サンダンス映画祭の概要
サンダンス映画祭とはアメリカユタ州パークシティで開催される映画祭である。パークシティは観光業を主な産業としており、2002年には冬季オリンピックが開催された。一般観客だけでなく、配給会社の買い付け担当者やエージェントの来場が多いのが一番の特徴と言える。
サンダンス映画祭はインディペンデント映画を対象としており、長・短編映画を公開している。日本放送協会(NHK)もスポンサーとして名を連ねており、日本にとっても関係が深い映画祭である。さらに、ここで上映された作品の監督が知名度を上げ、作品が大ヒットを記録することもある。インディペンデント映画を広める上で、なくてはならない映画祭である。
サンダンス映画祭の歴史・沿革
1981年映画監督・俳優として活躍するロバート・レッドフォードは、映画業界に関する若手を育成するためサンダンス・インスティテュートを設立した。そして、優秀なインディペンデント映画を世に送り出し、映画業界人をユタ州に引きつけるため1978年にユタ・US映画祭を開催した。それが、サンダンス映画祭の始まりである。当初は古い映画の回顧展を主にしており、映画業界人による討論も行われていた。
サンダンス映画祭は新進気鋭の作品や監督を世に送り出す役割を担っている。世界的にも有名な『ソウ』(04)や『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)も、サンダンス映画祭から羽ばたいていった作品の1つである。
サンダンス映画祭の歴代受賞作一覧
グランプリ(審査員大賞・ドラマ部門)
開催回 | 開催年度 | 受賞作品 |
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第39回 | 2022年 | ナニー |
第38回 | 2021年 | コーダ あいのうた |
第37回 | 2020年 | ミナリ |
第36回 | 2019年 | クレメンシー |
第35回 | 2018年 | ミスエデュケーション |
第34回 | 2017年 | この世に私の居場所なんてない |
第33回 | 2016年 | バース・オブ・ネイション |
第32回 | 2015年 | ぼくとアールと彼女のさよなら |
第31回 | 2014年 | セッション |
第30回 | 2013年 | フルートベール駅で |
第29回 | 2012年 | ハッシュパピー バスタブ島の少女 |
第28回 | 2011年 | 今日、キミに会えたら |
第27回 | 2010年 | ウィンターズ・ボーン |
第26回 | 2009年 | プレシャス |
第25回 | 2008年 | フローズン・リバー |
第24回 | 2007年 | Padre Nuestro |
第23回 | 2006年 | Quinceanera |
第22回 | 2005年 | Forty Shades of Blue |
第21回 | 2004年 | プライマー |
第20回 | 2003年 | アメリカン・スプレンダー |
第19回 | 2002年 | Personal Velocity: Three Portraits |
第18回 | 2001年 | The Believer |
第17回 | 2000年 | ガールファイト |
第16回 | 1999年 | 季節の中で |
第15回 | 1998年 | SLAM |
第14回 | 1997年 | SUNDAY それぞれの黄昏 |
第13回 | 1996年 | ウェルカム・ドールハウス |
第12回 | 1995年 | マクマレン兄弟 |
第11回 | 1994年 | What Happened Was… |
第10回 | 1993年 | パブリック・アクセス |
第9回 | 1992年 | イン・ザ・スープ 夢の降る街 |
第8回 | 1991年 | ポイズン(1991) |
第7回 | 1990年 | Chameleon Street |
第6回 | 1989年 | True Love |
第5回 | 1988年 | ヒート・アンド・サンライト |
第4回 | 1987年 | ディックの奇妙な日々 |
第4回 | 1987年 | 月の出をまって |
第3回 | 1986年 | スムース・トーク |
第2回 | 1985年 | ブラッド・シンプル |
第1回 | 1984年 | オールド・イナフ としごろ |