キダ、マコト、ヨッチはそれぞれ複雑な家庭で育ち、孤独を抱えていた。三人は仲良くなるが、20歳のときにマコトの行方が分からくなる。キダは裏社会で暗躍しながら、マコトの行方を捜した。
映画『名も無き世界のエンドロール』の作品情報
- タイトル
- 名も無き世界のエンドロール
- 原題
- なし
- 製作年
- 2021年
- 日本公開日
- 2021年1月29日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- サスペンス
- 監督
- 佐藤祐市
- 脚本
- 西条みつとし
- 製作
- 勝股英夫
松井智
相馬信之
瓶子吉久
多湖慎一
永田勝美
港浩一
松木主市
松下幸生
竹内力
内部健太郎
永井拓郎
貸川聡子 - 製作総指揮
- 寺島ヨシキ
- キャスト
- 岩田剛典
新田真剣佑
山田杏奈
中村アン
石丸謙二郎
大友康平
柄本明 - 製作国
- 日本
- 配給
- エイベックス・ピクチャーズ
映画『名も無き世界のエンドロール』の作品概要
「第25回小説すばる新人賞」を受賞した行成薫原作の小説を元に制作された作品。幼馴染であり親友でもあるキダとマコトの二人が、ある驚きの計画を企てる様子が描かれている。「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」のメンバーである岩田剛典が主演を務め、新田真剣佑、山田杏奈、大友康平、柄本明など豪華なキャストが脇を固めた。ボカロPとしても活躍するシンガーソングライター・須田景凪の楽曲『ゆるる』が主題歌に起用された。
映画『名も無き世界のエンドロール』の予告動画
映画『名も無き世界のエンドロール』の登場人物(キャスト)
- キダ(岩田剛典)
- 小心者。大人になってからは、「交渉屋」として裏社会で暗躍する。マコトと再会した後、彼の「ある計画」に手を貸す。
- マコト(新田真剣佑)
- 悪戯が好き。キダの幼馴染。20歳のときに、キダの前から姿を消す。輸入ワイン会社の社長として、成功する。
- ヨッチ(山田杏奈)
- 寂しがり屋。11歳のとき、キダとマコトの学校に転校してくる。キダ達にとって、とても大切な人物。
- リサ(中村アン)
- 大物政治家の娘。モデルとして活躍している。我儘な性格。
映画『名も無き世界のエンドロール』のあらすじ(ネタバレなし)
両親がいない家庭で育ったキダは、孤独を抱えていた。幼馴染のマコトも同じような孤独を抱えており、二人は親友となる。11歳のとき、ヨッチが転校してくる。ヨッチも複雑な家庭で育ち、孤独を抱えていた。キダとマコトは同じ境遇のヨッチと仲良くなる。
キダ達は高校を卒業しても、変わらず仲が良かった。しかし、20歳のとき、マコトの行方が分からなくなる。キダは「交渉屋」として裏社会で暗躍しながら、マコトの行方を捜した。そして、輸入ワイン会社の社長として成功したマコトと再会を果たす。
マコトが努力したのは、大物政治家の娘・リサに近づくためだった。マコトはリサにプロポーズをするため、計画を立てていた。キダはマコトの真剣な思いを知り、協力することにした。実は、この計画には「裏」があった。果たして、キダ達の本当の狙いとは?
映画『名も無き世界のエンドロール』の感想・評価
映画と合わせて、半年後の物語がドラマ化
「第25回小説すばる新人賞」を受賞した、行成薫原作の小説を元に制作されたサスペンス映画。マコトが幼馴染のキダに協力してもらい、大物政治家の娘・リサへのサプライズプロポーズを計画する様子が描かれている。実は、この計画には「裏」がある。ラストの20分で、あらすじからは予想がつかないアッと驚く展開が待っている。
「もう1つのエンドロール」として、映像配信サービス「dTV」でオリジナルドラマの配信が決まっている。ドラマ名は『Re:名も無き世界のエンドロール 〜Half a year later〜』。配信日は映画の公開日と同じ、2021年1月29日(金)。映画のラストから半年後が物語の舞台になっており、「交渉屋」として暗躍するキダの姿が描かれている。
若者から絶大な支持を集めるシンガーソングライター・須田景凪
主題歌を担当したのは、若者から絶大な支持を集めるシンガーソングライターの須田景凪。須田景凪は「バルーン」名義で、ボカロPとしても活躍している。動画配信サービスのニコニコ動画やYouTubeで活動しており、YouTubeのチャンネル登録者数は53万人にも上る。代表曲は2016年10月12日に発表した『シャルル』。96猫を始め、多くの歌い手にカバーされている。
2017年10月から、須田景凪名義で活動を開始した。シングルやアルバムをリリースしている他、ワンマンライブも行っている。今まで、テレビアニメ『炎炎ノ消防隊』のエンディングテーマやアニメ映画『二ノ国』(19)の主題歌などを手掛けている。本作の主題歌に起用された楽曲名は『ゆるる』。映画の予告動画に使用されているため、ぜひチェックして欲しい。
「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」のメンバーである岩田剛典主演作品
主演を務めたのは、ダンス&ボーカルグループ「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」と「EXILE」のメンバーである岩田剛典。最近ではダンサーとしてだけでなく、俳優としても精力的に活動している。今まで、恋愛映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)やコメディ映画『新解釈・三國志』(20)などの話題作に出演してきた。本作では、「交渉屋」として裏社会で活躍するキダを演じた。
