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映画『窮鼠はチーズの夢を見る』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

大伴恭一は7年ぶりに大学の後輩だった今ヶ瀬渉と再会を果たす。渉は興信所の調査員で、恭一の妻から浮気調査の依頼を受けていた。渉は浮気の報告をしない代わりに、恭一の体を求めた。実は、渉は昔から恭一に思いを寄せ続けていた。

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の作品情報

窮鼠はチーズの夢を見る

タイトル
窮鼠はチーズの夢を見る
原題
なし
製作年
2020年
日本公開日
2020年9月11日(金)
上映時間
130分
ジャンル
ラブストーリー
ヒューマンドラマ
監督
行定勲
脚本
堀泉杏
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
大倉忠義
成田凌
吉田志織
さとうほなみ
咲妃みゆ
小原徳子
製作国
日本
配給
ファントム・フィルム

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の作品概要

水城せとな原作のレディースコミックを元に制作された作品。恋愛に対して受け身のサラリーマン・大伴恭一×恭一に思いを寄せ続けているゲイの今ヶ瀬渉との複雑な恋模様が描かれている。アイドルグループ「関ジャニ∞」のメンバーである大倉忠義が主人公の大伴恭一役を、人気若手俳優の成田凌が今ヶ瀬渉役をそれぞれ務めた。行定勲監督×脚本家の堀泉杏がタッグを組んでおり、作曲家だけでなく歌手や映画監督としても活躍している半野喜弘が音楽を手掛けた。

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の予告動画

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の登場人物(キャスト)

大伴恭一(大倉忠義)
広告代理店勤務。恋愛に対して受け身の性格で、好意を寄せてきた女性と付き合ってきた。
今ヶ瀬渉(成田凌)
ゲイ。恭一と同じ大学で、後輩だった。密かに恭一に思いを寄せている。興信所の調査員。
岡村たまき(吉田志織)
恭一の部下。恭一に思いを寄せている。父親が会社の常務。
夏生(さとうほなみ)
恭一と同じ大学で、サークル仲間だった。恭一の元彼女。しっかりもの。

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』のあらすじ(ネタバレなし)

ゲイの今ヶ瀬渉は大学で出会った先輩、大伴恭一に一目で恋に落ちる。思いが告げられないまま月日が流れ、二人は疎遠になった。

7年後。恭一は広告代理店で働き、知佳子という女性と結婚した。そんなある日、渉と久しぶりに再会を果たす。渉は興信所の調査員で、知佳子の依頼で恭一の浮気調査を行っていた。渉は浮気のことを知佳子に報告しない代わりに、自分と関係を持って欲しいと伝えた。恭一は予想外の提案に言葉を失くす。

渉は今もなお恭一に思いを寄せ続けていた。始めは拒絶していた恭一だったが、渉の傍にいることに幸せを見出していく。そんな時、恭一は元恋人の夏生と再会を果たす。さらに、部下の岡村たまきから、好意を寄せられる。恭一と渉の関係の行方とは?

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映画『窮鼠はチーズの夢を見る』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の感想・評価

水城せとな原作の人気漫画を実写映画化

本作は水城せとな原作のレディースコミック『窮鼠はチーズの夢を見る』&『俎上の魚は二度跳ねる』を元に制作されている。異性愛者の大伴恭一と同性愛者の今ヶ瀬渉の関係だけでなく、女性キャラクターとの恋模様や複雑な人間関係が描かれているのが大きな特徴と言える。原作の漫画は幅広い年代の女性を中心に支持を集めた。

メガホンを取ったのは、行定勲。映画『OPEN HOUSE』(1997)で長編映画監督デビューを果たした後、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)や映画『北の零年』(05)など数々のヒット作を生み出してきた。そして、脚本を手掛けたのは、堀泉杏。映画『真夜中の五分前』(14)を始め、行定勲監督作品の脚本を何度も手掛けたことがある人物である。

複雑な恋模様

主人公の大伴恭一は恋愛に関しては受け身で、好意を寄せてきた女性と関係を持ってきた。結婚してからもそれは変わらず、言い寄ってきた女性と不倫をしていた。妻の知佳子はそんな恭一に愛想を尽かし、離婚をするために興信所に調査を依頼する。

興信所の調査員として現れるのが、もう一人の主人公とも言える今ヶ瀬渉。渉は大学の後輩で、密かに恭一のことを思い続けていた。渉は浮気の報告を知佳子にしない代わりに、恭一の体を求める。始めは拒絶していた恭一だったが、次第に渉の傍にいることに居心地の良さを感じるようになる。

物語はここで終わらず、恭一の元彼女の存在や、恭一に思いを寄せる部下の女性が登場する。恭一と渉の関係はどうなってしまうのか、恭一が最後に選ぶのは誰なのか、複雑な恋模様が楽しめる。

大倉忠義主演作品

主演を務めたのは、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループ「関ジャニ∞」のメンバーである大倉忠義。アイドル活動だけでなく俳優としても活躍しており、映画『大奥』(10)やテレビ朝日系列で放送されたテレビドラマ『必殺仕事人2007』(07)などに出演している。今回恋愛に関して優柔不断な大伴恭一を演じた。

