イングランドの若き領主ロビン・ロクスリーは、十字軍に徴兵され戦地へと旅立った。4年後、ロビンは上官と揉め事を起こし、国へと帰還した。そこで、自分が戦死したことになっており、領地や財産が没収されたことを知る。
映画『フッド ザ・ビギニング』の作品情報
- タイトル
- フッド ザ・ビギニング
- 原題
- Robin Hood
- 製作年
- 2018年
- 日本公開日
- 2019年10月18日(金)
- 上映時間
- 116分
- ジャンル
- アクション
ヒューマンドラマ - 監督
- オットー・バサースト
- 脚本
- ベン・チャンドラー
デビッド・ジェームズ・ケリー - 製作
- ジェニファー・デイビソン
レオナルド・ディカプリオ - 製作総指揮
- トーリー・タネル
ジョビー・ハロルド
ベイジル・イバニク
E・ベネット・ウォルシュ
エド・マクドネル - キャスト
- タロン・エガートン
ジェイミー・フォックス
ジェイミー・ドーナン
イブ・ヒューソン
ベン・メンデルソーン
ティム・ミンチン
F・マーレイ・エイブラハム - 製作国
- アメリカ
- 配給
- キノフィルムズ
映画『フッド ザ・ビギニング』の作品概要
イングランドの英雄「ロビン・フッド」が誕生するまでの前日譚を描いた作品。ハリウッドの人気俳優、レオナルド・ディカプリオがプロデューサーとして名を連ねている。主演を務めたのは、人気急上昇中の若手俳優タロン・エガートン。ジェイミー・フォックス、ジェイミー・ドーナンなど豪華な俳優陣が脇を固めた。オットー・バサーストは本作で長編映画監督デビューを果たしており、原案者のベン・チャンドラーがデビッド・ジェームズ・ケリーと共に脚本を執筆している。
映画『フッド ザ・ビギニング』の予告動画
映画『フッド ザ・ビギニング』の登場人物(キャスト)
- ロビン・ロクスリー(タロン・エガートン)
- イングランドの若き領主。裏で盗賊として税金を奪い、弱者のために配る活動を行う。ジョンの指導の元、戦闘能力を上げていく。
- ヤキヤ / ジョン(ジェイミー・フォックス)
- 戦地でロビンの敵の兵士だった。最強の強さを誇る。戦争を終わらせるため、ロビンと共に国を支配しようとしている教会の秘密を探る。
- ウィル(ジェイミー・ドーナン)
- マリアンの新しい恋人。政治家を志している。マリアンと共に市民を助ける活動をしている。
- マリアン(イブ・ヒューソン)
- ロビンの恋人。聡明な人物。政府に反感を持っており、弱者のために動く心優しい女性。
映画『フッド ザ・ビギニング』のあらすじ(ネタバレなし)
ロビン・ロクスリーはイングランドで若き領主として悠々自適な生活を送っていた。そんなある日、十字軍に徴兵され、異国の戦地で戦うことになる。4年後、ロビンは上官に刃向い、国への帰還命令が出される。
ロビンが国に帰ると、自分が戦死したことになっていた。しかも、領地や財産は没収され、領民達は鉱山へと追放されていた。心身ともにボロボロの状態のロビンを救ったのは、敵兵だった戦士ジョンだった。
ロビンはジョンの指導を受け、体を鍛えた。そして、重い税金で苦しむ市民達を助けるため、頭巾を被って顔を隠し税金を盗んで弱者へと配った。さらに、徴収された税の行方を探るため、表向きは世渡り上手な領主として州長官と仲良くなった。
ロビンは盗賊としての裏の顔と、領主としての表の顔を巧みに使い分けた。果たして、ロビンは市民を救うことができるのだろうか。
映画『フッド ザ・ビギニング』の感想・評価
プロデューサー・レオナルド・ディカプリオ
ハリウッドの映画製作会社、アピアンウェイが映画の製作を行っている。アピアンウェイは『タイタニック』(97)で世界的に有名になった俳優のレオナルド・ディカプリオが創設した会社である。そのため、レオナルド・ディカプリオもプロデューサーの1人として作品に関わっている。
