マーベル・コミックス社のアメリカン・コミック『X-MEN』から、2019年7作品目となる実写映画が公開される。1980年の『ダーク・フェニックス・サーガ』を元に、X-MEN結成以前から存在しているプロフェッサーXやマグニートーを中心に、シリーズ最もリアルなX-MENが始動する。
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』の作品情報
- タイトル
- X-MENダーク・フェニックス
- 原題
- X-MEN:Dark Phoenix
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2019年6月21日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- アクション
SF - 監督
- サイモン・キンバーグ
- 脚本
- サイモン・キンバーグ
- 製作
- サイモン・キンバーグ
ハッチ・パーカー
ローレン・シュラー・ドナー
トッド・ハロウェル - 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- ジェームズ・マカヴォイ
マイケル・ファスベンダー
ジェニファー・ローレンス
ニコラス・ホルト
ソフィー・ターナー
タイ・シェリダン
アレクサンドラ・シップ
コディ・スミット=マクフィー - 製作国
- アメリカ
- 配給
- 20世紀フォックス映画
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』の作品概要
マーベル・コミック原作のアメリカン・コミック大ヒット作品、『X-MEN』から、原作でも人気かつ重要な作品として位置づけられている『ダーク・フェニックス・サーガ』が、実写映画7作品目にしてついにスクリーンに登場する。X-MENのリーダー・プロフェッサーXの右腕である優秀なジーン・グレイ。前作に引き続き、ソフィー・ターナーが演じるジーンは、ある事故がきっかけで抑え込まれていた未知の人格『ダーク・フェニックス』が解放されることに。これまで多くの『X-MEN』シリーズで製作や脚本を手掛けてきたサイモン・キンバーグがメガホンを取り、自身初の長編映画監督デビュー作品を飾る。
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』の予告動画
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』の登場人物(キャスト)
- ジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)
- X-MENメンバーから厚い信頼を得ている優等生。プロフェッサーXの右腕として活躍していたが、ある事故から最強の脅威となり果てる。
- プロフェッサーX / チャールズ・エグゼビア(ジェームズ・マカヴォイ)
- X-MENのリーダー的存在で、地上最強のテレパスでもある。他人の心を読んだり、記憶を操作したりもできる他、様々なサイキック能力を持つ。
- マグニートー / エリック・レーンシャー(マイケル・ファンベンダー)
- X-MENの宿敵。磁場を生成し、操るという強力な能力を持つミュータント。人類よりも優れた人間による世界征服を目論んでいる。
- ミスティーク / レイヴン・ダークホルム(ジェニファー・ローレンス)
- 青い皮膚に黄色い目を持つ、自分の姿を変える能力を持っているミュータント。以前は敵だったが、現在はプロフェッサーXやチームとも行動を共にする。
- ビースト / ハンク・マッコイ(ニコラス・ホルト)
- X-MEN設立当時からのメンバーで、常人よりも巨大な手足を持ち、怪力と瞬発力を兼ね備える。見た目は動物的な特徴が見て取れる。
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』のあらすじ(ネタバレなし)
世界最初にして、最強のミュータント・アポカリプスから世界を救った戦いから、10年の年月が過ぎた。その10年の中で、特殊能力を持ったミュータントたちで構成されたX-MENのメンバーは、人類との共存・平和を望み、それを守るために戦ってきた。
サイコキネシスとテレパシー能力を持っているジーン・グレイは、X-MENのリーダーであるプロフェッサーXの右腕として仲間から厚い信頼を持たれた優等生的な存在であった。そんな彼女が、ある日宇宙での難しいミッションに挑む。だが、そのミッションの最中に事故が起き、ジーンは謎の光線を全身に浴びる。
それが原因で、ジーンの中に眠っていたダークサイド、もう1つの人格である“ダーク・フェニックス”が覚醒してしまう事態に陥る。ダーク・フェニックスは強力で強大なパワーを持っており、ジーンの力をもってしても制御しきれない。
ジーンは段々と、仲間から孤立してく。X-MENの間でも、ジーンを信頼するものとそうでない者に別れていく。だが、仲間たちの思いとは裏腹に、ジーンの力はコントロールを失い、暴走してしまう。世界滅亡のために、ジーンは死ぬべきなのか。X-MENの仲間たちに、究極の選択が迫る。
