高校生のヴァイオレットは、田舎町で母親と2人で暮らしていた。彼女は歌うことが大好きで、パブでステージに立って歌声を披露していた。そんなある日、公開オーディション番組『ティーンスピリット』の予選が開催されることを知る。
映画『ティーンスピリット』の作品情報
- タイトル
- ティーンスピリット
- 原題
- Teen Spirit
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2020年1月10日(金)
- 上映時間
- 94分
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
青春
音楽 - 監督
- マックス・ミンゲラ
- 脚本
- マックス・ミンゲラ
- 製作
- ジェイミー・ベル
フレッド・バーガー - 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- エル・ファニング
レベッカ・ホール
ズラッコ・ブリッチ
アグニェシュカ・グロホウスカ
クララ・ルガアード
ユーソラ・ホリデイ
アーチー・マデクウィ
ミリー・ブレイディ - 製作国
- イギリス・アメリカ合作
- 配給
- KADOKAWA
映画『ティーンスピリット』の作品概要
俳優として活躍するマックス・ミンゲラの監督デビュー作。ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』のスタッフが集結し、歌で人生を変えようと奮闘する女子高生の姿を描いた青春映画。主人公のヴァイオレットを演じたのは、映画『マレフィセント』シリーズでオーロラ姫を演じたことでも有名なエル・ファニング。イギリス人シンガーのエリー・ゴールディングを始め、世界中で人気のポップ・シンガーの楽曲が起用されており、エル・ファニングが作品内で歌声を披露している。
映画『ティーンスピリット』の予告動画
映画『ティーンスピリット』の登場人物(キャスト)
- ヴァイオレット・ヴァレンスキ(エル・ファニング)
- 17歳。高校生。イギリス南部のワイト島の田舎町に母親と2人で暮らしている。友達がほとんどおらず、孤独な日々を送る。歌うことが大好き。
- ヴラッド(ズラッコ・ブリッチ)
- クロアチア出身。元オペラ歌手。立ち寄ったパブで、歌声を披露しているヴァイオレットに出会う。
- マーラ(アグニェシュカ・グロホウスカ)
- ヴァイオレットの母親。ヴァイオレットが幼い頃に、夫が家を出ていった。女手一つでヴァイオレットを育てる。
映画『ティーンスピリット』のあらすじ(ネタバレなし)
イギリス南部のワイト島。高校生のヴァイオレットは母親のマーラと一緒に田舎町で暮らしていた。父親は幼い頃に家を出ており、交流はなかった。
ヴァイオレットは友達がほとんどおらず、孤独な日々を送っていた。そんな彼女の支えになったのは、「音楽」だった。ヴァイオレットは歌うことが好きで、パブのステージに立って歌声を披露していた。ある日、元オペラ歌手のヴラッドが店にやって来て、ヴァイオレットの歌声に興味を持つ。
公開オーディション番組『ティーンスピリット』の予選が、ワイト島で開催されることになった。ヴァイオレットは人生を変えるため、予選に参加することを決意する。世界中から強敵が集まる中、ヴァイオレットは予選を勝ち進むことができるのだろうか。
映画『ティーンスピリット』の感想・評価
マックス・ミンゲラ初監督作品
本作で監督&脚本を担当したのは、俳優&映画制作者としてマルチな活躍を見せるマックス・ミンゲラ。マックス・ミンゲラの父は映画『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)で「第69回アカデミー賞・作品賞」など様々な賞に輝いたアンソニー・ミンゲラである。マックス・ミンゲラは映画監督の父の才能をしっかりと受け継いでおり、映画『ルイの9番目の人生』(15)で脚本家デビューを果たし、本作で監督デビューを果たした。
マックス・ミンゲラは俳優として、映画『ホーンズ 容疑者と告白の角』(13)やストリーミングサービスHulu制作の海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』など様々な人気作に出演している。俳優・監督・脚本家・映画製作者として注目すべき人物である。