今まで何度も「ロビン・フッド」を題材にした映画はあったが、今回全く新しい「ロビン・フッド」の物語が誕生した。本作では義賊として伝説的な英雄となったロビン・フッドが誕生するまでの物語が描かれている。アクションシーンも満載で、迫力と興奮が感じられるスリリングな映画に仕上がっている。「ロビン・フッド」を題材にした映画を見たことがあるという人も、新鮮な気持ちで楽しむことができる作品である。
大胆にアレンジされた登場人物
主人公のロビン・ロクスリーと共に、物語の重要な役割を担っているのがジョンの存在である。ジョンはロビン・フッドが組織した集団の副司令官的な役割を担い、彼を支える存在として描かれてきた。本作ではそんなジョンが大胆にアレンジされており、元敵の兵士でありロビンに戦い方を教える指導者として描かれている。
ジャックを演じたのは、『Ray/レイ』(04)でアカデミー主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス。威厳が感じられ、師として友としてロビンを支えるジョンを見事に表現している。
ロビンの恋人のマリアンも、より現代に沿った女性として描かれている。自立心旺盛で心優しく、弱者のために奮闘する姿が見られる。アイルランド出身の女優イブ・ヒューソンがマリアンを演じた。
人気急上昇、タロン・エガートン主演作品
主人公ロビン・ロクスリーを演じたのは、人気若手俳優タロン・エガートン。『キングスマン』シリーズで物語の主要人物の1人ゲイリー・“エグジー”・アンウィン役に抜擢され、一躍有名になった。演劇学校時代に歌唱コンテストで優勝したほど、高い歌唱力を持っている。アニメーション映画『SING/シング』(16)でゴリラの少年ジョニーの声の吹き替えを担当したことでも有名である。
そんなタロン・エガートンが、本作ではキレのあるアクションに挑戦している。弓の早撃ちのシーンは特に圧巻で、重火器とはまた一味違った鋭さと強さを感じることができる。また、この時代ならではの馬を使った戦闘シーンは、迫力満載のシーンに仕上がっている。表と裏の顔を巧みに使った心理戦だけでなく、肉体を使った圧倒される戦闘シーンにも期待して欲しい。
映画『フッド ザ・ビギニング』の公開前に見ておきたい映画
キングスマン
タロン・エガートンの代表作。表向きは高級テイラー「キングスマン」、その実態はどの国にも属さないスパイ機関。そんな「キングスマン」に所属する諜報員達の活躍が描かれている。タロン・エガートンは亡き父同様「キングスマン」候補生となる、ゲイリー・“エグジー”・アンウィンを演じた。2017年には続編となる『キングスマン ゴールデン・サークル』が公開されている。
ゲイリー・アンウィンは幼い頃に父を亡くし、母はディーンという男と再婚した。ディーンは町を牛耳っており、暴力的な男だった。ゲイリーはディーンに不満を持っており、彼の手下の車を使って騒動を起こした。警察に逮捕されたゲイリーは、困ったときに連絡するようある人物から渡されたメダルの存在を思い出す。ゲイリーが電話をかけると、スパイ機関「キングスマン」に所属するハリー・ハートが現れ助けられる。
詳細 キングスマン
ANNIE アニー
ジェイミー・フォックスの代表作の1つ。長年ブロードウェイ・ミュージカルとして制作され、愛され続けている作品『アニー』を現代版にアレンジした映画。史上最年少(2013年時点)で「アカデミー賞・主演女優賞」にノミネートされたクヮヴェンジャネ・ウォレスが、主人公のアニーを演じている。ジェイミー・フォックスはニューヨーク市長選挙の立候補者のウィリアム・スタックスを演じた。
アニーは幼い頃に捨てられ、現在は里親の元で暮らしていた。アニーは両親を探すことを諦めておらず、「明日はきっといいことがある」と前向きに生きていた。そんなある日、車に轢かれそうになったところを男性に助けられる。その男性はニューヨーク市長選挙の立候補者ウィリアム・スタックスだった。ウィリアムは市長選を有利に進めるため、アニーを利用することにした。
