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映画『マイ・プレシャス・リスト』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

IQ185の超天才なのに、コミュニケーションが苦手で引きこもりになってしまったキャリーは、信頼するセラピストから幸せになるためのリストを渡され、6つの課題に挑戦する。期待の新星ベル・パウリーが、不器用なヒロインを好演している。

映画『マイ・プレシャス・リスト』の作品情報

マイ・プレシャス・リスト

タイトル
マイ・プレシャス・リスト
原題
Carrie Pilby
製作年
2016年
日本公開日
2018年10月20日(土)
上映時間
98分
ジャンル
ヒューマンドラマ
監督
スーザン・ジョンソン
脚本
カーラ・ホールデン
製作
スザンヌ・ファーウェル
スーザン・ジョンソン
スーザン・カートソニス
ブレント・エメリー
リサ・ウォロフスキー
製作総指揮
テリ・シンプソン
エレイン・ハリス
エディス・マイヤーズ
ニック・クエステッド
キャスト
ベル・パウニー
バネッサ・ベイヤー
コリン・オドナヒュー
ウィリアム・モーズリー
ジェイソン・リッター
ガブリエル・バーン
ネイサン・レイン
製作国
アメリカ
配給
松竹

映画『マイ・プレシャス・リスト』の作品概要

超天才だけど引きこもりのヒロインが、幸せになるために6つの課題を実行していく成長物語。プロデューサーは、ナンシー・マイヤーズ監督とタッグを組み、『ホリデイ』(06)、『恋するベーカリー』(09)、『マイ・インターン』(15)といった女性を元気にしてくれる映画を手がけてきたスザンヌ・ファーウェル。屈折女子のヒロインを演じるのは、今後の活躍が大いに期待されているイギリスの新星ベル・パウリー。

映画『マイ・プレシャス・リスト』の予告動画

映画『マイ・プレシャス・リスト』の登場人物(キャスト)

キャリー・ピルビー(ベル・パウリー)
IQ185の超天才で、ハーバード大学を飛び級で卒業した。しかし、コミュニケーション能力ゼロで、仕事もせず、友達も作らず、マンハッタンの自宅で引きこもり生活をしている。
ペトロフ(ネイサン・レイン)
キャリーを担当するセラピスト。キャリーの唯一の話し相手で、彼女に6つの課題を出す。

映画『マイ・プレシャス・リスト』のあらすじ(ネタバレなし)

ニューヨークのマンハッタン。ここで暮らしているキャリーは、IQ185の超天才で、ハーバード大学を飛び級で卒業したエリートだが、人とコミュニケーションを取るのが苦手で、仕事をしていない。友達もいないキャリーは、ずっと家に引きこもり、本ばかり読んで過ごしている。キャリーの唯一の話し相手は、セラピストのペトロフ医師だけだった。

そんなある日、ペトロフ医師はキャリーに6つの課題を出す。リストには「ペットを飼う」「子供の頃好きだったことをする」「デートに出かける」「友達を作る」「1番お気に入りの本を読む」「誰かと大晦日を過ごす」と書かれていた。ペトロフ医師に「この課題を全てクリアすれば幸せになれる」と言われ、キャリーは半信半疑で、リストに書かれた課題を実行に移していく。果たして、キャリーは無事に課題をやり遂げ、幸せになることができるのだろうか?

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映画『マイ・プレシャス・リスト』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『マイ・プレシャス・リスト』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『マイ・プレシャス・リスト』の感想・評価

IQ185はどれくらいすごいのか

IQとは、知能検査によって算出された知能の高さを示す数値のこと。主人公のキャリーは“IQ185”ということなのだが、それがどれほどすごいのか検証してみよう。

一般的に、成人のIQの基準値は100と言われていて、それ以上だと「IQが高い」と判断される。高い方の正常値は129までで、130を超えると異常なほど知能が高いと見なされる。さらに、IQ145を超えると「天才」と呼ばれる。その基準でいくと、キャリーの“IQ185”というのは、とんでもない数値だということがわかる。

あくまで推測値ではあるが、あのアルベルト・アインシュタインはIQ160〜190、レオナルド・ダ・ビンチはIQ180〜190ぐらいだったのではないかと言われている。つまり、キャリーはアインシュタインやダ・ビンチ並みの天才なのだ。これはすごすぎる。

キャリーの引きこもりはIQが高すぎるから?

アインシュタイン並みの頭脳を持つキャリーは、名門ハーバード大学を飛び級で卒業した天才でありながら、マンハッタンの自宅で引きこもり生活をしている。キャリーはいわゆる“コミュ障”で、親しい友人もいないし、仕事もしていない。これでは、せっかくの頭脳も宝の持ち腐れだ。

キャリーがこうなってしまったのは、高すぎるIQが原因のひとつではないかと推測できる。IQが異常に高い人は、一般的な知能の人と会話が成立しにくく、どうしても孤立しがちになるらしい。さらに、何事も考えすぎる傾向にあるので、不安やストレスも感じやすい。

そんなキャリーに、セラピストのペトロフ医師は、6つの課題を出す。「ペットを飼う」「子供の頃好きだったことをする」「1番お気に入りの本を読む」の3つは、1人でできることなのでクリアできそうだが、「デートに出かける」「友達を作る」「誰かと大晦日を過ごす」という課題には、付き合ってくれる相手が必要だ。コミュ障のキャリーにとって、これは大きな試練になる。それでも、勇気を出して人と関わろうとするキャリーは、健気でいじらしい。私たちは、そんなキャリーを自然と応援したくなるだろう。