映画『ラ・ラ・ランド』のスタッフが集結
2016年に公開され、ロマンティック・ミュージカル映画として世界中で人気を集めた映画『ラ・ラ・ランド』。その映画に携わったスタッフが集結し、本作に欠かせない「音楽」を作り上げた。『ラ・ラ・ランド』とは舞台も主人公の年齢も異なっており、本作ではポップ・ソングが中心に起用されている。
主人公のヴァイオレットは、オーディション番組『ティーンスピリット』のオーディションで3つの楽曲を歌っている。1つ目は海外ドラマ『GIRLS/ガールズ』でも起用されて話題になった『ダンシング・オン・マイ・オウン』。2つ目は全米2位を記録したエリー・ゴールディングの大ヒット曲『ライツ』。3つ目はシグリッドのデビュー曲『ドント・キル・マイ・ヴァイブ』。楽曲を聞いてから映画を見れば、さらにヴァイオレットの心情が伝わってくるはずである。
エル・ファニングの歌唱
主人公のヴァイオレットを演じたのは、子役から活躍している女優のエル・ファニング。幼い頃から高い演技力には定評があり、近年では映画『マレフィセント』シリーズでオーロラ姫を演じたことでも有名な人物である。
エル・ファニングは幼い頃に女優か歌手になることを夢見ており、彼女が演じた主人公のヴァイオレットと通じる部分がある。エル・ファニングは作品内で歌声を披露しており、彼女の瑞々しい声が耳に心地良く響いてくる。ヴァイオレットとして熱い気持ちが込められたエル・ファニングの歌声にぜひ注目して欲しい。
ケイティ・ペリーやアリアナ・グランデなど日本でも人気の歌手の楽曲が多数起用されているため、音楽が好きな人にもお勧めできる作品となっている。
映画『ティーンスピリット』の公開前に見ておきたい映画
ラ・ラ・ランド
女優を目指すヒロインとピアニストの主人公との恋を描いたミュージカル映画。世界で4億4600万ドルの興行収入を得ており、一大ブームを巻き起こした大ヒット作。出演した俳優達の演技だけでなく使用された楽曲も高く評価され、「第74回ゴールデングローブ賞・作曲賞」など様々な賞に輝いている。
ロサンゼルス。ミアは映画スタジオのカフェで働きながら、女優の夢を叶えようとたくさんのオーディションを受けていた。だが、落選してばかりで、ミアは落ち込んでいた。そんなある日、ピアニストのセバスチャンと出会う。セバスチャンはジャズ・ピアニスト志望だったが、バーで弾かされるのはポップスばかりでウンザリしていた。そのため、いつか自分の店を持ち、ジャズを演奏することを夢見ていた。夢を持つ2人は意気投合し、愛し合うようになった。
詳細 ラ・ラ・ランド
ホーンズ 容疑者と告白の角
マックス・ミンゲラの代表作。『ハリー・ポッター』シリーズで一躍有名になったダニエル・ラドクリフが主演を務めた作品。恋人の殺害容疑を掛けられた男性(イグ・ペリッシュ)が突然頭に生えた角の力を使い、真犯人を追っていく姿が描かれたダークファンタジーホラー映画。マックス・ミンゲラはイグの友人で弁護を担当する、リー・トゥルーノーを演じた。
イグ・ペリッシュは恋人を殺した犯人として、周囲から冷たい視線に晒されていた。イグは無実だったが、鑑識ラボが燃えたため真犯人を見つけ出すことができなかった。そんなある日、イグの頭に角が生えた。その角には不思議な力があり、イグを見た者は内に秘めていた思いや欲望を露わにした。イグは角の力を使い、犯人を見つけ出そうと行動を起こした。
マレフィセント
エル・ファニングの代表作。ディズニーアニメーション映画『眠れる森の美女』(1959)のリメイク作品で、魔女のマレフィセントが主人公になっている。マレフィセントが恋人に裏切られ、冷たい心を持つ魔女になった様子が描かれた。エル・ファニングは『眠れる森の美女』のヒロインで、本作のキーパーソンであるオーロラ姫を演じた。2019年10月には続編となる『マレフィセント2』が公開されている。
ヘンリー王が支配する人間の国と、妖精が暮らす国ムーア国があった。ある日、人間のステファンはムーア国に忍び込み、妖精の少女・マレフィセントと出会う。2人は意気投合し、愛し合うようになった。しかし、ステファンは心変わりし、野心に燃えるようになる。ムーア国の侵略に失敗したヘンリー王は、マレフィセントを倒した者に王女との結婚を認めると宣言した。ステファンはマレフィセントを騙し、殺そうとした。だが、殺すことができず、彼女の翼を切り落として人間の国へと戻った。ステファンに裏切られたマレフィセントは深く悲しみ、心を凍てつかせた。
