20歳の頃、高林茉莉は病を患っていることが発覚し、余命があと10年しかないことを知る。未練を残さないため、恋をしないことを心に決めた。しかし、同窓会で再会した真部和人のことを好きになってしまう。
映画『余命10年』の作品情報
- タイトル
- 余命10年
- 原題
- なし
- 製作年
- 2022年
- 日本公開日
- 2022年3月4日(金)
- 上映時間
- 125分
- ジャンル
- ラブストーリー
- 監督
- 藤井道人
- 脚本
- 岡田惠和
渡邉真子 - 製作
- 高橋雅美
池田宏之
藤田浩幸
善木準二
小川悦司
細野義朗
佐藤政治
楠千亜紀
川合紳二郎
瀬崎秀人 - 製作総指揮
- 関口大輔
- キャスト
- 小松菜奈
坂口健太郎
山田裕貴
奈緒
井口理
黒木華
田中哲司
原日出子 - 製作国
- 日本
- 配給
- ワーナー・ブラザース映画
映画『余命10年』の作品概要
「静岡書店・映像化したい文庫部門 大賞」を受賞した、小坂流加原作の小説を元に制作された作品。人気、実力を兼ね備えている女優・小松菜奈と、俳優・坂口健太郎がダブル主演を務めた。その他、山田裕貴、奈緒、黒木華、田中哲司、リリー・フランキーなど、錚々たる面々が一堂に会した。そして、映画『新聞記者』(19)が高く評価された藤井道人が監督を務めた。幅広い世代から支持を集めているロックバンド「RADWIMPS」が、主題歌と劇中音楽を担当。
映画『余命10年』の予告動画
映画『余命10年』の登場人物(キャスト)
- 高林茉莉(小松菜奈)
- 20歳。不治の病により、余命は10年。余命を知り、恋をしないことを心に決める。
- 真部和人(坂口健太郎)
- 同窓会で茉莉と再会し、恋に落ちる。茉莉と再会するまで、生きる気力を失っていた。
映画『余命10年』のあらすじ(ネタバレなし)
高林茉莉は20歳の頃に倒れ、入院することになった。検査の結果、数万人に一人という難病を患っていることが発覚する。病が完治する見込みはなく、余命はあと10年だった。退院した茉莉は、薬を飲みながら何とか日々を過ごしていた。友人達と楽しい時間を過ごすが、病のことを忘れることはできなかった。茉莉は未練を残さないため、恋をしないことを心に決めた。
茉莉は同窓会に出席し、同級生だった真部和人と再会を果たす。和人は生きる気力を失い、淡々とした日々を過ごしていた。二人は再会をきっかけに、思いを寄せ合うようになる。
和人は茉莉と一緒に過ごすうちに、生きる気力を取り戻していく。茉莉もまた、和人の存在が心の支えになる。幸せな日々がこのまま続いていくかのように思われたが、病魔は茉莉の体を少しずつ蝕んでいた。
映画『余命10年』の感想・評価
小松菜奈×坂口健太郎がダブル主演!
主演を務めたのは、若手女優ながらも高い演技力に定評がある小松菜奈。本作では難病を患い、余命10年を宣告される女性・高林茉莉を演じている。小松菜奈は食事制限を行い、病によって体がやせ細っていく様子を体現している。全ての情熱を注ぎ、高林茉莉という人物に向き合った小松菜奈の演技に注目してもらいたい。
小松菜奈と共に主演を務めたのは、人気俳優の坂口健太郎である。TBS系列で放送されたテレビドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』(21)を始め、話題作に多数出演している。本作では、高林茉莉と再会したことで生きる気力を取り戻していく青年・真部和人を演じている。
また、豪華な出演者達が脇を固めている。高林茉莉と真部和人の良き理解者である富田タケル役は山田裕貴、茉莉の親友・藤崎沙苗役は奈緒、茉莉の両親役は原日出子と松重豊、茉莉が通う店の店長役はロックバンド「King Gnu」のボーカル・井口理、など。
RADWIMPSが主題歌と劇中音楽を担当
ロックバンド「RADWIMPS」が、主題歌と劇中音楽を担当した。「RADWIMPS」は2001年に結成され、若者を中心に支持を集めてきた。2005年に4枚目のシングル楽曲である『25コ目の染色体』を発売し、メジャーデビューを果たす。以降、映画『トイレのピエタ』(15)の主題歌や東京メトロのキャンペーンCMソングなど、様々なメディアとタイアップをしてきた。
2016年に大ヒットを記録したアニメーション映画『君の名は。』の主題歌と劇中音楽を担当し、幅広い世代に名前が知られるようになった。「RADWIMPS」が実写映画の劇中音楽を担当したのは、意外なことに本作が初めてである。主題歌『うるうびと』を使用した予告編が動画投稿サイト「YouTube」で公開されているため、ぜひチェックしてみて欲しい。
「静岡書店・映像化したい文庫部門 大賞」受賞作
本作は小坂流加原作の小説を元に制作されている。原作の小説は累計発行部数50万部を突破し、大ヒットを記録した。また、静岡県内の書店員が選ぶ「静岡書店大賞」で、「2017年映像化したい文庫部門 大賞」を受賞している。小坂流加はこれからのさらなる活躍が期待されていたが、病により38歳の若さで他界している。
監督を務めたのは藤井道人。「第74回毎日映画コンクール 日本映画優秀賞」を受賞した映画『新聞記者』(19)を手掛け、一躍有名になった。その他、テレビドラマ『アバランチ』(21)やアニメ映画『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』(21)の監督を務めたことでも有名である。
