1970年代。エステラはファッションデザイナーになることを夢見て、ロンドンの地に降り立つ。ある日、カリスマファッションデザイナーのバロネスと知り合う。この出会いをきっかけに、エステラは悪女「クルエラ」へと変貌していく。
映画『クルエラ』の作品情報
- タイトル
- クルエラ
- 原題
- Cruella
- 製作年
- 2021年
- 日本公開日
- 2021年5月27日(木)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
- 監督
- クレイグ・ギレスピー
- 脚本
- デイナ・フォックス
トニー・マクナマラ - 製作
- アンドリュー・ガン
マーク・プラット
クリスティン・バー - 製作総指揮
- エマ・ストーン
ミシェル・ライト
ジャレッド・レボフ
グレン・クローズ - キャスト
- エマ・ストーン
エマ・トンプソン
マーク・ストロング - 製作国
- アメリカ
- 配給
- ディズニー
映画『クルエラ』の作品概要
アニメーション映画『101匹わんちゃん』(1961)に登場する悪女、クルエラ・ド・ヴィルの若かりし日々を描いた実写映画。ファッションデザイナーを夢見てロンドンの地に降り立ったエステラが、どのようにして周囲が恐れる悪女「クルエラ」へと変貌したのか。彼女の秘められた過去が明らかになる。主演を務めたのは、映画『ラ・ラ・ランド』で高い評価を受けたエマ・ストーン。高い演技力を持つエマ・トンプソン、マーク・ストロング、ジョエル・フライらが共演している。
映画『クルエラ』の予告動画
映画『クルエラ』の登場人物(キャスト)
- エステラ / クルエラ・ド・ヴィル(エマ・ストーン)
- ファッションデザイナーを目指している。バロネスとの出会いをきっかけに、危険な人物になっていく。
- バロネス・フォン・ヘルマン(エマ・トンプソン)
- カリスマファッションデザイナー。エステラのことを目に掛けていた。だが、あることをきっかけに、二人の関係にヒビが入る。
映画『クルエラ』のあらすじ(ネタバレなし)
冷酷非道なファッションデザイナー、クルエラ・ド・ヴィル。彼女は犬を殺し、その毛皮を使ってコートを作っていた。旧友のアニータが飼っているダルメシアンに目を付け、子犬の誘拐を企てる。なぜクルエラは、悪女になってしまったのか。
1970年、パンク・ファッションが流行していた時代のロンドン。エステラはファッションデザイナーになることを夢見ていた。清掃業の仕事をしながらデザイン画を描き、服を制作していた。世間をあっと驚かせるような服を作りたいと思っていたが、現実は厳しく、なかなか努力が実を結ばなかった。
ある日、エステラはファッション業界のトップに君臨している、カリスマデザイナーのバロネス・フォン・ヘルマンに出会う。この出会いをきっかけに、エステラはファッションデザイナーとしての才能を開花させていく。それだけでなく、心のまま生きるようになった彼女は、周囲が恐れる悪女「クルエラ」として変貌していった。
映画『クルエラ』の感想・評価
悪女クルエラ・ド・ヴィルの半生
クルエラ・ド・ヴィルはディズニー制作のアニメーション映画『101匹わんちゃん』(1961)に登場する悪女である。AFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート)によって選出された「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」で39位を獲得しており、人々の記憶に強烈なインパクトを残していることが証明された。
映画『101匹わんちゃん』では、クルエラは毛皮コレクターで、友人アニータの飼い犬であるダルメシアンに目を付ける。毛皮を作るため、ダルメシアンの子犬を誘拐する計画を企てたのだ。なぜ彼女は人々が恐れるような悪女になってしまったのか。本作では彼女の若かりし頃が描かれている。ファッションデザイナーを目指していた地味なエステラが、強烈な個性を放つ「クルエラ」へと変貌していく様子を見ることができる。
映画『ラ・ラ・ランド』で高い評価を受けたエマ・ストーン主演作
主人公のクルエラ・ド・ヴィルを演じたのは、アメリカ出身の女優エマ・ストーン。ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』(16)でライアン・ゴズリングと主演を務め、「第73回ヴェネツィア国際映画祭 女優賞」などの賞を受賞して高い評価を受けたことは記憶に新しい。その他、映画『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや映画『女王陛下のお気に入り』(18)などの大ヒット作に出演している。
クルエラに大きな影響を与えるカリスマデザイナーのバロネス・フォン・ヘルマン役は、イギリス出身の女優エマ・トンプソン。ジェームズ・アイヴォリーが監督を務めた映画『ハワーズ・エンド』(1992)で、「第65回アカデミー賞 主演女優賞」を受賞した実力派女優である。脚本家としても活躍しており、マルチな才能を発揮している。
クレイグ・ギレスピー監督作品&女優の柴咲コウがクルエラの日本語吹き替えを担当!