詳細 マレフィセント
それでも恋するバルセロナ
レベッカ・ホールの代表作で、「第66回ゴールデングローブ賞・主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)」にノミネートされた。レベッカ・ホールは主要人物の1人、ヴィッキーを演じた。俳優としても活躍しているウディ・アレンが監督&脚本を務め、「第66回ゴールデングローブ賞・作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)」を受賞している。
ヴィッキーとクリスティーナは親友同士でとても仲が良かったが、恋愛においては正反対の考えを持っていた。ヴィッキーは保守的で、ダグと真面目に付き合い婚約していた。一方、クリスティーナは自由に恋愛を謳歌することを望んでいた。ある日、画家のアントニオに出会った2人は、旅行に誘われてついて行くことを決める。ヴィッキーは失礼な態度のアントニオのことを嫌うが、クリスティーナは彼に興味津々だった。
詳細 それでも恋するバルセロナ
映画『ティーンスピリット』の評判・口コミ・レビュー
1月10日公開の「ティーンスピリット」
エルファニングファン超絶必観
退屈で自信なさげな女の子からスターへと覚醒する演技も素晴らしいし、歌声が可憐な彼女からは想像もできないほど力強い。
ララランドのプロデューサーが贈る夢見る若者のための王道サクセスストーリーで元気でる。ようやく公開。 pic.twitter.com/9xH4Hk25wB— DIZ 映画 (@DIZfilms) 2020年1月7日
『ティーンスピリット』
説得力あるのはヴァイオレットではなくエルw素質あるとは言え田舎娘が瞬く間に客を沸かすまでに成長するし、その飛躍の過程も心の変化も線として繋がらず夢への壁が尺埋め程度にしか機能しない。そんな粗を一手に補うエルの気迫w歌唱力も及第点やし彼女は大したもんだよ! pic.twitter.com/hLkfOiBQs8— コーディー (@_co_dy) 2020年1月11日
#ティーンスピリット
タイトルと予告から10代の荒削りな才能と魂が歌となってバチバチにぶつかりあう映画やハイスクールミュージカルのようなハッピーでアガる青春映画を想像していたが諸々薄味で残念。しかしエル・ファニングの美しさと歌で逆転大勝利。目を引くカメラワークが多々あったのも◎ pic.twitter.com/pkZk1YgyNP— のりのり (@nori_23) 2020年1月11日
❁︎ ティーンスピリット
エルちゃんの演技に 一気に引き込まれた
ヴァイオレットの夢を追いかける熱意とティーンらしい反抗期のような刺々しさが すごく愛らしい * .
諦めかけてた夢をまた追いかけたいと思わせてくれて勇気を与えてくれる映画
エルちゃんの歌声には圧倒された ! ◎ pic.twitter.com/NSSQyLUleO— ▷ 空 色 。 (@avj_h6) 2020年1月10日
#ティーンスピリット エルファニング歌うますぎてびっくり。声質も自分好みだし。映像はエルのPVを観ているようでファンにはたまらんかも(某フラッシュダンスのイントロがチラッと流れたり♪)。ただ音楽青春映画としては薄口で、よくあるサクセスストーリーを順々に追っているだけなので物足りなさが… pic.twitter.com/ejnOKUhssL
— チェキロ (@check_row) 2020年1月10日
映画『ティーンスピリット』のまとめ
孤独な日々を送る女子高生が、公開オーディション番組『ティーンスピリット』の出演をきっかけに人生を変えようと奮闘する青春音楽映画。主人公のヴァイオレットと同じ年代のティーンにとっては感情移入がしやすく、夢を追う彼女の姿に勇気をもらえるはずである。また、ティーンだけでなく、大人になった人達も楽しめる作品になっている。ヴァイオレットの頑張る姿を見て、若い頃ならではの熱い思いを思い出させるようなストーリーになっている。
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