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映画『アーヤと魔女』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

孤児院で育ったアーヤは、何の不満もなく幸せに暮らしていた。10歳になった頃、ベラ・ヤーガと名乗る女性とマンドレークと名乗る男性の家に引き取られることになる。ベラは魔女で、魔法を教える代わりに雑用をするようアーヤに指示した。

映画『アーヤと魔女』の作品情報

アーヤと魔女

タイトル
アーヤと魔女
原題
なし
製作年
2020年
日本公開日
2021年8月27日(金)
上映時間
83分
ジャンル
ファンタジー
アニメ
監督
宮崎吾朗
脚本
丹羽圭子
郡司絵美
製作
鈴木敏夫
製作総指揮
不明
キャスト
寺島しのぶ
豊川悦司
平澤宏々路
シェリナ・ムナフ
濱田岳
木村有里
柊瑠美
岩崎ひろし
製作国
日本
配給
東宝

映画『アーヤと魔女』の作品概要

スタジオジブリ初のフル3DCGアニメーションによって制作された作品。宮崎駿が企画し、宮崎吾朗が監督を務めた。イギリス出身の作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ原作の児童文学を元に制作されている。孤児院で育った10歳のアーヤが、魔女のベラと彼女と暮らすマンドレークに引き取られたことから物語が大きく動き出す。寺島しのぶ、豊川悦司、平澤宏々、濱田岳らが声優として作品に参加している。歌手のシェリナ・ムナフが、主題歌とエンディングテーマを担当した。

映画『アーヤと魔女』の予告動画

映画『アーヤと魔女』の登場人物(キャスト)

アーヤ(平澤宏々路)
10歳。両親はおらず、孤児院で暮らす。快適な孤児院での生活を気に入っていた。周囲の人を自分の思い通りに操ることができる。
ベラ・ヤーガ(寺島しのぶ)
魔女。手伝いが欲しかったため、アーヤを引き取る。かつてはロックバンド「EARWIG」のドラマーだった。
マンドレーク(豊川悦司)
ベラ・ ヤーガと暮らしている男。小説家。常に不機嫌。かつてはロックバンド「EARWIG」のリーダーだった。
トーマス(濱田岳)
黒猫、使い魔。人の言葉を話すことができる。臆病な性格。

映画『アーヤと魔女』のあらすじ(ネタバレなし)

アーヤは両親がおらず、孤児院「子どもの家」で育った。何でも思い通りにすることができるため、孤児院での暮らしに不満はなかった。10歳になった頃、アーヤを引き取りたいという申し出がある。

アーヤを引き取りたいと言ったのは、ベラ・ヤーガと名乗る女性とマンドレークと名乗る男性だった。ベラは魔女で、マンドレークは小説家だった。ベラがアーヤを引き取ったのは、雑用をこなす人手が欲しかったからだ。アーヤは魔法を教えてくれることを条件に、彼女達の家に引き取られることを決める。

アーヤは遊ぶことが許されない中、一生懸命仕事をこなした。だが、ベラは約束を守らず、魔法を教えるつもりはない様子だった。アーヤが不満を抱き始めたとき、使い魔の黒猫・トーマスと出会う。トーマスは人間の言葉を話すことができた。アーヤはトーマスの助けを借りながら、呪文を覚えていった。

映画『アーヤと魔女』の感想・評価

スタジオジブリ初のフル3DCG作品

スタジオジブリ制作のアニメーション作品は、大人から子供まで多くの人の心を虜にしてきた。代表作として、不思議な生き物・トトロが登場する映画『となりのトトロ』(1988)や、興行収入が316億円を超える大ヒット映画『千と千尋の神隠し』(01)などがある。日本国内に留まらず、世界中で愛される作品を作り続けている。

本作はスタジオジブリ初の試みとして、フル3DCGアニメーションによって制作されている。また、初の試みはそれだけではない。映画公開に先駆けて、2020年12月30日(水)にNHK総合テレビジョンで簡易版が放送された。劇場版では新たなシーンが追加されているので、テレビ版を見た方も映画の公開を楽しみにしていて欲しい。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ原作の児童文学

本作はイギリス出身の作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ原作の児童文学を元に制作された作品である。スタジオジブリが制作した映画『ハウルの動く城』(04)も、彼女の児童文学を元に制作された作品である。本作は宮崎駿が企画し、宮崎吾朗が監督を務めている。

主人公は10歳のアーヤ。元気で明るく、ちょっと不思議な秘密を抱えている女の子。孤児院で育った彼女は、魔女のベラ・ヤーガと彼女と暮らすマンドレークに引き取られる。アーヤは魔法を教えてもらうという約束と引き換えに雑用をこなすが、ベラは全く魔法を教えてくれなかった。そこで落ち込み、立ち止まるアーヤではなかった。アーヤは呪文を覚え、家の中で自分の居場所を作ろうと頑張っていく。アーヤは幸せに暮らすことができるのか?アーヤとベラ達との関係はどうなるのか?注目して欲しい。