監督を務めたのは、長年コマーシャル・ディレクターとして活躍してきたクレイグ・ギレスピー。コメディ映画『Mr.ウッドコック -史上最悪の体育教師-』(07)で長編映画監督デビューを果たす。実在の人物トーニャ・ハーディングの半生を描いた映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(17)を手掛け、話題を集める。
日本語吹き替え版について。主人公のクルエラ・ド・ヴィル役は、女優の柴咲コウが担当することが明かされている。映画『容疑者Xの献身』(08)を始め、数々のヒット作に出演している。声優としてはアニメーション映画『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝』シリーズで、ヒロインのレイナ役を担当したことがある。実写映画の吹き替えを担当したのは、本作が初めてである。
映画『クルエラ』の公開前に見ておきたい映画
101匹わんちゃん
クルエラが登場する作品。ウォルト・ディズニー・プロダクションが制作したアニメーション映画で、日本では1962年7月27日に公開されている。ドディー・スミス原作の児童文学『ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語』を元に制作された作品。続編となる『101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険』(03)がDVDで販売されている。
ロンドン。ロジャーはダルメシアンのボンゴと暮らしていた。作曲家を目指していたが、なかなか上手くいかなかった。ある日、ボンゴはダルメシアンのパーディダを見かけ、一目で恋に落ちる。また、ロジャーもパーディダの飼い主であるアニータと恋に落ちる。ロジャー達は結婚し、一緒に暮らすことになった。ボンゴとパーディダも結ばれ、15匹の子供に恵まれる。
詳細 101匹わんちゃん
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
クレイグ・ギレスピーが監督&製作総指揮を務めた作品。アメリカ出身の元フィギュアスケート選手、トーニャ・ハーディングの半生を描いた伝記映画。「第75回ゴールデングローブ賞 最優秀作品賞(コメディ・ミュージカル)」にノミネートされている。主人公のトーニャを演じたのは、映画プロデューサーとしても活躍する女優のマーゴット・ロビー。
トーニャ・ハーディングはフィギュアスケート選手で、アメリカ人女性初のトリプルアクセルを成功させた経歴を持つ。彼女はライバル選手を襲撃する事件を起こし、世界に衝撃を与えた。その後、トーニャはフィギュア界を永久追放される。彼女の人生に一体何があったのか?トーニャの波乱万丈な人生の裏には、粗暴な母のラヴォナと元夫ジェフの存在があった。
ラ・ラ・ランド
エマ・ストーンがライアン・ゴズリングと主演を務めた作品。「第89回アカデミー賞 主演女優賞」を始め、様々な賞を受賞(またはノミネート)している。ジャズピアニストのセバスチャンと女優を目指すミアの恋愛を描いたミュージカル映画。日本でも44億円を超える大ヒットを記録している。
ミアはカフェで働きながら、女優になることを夢見ていた。だが、現実はそんなに甘くなく、オーディションを受けても良い結果に繋がらなかった。ある日、ミアはひょんなことから、ジャズピアニストを目指しているセバスチャンと知り合う。セバスチャンはジャズ音楽に強いこだわりを持っており、自分の店を持つことを夢見ていた。二人は惹かれ合い、交際を始める。
詳細 ラ・ラ・ランド
マレフィセント
