既に公開されたアメリカでは、あの大人気シリーズ『アナと雪の女王2』に次ぐ観客動員数を獲得したヒットとなった本作が、とうとう日本に上陸。超豪華キャストが魅せる騙し合いから目が離せない。
映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』の作品情報
- タイトル
- ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
- 原題
- Knives Out
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2020年1月31日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- サスペンス
- 監督
- ライアン・ジョンソン
- 脚本
- ライアン・ジョンソン
- 製作
- ラム・バーグマン
ライアン・ジョンソン - 製作総指揮
- トム・カーノウスキー
- キャスト
- ダニエル・クレイグ
クリス・エバンス
アナ・デ・アルマス
ジェイミー・リー・カーティス
マイケル・シャノン
ドン・ジョンソン
トニ・コレット
ラキース・スタンフィールド - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ロングライド
映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』の作品概要
年の瀬も押し迫って、いよいよテレビなどでは一年の総括をする番組が増えてきた。映画界も、その例外ではない。直近で最も観客を沸かせ、名作と認められた作品が讃えられる賞レースが多く開催されるのだ。勿論、映画界において最も名誉のある賞はアカデミー賞と呼ばれているが、その前哨戦とも呼ばれるゴールデン・グローブ賞にも大きな注目が集まっている。そして、本作はそのゴールデン・グローブ賞へのノミネートが発表されているのだ。つまり、今年で最も評価されるべき映画のうちの一つと認定されたことになる。事実、既に公開されているアメリカでは高い評価を得ている本作。あらゆる事実が本作の面白さを確約してくれている。ハードルを上げて臨んでも全く問題ない作品。
映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』の予告動画
映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』の登場人物(キャスト)
- ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)
- 私立探偵を営む男性。匿名の人物からの依頼を受け、大富豪ハーラン・スロンビーの死の真相に迫る。
- ランサム・ドライズデール(クリス・エバンス)
- ハーランの孫にあたる人物。放蕩息子で、家族の中でも厄介者扱いされている。
- ハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)
- 出版する本全てが売れるとされるほどの大人気作家。自身の誕生日会の翌日、喉が切り裂かれた状態で発見された。
映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』のあらすじ(ネタバレなし)
出す本が次々とベストセラーとなり、一代にして巨額の富を築いたミステリー作家、ハーラン・スロンビー。85歳を迎えた彼の誕生日会は、盛大に執り行われた。しかし、その翌日、なんと彼は喉を切り裂かれ死体発見されたのだ。一度はその死を自殺だと断定した警察だったが、そこに、私立探偵のブノワ・ブランが訪れる。ブランはこの死が不可解であると感じ、これは他殺であると推測する。そして、パーティに出席していたハーランの親族達への聞き取り調査を開始する。しかし、遺族達は曲者ばかり。全員、ハーランの死そのものよりも彼の残した遺言状にばかり興味を示す始末。果たして、ハーランを殺したのは誰か。一体ブノワは、厄介な親族に負けず、見事に真実を見つけ出すことができるのか。
映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』の感想・評価
初ノミネート作品
イギリス出身の俳優、ダニエル・クレイグ。『ドラゴン・タトゥーの女』や『トゥームレイダー』など数多くの名作に出演している人気俳優であるが、6代目ジェームズ・ボンドといった方が、分かる人は多いのではないだろうか。そんな彼ではあるが、実はこれまでに賞レースで受賞した経験は、『007 スカイフォール』に出演した際の放送映画批評家協会賞での主演男優賞のみ。そんな彼が、本作のアメリカでの大ヒットを受けこの度初めてゴールデン・グローブ賞主演男優賞に初ノミネートされることとなった。ゴールデン・グローブ賞といえば、アカデミーの前哨戦として世界中の注目を集める賞レース。彼の役者人生を大きく変える一作となるかもしれない。
新たな一面
本作のメインキャラクターを演じているダニエル・クレイグと、同じく主要人物を演じたクリス・エバンス。ダニエル・クレイグは6代目ジェームズ・ボンドとして『007シリーズ』に何作も出演しているし、クリス・エバンスはキャプテン・アメリカとして何作ものMCU作品に出演してきた。いずれも高い知名度を誇る作品であるが、それ故に、俳優に『ジェームズ・ボンド』や『キャプテン・アメリカ』のイメージがどうしても付きまとってしまう。しかし、本作の予告映像を見てみると、同じ『真実を求めるもの』でも、MI6のジェームズ・ボンドと探偵である彼は全く違う。ましてや、クリス・エバンスに至っては汚い言葉を使って悪態までついている。キャプテン・アメリカでは想像ができない姿である。各俳優の新たな境地を開く一作とも言える。
敬愛するアガサ・クリスティ
アガサ・クリスティ、ミステリー好きならば、その名を知らぬ者はいないだろう。例えミステリーファンではなかったとしても、その名前くらいは聞いたことがあるだろう。それほどまでに有名なミステリー作家が、アガサ・クリスティなのである。『オリエント急行の殺人』や『そして誰もいなくなった』、『ABC殺人事件』など爆発的なヒットを出し続け、200作以上におよぶ作品を世に送り出してきた、紛れもない天才。本作は、そんな、ミステリーの女王と呼ばれた彼女へのリスペクトを全面に押し出した作品。予告ポスターでも、『アガサ・クリスティに捧げる新たな傑作』という謳い文句が掲載されている。しかし、監督であるライアン・ジョンソンが前回手掛けているのはミステリーとは全く異なる、SF作品。そんな彼が挑む本格ミステリー。アガサ・クリスティを引き合いに出した以上、下手な作品は作れない。制作陣の実力が問われる。