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』の感想・評価
シリーズ最終章、全てが、終わる
スピンオフ作品を含めると、これまで12作品を世に送り出してきた『X-MEN』だが、ついに最終章に突入する。最終章に相応しい、マーベル史上最強の脅威となったのは、なんと仲間の1人、ジーン・グレイである。
1963年に登場して以降、アメリカ国民だけでなく世界中の人々を虜にしてきたスーパーヒーローのX-MENたち。突然変異によって、超人的な力を手にした彼らは、度重なる脅威から何度も人類を守るために戦ってきてくれた。
彼らの活躍を描いたマーベル・コミックは、マーベル史上最高の5億部越えの発行部数を誇り、その人気ぶりは衰えるところを知らない。ハリウッド映画化してなお、人気は増すばかり。そんな現メンバーで挑む最後の作品は、原作コミックの中でも特に最重要視されている『ダーク・フェニックス・サーガ』である。サーガは、その後のアメコミの隆盛の礎になったとも言われているほど重要な位置付けがされており、それを元にした今作には、非常に高い期待が集まっている。
現行の最高で最強のキャストが勢揃い
『X-MEN』シリーズに10年以上携わり、シリーズの脚本や製作に名を連ねてきたサイモン・キンバーグ。『X-MEN』について知り尽くした男として知られているサイモンが、初の長編映画監督作品に選んだのが、今回の『X-MEN ダーク・フェニックス』である。
『X-MEN』をメガヒット作品に導いてきた第一人者が語る今作は、シリーズの中でも最もリアルで最もダークな作品になるとのこと。『X-MEN』を知り尽くしているからこそ、観客を楽しませるための演出を出し惜しみしないサイモンの手腕に、『X-MEN』ファンからの期待は高まるばかり。
更に、2019年月公開の『ミスター・ガラス』での見事な怪演ぶりも記憶に新しい、ジェームズ・マカヴォイや、オスカー女優のジェニファー・ローレンス、マイケル・ファンベンダーなどのお馴染みのメンバーが顔を見せる。
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』の公開前に見ておきたい映画
X-MEN:ファースト・ジェネレーション
まずはおさらいと言うことで、ジェームズ・マカヴォイが初めて登場するX-MENの映画をぜひ観ておきたい。2011年に公開されたこの作品は、ジェームズ・マカヴォイ演じるプロフェッサーXと、X-MENの宿敵であるマグニートーがメインで進む。
映画としては4作品目となるこの映画で、後のプロフェッサーXとマグニートーが決別するまでの過程が描かれている。また、プロフェッサーXが車いす生活を強いられることになったことも、本作で知ることとなる。
時代背景は1962年のキューバ危機を背景にしており、プロフェッサーXとマグニートーの幼い頃も登場する。ニューヨーク州にあるとある裕福な家庭で育った少年チャールズ・エグゼビア(後のプロフェッサーX)と、ナチス・ドイツ占領下のポーランド強制収容所で実験材料とされていたユダヤ人の少年エリック(後のマグニートー)。それぞれ生きた環境も境遇も異なる2人だが、彼らは同じ「ミュータント」という共通点で知り合い、価値観を共有することとなる。
だが、シュミット博士の思想が2人を分かち、己の信じる理想のために戦うことを決意する。多くのミュータントたちが、見た目や人間たちからの偏見や差別に苦しみ、もがき、自分の進むべき道を模索するメッセージ性の強い作品となった。
X-MEN:アポカリプス
今作のダーク・フェニックス編で、ジーン・グレイを演じるソフィー・ターナーが、初めてX-MENのメンバーとして登場した作品である。2016年に公開された『X-MEN』シリーズ第6作品目で、時代背景は1983年のことである。
この作品は、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』と『X-MEN:フューチャー&パスト』と関連した物語で、プロフェッサーXとマグニートーの若い頃の物語から続いた3部作となっている。『アポカリプス』で完結編として締めくくられる。
『アポカリプス』の前作である『フューチャー&パスト』で、戦いの歴史が改変され、新たな時間と新たな歴史と新たな人類が歩み始めた設定である。『アポカリプス』が、直接的ではないが、第1作品目の『X-MEN』の時代に繋がる内容になっているので、シリーズファンには見逃せない作品である。
世界最初にして最強と謳われるミュータント・アポカリプスに対抗するために立ち上がるX-MENたち。最強のテレパシー能力を持つプロフェッサーXことチャールズの力を利用されたり、誘拐されたりと紆余曲折あるが、チャールズと同じような能力を持つジーンや他の仲間たちと共に、アポカリプスの打倒に心血を注ぐ。
最強の敵・アポカリプスを倒し、最終的にはチャールズとマグニートーことエリックと和解するシーンは、ほっと胸を撫でおろさせてくれる。
詳細 X-MEN:アポカリプス
