カンヌ国際映画祭の概要
カンヌ国際映画祭とは世界三大映画祭の1つである。フランスのカンヌで開催されており、国際見本市(マーケット)が併設されている。カンヌ国際映画祭と同じぐらいこのマーケットは有名で、世界三大マーケットの1つとして映画業界で重要な位置にある。
『山田孝之のカンヌ映画祭』(17)や『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』(07)など、カンヌ国際映画祭を舞台にした作品が数多く作られている。世界的に見ても、名が通った映画祭であることは間違いない。
アニメーション専門の国際映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」があったため、アニメーション作品はノミネートされなかった。だが、アニメ業界が盛んな近年の影響を受け、最近ではノミネートされることもある。
カンヌ国際映画祭の歴史・沿革
イタリアで開催されているヴェネチア国際映画祭に対抗し、フランス政府の介入の元開催された。本当は1939年に開催予定だったが、第二次世界大戦の影響を受け終戦後の1946年に開催されることになった。その後、予算の関係や五月革命の影響を受け、度々開催が中断している。
フランスの映画振興組織(国立映画センター)から融資を受けて運営を行っている。そのため、映画祭に出品できる映画は文化特例制度を遵守しフランス国内での公開を行うなど、様々な制約をクリアした作品のみとなっている。また、賞の対象となるのは、コンペティション部門に出品された作品だけである。
カンヌ国際映画祭の歴代受賞作一覧
パルム・ドール(最優秀作品賞)
開催回 | 開催年度 | 受賞作品 |
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第76回 | 2023年 | 落下の解剖学 |
第75回 | 2022年 | 逆転のトライアングル |
第74回 | 2021年 | TITANE/チタン |
第73回 | 2020年 | 開催中止(新型コロナウイルスのため) |
第72回 | 2019年 | パラサイト 半地下の家族 |
第72回 | 2019年 | アトランティックス |
第71回 | 2018年 | 万引き家族 |
第71回 | 2018年 | ブラック・クランズマン |
第70回 | 2017年 | BPM ビート・パー・ミニット |
第70回 | 2017年 | ザ・スクエア 思いやりの聖域 |
第69回 | 2016年 | たかが世界の終わり |
第69回 | 2016年 | わたしは、ダニエル・ブレイク |
第68回 | 2015年 | サウルの息子 |
第68回 | 2015年 | ディーパンの闘い |
第67回 | 2014年 | 雪の轍 |
第67回 | 2014年 | 夏をゆく人々 |
第66回 | 2013年 | アデル、ブルーは熱い色 |
第66回 | 2013年 | インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 |
第65回 | 2012年 | リアリティー |
第65回 | 2012年 | 愛、アムール |
第64回 | 2011年 | ツリー・オブ・ライフ |
第64回 | 2011年 | 少年と自転車 |
第64回 | 2011年 | 昔々、アナトリアで |
第63回 | 2010年 | ブンミおじさんの森 |
第63回 | 2010年 | 神々と男たち |
第62回 | 2009年 | 白いリボン |
第62回 | 2009年 | 預言者(2009) |
第61回 | 2008年 | ゴモラ |
第61回 | 2008年 | パリ20区、僕たちのクラス |
第60回 | 2007年 | 殯の森 |
第60回 | 2007年 | 4ヶ月、3週と2日 |
第59回 | 2006年 | 麦の穂をゆらす風 |
第59回 | 2006年 | フランドル |
第58回 | 2005年 | ブロークン・フラワーズ |
第58回 | 2005年 | ある子供 |
第57回 | 2004年 | 華氏911 |
第57回 | 2004年 | オールド・ボーイ |
第56回 | 2003年 | エレファント |
第56回 | 2003年 | 冬の街 |
第55回 | 2002年 | 戦場のピアニスト |
第55回 | 2002年 | 過去のない男 |
第54回 | 2001年 | ピアニスト |
第54回 | 2001年 | 息子の部屋 |
第53回 | 2000年 | ダンサー・イン・ザ・ダーク |