キダの幼馴染で、「ある計画」を立てるマコト役は人気俳優の新田真剣佑。2021年4月と6月に公開予定の映画『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』(21)に出演しており、存在感のある演技に定評がある人物である。
キダとマコトの幼馴染・ヨッチ役は若手女優・山田杏奈。大物政治家の娘・リサ役は、モデル、女優、タレントとマルチな活躍を見せる中村アン。そして、リサの父役は俳優・石丸謙二郎、自動車修理工場の社長・宮澤社長役はロックバンド「HOUND DOG」のボーカル・大友康平、裏組織のトップ・川畑役は俳優・柄本明がそれぞれ務めた。
映画『名も無き世界のエンドロール』の公開前に見ておきたい映画
累 かさね
佐藤祐市監督作品。スイスで開催された「第18回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭・観客賞」を受賞している。累計発行部数230万部を突破している松浦だるま原作の漫画を元に制作された。女優・土屋太鳳と女優・芳根京子がダブル主演を務めている。歌手・Aimerの楽曲『Black Bird』が主題歌に起用された。
醜い容姿の淵累は、女優として優れた才能を持っていた。累は亡くなった母が遺した不思議な口紅を使い、女優・ニナの顔と入れ替わる。そして、演出家・烏合零太が手掛ける舞台のオーディションを受けた。累は無事に合格し、ニナの顔で稽古を行うようになる。累は烏合に惹かれていく。実は、ニナも烏合に好意を寄せており、烏合と距離を縮める累に嫉妬心を抱く。
詳細 累 かさね
去年の冬、きみと別れ
岩田剛典の主演作品で、若手記者の耶雲恭介を演じた。「第11回本屋大賞」の候補に選出された中村文則原作のサスペンス小説を元に制作された作品。映画『鉄道員(ぽっぽや)』(1999)の助監督を務めた瀧本智行が、監督を務めた。山本美月、斎藤工、でんでん、北村一輝など、高い演技力を誇る俳優陣が脇を固めた。
若手記者の耶雲恭介はある噂を聞きつけ、一年前に起きた猟奇殺人事件の調査を開始した。事件の詳細は、カメラマンの木原坂雄大が自宅のスタジオで撮影中に火災を起こし、モデルの吉岡亜希子が焼死したというものだった。二か月前に判決が出ており、容疑者の雄大には執行猶予がついていた。耶雲は雄大に話を聞きに行った。その後、雄大は耶雲に婚約者がいることを知り、興味を示す。
詳細 去年の冬、きみと別れ
サヨナラまでの30分
新田真剣佑が俳優・北村匠海と共にダブル主演を務めている。新田真剣佑は1年前に亡くなったミュージシャンの宮田アキを演じた。映画『東京喰種 トーキョーグール』(17)で長編映画監督デビューを果たした萩原健太郎が監督を務めた。ロックバンド「androp」のボーカル・内澤崇仁を始め、豪華な面々が楽曲を提供している。
大学生の窪田颯太は人付き合いが苦手で、就職活動も上手くいっていなかった。そんなある日、落ちているカセットテープを見つける。そのカセットテープの持ち主は、1年前に他界したミュージシャン・宮田アキ。カセットテープを再生すると、アキが現れた。アキは颯太に体を貸して欲しいと頼んだ。颯太は了承するが、体を入れ替えることができるのは、カセットテープを再生している30分間だけだった。
詳細 サヨナラまでの30分
映画『名も無き世界のエンドロール』の評判・口コミ・レビュー
映画 名も無き世界のエンドロール 鑑賞終了
凄く好き (*´ω`*)
原作未読。時系列や年齢を考えながら観る派なので 最初のあのシーンから違和感はバリバリなんですが、予告の印象や脚本、主演者の熱演の妙で最後まで本当に楽しめました。
マコトの思いとキダへの最後のドッキリは優しすぎて辛かった。
— あさるとん@通常 (@asaruton) January 30, 2021
名も無き世界のエンドロール
展開は予想できてしまうかもしれない。だが伏線回収が鮮やかかつ怒涛の勢いで行われ、観賞後は以外と爽快感があった。推理物では無いが、鑑賞中疑問に思っていたことが話が進むにつれて納得できるものとなる。この、「なるほど」と分かった時の納得感は良いものであった。 pic.twitter.com/bRyQdQWa2P— 倉光勇人(くらみゆうと) (@7cWPEQn7hNOA6Np) January 30, 2021
名も無き世界のエンドロール
ラスト20分の真実は大方予想通りで、過程の詳細とかも結構省略されて見えたのは否めないけど、目的や結末は儚くも綺麗で、それをしっかりと作り上げたメイン3人の存在感は流石 あと中村アンの突き抜けぶり最高 みんな自分や支え合う人達の"世界”を守るのに精一杯なんよね pic.twitter.com/yRBvrFLjzK— シネマなぎ (@backtotnenow) January 30, 2021
映画『名も無き世界のエンドロール』のまとめ
行成薫原作の人気サスペンス小説を元に制作された作品。映画『ストロベリーナイト』(13)や映画『累 かさね』(18)を手掛けた佐藤祐市がメガホンを取った。岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アンら豪華なキャストが出演しており、ある計画を企てる幼馴染みのキダとマコトの波乱の日々が描かれている。果たして、キダ達がサプライズプロポーズの裏で計画していることとは一体何なのか?最後まで目が離せない展開が待っている。
みんなの感想・レビュー