ヴァンは戦士団「独角」の頭として活躍していた。しかし、戦いに敗れ、アカファ岩塩鉱で強制的に働かされることになる。ある日、謎の獣・山犬に襲われる。ヴァンは何とか逃げ延びた。そして、家族を失った少女に出会う。
映画『鹿の王 ユナと約束の旅』の作品情報
- タイトル
- 鹿の王 ユナと約束の旅
- 原題
- なし
- 製作年
- 2021年
- 日本公開日
- 2022年2月4日(金)
- 上映時間
- 113分
- ジャンル
- ファンタジー
アニメ - 監督
- 安藤雅司
宮地昌幸 - 脚本
- 岸本卓
- 製作
- 不明
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 堤真一
竹内涼真
杏
木村日翠
安原義人
櫻井トオル
藤真秀
中博史 - 製作国
- 日本
- 配給
- 東宝
映画『鹿の王 ユナと約束の旅』の作品概要
シリーズ累計発行部数230万部を超える上橋菜穂子原作の大人気ファンタジー小説を元に制作された作品。謎の病「黒狼熱(ミッツァル)」が流行している世界を舞台に、陰謀に巻き込まれる血の繋がらない親子の絆が描かれている。堤真一、竹内涼真、杏ら豪華キャストが声の吹き替えを担当している。アニメ映画『思い出のマーニー』(14)の脚本&作画監督を担当した安藤雅司が初監督を務めた。そして、宮地昌幸が共同監督を務めている。
映画『鹿の王 ユナと約束の旅』の予告動画
映画『鹿の王 ユナと約束の旅』の登場人物(キャスト)
- ヴァン(堤真一)
- 元戦士団「独角」の頭。戦いに敗れ、全てを失う。囚われの身となり、岩塩鉱で働かされていた。謎の病「黒狼熱(ミッツァル)」の抗体がある。
- ホッサル(竹内涼真)
- 医術師。謎の病「黒狼熱(ミッツァル)」の原因究明のため、奔走している。
- サエ(杏)
- 狩人。謎の病「黒狼熱(ミッツァル)」の抗体を持つヴァンを追っている。アカファ王の懐刀であるトゥーリムから、ヴァンの暗殺を指示されている。
- ユナ(木村日翠)
- 家族を失った少女。ヴァンに拾われ、行動を共にするようになる。明るくて元気な女の子。謎の病「黒狼熱(ミッツァル)」の抗体がある。
映画『鹿の王 ユナと約束の旅』のあらすじ(ネタバレなし)
ヴァンは戦士団「独角」の頭として活躍していた。しかし、戦いに敗れ全てを失ってしまう。捕まったヴァンは囚われの身となり、アカファ岩塩鉱で強制的に働かされていた。ある日、謎の獣・山犬の襲撃に遭う。ヴァンは生きて逃げることに成功し、家族を失った少女・ユナに出会う。
ツオル帝国では、謎の病・黒狼熱(ミッツァル)が流行していた。この病に罹った多くの人が亡くなった。抗体を持っていたのは、ヴァンとユナだけだった。その結果、ヴァン達は様々な人物から狙われることになる。
医術師のホッサルは黒狼熱の原因究明のために奔走しており、抗体を手に入れるためにヴァンの行方を追った。その一方で、狩人のサエはアカファ王国の王の懐刀であるトゥーリムから、ヴァンの暗殺を指示されていた。果たして、ヴァン達の運命は?
