映画『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』のあらすじ・感想・評価(ネタバレなし) | MIHOシネマ

「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」のあらすじ・感想・評価(ネタバレなし)

現役を引退していたスパイのジョニー・イングリッシュは、イギリス諜報機関“MI7”にサイバー攻撃を仕掛けてきた黒幕と戦うことになるのだが…。前作『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』から7年、あの“変なおっさんスパイ”が帰ってきた!

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲の作品情報

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲

タイトル
ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲
原題
Johnny English Strikes Again
製作年
2018年
日本公開日
2018年11月9日(金)
上映時間
不明
ジャンル
コメディ
アクション
監督
デビッド・カー
脚本
ウィリアム・デイビス
製作
ティム・ビーバン
エリック・フェルナー
クリス・クラーク
製作総指揮
ライザ・チェイシン
ウォリアム・デイビス
キャスト
ローワン・アトキンソン
ベン・ミラー
オルガ・キュルレンコ
ジェイク・レイシー
エマ・トンプソン
製作国
イギリス
配給
東宝東和

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲の作品概要

1990年1月に放送が開始されたイギリスの人気テレビシリーズ『Mr.ビーン』で一斉を風靡した人気コメディアンのローワン・アトキンソンが、“変なおっさんスパイ”として大活躍する『ジョニー・イングリッシュ』シリーズの第3弾。主演のローワン・アトキンソンを盛り上げるキャスト陣には、『007 慰めの報酬』(08)でポンドガールを務めたウクライナ出身の女優オルガ・キュルレンコや、『ハワーズ・エンド』(92)でアカデミー主演女優賞を受賞している名女優エマ・トンプソンらが顔を揃えている。

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲の予告動画

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲の登場人物(キャスト)

ジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)
イギリスの諜報機関“MI7”の元スパイ。すでに引退して隠居していたが、サイバー攻撃で現役スパイの情報が漏洩してしまったため、MI7に呼び戻される。

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲のあらすじ(ネタバレなし)

イギリスの諜報機関“MI7”のコンピューターシステムが、何者かによってサイバー攻撃を受ける。大規模なサイバー攻撃により、MI7で働く現役スパイたちの情報が全て漏洩してしまい、諜報活動ができなくなる。この緊急事態を受けて、MI7では情報の漏洩していない元スパイを呼び戻すことになる。最後の頼みの綱として呼び出されたのは、隠居生活を送っていたジョニー・イングリッシュだった。

現役復帰したイングリッシュに課せられた任務は、サイバー攻撃を仕掛けたハッカーを見つけ出すこと。イングリッシュはすぐに仕事を開始するが、時代遅れのアナログ人間なので、何をどうしたらいいのかさっぱりわからない。果たして、おっさんスパイのイングリッシュは、最先端テクノロジーという最大の敵に打ち勝ち、任務を完了することができるだろうか?

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲の感想・評価

まずはスパイ映画の王道『007』シリーズの紹介から

『007』シリーズは、世界で最も有名なスパイ映画だ。イギリス秘密情報部(MI6)の凄腕スパイ“ジェームズ・ボンド”が活躍するこのシリーズは、今でも世界中のファンから愛され続けている。原作はイギリスの作家イアン・フレミングの『ジェームズ・ボンド』シリーズと呼ばれるスパイ小説で、物語には第二次世界大戦中にイギリス海軍情報部に所属していたフレミング自身の知識と経験が活かされている。フレミングの生み出したクールで知的なジェームズ・ボンドというキャラクターは、映像化されることでその人気を不動のものにした。

1962年に長編小説シリーズ6作目『ドクター・ノオ』が、ショーン・コネリー主演で『007 ドクター・ノオ』(邦題は『007は殺しの番号』)として映画化されて大当たりする。すぐに前作の2倍の予算を組んだ『007 ロシアより愛をこめて』(63)が製作され、全世界で7000万ドル以上の興行収入を稼ぎ出し、『007』は24作(2018年9月現在も継続中)も続く超人気シリーズとなった。2005年からはイギリスの人気俳優ダニエル・クレイグが6代目ジェームズ・ボンドとなり、『007 カジノ・ロワイヤル』(06)、『007 慰めの報酬』(08)、『007 スカイフォール』(12)など、立て続けに大ヒット作を連発している。