ディズニー制作のアニメーション映画『眠れる森の美女』(1959)のリメイク実写作品。映画『眠れる森の美女』に登場するヴィランのマレフィセントが主人公になっている。マレフィセント役を務めたのは、映画『トゥームレイダー』シリーズでお馴染みのアンジェリーナ・ジョリー。2019年10月18日には続編となる映画『マレフィセント2』が公開されている。
ステファン王と王妃の間に、可愛らしい女の子が誕生した。その子はオーロラと名付けられた。妖精達が祝福を贈る中、悪い妖精のマレフィセントが姿を現す。マレフィセントは「16歳の誕生日の日没前、永遠の眠りに落ちる」呪いをオーロラに掛けた。彼女がなぜ邪悪な思いに憑りつかれてしまったのか。それは彼女の過去が関係していた。マレフィセントは王になる前のステファンと愛し合っていたのだが、彼に裏切られてしまったのだ。
詳細 マレフィセント
映画『クルエラ』の評判・口コミ・レビュー
『クルエラ』鑑賞。『101匹わんちゃん』の悪役クルエラの半生を辿る実写映画。あのディズニーでも屈指のヴィランをどう単独映画にするのかと思ったら「自分が生きたいように生きる」ことをスタイリッシュなファッションとパンク精神と70年代の名曲で鮮やかに描く映画だった。面白かった! pic.twitter.com/iknpOjegMN
— ビニールタッキー (@vinyl_tackey) May 28, 2021
102本目『クルエラ』
劇場にて。
ファッションもセットも音楽も格好いいし、ストーリー展開が秀逸!特に伏線や原作アニメへの繋げ方が素敵でした。もちろんこの作品だけを観たとしてもビリビリきただろうなあ。101匹わんちゃんはともかく、今作自体の前情報はあまり無い方が痺れて楽しいかもしれない。 pic.twitter.com/vBriWOPARh— せやかて工藤 (@zxun72) May 29, 2021
『クルエラ』観賞
これは、クルエラ誕生の物語。
『101匹わんちゃん』の悪役クルエラのオリジンを描いた傑作。
抑圧された環境からの解放、そして自身の出生の秘密を知り少女がクルエラへと生まれ変わる物語が痛快で面白く、エマ・ストーンを飾る個性豊かな衣装や軽快な挿入歌など見所満載で大満足。 pic.twitter.com/3tGhbdHMtH— ノミのピコ (@KRWNMNPK) May 29, 2021
『クルエラ』
70年代ファッションと音楽で彩るファミリー結成&成り上がりストーリー。クルエラの破壊的アートがディズニー映画の枠組みを完全脱却。ジョーカー×プラダを着た悪魔×グッドフェローズ、最高のパンクロック・エンターテイメント。未来を見るエステラはクルエラ・ド・ビルへと変貌を遂げる。 pic.twitter.com/Od5Cm6RdRL— T (@t_cineMcLOVIN) May 28, 2021
#クルエラ 鑑賞。 劇中に60~70年代洋楽がガンガン流れるという事前情報だけに興味が引かれて映画館へ足を運んだのですが、これがなかなかの力作でした。ラストは少々弱く感じたものの、英国を舞台にしたグラム~パンク期の仁義なきファッション戦争ものとして見応えありました。取り急ぎまた後程~☺️ pic.twitter.com/IsKoAW2NLM
— チェキロ (@check_row) May 28, 2021
映画『クルエラ』のまとめ
周囲のことを全く気にせず、自分の本能のまま生きる女性クルエラ・ド・ヴィル。純粋にファッションデザイナーの道を追い求めていたエステラが、どのようにして悪女「クルエラ」へと変わっていったのか。本作では彼女の秘められた過去が明らかになる。エステラが「クルエラ」へと変貌するきっかけになったのは、カリスマファッションデザイナーバロネス・フォン・ヘルマンの存在が大きく関わっていた。強烈なインパクトを残す「クルエラ」の激動の日々を、その目に焼き付けて欲しい。
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