詳細 ANNIE アニー
ロビン・フッド
ロビン・フッドを題材にした作品。2010年に公開された作品で、ラッセル・クロウが主人公のロビン・ロングストライドを演じている。監督を務めたのは、広告業界やテレビ業界でも活躍しているリドリー・スコット。SF映画『ブレードランナー』(1982)を手がけた人物として有名である。
12世紀末、イングランド。ロビン・ロングストライドは十字軍の遠征に参加し、弓を巧みに使って敵と戦っていた。隊を率いていたリチャード一世が戦死したため、ロビンは帰国することになった。その途中で、騎士・ロクスリーの暗殺現場に遭遇してしまう。ロクスリーは死の間際、家宝の剣を父に渡して欲しいとロビンに頼んだ。ロビンは託された剣を持ち、イングランドへと戻った。
詳細 ロビン・フッド
映画『フッド ザ・ビギニング』の評判・口コミ・レビュー
映画館での今年124本目の映画として『フッド ザ・ビギニング』鑑賞。
物語やキャラ描写は大味ですが、テンポの良さで楽しく観る事ができます。
何より弓矢中心のアクションが新鮮で、T・エガートンの身体能力の高さをあらためて感じました。
いろんな事を続編に丸投げって感じですが作られるのかな? pic.twitter.com/VWJQBZijPo— tetu (@tetutetu1962) 2019年10月19日
【フッド:ザ・ビギニング】
ロビン・フッド前日譚
主演のタロン氏による華麗な弓さばきがCOOLだが、あまりにも平凡なストーリーには退屈&物足りなさを感じる。
何処にでもあるごく普通のアクション映画だし、もったいないという印象しかない。アクション寄りにしていれば退屈を凌げたかも。残念😅 pic.twitter.com/ZNaPV7jvRA
— BILLY’S-MOVIE(グレイテストショーマン部:CEO) (@BILLYsMOVIE) 2019年10月18日
『フッド ザ・ビギニング』
おしゃれなのにしたかったのはわかる、だが先ずもって脚本が陳腐、スタイリッシュなことしようとしてるのに垢抜けない、派手なアクションに衣装等々時代考証無視するのはいいのだがやたら浮いてしまっててどうせやるならガイリッチー先生ぐらい振り切ってて欲しかった。 pic.twitter.com/RXhAe7ZHJO— n。 (@ele_love15) 2019年10月18日
『フッド ザ・ビギニング』
海外では評価低めみたいだけど、そんなに悪いとも思わなかったな。私がロビン・フッドを殆ど知らないせいかもだけど💧アクションも格好良かったし。個人的にはベン・メンデルソーンの悪役も本当に嫌なキャラで楽しかった!キングスマンを思わせるのは仕方ないかも。 pic.twitter.com/fY5nsOaA1g
— きなこ みちる (@michiru_kinako) 2019年10月18日
フッド ザ・ビギニング観た!
弓矢主体のアクションは観ていて新鮮味があった!物語のテンポも良く飽きが来ない展開でよかった!最後のシーンもEDL前にやった事で続編があって無くても作品として良い出来な気がした!個人的には続編希望だけども!#フッド・ザ・ビギニング #RobinHood pic.twitter.com/vu5mngygVG— 龍 (@sansonryou) 2019年10月18日
映画『フッド ザ・ビギニング』のまとめ
領主としての表の顔と盗賊としての裏の顔を使い分け市民達を助けようと奮闘する、新しい「ロビン・フッド」の物語が誕生した。時には師として時には相棒としてロビンを導くことになるジョンの存在は頼もしく、ジェイミー・フォックスの新たな嵌り役となること間違いない。迫力あるアクションシーン、手に汗握る心理戦、ロビンとジョンの友情、ロビンとマリアンの恋の行方など、見所満載の作品に仕上がっている。ロビンの活躍の行く末を見届けて欲しい。
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