その『007』をパロディ化したスパイ・コメディ『ジョニー・イングリッシュ』

そんな超人気スパイ映画『007』シリーズを、かなりゆるゆるのコメディにしたのが、ローワン・アトキンソン主演の『ジョニー・イングリッシュ』シリーズ。ローワン・アトキンソンの演じるジョニー・イングリッシュは、イギリス諜報機関“MI7”で働いている。ちなみにジェームズ・ボンドが所属しているのは“MI6”。ジョニー・イングリッシュは、事務仕事専門の冴えないエージェントだったが、イングリッシュの不注意で有能なエージェントがみんな死んでしまったため、重要な任務を任されることになったという経歴の持ち主。

イングリッシュは知恵も働くし、動きもそれなりに機敏なのだが、とにかく落ち着きがない。そのせいで、次から次へと騒動を起こす。主人公が予想外のことをしてトラブルを引き起こすという展開は、サイレント映画時代からあるドタバタ喜劇の王道であり、ローワン・アトキンソンの最も得意とするところ。コメディとはいえ、『ジョニー・イングリッシュ』はスパイ映画なので、アクションシーンも満載だ。かなりの予算と手間をかけているので、それなりに見応えもある。しかし、イングリッシュは常にかっこ悪い。そこが本家ジェームズ・ボンドとの1番の違いであり、ジョニー・イングリッシュ最大の売りなのだ。

そして、7年ぶりの新作『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』

2003年に公開されたシリーズ1作目『ジョニー・イングリッシュ』と2作目の『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(11)は、批評家の評価こそ高くなかったが、興行的には成功している。しかし、1作目と2作目の間には、8年のブランクがあった。さらに今回も、前作から7年の時を経ての新作である。ファンにとってはもどかしいが、ローワン・アトキンソンの芸風を考えると、これくらいのペースが限度なのかもしれない。アトキンソンの本領は、計算された動きや表情で笑いを作るフィジカル・コメディーで最も発揮される。このスタイルの代表格が喜劇王チャップリンであり、アトキンソンの当たり役“Mr.ビーン”は、敬意を込めて“現代のチャップリン”と称されている。

ジョニー・イングリッシュを演じるアトキンソンは、Mr.ビーンほど寡黙ではない。しかし、動きや表情で笑いをとるスタイルは健在で、最近よくあるおバカなだけのコメディ映画とは明らかに違う。ジョニー・イングリッシュというキャラクターも、いい意味で古風な笑いのスタイルを貫いている。「変なおっさんスパイのジョニー・イングリッシュは忘れた頃に帰ってくる」というのが、このシリーズにもアトキンソンにも似合っている。7年前よりも変なおっさん度の増したジョニー・イングリッシュに再会できるのが楽しみだ。

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲の公開前に見ておきたい映画

映画『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』の公開前に見ておきたい映画をピックアップしています。『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

モザンビークの大統領を警護する任務で大失態を犯し、イギリスの諜報機関“MI7”を解雇されてしまったジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)は、チベットの僧院で修行に励んでいた。5年後、MI7に復帰を許されたジョニーは、新ペガサス(上司)のパメラ(ジリアン・アンダーソン)から、英中首脳会談で欧州を訪問予定の中国の首相暗殺計画を阻止する任務を命じられる。修行によりパワーアップしたイングリッシュは、新人助手のタッカー(ダニエル・カルーヤ)と共に、暗殺計画の黒幕を追い始めるのだが…。

2012年に公開された『ジョニー・イングリッシュ』シリーズの第2弾。1作目の『ジョニー・イングリッシュ』(03)を見ていなくても理解できる設定になっているので、この作品から鑑賞しても大丈夫だ。イングリッシュは5年前の大失態(これも前作とは関係ない話)がトラウマになっており、その失敗を忘れるためにチベットの山奥で修行を積む。その修行風景から始まる冒頭部分にも、シュールな小ネタが次々と盛り込まれており、じわじわと笑いのツボを刺激される。『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』という、ふざけたタイトル(念のために言っておくが『007 慰めの報酬』のパロディタイトル)通り、とにかくゆるい作品なので、気軽に楽しもう。