恭一に思いを寄せる今ヶ瀬渉役は、若手俳優の成田凌。映画『愛がなんだ』(19)や映画『カツベン!』(19)など幅広いジャンルの作品に出演しており、「第11回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞」や「第74回毎日映画コンクール・男優主演賞」など様々な賞を受賞している。人気と共に実力を兼ね備えた俳優である。その他に、吉田志織、さとうほなみ、咲妃みゆ、小原徳子など個性豊かなキャストが集結した。

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の公開前に見ておきたい映画

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『窮鼠はチーズの夢を見る』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

北の零年

行定勲監督の代表作。北海道静内を開墾するよう政府に命じられた稲田家の人々の様子が描かれている。吉永小百合が主演を務めており、「第29回日本アカデミー賞・主演女優賞」を受賞している。北海道がロケ地になっており、寒さに耐えながら撮影が行われた。阿部サダヲ、香川照之、石原さとみ、豊川悦司など豪華なキャストが集結している。

明治3年、庚午事変が起こり、淡路・稲田家は北海道への移住を命じられる。土地を開墾すれば稲田家の領地になると言われ、家臣達は希望を抱く。しかし、北海道の冬の厳しさは想像以上で、上手く作物が育たなかった。そんな中、移住命令が白紙になってしまう。稲田家の家臣達は政府に見捨てられたことに絶望するが、何とか生き残ろうと力を合わせた。

詳細 北の零年

大奥(2010)

大倉忠義の映画初出演作。よしながふみ原作の少女漫画を元に制作された。TBSテレビ系列で続編のドラマが放送されるなど、一大ブームを巻き起こした作品。史実とは男女の立場が逆転しており、女性が国を統治し、男性が大奥に集められている。徳川八代目将軍の徳川吉宗を柴咲コウが演じた。大倉忠義は大奥の中でも才能が有り美しい美貌を持つ鶴岡を演じた。

徳川の時代。謎の疫病が流行り、男の数が激減した。一人の女性の将軍の下に、三千人の美しい男達が集められた。男達が暮らす場所は、「大奥」と呼ばれた。水野祐之進は幼馴染のお信と思い合っていた。しかし、二人の間には身分の差があり、決して結ばれることはなかった。水野はお信に別れを告げ、貧しい家を助けるために自ら「大奥」に行くことを決める。「大奥」には想像を絶する世界が広がっていた。

詳細 大奥(2010)

カツベン!

成田凌の映画初主演作。大正の初め頃が物語の舞台になっており、「活動弁士」が物語のキーワードになっている。成田凌は本物の「活動弁士」になろうと奮闘する青年・染谷俊太郎を演じた。ヒロインの栗原梅子を演じたのは、若手女優の黒島結菜。映画『Shall we ダンス?』を手掛けたことで有名な周防正行監督がメガホンを取った。

大正の時代。映画には音声がつけられていなかった。そこで、「活動弁士」と呼ばれる人々が配役全ての声を担当し、観客達を魅了していた。「活動弁士」は人気の職業で、地方に暮らす少年・染谷俊太郎も憧れていた。大きくなった染谷は、興行師の安田の下で「偽弁士」になり泥棒の片棒を担がされていた。染谷はひょんな出来事から、大金を持ったまま仲間の元を逃げ出すことになる。

詳細 カツベン!

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の評判・口コミ・レビュー

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』のまとめ

水城せとな原作の人気レディースコミックを元に制作された作品。相手に流されるまま関係を持つ大伴恭一と、大学生の頃から恭一に惹かれている今ヶ瀬渉の苦しくも忘れられない恋愛模様が描かれている。7年ぶりの再会から動き出した恭一と渉。二人の関係の行方だけでなく、恋愛に受け身な恭一の心の変化にも注目して欲しい。恋愛の綺麗な部分だけではなく、嫉妬や葛藤などリアルな人間の内面が描かれている。大倉忠義×成田凌な自然な演技も素晴らしく、大伴恭一×今ヶ瀬渉を見事に体現している。きっと原作のファンも満足がいく作品に仕上がっているはずである。

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みんなの感想・レビュー

  1. みほ より:

    スタイリッシュでした!音楽による盛り上げが無くても気持ちが逸れることなく楽しめました。
    恭一は名前のごとく流されやすく、言い寄ってくる女にはだらしない。でも生活っぷりはというと、ゴミ1つ落ちていないシンプルモダンな部屋で料理もするし、掃除機もこまめにかける、オンとオフの服装きっちり分ける。通勤はエコな自転車。仕事もキッチリやる人間。やはり魅力あるなと思った。
    女は結婚というゴール?目指していろいろ打算があるが、男にも好かれるには人間的魅力がないとだめなんでしょうね。
    恭一に3人の女が絡むけど、特に最後婚約にまで持ち込んだ女の差し入れ作戦、同性の私から見たらゾッとします。
    渉もまた名前のごとく笑、いろいろ交渉してきて、ねちっこい奴!
    学生の時の「女の面倒くさいところも可愛いと思うよ」という恭一のセリフは伏線だったのでしょうか。渉は嫉妬深くてしつこくて面倒くさい!!
    でも男同士って結婚という打算ないし演技しないし一緒にいてストレスないんじゃないかな。
    ラストははっきり描かれてなかったけど、恭一の保守的な気持ちはほぐれてきて、渉もやっぱり思いを断ち切ることはできないし、淡いハッピーエンドを匂わせてるのでは?まあ、これからもいろいろ波風あるかもしれないけど。