放送映画批評家協会賞の概要
放送映画批評家協会賞とは、放送映画批評家協会が1995年に設立した賞のことである。他の映画賞の中でも比較的新しい賞ではあるが、放送映画批評家協会の会員が190人を超える北米最大の批評家グループであることから注目度は高い。第23回目の授賞式がサンタモニカ空港内のバーカー・ハンガーで行われテレビ中継されるなど、華やかな賞になりつつある。
作品賞の他にアクション映画賞やSF/ホラー映画賞など、細かく映画のジャンルが分かれているところが大きな特徴と言える。子役賞やオリジナル脚本賞などの賞が存在していた時期もあり、新しく設立した賞ならではの斬新な部分が魅力的な映画賞である。
放送映画批評家協会賞の歴史・沿革
放送映画批評家協会賞を設立した放送映画批評家協会は、アメリカとカナダのテレビ、ラジオ、ネット上で活躍している批評家が集まった団体である。
2011年には放送映画批評家協会の支部として、放送テレビジャーナリスト協会が誕生した。そのため、始めは「放送批評家協会賞」と呼ばれていたが、放送テレビジャーナリスト協会賞と区別するために「放送映画批評家協会賞」となった。
2007年1月に開催された「第12回放送映画批評家協会賞」授賞式には、『バベル』(06)で助演女優賞にノミネートされた菊地凛子が参加している。新しい賞ではあるが、日本でも徐々に認知されつつある。
放送映画批評家協会賞の歴代受賞作一覧
作品賞
開催回 | 開催年度 | 受賞作品 |
---|---|---|
第29回 | 2023年 | オッペンハイマー |
第28回 | 2022年 | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス |
第27回 | 2021年 | パワー・オブ・ザ・ドッグ |
第26回 | 2020年 | ノマドランド |
第25回 | 2019年 | ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド |
第24回 | 2018年 | ROMA/ローマ |
第23回 | 2017年 | シェイプ・オブ・ウォーター |
第22回 | 2016年 | ラ・ラ・ランド |
第21回 | 2015年 | スポットライト 世紀のスクープ |
第20回 | 2014年 | 6才のボクが、大人になるまで。 |
第19回 | 2013年 | それでも夜は明ける |
第18回 | 2012年 | アルゴ |
第17回 | 2011年 | アーティスト |
第16回 | 2010年 | ソーシャル・ネットワーク |
第15回 | 2009年 | ハート・ロッカー |
第14回 | 2008年 | スラムドッグ$ミリオネア |
第13回 | 2007年 | ノーカントリー |
第12回 | 2006年 | ディパーテッド |
第11回 | 2005年 | ブロークバック・マウンテン |
第10回 | 2004年 | サイドウェイ |
第9回 | 2003年 | ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 |
第8回 | 2002年 | シカゴ |
第7回 | 2001年 | ビューティフル・マインド |
第6回 | 2000年 | グラディエーター |
第5回 | 1999年 | アメリカン・ビューティー |
第4回 | 1998年 | プライベート・ライアン |
第3回 | 1997年 | L.A.コンフィデンシャル |
第2回 | 1996年 | ファーゴ |
第1回 | 1995年 | いつか晴れた日に |