ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)の概要
ゴールデンラズベリー賞とはアメリカの映画賞のことで、その年の最低の映画に贈られる賞である。毎年アカデミー賞授賞式の前夜に行われ、ラズベリーの実を模したトロフィーが贈られる。正式な賞名は「Razzie Award」で、ラジー賞とも呼ばれている。
賞が創設された頃はB級映画作品が選ばれやすかったが、近年では一般受けしない作品に対しても賞が贈られている。また、純粋につまらない作品や演技が酷い俳優に対しても賞が贈られることがあり、授賞式に参加する人はほとんどいない。ジョークが好きなアメリカ人ならではの賞だと言える。
ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)の歴史・沿革
映画の宣伝やコピーライターの仕事を行っていたジョン・J・B・ウィルソンが、1981年にゴールデンラズベリー賞を創設した。授賞式はアカデミー賞の授賞式を模しており、わざと低予算で作られている。第1回目の授賞式には36人の出席者しかいなかったが、それが徐々に増えてテレビ中継まで行われるようになった。
2014年には名誉挽回賞が新設された。それは、ラジー賞受賞の常連俳優や監督達が、他の映画賞にノミネートされるなどの功績を挙げたときに贈られる賞のことである。新設されたときは、『ゴーン・ガール』(14)で主演を務めた俳優のベン・アフレックが受賞した。
ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)の歴代受賞作一覧
最低作品賞
開催回 | 開催年度 | 受賞作品 |
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第44回 | 2023年 | プー あくまのくまさん |
第43回 | 2022年 | ブロンド |
第42回 | 2021年 | ダイアナ:ザ・ミュージカル |
第41回 | 2020年 | Absolute Proof(原題) |
第40回 | 2019年 | キャッツ |
第39回 | 2018年 | 俺たちホームズ&ワトソン |
第38回 | 2017年 | 絵文字の国のジーン |
第37回 | 2016年 | ヒラリーのアメリカ、民主党の秘密の歴史 |
第36回 | 2015年 | フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ |
第36回 | 2015年 | ファンタスティック・フォー |
第35回 | 2014年 | Saving Christmas |
第34回 | 2013年 | ムービー43 |
第33回 | 2012年 | トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2 |
第32回 | 2011年 | ジャックとジル |
第31回 | 2010年 | エアベンダー |
第30回 | 2009年 | トランスフォーマー リベンジ |
第29回 | 2008年 | 愛の伝道師 ラブ・グル |
第28回 | 2007年 | I Know Who Killed Me |
第27回 | 2006年 | 氷の微笑2 |
第26回 | 2005年 | Dirty Love |
第25回 | 2004年 | キャットウーマン |
第24回 | 2003年 | ジーリ |
第23回 | 2002年 | スウェプト・アウェイ |
第22回 | 2001年 | フレディのワイセツな関係 |
第21回 | 2000年 | バトルフィールド・アース |
第20回 | 1999年 | ワイルド・ワイルド・ウエスト |
第19回 | 1998年 | アラン・スミシー・フィルム |
第18回 | 1997年 | ポストマン |
第17回 | 1996年 | 素顔のままで |
第16回 | 1995年 | ショーガール |
第15回 | 1994年 | 薔薇の素顔 |
第14回 | 1993年 | 幸福の条件 |
第13回 | 1992年 | 嵐の中で輝いて |
第12回 | 1991年 | ハドソン・ホーク |
第11回 | 1990年 | ゴースト・ラブ |
第11回 | 1990年 | フォード・フェアレーンの冒険 |
第10回 | 1989年 | スター・トレック5 新たなる未知へ |
第9回 | 1988年 | カクテル |
第8回 | 1987年 | ビル・コスビーのそれ行けレオナルド |
第7回 | 1986年 | ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀 |
第7回 | 1986年 | プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン |
第6回 | 1985年 | ランボー 怒りの脱出 |
第5回 | 1984年 | ボレロ 愛欲の日々 |
第4回 | 1983年 | The Lonely Lady |
第3回 | 1982年 | インチョン! |
第2回 | 1981年 | 愛と憎しみの伝説 |
第1回 | 1980年 | ミュージック・ミュージック |