アカデミー賞の概要
アカデミー賞とは映画製作に関わった優れたスタッフや俳優達、また優れた作品自体に与えられる賞のことである。原則として、授賞式の前年にロサンゼルスで公開された映画が選考対象となっている。「世界三大映画祭(ヴェネチア国際映画祭・カンヌ国際映画祭・ベルリン国際映画祭)」よりも歴史は古く知名度もあることから、世界各国の映画の観客動員数にも大きな影響を与えている。20以上ある部門の中でも特に古いのは「作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞」の5つで、特に名誉ある賞だと言われている。
上記でも書かれているようにロサンゼルスで公開された映画が選考対象になっているため、他の映画祭とは違いアメリカ国内の人気や社会情勢などが反映されやすくなっている。そのため、アカデミー賞にノミネートされる作品は、他の映画祭にノミネートされる作品とは一線を画している。
アカデミー賞の歴史・沿革
第1回目のアカデミー賞は現在のようにテレビ中継を行うような大規模な賞ではなかった。「映画芸術科学アカデミー」(映画業界人によって結成された団体)の夕食会の一環として開催されていた。投票権を持つ者は僅か5人しかおらず、賞を与えられても喜ばないようなお粗末なものだった。皆を楽しませるような華やかな賞のきっかけになったのは、第二次世界大戦であった。ラジオを通じて戦っている兵士の心を癒していたのだ。そして、第25回の授賞式からテレビ中継が開始され、アメリカ国内だけではなく世界中から注目されるようになったのである。
アカデミー賞の歴代受賞作一覧
作品賞
開催回 | 開催年度 | 受賞作品 |
---|---|---|
第96回 | 2023年 | オッペンハイマー |
第95回 | 2022年 | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス |
第94回 | 2021年 | コーダ あいのうた |
第93回 | 2020年 | ノマドランド |
第92回 | 2019年 | パラサイト 半地下の家族 |
第91回 | 2018年 | グリーンブック |
第90回 | 2017年 | シェイプ・オブ・ウォーター |
第89回 | 2016年 | ムーンライト |
第88回 | 2015年 | スポットライト 世紀のスクープ |
第87回 | 2014年 | バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) |
第86回 | 2013年 | それでも夜は明ける |
第85回 | 2012年 | アルゴ |
第84回 | 2011年 | アーティスト |
第83回 | 2010年 | 英国王のスピーチ |
第82回 | 2009年 | ハート・ロッカー |
第81回 | 2008年 | スラムドッグ$ミリオネア |
第80回 | 2007年 | ノーカントリー |
第79回 | 2006年 | ディパーテッド |
第78回 | 2005年 | クラッシュ |
第77回 | 2004年 | ミリオンダラー・ベイビー |
第76回 | 2003年 | ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 |
第75回 | 2002年 | シカゴ |
第74回 | 2001年 | ビューティフル・マインド |
第73回 | 2000年 | グラディエーター |
第72回 | 1999年 | アメリカン・ビューティー |
第71回 | 1998年 | 恋におちたシェイクスピア |
第70回 | 1997年 | タイタニック |
第69回 | 1996年 | イングリッシュ・ペイシェント |
第68回 | 1995年 | ブレイブハート |
第67回 | 1994年 | フォレスト・ガンプ 一期一会 |
第66回 | 1993年 | シンドラーのリスト |
第65回 | 1992年 | 許されざる者 |
第64回 | 1991年 | 羊たちの沈黙 |
第63回 | 1990年 | ダンス・ウィズ・ウルブズ |
第62回 | 1989年 | ドライビング Miss デイジー |
第61回 | 1988年 | レインマン |
第60回 | 1987年 | ラストエンペラー |
第59回 | 1986年 | プラトーン |
第58回 | 1985年 | 愛と哀しみの果て |
第57回 | 1984年 | アマデウス |
第56回 | 1983年 | 愛と追憶の日々 |
第55回 | 1982年 | ガンジー |
第54回 | 1981年 | 炎のランナー |
第53回 | 1980年 | 普通の人々 |
第52回 | 1979年 | クレイマー、クレイマー |
第51回 | 1978年 | ディア・ハンター |
第50回 | 1977年 | アニー・ホール |
第49回 | 1976年 | ロッキー |
第48回 | 1975年 | カッコーの巣の上で |
第47回 | 1974年 | ゴッドファーザー パート2 |
第46回 | 1973年 | スティング |
第45回 | 1972年 | ゴッドファーザー |
第44回 | 1971年 | フレンチ・コネクション |
第43回 | 1970年 | パットン大戦車軍団 |
第42回 | 1969年 | 真夜中のカーボーイ |
第41回 | 1968年 | オリバー! |
第40回 | 1967年 | 夜の大捜査線 |
第39回 | 1966年 | わが命つきるとも(1966) |
第38回 | 1965年 | サウンド・オブ・ミュージック |
第37回 | 1964年 | マイ・フェア・レディ |
第36回 | 1963年 | トム・ジョーンズの華麗な冒険 |
第35回 | 1962年 | アラビアのロレンス |
第34回 | 1961年 | ウエスト・サイド物語 |
第33回 | 1960年 | アパートの鍵貸します |
第32回 | 1959年 | ベン・ハー(1959) |
第31回 | 1958年 | 恋の手ほどき(1958) |
第30回 | 1957年 | 戦場にかける橋 |
第29回 | 1956年 | 80日間世界一周 |
第28回 | 1955年 | マーティ |
第27回 | 1954年 | 波止場 |
第26回 | 1953年 | 地上(ここ)より永遠に |
第25回 | 1952年 | 地上最大のショウ |
第24回 | 1951年 | 巴里のアメリカ人 |
第23回 | 1950年 | イヴの総て |
第22回 | 1949年 | オール・ザ・キングスメン(1949) |
第21回 | 1948年 | ハムレット(1948) |
第20回 | 1947年 | 紳士協定 |
第19回 | 1946年 | 我等の生涯の最良の年 |
第18回 | 1945年 | 失われた週末 |
第17回 | 1944年 | 我が道を往く |
第16回 | 1943年 | カサブランカ |
第15回 | 1942年 | ミニヴァー夫人 |
第14回 | 1941年 | わが谷は緑なりき |
第13回 | 1940年 | レベッカ |
第12回 | 1939年 | 風と共に去りぬ |
第11回 | 1938年 | 我が家の楽園 |
第10回 | 1937年 | ゾラの生涯 |
第9回 | 1936年 | 巨星ジーグフェルド |
第8回 | 1935年 | 戦艦バウンティ号の叛乱 |
第7回 | 1934年 | 或る夜の出来事 |
第6回 | 1932/33年 | カヴァルケード(大帝国行進曲) |
第5回 | 1931/32年 | グランド・ホテル |
第4回 | 1930/31年 | シマロン(1931) |
第3回 | 1929/30年 | 西部戦線異状なし(1930) |
第2回 | 1928/29年 | ブロードウェイ・メロディー |
第1回 | 1927/28年 | つばさ |