映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』の公開前に見ておきたい映画
007 スペクター
本作の主演を務めているダニエル・クレイグの代表作であり、長年俳優を変え愛され続けた名シリーズ『007』の一つ。ダニエル・クレイグは、第6代目のジェームズ・ボンドにあたる。本作では私立探偵役を熱演しているダニエル版ジェームズ・ボンドの第4段目にあたる作品。本作でラストと言われていた彼の出演だったが、継続が発表されたことでファンが歓喜したと言う経緯がある。ジェームズ・ボンドはMI6に所属するエージェント。前作で命を落とした上司、Mの遺言に従い、彼はローマに向かっていた。そして、対象の男からとある紋章の入ったリングを奪い取る。そして、そのリングこそが、闇社会に根付く謎の組織に迫る手がかりとなるのだった。世界中を舞台に、ジェームズ・ボンドの新たな戦いが始まる。
詳細 007 スペクター
オリエント急行殺人事件(2017)
これまでに何度も映画化されてきた、アガサ・クリスティによる名作『オリエント急行殺人事件』。1934年に発表された作品であるにも関わらず、現代に至るまで根強い人気を誇る作品である。その中でも、本作が2017年と、最も近年製作された作品ではないだろうか。最新作と同様に、とある繋がりを持つ集団の中で一人が殺され、探偵がその謎を推理していくというもの。いずれも豪華キャストが勢揃いしている。私立探偵、エルキュール・ポワロ。そんな彼がたまたま乗り合わせていたオリエント急行で、殺人事件が起こる。殺されたのは、大富豪エドワード・ラチェット。ポワロは乗客への聞き込みを開始するが、なんとその全員にアリバイがあることが判明した。そして、この事件の裏には、あまりも衝撃な事実が存在したのだった。
スター・ウォーズ 最後のジェダイ
本作の監督を務めているライアン・ジョンソンは、2017年とある大作の監督を務めている。それが本作。タイトルからも分かるように、ハリウッド界に名を残す名作『スター・ウォーズ』の第8弾にあたる作品。歴史的な名作の続編を担当するということで、そのプレッシャーは相当なものだったに違いない。そして、生まれたのが本作。行方不明だったルーク・スカイウォーカーが発見されたところから物語は始まる。ファースト・オーダーとレジスタンスの戦いは益々激化の一途を辿っており、その猛攻にレジスタンスは少しずつ劣勢に立たされていた。天賦のフォースの才を持つレイは、ルークに自らジェダイになることを申し込むが、ルークは首を縦に振ろうとはしない。果たしてレイ達、レジスタンスの行く末は。
映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』の評判・口コミ・レビュー
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
祖父の死去。それは自殺か殺人か…。
一癖も二癖もある個性豊かな家族の元に名探偵の登場!
遺産相続も絡み、ウィットに富んだセリフにブラックユーモアも混じり物語は軽妙なテンポで一気に駆け上がる!アナ・デ・アルマスの魅力に惚れ惚れ!
傑作! pic.twitter.com/F0Ly3hFViJ— Aki (@Akihiro68668084) 2020年2月1日
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』鑑賞♪
舞台は大豪邸、殺人、怪しい家族に名探偵と王道ミステリーの世界観が最高🕵️♂️🗡新展開の連続にどんどん引き込まれとても面白かったです‼️豪邸の内装もお洒落✨探偵役のD・クレイグの楽しそうな演技も印象的でした😊
ミステリー好きにはたまらない映画📚 pic.twitter.com/zS1cLil4jC— ミッケ@映画垢 (@kotatarokoko) 2020年2月1日
『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』
古式ゆかしき本格探偵ミステリーが現代要素の隠し味を引っ提げここに爆誕。稀代のミステリー作家の爺様が遺した伏線がとっても粋でオサレ。まさか比喩じゃなかったとは…。ブノワ・ブランのパロディキャラが名探偵コナンに登場するまでシリーズ化して欲しい pic.twitter.com/zNSL8KNhac— エンバ (@enba_mitsuyoshi) 2020年2月1日
映画「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」を観ました。
老富豪推理作家の死、怪しげな相続人たち、名探偵登場…。
中盤で全ての謎が解かれたかに思え、拍子抜けしたが、それは浅慮。予想を超える展開が。
豪華俳優陣、丁寧な伏線と複雑なプロット。批評家絶賛も納得。
ミステリファンなら必見! pic.twitter.com/Xxmpwgsv1A— こんた (@Condonia2) 2020年2月1日
【ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密】
ボンドよりも親しみ感じる名探偵役ダニクレも、スーパーヒーローじゃないイケメンクリエヴァもどちらもいい感じ。
他の家族も個性がハッキリとして判りやすく話を追いやすかった。
日本人好みのストーリーじゃないかな…
観終えて大満足
面白かったです⚔️ pic.twitter.com/vGTZymjezr— かりん (@hutarigakesofa) 2020年2月1日
映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』のまとめ
2017年に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のメガホンを取ったことで話題となったライアン・ジョンソン監督。SF超大作に挑んだ彼が今回挑戦するのが、本格ミステリー。豪華キャストも多数出演し、さらにはそのうちの一人が主演男優賞にノミネートされるなど、製作陣の熱が込められた一作に仕上がっている。アガラ・クリスティへのリスペクトを最大限に詰め込んだ一作。ミステリー作品のファンも、出演俳優のファンも見る人全員が楽しめる作品に仕上がっている。
みんなの感想・レビュー