期待の新星ベル・パウリー

主人公のキャリーを演じるのは、イギリス出身の若手女優ベル・パウリー。ガラスのようなブルーの瞳とふっくらしたホッペがキュートな26歳で、今、若手の有望株として注目を集めている。父親のマーク・バウリーも俳優であり、母親のジャニス・ジャッファはキャスティングディレクターをしているので、ベルも自然と演劇の世界に興味を持ったのだろう。女優デビューは15歳と早い。

その後、テレビや舞台で演劇経験を積み、2015年に『ミニー・ゲッツの秘密』で、映画での主演デビューを果たす。ベルは、この作品で第25回ゴッサム・インディペンデント映画賞の女優賞を受賞して、女優としての知名度を上げた。同年には、リドリー・スコットが製作総指揮を務めたSF映画『ロスト・エモーション』や『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』にも出演している。本作でも、ヒロインのキャリーを愛らしく演じて、その魅力を存分に発揮している。

映画『マイ・プレシャス・リスト』の公開前に見ておきたい映画

映画『マイ・プレシャス・リスト』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『マイ・プレシャス・リスト』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

スウィート17モンスター

17歳のネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)は、妄想癖のあるこじらせ女子で、彼氏いない歴は17年。そんなネイディーンの救いは、大好きな親友のクリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)がいつも一緒にいてくれること。ところが、大嫌いな勝ち組の兄(ブレイク・ジェンナー)とクリスタが付き合うことになり、ネイディーンは怒りと嫉妬で大暴走し始める。

こじらせ女子の主人公を演じたヘイリー・スタインフェルドの演技が大絶賛された青春映画。本作で監督デビューを果たしたケリー・フレモン・クレイグの脚本と演出も高く評価された。この作品、主人公のネイディーンがとにかく痛い。ネイディーンに彼氏や友達ができないのは、全て自分のせいなのだが、彼女はどうしてもそれを認めたくない。そのイライラを周囲にぶつけ、1人で泣いたり喚いたり…。その姿があまりにも滑稽で笑ってしまうのだが、同時に胸が痛くなる。面倒くさい奴だと思いながらも、なぜかネイディーンを嫌いにはなれない。それは、痛々しいネイディーンの姿にかつての自分を重ねてしまうから。普遍的な青春のモヤモヤは、恥ずかしいけど愛おしい。

詳細 スウィート17モンスター

海月姫

クラゲオタクの月海(能年玲奈)は、イラストレーターを目指して上京してきた地味で内気なオタク女子。オシャレ人間と男性が大の苦手の月海にとって、似たようなオタク女子が集まる「天水館」は、最高の下宿場所になっていた。ところが、月海が男とは知らずに女装したオシャレ男子の蔵之介(菅田将暉)を男子禁制の天水館に連れ込んでしまい、月見と天水館の住人たちは、強引な蔵之介のペースに巻き込まれていく。

原作は東村アキコの同名人気コミック。かなり破天荒な設定のラブコメなのだが、癖の強いオタク女子たちの奮闘ぶりがいじらしくて、いつの間にか物語の世界に引き込まれてしまう。オタク女子たちを演じた女優陣の顔ぶれもバラエティに富んでおり、能年玲奈、馬場園梓、池脇千鶴、篠原ともえ、太田莉菜が、クセの強いオタク女子をコミカルに演じている。コミュニケーションが苦手なオタク女子たちが、様々な葛藤をしながら成長していく姿は、単純に胸を打つ。「今のあなたもいいけれど、ほんの少し勇気を出せば、人生はもっと素敵になるよ」と、この作品は優しく語りかけてくれる。

詳細 海月姫

ブリジット・ジョーンズの日記

32歳のブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルウィカー)は、ロンドンの出版社に勤めながら、自堕落な生活を送っている独身女性。お正月休み、嫌々ながら実家に帰省したブリジットは、母親からバツイチの敏腕弁護士・マーク(コリン・ファース)を紹介されるが、会話は弾まない。自分の将来を悲観したブリジットは、恋人を作ろうと決意して、日記をつけ始める。しかし、幸せになるための道のりは予想以上に険しかった…。

レネー・ゼルウィカーが等身大のアラサー女性を熱演し、多くの女性たちの共感を呼んだ。主人公のブリジットは、大酒飲みのヘビースモーカーで、とにかくだらしない。しかも、いろいろとやらかしてしまうタイプで、何をやってもうまくいかない。それでも、不屈の精神で立ち上がり、幸せになろうと奮闘する。ブリジットは、女性から羨望の眼差しで見られるようなスマートなヒロインではないが、そこがとてもいい。自分に嘘をつかず、かっこ悪くても精一杯生きていれば、そのうちいいこともあるだろう。ブリジットの素直な生き方を見ていると、自然にそう思えてくるのだ。

詳細 ブリジット・ジョーンズの日記

映画『マイ・プレシャス・リスト』の評判・口コミ・レビュー

映画『マイ・プレシャス・リスト』のまとめ

社交的な人間を装っているが、実は人とコミュニケーションを取るのが苦手で、他人といるのが苦痛だと感じている人は意外に多い。他人に気を使い、ぐったり疲れてしまうくらいなら、1人の方がマシだと思っている人も多いのではないだろうか?1人でいれば傷つくこともないし、自分のダメさ加減に打ちのめされることもないのだから。それでも、友情も恋も存在しない人生なんて味気ない。人と関わることで味わう痛みの先に、本当の幸せがあるのだ。頑張るキャリーの姿を見て、ぜひそのことを実感して欲しい。

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