名俳優達が声優を担当

主人公・アーヤの声を担当したのは、女優の平澤宏々路。13歳という若さでの大抜擢となった。映画『貞子3D2』(13)やフジテレビ系列で放送されたテレビドラマ『海月姫』(18)などの話題作に出演している。これからの活躍が期待される人物である。

魔女のベラ・ヤーガの声を担当したのは、女優の寺島しのぶ。映画『キャタピラー』(10)で「第60回ベルリン国際映画祭・最優秀女優賞(銀熊賞)」を受賞するなど、演技力に定評がある人物である。声優を務めたのは、意外にも本作が初めてである。

ベラと暮らす謎の男・マンドレーク役を担当したのは、俳優の豊川悦司。映画『愛の流刑地』(07)や映画『のみとり侍』(18)で、寺島しのぶと共演している。寺島と同じく、本作が声優初挑戦となった。使い魔の黒猫・トーマス役を担当したのは、俳優の濱田岳。今まで映画『ONE PIECE FILM GOLD』(16)や映画『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』などの作品で、声優を務めたことがある。

映画『アーヤと魔女』の公開前に見ておきたい映画

映画『アーヤと魔女』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『アーヤと魔女』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

ゲド戦記

宮崎吾朗が監督を務め、丹羽圭子と共に脚本を執筆した作品。原作はアーシュラ・K・ル=グウィンによって執筆された小説、原案は宮崎駿が手掛けたファンタジー絵物語『シュナの旅』。主題歌も劇中挿入歌も、歌手の手嶌葵が担当している。特に、劇中挿入歌の楽曲『テルーの唄』は繊細な歌声と優しいメロディーが観客の心を掴み、大きな話題を集めた。『テルーの唄』はスタジオジブリ制作の映画の中でも、人気が高い楽曲である。

エンラッド王国の王子であるアレンは精神を病み、国王である父を殺してしまう。アレンは魔法の剣を持って国を出た。そして、魔法使いのハイタカに出会い、彼に助けられる。ハイタカは世界を救うため、「災いの源」を探していた。アレンもハイタカの旅に同行することにした。

詳細 ゲド戦記

のみとり侍

寺島しのぶが老中・田沼意次の妾であるおみね役で出演している。小松重男原作の小説短編集『蚤とり侍』を元に制作された作品。阿部寛が主演を務めており、豊川悦司、斎藤工、前田敦子、松重豊など、超豪華な俳優陣が脇を固めている。映画『愛の流刑地』(07)を手掛けたことでも有名な鶴橋康夫が、監督&脚本を担当した。

江戸。越後長岡藩士の小林寛之進は真面目に生活を送っていた。しかし、藩主の牧野備前守忠精の怒りを買ってしまい、左遷させられることになる。小林は「猫の蚤とり」をすることになるが、それが何なのかさっぱり分からなかった。町に出かけ、「猫の蚤とり屋」を訪れた。「猫の蚤とり屋」とは、表向きはお客様の飼い猫の蚤を取る仕事だが、その実態は女性を喜ばせる仕事だった。

詳細 のみとり侍

ハウルの動く城

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ原作の児童文学『魔法使いハウルと火の悪魔』を元に制作された作品。宮崎駿が監督&脚本を担当している。俳優の木村拓哉が主人公のハウルの声を担当したことが、映画公開当時話題になった。「第61回ヴェネツィア国際映画祭・オゼッラ賞」を始め、様々な賞に輝いている。

ソフィーは町中で困っていたところを、魔法使いのハウルに助けられる。その夜、ソフィーが帽子作りに勤しんでいると、「荒れ地の魔女」がやってきた。「荒れ地の魔女」はハウルと因縁があるらしく、彼と会ったソフィーを魔法で老婆に変えてしまう。困ったソフィーは家族に見つからないように家を出て、ハウルが暮らす動く城へ向かった。果たして、ソフィーは元の姿に戻ることができるのだろうか!?

詳細 ハウルの動く城

映画『アーヤと魔女』の評判・口コミ・レビュー

映画『アーヤと魔女』のまとめ

スタジオジブリの最新映画は、フル3DCGアニメーションによって制作された作品。質感や色味など、今までのスタジオジブリ作品とは違うため、最初は違和感を抱いてしまうかもしれない。けれども、スタジオジブリ作品らしく細部までこだわりを持って作られていることが感じられるので、すぐに物語に引き込まれていくと思う。孤児院を出て魔女に引き取られたアーヤがどんな日々を過ごすことになるのか、ぜひラストまで目を離さずに楽しんで欲しい。

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