トリプルX ネクスト・レベル
『X-MEN ダーク・フェニックス』の監督として活躍するサイモン・キンバーグは、この作品が長編映画初監督となる。サイモンは脚本家や映画プロデューサーとして活躍しており、『トリプルX ネクスト・レベル』が、サイモンの初脚本担当作品となる。
映画は2005年に公開され、アメリカ国防総省の諜報機関NSAの工作員であるオーガスタス・ギボンズが、昔の部下ダリアスを脱獄させ、新たなトリプルXとして迎え入れ操作を命じる。だが、アメリカの国防長官の計らいで、ギボンズの自宅が爆破され、死亡されたと報道されると、その犯人がダリアスだとして捜査されることになる。ダリアスは、逃亡しながらも捜査を続け、やがて国防長官の陰謀に気付き、暴いていく。
主人公のダリアス・ストーンを、ラッパーでもあるアイス・キューブが熱演し、その後の2017年『トリプルX:再始動』でも、ヴィン・ディーゼル演じるトリプルXを助けるために物語終盤でカッコよく登場する。また、NSA工作員であるギボンズは、おなじみのサミュエル・L・ジャクソンが演じ、作品の痛快さを見せつける。
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』の評判・口コミ・レビュー
「X-MEN ダークフェニックス」
最大の脅威に挑むシリーズ集大成
この絶妙に微妙なバランスこそX-MENの醍醐味
完結編としてはオチが最高に弱すぎる中、全員で戦うアクションシーンの迫力は申し分無し
またやってるよこの仲間割れ感とかそんなのご愛嬌
約20年ありがとうX-MEN#ダークフェニックス pic.twitter.com/IeEvuCL4Jr
— やげんなんこつ📽 (@ymovieac) 2019年6月22日
「X-MEN:ダーク・フェニックス」
X-MENの中の代表的なエピソードの映画化。
シンプルでエンタメ要素は少ないがマカヴォイはじめ超名作「ファースト・ゼネレーション」からのメンバーの最終作ということで私的にはそれだけで感無量。
少し人と違っても居場所はあると教えてくれたX-MENは永遠に不滅です pic.twitter.com/WCoPK5F4xa— masa@ (@masa09261014) 2019年6月22日
『X-MEN:ダーク・フェニックス』鑑賞。マーベル史上最大の脅威を描いたサイモン・キンバーグ監督作品。前作より面白い。過去作と整合性が取れていないシナリオや大味なアクション映画然とした作風が昭和のプログラムピクチャーみたいで好き。とはいえ、これが最後のXメンというのは寂しくもある。 pic.twitter.com/vvbjlLtHb0
— だよしぃ (@purity_hair) 2019年6月22日
【X-MEN ダーク・フェニックス】
制御できない力により生まれる仲間同士の対立があまりにも切ない
ストーリーや一部キャラクターの扱いに関して不満点はあったし、シリーズのファンとして最後の割には終わり方がややあっさり気味で物足りなかったが、私は楽しめた派
アクションに関しては文句なし💯 pic.twitter.com/JTjj6F5x4V
— BILLY’S-MOVIE(グレイテストショーマン部:CEO) (@BILLYsMOVIE) 2019年6月21日
『X-MEN/#ダークフェニックス 』ジーン・グレイを中心にX-MEN各々の感情が交錯する。自身でも制御できないほどの大きな力を持ったジーンの葛藤や覚悟が心に刺さる。一人にフォーカスを当てているだけなのにここまで重苦しく悲しくなるとは…。このシリーズの”家族”というテーマを最後まで体現した良作 pic.twitter.com/pZjuOt7eRe
— A-sato (@Asatoo4) 2019年6月21日
『X-MEN:ダーク・フェニックス』ちょっと待って私これめっちゃ好きよ? 本国でコケたとか評価悪いって聞いてたけどめっちゃ楽しめたよ? 確かにン?ってところもあるけどアクション描写はかなりツボだったしハンス・ジマーの音楽素晴らしかったしファスベンダーの色気ムンムンだったし。 pic.twitter.com/cr8mgF2xXa
— 葦見川和哉 (@kazuya_movie) 2019年6月21日
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』のまとめ
今作の『ダーク・フェニックス』では、秘められた内なる人格であるダーク・フェニックスを覚醒させたジーンと、強力なパワーを持つジーンに立ち向かうX-MENメンバーとの壮絶な戦いが描かれている。そして、最終章に初登場するのは『ゼロ・ダーク・サーティ』などにも登場しているジェシカ・チャステイン。彼女は、ダーク・フェニックスに心を奪われるジーンを、更に言葉巧みに貶める“謎の女”役を演じる。この“謎の女”が物語上重要な役どころであることはファンの間ではすでに周知の事実のようだが、彼女の行動によりジーンがどのような選択をするのかが気になるばかりである。
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