トン子が言うように、この世から暴力や差別や争いごとがなくなるのかもしれない。つまり、個人がおいしいご飯を食べて幸せな恋をすることが、世界平和への第一歩なのだ。

8人の食べる女

トン子のもとには、彼女の手料理と対話を求めて、様々な境遇の女たちが集まってくる。田舎の実家のような雰囲気の「モチの家」で、トン子のおいしい手料理とお酒に舌鼓を打ちながら、女同士で語り合う時間は最高の癒しになるだろう。仕事のストレスや恋の悩みがあっても、「モチの家」のような場所があれば、「明日も頑張ろう!」と思えるはずだ。「モチの家」に集い、自由なトン子に刺激を受けながら、女たちは自分らしい人生を見つけていく。

そんな8人の食べる女を演じる女優陣の顔ぶれが、驚くほど豪華。主人公のトン子を演じるのは、プライベートでもトン子のように生きていそうな小泉今日子。日本で女が「私は食欲も性欲も旺盛よ」と口にするのはなかなか勇気がいるが、小泉ならサラッとそれが言えそうだし、そういうキャラクターがよく似合う。その小泉のもとに集まってくるのが、鈴木京香、沢尻エリカ、前田敦子、山田優、広瀬アリス、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックスという非常に濃いメンバー。この8人がどんな絶妙なバランスで配合されているのか、ぜひとも味わってみたいものだ。

原作・脚本の筒井ともみ

本作の原作は筒井ともみの短編小説集『食べる女』と『続・食べる女』であり、筒井自身が映画化を企画し、脚本も手がけた。筒井は小説やエッセイも出版しているが、脚本家としてのキャリアが長い。2005年公開の『ベロニカは死ぬことにした』では、脚本とプロデュースを担当しており、映画製作に関しても“できる女”だ。『食べる女』は、そんな筒井自身の経験や人生観を反映した作品であり、大人の女たちに向けた応援歌にもなっている。

『食べる女』というタイトルからもわかる通り、本作にはトン子の作るおいしい料理が数多く出てくる。その料理のレシピを作ったのも、筒井本人だ。筒井自身が日々の食事を大切にする生活を心がけており、かなりの料理上手で知られている。筒井が生み出したレシピの数々を楽しめるのも、食いしん坊の女性たちには嬉しい。

映画『食べる女』の公開前に見ておきたい映画

映画『食べる女』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『食べる女』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

阿修羅のごとく

長女・綱子(大竹しのぶ)、次女・巻子(黒木瞳)、三女・滝子(深津絵里)、四女・咲子(深田恭子)の四姉妹は、すでに実家を出て、独立している。そんなある日、滝子からの呼び出しを受け、四姉妹が集まる。なんと、70歳になる父(仲代達矢)に愛人と隠し子がいるらしいというのだ。四姉妹は母(八千草薫)には秘密で、この問題を解決しようとするのだが、姉妹もそれぞれに秘密を抱えていた。

今でも根強い人気を誇る向田邦子脚本の連続ドラマを、森田芳光監督が初めて映画化した作品。映画用の脚本は、筒井ともみが手がけている。向田は、女の内面を阿修羅に例え、毒はあるが感情移入のしやすいホームドラマに仕上げている。向田も料理上手で知られており、本作でも、母が年末に仕込む白菜の漬物や鏡餅で作る揚げ餅などが効果的に使われている。八千草薫、大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵理、深田恭子、木村佳乃、さらには桃井かおりという豪華女優陣の共演も見もの。

詳細 阿修羅のごとく

深夜食堂

東京の繁華街の片隅にあるマスター(小林薫)の「めしや」は、深夜だけ営業する小さな食堂で、人からは「深夜食堂」と呼ばれている。「深夜食堂」は、メニューになくても作れるものは何でも作ってくれるマスターの人柄と料理を慕う常連客でいつも賑わっている。

小さな食堂を舞台に、様々な人々の人間模様を描いたヒューマンドラマで、原作は安倍夜郎の同名コミック。2009年から放送された深夜ドラマが好評を博し、2015年にこの劇場版の『深夜食堂』が公開された。映画は『ナポリタン』『とろろご飯』『カレーライス』の3話で構成されており、それぞれ話の主人公(高岡早紀、多部未華子、筒井道隆)の人生が、食にまつわるエピソードを通して語られている。この作品、物語そのものも面白いのだが、とにかくマスターの作る料理がおいしそうで、見ているとお腹が減ってくる。さらに、お酒も飲みたくなってくるという特徴を持つ。『かもめ食堂』(06)や『しあわせのパン』(12)のようなおしゃれ感はないが、『深夜食堂』の人間臭さが好きというファンも多い。

詳細 深夜食堂

タンポポ

死んだ亭主の残したラーメン屋を守るため、タンポポ(宮本信子)はラーメンに詳しいトラック運転手のゴロー(山崎努)に弟子入りして、ラーメン作りの修行を始める。ゴローの呼びかけで集まった男たちは、タンポポの店を繁盛店にするという目標を掲げ、理想のラーメン屋作りに奔走する。

伊丹十三監督が、ラーメンと西部劇をミックスさせるという斬新な発想で作り上げた異色のコメディ映画。「ラーメン・ウェスタン」と称されたこの作品は、日本よりもなぜか海外で支持され、特にアメリカで大ヒットした。“落ちぶれたラーメン屋の再生”という主軸となるストーリーの他に、食に関するショートストーリーが随所に盛り込まれ、独特の世界観を作り上げている。伊丹監督は、そのショートストーリーの中で、食を通して人間の飽くなき欲望や生死まで描いてしまう。それがいちいち面白くて、なぜか頭から離れない。さらに、この作品で注目して欲しいのは、キャスティングのうまさ。それぞれの役に適材適所の役者を起用することで、登場人物に個性と味が出ている。それが面白い絵になり、作品のリアリティに繋がっている。おいしそうな料理を出しても、それをもうまそうに食べる役者がいないと、観客にその味は伝わらない。『タンポポ』に登場する役者は、みんなそれができる芸達者ばかりだ。

詳細 タンポポ

映画『食べる女』の評判・口コミ・レビュー

映画『食べる女』のまとめ

『食べる女』には、黙って家庭に入るような女性が出てこない。主人公のトン子は雑文筆家で古書店の女主人であり、夜になってそこに集ってくる女性たちも、家庭や家族に縛られず、自由に生きている。トン子のモデルは原作者の筒井ともみ自身だと思われるが、こういう自立した女性の生き方や人生観が、日本人にどこまで受け入れられるのか、非常に興味がある。女性の社会進出がなかなか進まない保守的な日本で、この作品の中で描かれているようなタフな女たちが支持されるかどうかは、日本の将来を占う試金石になるかもしれない。

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