脚本を手掛けたのは岡田惠和と渡邉真子。岡田惠和は映画『いま、会いにゆきます』(04)を始め、数々のヒット作に携わってきた。渡邉真子はフリーランスの雑誌記者として活躍している他、脚本家としても精力的に活動しており、「第4回TBS連ドラ・シナリオ大賞 大賞」を受賞している。
映画『余命10年』の公開前に見ておきたい映画
新聞記者(2019)
藤井道人が監督を務めた作品。「第43回日本アカデミー賞 最優秀作品賞」を始めとした様々な賞に輝いており、批評家からも高い評価を受けた。ストリーミング配信サービス「Netflix」にてドラマ化も行われた。韓国の実力派女優シム・ウンギョン×日本の人気俳優・松坂桃李がダブル主演を務めた。
東都新聞の社会部に所属している吉岡エリカは、野党の議員に乱暴された女性の事件を取材していた。しかし、上の圧力もあり、思うように記事にすることができなかった。一方、内閣情報調査室に所属している杉原拓海は、現在の仕事に疑問を抱いていた。そんな時、元上司の神崎俊尚と再会を果たす。神崎は疲れ果てた様子で、自分みたいにならないよう杉原に忠告した。
詳細 新聞記者(2019)
ムーンライト・シャドウ
小松菜奈が主演を務めており、愛する人を亡くしてしまう女性・さつきを演じた。世界中で翻訳されている吉本ばなな原作の小説を元に制作されたラブストーリー映画。映画『アケラットーロヒンギャの祈り』(17)で「第30回東京国際映画祭 最優秀監督賞」を受賞したエドモンド・ヨウが監督を務めた。
さつきは恋人の等、等の弟の柊、柊の恋人のゆみこと幸せな日々を送っていた。しかし、等とゆみこが、交通事故で他界してしまう。さつきと柊は深い悲しみに襲われ、日常生活もままならなくなる。ある日、「満月の夜の終わりに死者と再会できる」と言われている「月影現象」のことを思い出した二人は、不思議な雰囲気を漂わせている女性・麗に会いに行く。
詳細 ムーンライト・シャドウ
今夜、ロマンス劇場で
坂口健太郎が出演しており、映画のヒロインと恋に落ちる青年・牧野健司を演じている。2022年には宝塚歌劇団によって舞台化もされている人気作。綾瀬はるかがヒロインの美雪役で主演を務めた他、本田翼、北村一輝、中尾明慶、石橋杏奈、柄本明、加藤剛など豪華なキャストが集結している。
牧野健司は映画監督を夢見ながら、助監督として働いていた。健司は『お転婆姫と三獣士』という映画が大好きだった。いつものように映画を見ていると、落雷があった。そして、白黒のお姫様・美雪が、スクリーンの中から現実の世界に飛び出してきた。健司と美雪は一緒に過ごすうちに、思いを寄せ合うようになる。しかし、美雪は人の温もりに触れてしまったら、消えてしまう運命にあった。二人の不思議な恋の行方は?
詳細 今夜、ロマンス劇場で
映画『余命10年』の評判・口コミ・レビュー
「余命10年」試写。
小松菜奈主演の難病物だけど、同時に彼女と出会って恋をして、生き生きと変わっていく坂口健太郎の物語でもある。彼女の死への恐怖が受け入れられない家族の描写が辛い。上野・谷中・隅田川と台東区のあちこちでロケ、四季の移り変わりを映してる。奈緒や山田裕貴ら脇役陣が好演! pic.twitter.com/pmzAQ3Esag— マサル☆ (@masarutak) March 3, 2022
映画『#余命10年』
不治の病に冒され、彼女がもう戦えないと言われた台詞に、命の残された時間を悟った瞬間に思えました。だからこそ、同窓会後の彼女の人生は、小説で語られたように素晴らしい時間であったと。個人的には姉役の黒木華さんの演技が心に残りました。 pic.twitter.com/poJW69Bnm0— 映画はディナーの後で🇺🇦✌️ (@dream_high777) March 5, 2022
原作は未読…
お涙頂戴の作品ではなくて…
ただただ、不治の病でも懸命に生きる茉莉ちゃんを応援している自分がいたよ🥺💦
豪華な俳優陣の自然な演技やセリフの一つ一つが心に染み渡るね…😌
四季折々の映像の美しさやBGM、全てが予想を上回る作品やったね✨
そう、今を大切に生きようね😌 pic.twitter.com/x6ceGh2Jhx— Leona🌼映画垢 (@1ose9Leona) March 6, 2022
『#余命10年』新作映画40本目
いつからだろう。この手の余命モノで心が振れなくなったのは。良い話ではあるものの、テンプレート的で既視感あり。実話を元にしているとはいえ脚色がすべて想像通り。それぞれの親友奈緒と山田裕貴は良いスパイスになっていたがとにかく音楽がうるさい。 #EDDIE映画2022 pic.twitter.com/owfdASUTAh— EDDIE@KingsFan👑 (@eddie2yuji) March 5, 2022
映画『余命10年』のまとめ
余命10年の女性・高林茉莉と生きる気力を失った男性・真部和人が織り成すラブストーリー映画。小坂流加原作のベストセラー小説を元に制作されており、公開前から大きな期待が寄せられている。主題歌と劇中音楽を担当したのは、楽曲『前前前世』で幅広い世代に認知されるようになったロックバンド「RADWIMPS」。主演を務めたのは小松菜奈×坂口健太郎。高林茉莉が通う店の店長や真部和人が働く店の店長など、映画版オリジナルキャラクターも多数登場する。
みんなの感想・レビュー
井口さん出てたけど、オーディション受けて勝ち取った配役なら素晴らしい。