地球外生命体である宇宙人が登場するSF映画をランキング形式で紹介します。
宇宙人が出てくるSF映画のおすすめランキング10選
この宇宙には人類以外にも生命体は存在するのか? 存在するとしたら、彼らは人類よりも知能が高いのだろうか? そして彼らは人類に対して友好的なのだろうか? 古くから誰もが考えた事のあるロマンチックな疑問に答えてくれる、そんなSF映画の中からおすすめをピックアップしました。
第1位 エイリアン2
注目ポイント&見所
ジェームズ・キャメロン監督作品。原題がALIENSである事からわかる通り、続編では大量のエイリアンが登場。前作のホラー路線から戦争アクション映画に路線転換したのは見事な英断。パワーローダーや装甲車など、マニアックなガジェットもキャメロン監督らしいが、やはり「戦う女」というイメージこそ彼の映画のトレードマーク。母VS母のクライマックスは圧巻の一言。
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第2位 遊星からの物体X
注目ポイント&見所
ジョン・カーペンター監督作品。1951年の「遊星よりの物体X」のリメイク作品だが、こちらの方が遥かにクオリティが高い。閉鎖的な南極を舞台にした疑心暗鬼のストーリーは、原作である「影が行く」(ジョン・W・キャンベル著)譲りだが、今作は圧倒的なSFXが魅力。CGがない時代だからこその生々しいモンスター造形は嫌悪感すら覚える。後のSF映画界に与えた影響は数知れず。2011年に「遊星からの物体Xファーストコンタクト」というリメイク作品もあり。
詳細 遊星からの物体X
第3位 エイリアン
注目ポイント&見所
リドリー・スコット監督作品。それまで地位の低かったSF映画やホラー映画を、一級品のレベルにまで押し上げた記念碑的作品。宇宙船内の人間模様や、男尊女卑的なアンドロイド描写など特筆すべき点は多いが、何と言ってもH・R・ギーガーがデザインしたエイリアンの造形の素晴らしさは唯一無二。男性器をデザインに取り入れた事からもわかる通り、これは男に襲われる女の恐怖を描いた作品とも言える。食事中には見ない方がいい作品の一つだろう。
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第4位 未知との遭遇
注目ポイント&見所
スティーヴン・スピルバーグ監督作品。友好的なエイリアンを描いた、極めてロマンチックな作品。謎の旋律と幻覚に導かれていく人達の群像劇となっているのも面白い。ラストの宇宙船との交流シーンは鳥肌が立つ事は間違いなし。SF映画という存在の価値を認めなかったフランソワ・トリフォーが、俳優として登場しているのも見逃せない一作。
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第5位 第9地区
注目ポイント&見所
ニール・ブロムカンプ監督作品。すでに地球で生活を送っている宇宙人が存在し、人類とは居住地区が隔離されているという設定が斬新。明らかに南アフリカのアパルトヘイト政策を皮肉っていて社会性が高い作品なのだが、内容はエンタメに徹しているところが良い。ここでもSF好きのマストアイテムであるパワードスーツが登場するのにはニヤリとさせられる。
詳細 第9地区の
第6位 スターシップ・トゥルーパーズ
注目ポイント&見所
ポール・ヴァーホーベン監督作品。原作はロバート・A・ハインラインの「宇宙の戦士」。ちなみにSF界において初めてパワードスーツが登場したのが「宇宙の戦士」からだが、映画化の際には削られてしまっているのが非常に残念。新兵訓練描写や戦意高揚するようなCM、ワクワクさせる戦闘シーンや音楽など、反戦描写を通り越してもはや戦争礼賛映画のように作られている所が非常に面白い。とはいえ、この映画は反語的に「戦争とは楽しいものなのだ」という事を徹底的に描いているのであり、その本質を見誤ってはならない。
第7位 ヒドゥン
注目ポイント&見所
ジャック・ショルダー監督作品。今作では人類の体内に侵入し、寄生生物のように人を操れる宇宙人が登場する。しかもこの宇宙人がロック好きでありスピード狂であるという設定が面白い。さらに善の宇宙人まで登場し、人間の警官と友情を結ぶというバディ・ムービーになっているのも見逃せない。若きカイル・マクラクランの魅力あふれる一作。
詳細 ヒドゥン
第8位 E.T.
注目ポイント&見所
スティーヴン・スピルバーグ監督作品。「未知との遭遇」と同じく友好的なエイリアンを描いた一作。しかしこちらは全編を少年の目線で描いている所が特徴的。スピルバーグといったらこの映画と言ってもいい程の定番。少年時代には夢中になって見たものだが、大人になって再見すると新たな発見もあるという良作。
詳細 E.T.
第9位 プレデター
注目ポイント&見所
ジョン・マクティアナン監督作品。主演はアーノルド・シュワルツェネッガー。光学迷彩をまとった狩人であるプレデターと、マッチョなコマンド隊員がジャングルで死闘を繰り広げるというシンプルな設定が面白い。この映画で一躍人気になったプレデターは、後にエイリアンと戦う「エイリアンVSプレデター」という作品が生まれる。
詳細 プレデター
第10位 モンスターズ 地球外生命体
注目ポイント&見所
ギャレス・エドワーズ監督作品。エイリアン映画なのに、エイリアンがほとんど登場しない異色のSF映画。今作は実はロードムービーという形をとった恋愛映画であるところがミソ。宇宙人はあくまで舞台背景に過ぎないという、低予算を逆手にとったギャレス・エドワーズは後にハリウッド版「ゴジラ」の監督に抜擢される。
まとめ
今までエイリアンが登場するSF映画は、友好的なエイリアンか非友好的なエイリアンかに分類される事がほとんどだった。しかしグローバルな現代においてはのはやそういった図式は古いのかもしれない。善と悪という二元論自体が崩壊しているからだ。ここには洩れてしまったが、「惑星ソラリス」や「エンダーのゲーム」などという二元論を超えたエイリアンの姿を描いた作品こそが、これからのエイリアン映画の主流になってくるかもしれない。
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