第53回 | 2000年 | 鬼が来た! |
第52回 | 1999年 | ロゼッタ |
第52回 | 1999年 | ユマニテ |
第51回 | 1998年 | 永遠と一日 |
第51回 | 1998年 | ライフ・イズ・ビューティフル |
第50回 | 1997年 | 桜桃の味 |
第50回 | 1997年 | スウィート ヒアアフター |
第50回 | 1997年 | うなぎ |
第49回 | 1996年 | 秘密と嘘 |
第49回 | 1996年 | 奇跡の海 |
第48回 | 1995年 | ユリシーズの瞳 |
第48回 | 1995年 | アンダーグラウンド(1995) |
第47回 | 1994年 | パルプ・フィクション |
第46回 | 1993年 | さらば、わが愛 覇王別姫 |
第46回 | 1993年 | ピアノ・レッスン |
第45回 | 1992年 | 愛の風景 |
第44回 | 1991年 | 美しき諍い女 |
第44回 | 1991年 | バートン・フィンク |
第43回 | 1990年 | 掟 |
第43回 | 1990年 | ワイルド・アット・ハート |
第43回 | 1990年 | 死の棘 |
第42回 | 1989年 | セックスと嘘とビデオテープ |
第41回 | 1988年 | ペレ |
第40回 | 1987年 | 悪魔の陽の下に |
第39回 | 1986年 | ミッション |
第38回 | 1985年 | パパは、出張中! |
第37回 | 1984年 | パリ、テキサス |
第36回 | 1983年 | 楢山節考 |
第35回 | 1982年 | 路(みち) |
第35回 | 1982年 | ミッシング(1982) |
第34回 | 1981年 | 鉄の男 |
第33回 | 1980年 | オール・ザット・ジャズ |
第33回 | 1980年 | 影武者 |
第32回 | 1979年 | 地獄の黙示録 |
第32回 | 1979年 | ブリキの太鼓 |
第31回 | 1978年 | 木靴の樹 |
第30回 | 1977年 | 父 パードレ・パドローネ |
第29回 | 1976年 | タクシードライバー |
第28回 | 1975年 | 小さな火の歴史 |
第27回 | 1974年 | カンバセーション…盗聴… |
第26回 | 1973年 | スケアクロウ |
第26回 | 1973年 | 雇い人 |
第25回 | 1972年 | 黒い砂漠 |
第25回 | 1972年 | 労働者階級は天国に入る |
第24回 | 1971年 | 恋(1971) |
第23回 | 1970年 | M★A★S★H マッシュ |
第22回 | 1969年 | if もしも |
第21回 | 1968年 | なし(五月革命のため中止) |
第20回 | 1967年 | 欲望(1966) |
第19回 | 1966年 | 男と女 |
第19回 | 1966年 | 蜜がいっぱい |
第18回 | 1965年 | ナック |
第17回 | 1964年 | シェルブールの雨傘 |
第16回 | 1963年 | 山猫 |
第15回 | 1962年 | サンタ・バルバラの誓い |
第14回 | 1961年 | かくも長き不在 |
第14回 | 1961年 | ビリディアナ |
第13回 | 1960年 | 甘い生活 |
第12回 | 1959年 | 黒いオルフェ |
第11回 | 1958年 | 鶴は翔んでゆく |
第10回 | 1957年 | 友情ある説得 |
第9回 | 1956年 | 沈黙の世界 |
第8回 | 1955年 | マーティ |
第7回 | 1954年 | 地獄門 |
第6回 | 1953年 | 恐怖の報酬 |
第5回 | 1952年 | オーソン・ウェルズのオセロ |
第5回 | 1952年 | 2ペンスの希望 |
第4回 | 1951年 | ミラノの奇蹟 |
第4回 | 1951年 | 令嬢ジュリー |
第3回 | 1949年 | 第三の男 |
第2回 | 1947年 | なし |
第1回 | 1946年 | 逢びき |
第1回 | 1946年 | 失われた週末 |
第1回 | 1946年 | 田園交響楽(1946) |
第1回 | 1946年 | 無防備都市 |
第1回 | 1946年 | 最後のチャンス |
第1回 | 1946年 | マリア・カンデラリア |
第1回 | 1946年 | 翼のない男たち |
第1回 | 1946年 | 下層都市 |
第1回 | 1946年 | 地球は赤くなる |
第1回 | 1946年 | 偉大な転換 |
第1回 | 1946年 | もだえ |