映画『鹿の王 ユナと約束の旅』の感想・評価
ハイ・ファンタジー作家、上橋菜穂子
本作は上橋菜穂子原作の大人気ファンタジー小説を元に制作された作品である。2014年、原作の小説は出版社「KADOKAWA」から刊行された。シリーズ累計発行部数は230万部を突破しており、多くの読者を魅了した。「2015年本屋大賞」と「第4回日本医療小説大賞」を受賞しており、批評家からも高い評価を受けている。さらに、2021年7月に月刊漫画雑誌『ヤングエースUP』にて漫画の連載が開始されることが発表された。こちらは映画版の物語が描かれることになる。
原作者の上橋菜穂子は小説『精霊の木』(1989)で作家デビューを果たす。「日本児童文学者協会新人賞」を受賞した小説『月の森に、カミよ眠れ』(1991)、テレビアニメ化もされた小説『守り人』シリーズなど、数々の話題作を世に送り出してきた。ハイ・ファンタジー作家としての地位を確立しており、独自の世界観を生かした物語は幅広い年代から愛されている。
アニメーター・安藤雅司、監督デビュー作
監督、キャラクターデザイン、作画監督を務めたのは、アニメーターとして数々のヒット作に携わってきた安藤雅司。安藤雅司は今までアニメ映画『もののけ姫』(1997)の作画監督や、アニメ映画『思い出のマーニー』(14)の脚本&作画監督などを務めてきた。監督を務めたのは、本作が初めてである。
安藤雅司と共同で監督を務めたのは、宮地昌幸。25歳の若さでアニメ映画『千と千尋の神隠し』(01)の監督助手を務めた実績を持つ。今まで、Webアニメ『亡念のザムド』や、桜庭一樹原作の小説を元に制作されたアニメ映画『伏 鉄砲娘の捕物帳』(12)の監督を務めている。最近では、定額制動画配信サービス「Netflix」で配信されたWebアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』の絵コンテを担当した。
そして、制作に携わっているのは、アニメ制作会社「Production I.G」。「Production I.G」はアニメ『攻殻機動隊』シリーズやアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズなど、数々のヒット作品に携わってきた。
声優陣も豪華なキャストが集結
主人公のヴァン役の声の吹き替えを担当したのは、実力派俳優の堤真一。出演作は映画『容疑者Xの献身』(08)や映画『俺はまだ本気出してないだけ』(13)など。コミカルな役からシリアスな役まで幅広いキャラクターを演じ分けることができ、高い演技力に定評がある人物である。
医術師のホッサル役は若手俳優の竹内涼真。特撮ドラマ『仮面ライダードライブ』シリーズで主演を務め、一躍有名になった。映画『名探偵ピカチュウ』(19)で、主人公・ティム・グッドマンの日本語吹き替えを担当している。
狩人のサエ役は人気女優の杏。女優として数々の話題作に出演している他、声優としての経験もたくさんある。アニメ映画『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』(15)では主人公のお栄の声を、アニメ映画『アダムス・ファミリー』(19)ではモーティシア・アダムスの声をそれぞれ担当している。
映画『鹿の王 ユナと約束の旅』の公開前に見ておきたい映画
思い出のマーニー
安藤雅司が脚本&作画監督に携わっている作品。アニメ制作会社「スタジオジブリ」制作。イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソン原作の児童文学を元に制作されている。映画『借りぐらしのアリエッティ』(10)を手掛けた米林宏昌が監督を務めた。「第88回アカデミー賞 長編アニメ映画賞」にノミネートされている。
12歳の杏奈は家族を亡くし、養母の佐々木頼子に育てられていた。夏のある日、喘息の療養のため、親戚の家で過ごすことになる。親戚の家があるのは、海辺の村だった。家族を失った杏奈は孤独を感じており、近所に暮らす子供達と馴染むことができなかった。杏奈は近くにあった屋敷を一人で訪れ、マーニーと名乗る少女に出会う。二人は密かに仲良くなっていった。
詳細 思い出のマーニー
俺はまだ本気出してないだけ
堤真一が主人公の大黒シズオを演じている。青野春秋原作の漫画を元に制作された作品。テレビドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズなどの話題作を多数手掛ける福田雄一が監督&脚本を担当した。橋本愛、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳など、豪華なキャストが集結している。ガールズロックバンド「SCANDAL」の楽曲『会わないつもりの、元気でね』が主題歌に起用された。