詳細 ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

ビーン

ロンドンのナショナル・ギャラリーで警備員をしているビーン(ローワン・アトキンソン)は、トラブルメーカーとして学芸員たちから疎ましがられていた。学芸員たちはビーンを厄介払いするため、彼を高名な美術学者だと偽って、ロサンゼルスのグリアソン美術館へ派遣してしまう。そうとは知らないグリアソン美術館の学芸部長デビッド(ピーター・マクニコル)は、ビーンを高名な学者だと思い込んで大歓迎する。しかし、ビーンはロスへ到着した直後から、次々と信じられないような大騒動を巻き起こすのだった…。

言わずと知れたローワン・アトキンソンの当たり役『Mr.ビーン』の劇場版。1990年1月から放送が始まったテレビシリーズが大人気となり、1997年にこの劇場版『ビーン』が公開された。この作品は世界中で大ヒットして、アトキンソンの作り出したビーンというキャラクターは世界的な人気者となり、アニメーションやゲームまで作られた。2007年には10年ぶりとなる続編『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』が公開され、再び大きな成功を収める。しかし、年齢を重ねたアトキンソンはビーンを演じることに消極的になり、2012年のロンドンオリンピック開会式でビーンを演じたのを最後に、この役からの引退を表明している。

詳細 ビーン

黄金狂時代

アラスカの高地。チャーリー(チャールズ・チャップリン)は、金鉱を求めて雪深い山に入り、猛吹雪に遭遇。ようやく見つけた一軒の山小屋に逃げ込むと、そこにはお尋ね者のブラック・ラーセン(トム・マレイ)が居座っていた。そこへ、この近辺で金鉱を掘り当てたビッグ・ジム・マッケイ(マック・スウェイン)も避難してくる。その後、ラーセンは空腹に耐えきれず山小屋を出て行き、ビッグ・ジムの金鉱を見つける。山小屋で生き延びたチャーリーは、山の麓の町で踊り子のジョージア(ジョージア・ヘール)に恋をする。一方、金鉱に戻ったビッグ・ジムは、ラーセンに襲われて記憶喪失になってしまう。

“チャップリン映画の真髄”と呼ばれるサイレント時代の大傑作で、チャップリン自身も本作のことを「自分を思い出す縁(よすが)にして欲しい映画」と語っている。山小屋に閉じ込められたチャーリーが空腹に耐えきれず、自分の革靴を茹でて食べるシーンはあまりにも有名。チャーリーを演じるチャップリンは、ナイフとフォークで茹でた革靴を丁寧に切り分け、ビッグ・ジムの皿にも取り分けてやる。素晴らしいテーブルマナーで、くたびれた革靴を上品に食べるチャップリンの姿は、おかしくもあり、哀しくもある。本作を見ると、いかに後世のコメディアンたちが、チャップリンの影響を強く受けているかがわかる。ローワン・アトキンソンが好きな人は、ぜひとも見て欲しい名作中の名作だ。

詳細 黄金狂時代

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲のレビュー・評判・口コミ

随時更新予定

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲のまとめ

どうしようもなく落ち込んでしまった時、良質なコメディ映画は最高の癒しになる。本作の主人公ジョニー・イングリッシュは、何をやっても裏目に出てしまう冴えないおっさんスパイだが、何度失敗しても諦めない強靭な精神の持ち主で、かっこ悪いけどかっこいい。イングリッシュの猪突猛進ぶりを見ていると、何となく元気になれる。7年ぶりとなる新作では、“アナログ人間代表”のようなイングリッシュが、最先端テクノロジーと戦うというのだから、それは大変だろう。しかし、イングリッシュが大変であればあるほど、こちらとしては面白いので、今回も大いに困って欲しい。がんばれ!ジョニー・イングリッシュ!

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