42歳の大黒シズオは、バツイチで17歳になる娘がいた。ある時、思いつきで会社を辞めて、無職になる。そのまま1か月が経過し、何かしなければいけないと焦る気持ちが出てきた。そして、シズオは漫画家になることを決意する。原稿を出版社に持ち込むが、そう簡単には上手くいかない。とりあえず生活をするため、アルバイトを始めた。
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス
アニメ制作会社「Production I.G」が携わっている作品。フジテレビ系列で放送されたテレビアニメシリーズの劇場版。『踊る大捜査線』シリーズを手掛けた本広克行が総監督を務め、テレビアニメ『BLOOD+』に作画監督として携わっていた塩谷直義が監督を務めた。ロックバンド「凛として時雨」の楽曲『Who What Who What』が主題歌に起用された。
近未来。人間の精神を「サイマティックスキャン」で計測し、数値化できるようになった。自分の適性に合った職業が判断できるようになっただけでなく、罪を犯す危険性がある者を見つけることができるようになった。「公安局刑事課」は罪を犯す危険性がある者達を取り締まっていた。ある日、密入国者達が逮捕された。彼らを検査した結果、元執行官の狡噛慎也が関わっている可能性が高いと判断された。公安局刑事課の常守朱は、真相を確かめるべく捜査を開始する。
映画『鹿の王 ユナと約束の旅』の評判・口コミ・レビュー
『#鹿の王 ユナと約束の旅』劇場初鑑賞(試写は昨秋オンライン2回)。#安藤雅司 監督には以前「極端なパースやレンズ、トリッキーなカット割に頼らないアクションもあって然るべき」と伺っていました。その徹底した実証の成果を感じます。淡い外光が射す #大野広司 さんの美しく厚みのある美術も見事。 pic.twitter.com/NM05noolf9
— 叶 精二(Seiji Kanoh) (@seijikanoh) February 5, 2022
『鹿の王 ユナと約束の旅』の感想
うーん、難しい。今の時代に合ったすごく良いテーマの作品なんだけど、1本の映画としては退屈な所がやや目立つし、話が色々と断片的に感じる。この作品は映画ではなくテレビアニメとして、じっくり尺をかけて映像化した方が良かったんじゃないかな。 pic.twitter.com/yQ7aHA2C0D— 永遠の寂しんぼ (@IllusorischTalk) February 4, 2022
早速これを見て来たぞ😀
『鹿の王 ユナと約束の旅』
監督:安藤雅司・宮地昌幸
原作:上橋菜穂子
声の出演:堤真一うーむ😑な感じやった笑
作品のテーマが違うので、1997年公開のもののけ姫との比較は難しいが、単純にこの映画単体で見ても、なんか乗り切れてない印象やったな🤔鹿は完全ヤックル🦌 pic.twitter.com/aWPO7PeqfN— モカシ☁️ (@mokumokumokashi) February 5, 2022
『鹿の王 ユナと約束の旅』感想。かなり駆け足気味で展開に納得がいかないところもあって、いろいろと惜しい。でもロードムービー要素を通じてキャラの魅力は描けていたし、病気が蔓延する世界観と、それに立ち向かう真摯な姿勢はコロナ禍の今こそ響く。堤真一と竹内涼真の声の演技も素晴らしかった。 pic.twitter.com/lPLXhI8m6s
— ヒナタカ@映画 (@HinatakaJeF) February 5, 2022
『鹿の王 ユナと約束の旅』観た。キャラの名前とか国の名前とか固有名詞が全然覚えられなくて、どことどこが何で戦っているのかも分からなくて2時間弱綺麗な絵のアニメーションを観ているだけになってしまった。これ複数回観てもついていけない気がする…。 #鹿の王 pic.twitter.com/1KvB8BagsH
— タナカ (@hhhllaa1) February 6, 2022
映画『鹿の王 ユナと約束の旅』のまとめ
上橋菜穂子原作の大人気ファンタジー小説を元に制作された作品。戦いに敗れ孤独になった男・ヴァンと家族を失った少女・ユナとの関係は一体どうなるのか。謎の病「黒狼熱(ミッツァル)」の治療は確立されるのか。陰謀に巻き込まれていくヴァンとユナの運命はどうなるのか。気になる要素がぎゅっと詰まった作品になっている。キャラクターの心情を上手く表現している堤真一らの声の演技にも注目しながら、ぜひヴァン達の行く末を最後まで見守って欲しい。
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